熊本県の宗教施設で「除霊のための滝行」と称して女子中学生に水を浴びせ、
死亡させたとして、僧侶と中学生の父親が逮捕された。
この滝行は、女子中学生をイスに縛りつけ、
身動きできない状態で行われていた疑いが持たれています。
熊本県長洲町にある宗教施設。
ここの敷地内に作られた特殊な部屋で事件は起きた。
人が1人通れるぐらいの通路があり、ここが、ともみさんが暴行を受けた現場らしい。
中に入ると、広さは4畳半ぐらいだろうか。
この「お滝場」と呼ばれる部屋で、熊本市の中学2年生、
舞鴫ともみさん(当時13)に大量の水を浴びせ、
窒息死させたとして27日、2人の男が逮捕された。
2人は、「除霊」と称して水を浴びせていたという。
傷害致死の疑いで逮捕されたのは、この施設の僧侶、
木下和昭容疑者(56)と、ともみさんの父親で熊本市の会社員、舞鴫淳容疑者(50)の2人。
警察によると、2人は先月27日の午後9時頃、
ともみさんを「お滝場」に連れ込み、固定したイスに座らせ、
ベルトやテープで縛り上げ、その上で「滝行」と称し、ともみさんの顔面に水を浴びせ、
窒息死させた疑いが持たれている。
ともみさんには数年前から心身に病があり、熊本市内の病院に
通院していたが改善されなかったという。
両親が木下容疑者に相談したところ・・・
「ともみさんには霊がついている。取り除けば回復する」(木下容疑者)
修行するよう勧められたとのこと。
父親の舞鴫容疑者は、今年3月頃からともみさんを連れ、
宗教施設に通うようになり、100回以上も滝行を受けさせたという。
木下容疑者の宗教施設には、「中山身語正宗」と書かれている。
中山身語正宗は、佐賀県に本山があり、信者は30万人以上。
この宗派の関東の施設らしい。
「(我々の宗派では)“除霊”というようなことはしていない」
(中山身語正宗・関東別院の古河純弘誓照寺主任)
調べに対し、木下容疑者は「滝行は暴行ではない」と供述。
父親の舞鴫容疑者も「娘を死なせるのはあり得ない」と、容疑を否認しているという。
