21日、俳優の杉浦直樹さんが肺腺がんのため亡くなった事が明らかとなった。
杉浦さんは、日本大学芸術学部在学中に劇団に入り、舞台で活躍。
その後、1957年に石原 裕次郎さん主演の映画で銀幕デビューを果たし、
以来、映画やドラマで多くの役を好演した。
2006年4月には、旭日小綬章を受章した。
杉浦さんは「俳優という仕事を半世紀以上、その間、無我夢中で、
与えられた仕事を、これが本分だと思ってやってきた」、
「もうそれほど、何十年も先があるわけじゃありませんけども、
とにかくそんなことは忘れて、川を泳ぎ続けていたいと」と語っていた。
しかし、受章の5カ月後、舞台出演に備え、検査入院をしたところ、
不整脈と脳梗塞の症状があることがわかり、舞台を降板した。
以来、杉浦さんは好きなお酒も控え、リハビリに努めてきたという。
しかし、8月下旬、体調を崩し入院した。
検査の結果、肺腺がんが見つかり、余命2カ月と診断されたとのこと。
杉浦さんは、放射線治療を続けてきたということだが、9月1日、
本人の希望で退院し、自宅へ戻っていたという。
葬儀は近親者のみで執り行われるということで、
お別れの会などについては検討中のようだ。
