金価格の高騰に触発され、19世紀のゴールドラッシュの舞台、


米カリフォルニア州北部で砂金採取がブームとなっているようだ。


約160年前に一獲千金を夢見る人々が殺到したアメリカン川沿いでは、


休日ともなると当時も使われていた砂金採りの道具


「選鉱鍋」を持った家族連れで大にぎわいとなっている。


1日で1000ドル(約7万7000円)相当を稼ぎ出す者もいるという。

 欧州の債務懸念などから投資家が資金逃避先に選んだ金市場では、


価格が年初から3割超上昇している。


川底から薄膜状の微量の砂金を器用にすくい出していた地元の住民は、


運が良ければ週300ドル(約2万3000円)程度の「副業になる」と笑顔を見せた。

 カリフォルニア州立歴史公園の管理事務所によると、


今夏は中高年の男女ら1日平均約300人が砂金採りに訪れている。


米景気低迷を背景に州外からの米国人が減ったなか、


欧州やアジアからの観光客が増えているという。