17日午後、静岡県の天竜川で川下りの船が転覆し、
乗客ら26人が川に投げ出されるという事故が発生した。
女性1人が心肺停止の状態で、子ども2人を含む5人の行方がわかっていないという。
事故直後、救助された人たちは、河原に座り込んでいた。
転覆した現場は、急流だったというが・・・。
夏休みのレジャーを襲った悲劇となってしまった。
転覆事故があったのは、天竜浜名湖鉄道が運営する28人乗りの遊覧船で、
この事故で、26人が川に投げ出されたという。
事故後、川岸にはドクターヘリが到着した。
これまで、21人が引き上げられたが、子どもを含む5人が行方不明になっている。
また、救助された人のうち、女性1人が心肺停止だという。
事故は、なぜ起こったのか。
遊覧船に乗ったことがあるという現場近くの住民は、
「川の状況によって(進路を)変えているだけだと思う。
勝手に(進路を)変えて走ることはないと思うんですけど。
この辺りでは(事故は)ないです。今回が初めてだと思います。
上流の天竜下りのところとは違って、流れが比較的、穏やかですので、
事故というのは聞いたことがないんですけども」と話した。
現場は、天竜川と阿多古川の交わる地点で、天候にも問題はなく、
17日の現場付近の川の流れを見ると、一見穏やかに見えるようだ。
遊覧船は17日、3隻が川に出て、転覆したのはそのうちの2隻目の遊覧船だった。
警察によると、この遊覧船の乗客は子ども以外、
ライフジャケットを着用していなかったという。
船乗り場の担当者は、「(救命具の設置は?)着るようなタイプではなく、
座布団みたいな抱え込んで浮くやつですね。船に座るところに置いてある。
(乗る時に手に持ってなどの案内は?)これが救命具になっていますという話はしますが、
常に(客が)抱え込むようにして持っているかというと、
そうではなかったかもしれません」と話した。
事故を起こした船の船頭は、「流れが速く、岩にぶつかった」と話しているという。
