15日、初盆を迎えた故人の霊を花火や爆竹とともに


極楽浄土に送る長崎の伝統行事「精霊流し」が県内各地で行われた。


長崎市内では東日本大震災の犠牲者をしのぶ精霊船など、


色とりどりの約600隻が台車に載せられるなどして、


「南無阿弥陀仏」がなまったとされる「ドーイドイ」の掛け声に合わせて市街地を巡った。


 震災犠牲者の精霊船は、船首に「東日本」と記され、


長崎市民が「がんばれ東日本」「心は一つ」などと


メッセージを寄せた白いちょうちんで飾られていた。


にぎやかな爆竹の音と白い煙に包まれながら大通りに姿を現すと、


市民は黙とうし手を合わせた。