任天堂は28日、今期(2012年3月期)業績予想を下方修正、
純利益予想を従来の2割弱となる200億円に減額。
2月末発売の携帯ゲーム最新作「ニンテンドー3DS」の
販売減速で値下げに踏み切るのが主因。
同社の純利益は1986年8月期(当時)の167億円以来、四半世紀ぶりの水準に逆戻り。
同社は今期、3DS販売本格化で3年ぶりの増益を図る方針だったが、
発売からわずか半年弱で値下げを強いられ、国内の場合、
8月11日に希望小売価格を1万円下げ、1万5000円とする。
値下げで年間の世界販売予想は従来の1600万台を維持する見込みだが、
従来型のDSや据え置き機「Wii(ウィー)」の販売予測は減らしたようだ。
28日に会見で岩田聡社長は3DS値下げについて、販売低迷打開に
「相当思い切った手段が必要と考えた」と説明。値下げ後の価格では
ハードの販売だけでは赤字になるとした上で「いま手を打っておかないと
来年以降の業績に明るいものが見えてこない」と強調しコメントを残した。
