第93回高校野球選手権大分大会、2年前の開会式前に
起きたバス横転事故で部員が死傷した柳ケ浦(大分)が、
初戦を5―1で勝利をものにした。
事故を経験した3年生部員らが、バス事故で死亡した監督の重光孝政さん(享年44歳)
及び森高校を勇気づける白星となった。
この日開幕した香川では、英明の今秋ドラフト候補、193センチ左腕の松本竜也(3年)が
6回10Kと1本塁打の活躍で好スタート。
昨夏代表の京都外大西(京都)も初戦を突破した模様。
2年前の悪夢を払しょくするためにも、そして悲劇に見舞われた森高校のためにも、
負けるわけにはいかない。
柳ケ浦ナインの思いは一つだった。
初回に左越えに先制弾を放ち、5―1での快勝発進に貢献した河野利次郎(3年)は
「元気になった柳ケ浦を見せたかった。
森高校も何とか頑張ってほしい」と神妙な面持ちでエールを送った。
