27日、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産委員会は
エチオピアの「コンソ(Konso)の文化的景観」、ケニアの「モンバサ(Mombasa)の
フォート・ジーザス」、ベトナムの「胡朝(Ho Dynasty)の城塞」を新たに
世界遺産リストに加えたという。
コンソはエチオピアの高地にあり、400年前から受け継がれてきた
石壁のテラスや要塞化された住居などが特徴である。
ユネスコは「21世代前から脈々と受け継がれてきた文化的伝統は、
文化が生きていることを如実に示す例」だと絶賛した。
フォート・ジーザスは、モンバサを支配していたポルトガル人たちが、
16世紀の終わりに港を守るために建設したと言われている。
ユネスコは「当時のポルトガルによる軍事要塞化を示す卓越した例」だと述べている。
14世紀の胡朝の城塞については、城塞の建物が
「東南アジアの王朝都市の新しい様式を示している」と説明。
このほか、「シリア北部の古代集落」、イランの「ペルシャ庭園」、
アラブ首長国連邦(UAE)の「アル・アインの文化的地域:ハフィート、ヒーリー、
ビダ・ビン・サウードとオアシス地域」、スペインの「セラ・デ・トラムンタナの文化的景観」、
トルコの「セリミエ・モスクと周辺施設」、スイスやフランスなどにまたがる
「アルプス山脈周辺の先史時代の湖畔住居群」も世界遺産に登録された。
