22日、強烈な蒸し暑さが列島を襲い熱中症が原因とみられる死者が出た。


35度以上の「猛暑日」が観測されたのは昨年より4日も早く、


昨年の記録的な猛暑が今夏も到来する不安がよぎる。


しかも今年は、東日本大震災の影響で圧倒的な電力不足ときている。


“節電死”が現実になろうとしている。


 22日正午過ぎ、茨城県取手市の農業用ハウスで女性(79)倒れているのが見つかり、


まもなく死亡した。


女性はハウス内で草刈り作業をしていたらしい、茨城県警では熱中症で


死亡した可能性もあるとみて調べている。


 気象庁によると、22日は群馬県館林市で36・5度、


埼玉県熊谷市で35・5度を記録するなど、13地点で「猛暑日」となった。


東京・大手町は31・9度と今年初めて30度以上の「真夏日」。


真夏日となったのは大手町を含め401地点にも及んだ。


 一方で、節電で懸念されるのが熱中症だ。熱中症対策をまとめた環境省は


「室内が28度ぐらいだと熱中症の危険性はほとんどない」としながらも、


「節電を意識するあまり冷房を我慢し、熱中症になる人が出ないか心配だ」と懸念する。