東京大学や理化学研究所などの国際研究グループが、


電気的性質が通常とは逆の「反物質」の一種、「反水素」原子を


1千秒(約16分間)閉じこめることに成功したと発表。


反物質と物質の性質の微妙な違いを調べれば、宇宙誕生の謎に迫れるかもしれないとの事。


英科学誌「ネイチャー・フィジックス」電子版に載せた。


 宇宙ができたとき、物質と反物質は同じ量だけでき、


互いにぶつかって消えていったが、両者の微妙な性質の違いから


、最終的に物質だけが残され、物質で構成される現在の宇宙ができたとされているという。


 反物質を調べるには、人工的に作り出したうえ、安定した状態で保つ必要がある。


反物質は物質とぶつかると、大量の熱エネルギーを放出して消えてしまうため、


磁気を利用した真空の装置の中で、壁などにつかないよう


宙に浮かせて閉じこめる必要があったようだ。