17日、宮崎県は小林市の私立小林西高(畠中高照校長、


413人)の男子寮に住んでいた野球部の1年生男子(15)が、


13日に髄膜炎菌性髄膜炎で死亡した疑いがあると発表した。


ほかに寮生3人が発熱などを訴え入院したが命に別状はなく、1人は退院したという。


 県感染症対策室によると、生徒は12日に体調不良を訴え、


翌13日朝、意識が混濁し発熱や脱水症状があり、同市立病院に搬送された。


腎機能などが低下し、県立宮崎病院(宮崎市)に緊急転院したが、同日午後6時ごろ死亡したとの事。


 県は「生徒の症状から髄膜炎菌性髄膜炎の可能性が高い」とみて


さらに詳しい検査をしており、感染の有無は19日以降に判明する見通しだ。


 男子寮では野球部41人、柔道部3人の計44人が生活している。


同校は寮生を全員帰宅させ、学校も今週いっぱい休校とした。


 県によると、髄膜炎菌性髄膜炎は特に熱帯や亜熱帯地方で多発するもので、


くしゃみやせきなどで感染し、2~4日の潜伏期間を経て発症。


発熱や頭痛、けいれんなどの症状が出る。


全国で年間数例-十数例発生しているが、死亡例は極まれだという。


県は今後、感染源や広がりについて詳しく調べる方針だ。