東日本大震災による津波で被災した宮城県名取市小塚原の三浦ふさ子さん(60)方で、


母の日に向けて、カーネーションが出荷されている。


 10棟のビニールハウスのうち2棟が全壊、残りもすべて海水につかってしまい、


ハウス内には流れ込んだ泥や漂着物が残るが、


震災後に咲いたわずかな花を摘み取っているという。


三浦さんは、枯れてしまうと思っていたつぼみが少しずつ大きくなるのを見て出荷を決めたようだ。

 カーネーションは、地元の生花店からの注文がほとんどだが、


「避難所に飾りたい」と直接カーネーションを買い求める客もいるという。


「海水の影響で色の鮮やかさは落ちるが、喜んでくれる方もいる」と語り、


毎日早朝から作業にあたっている。