今月26日、国立感染症研究所感染症情報センターのまとめ(速報値)で


はしかの患者報告数が、4月11-17日の週は27人で、前週(7人)の約4倍に増えたことが分かった。


都道府県別に見ると、東京(14人)と神奈川(6人)が多く、全体の4分の3近くを占めている。


 残る7人は、青森が2人で、石川、静岡、愛知、大阪、広島が各1人。


 年明けからの累積では128人。都道府県別に見ると、東京の38人が最多で、


以下は広島(19人)、神奈川(11人)、愛知(9人)、千葉(7人)などと続いている。


 全数把握が始まった2008年以降の同時期に比べると、


08年が5821人、09年が231人、昨年が139人。


患者減少の背景には、08年度から5年間に限り、


中学1年と高校3年に相当する年齢の人をワクチン接種対象者に追加するなど、


国が対策を強化したことが要因で、今年は減少幅が小さくなっていると言える。


 厚生労働省では、東京と神奈川で報告数の増加が見られ、


「今後、これらの地域を中心に患者の増加が懸念される」として、


注意を呼び掛ける都道府県あての事務連絡を22日に出しているという。