大相撲の八百長問題で、14日に日本相撲協会を解雇された


幕内蒼国来(27)=本名・恩和図布新、中国出身、荒汐部屋=と、


十両星風(27)=本名・ボルド・アマラメンデ、モンゴル出身、尾車部屋=が


同日午後、それぞれ東京都内で記者会見し、改めて潔白を主張した。


星風は来週中にも地位保全の仮処分を東京地裁に申請する考えを示し、


蒼国来も同様の法的手続きを、取る考えを明らかにした。


法的手段に訴えるのは初めての事だ。


 2人は八百長問題の解明を目指した特別調査委員会(座長・伊藤滋早大特命教授)の


第2次報告で関与を認定され、11日の臨時理事会で引退勧告を受けていたが、


締め切りの13日までに引退届を提出しなかったようで,


14日午前の同協会臨時理事会で解雇された。


蒼国来は理事会で支給が決まった529万円の退職金を受け取らず、


一方、星風は支給の決まった220万円を退職金としては拒否し、


4、5月分の給与という名目で受け取るといている。


 処分を受けたのは2人を含めて25人で、角界追放を意味する引退勧告を


拒否して解雇されたのは前谷川親方(37)=元小結海鵬、本名・熊谷涼至=と


合わせ、これで3人となった。現役力士では初めての事だ。