“桜戦線”の本命だったレーヴディソールが骨折で出走を断念した為、


主役不在の中、同じ厩舎(きゅうしゃ)のマルセリーナが満開の花を咲かせた。


 序盤は内に押し込められてしまい予定より後方の位置どりのレース展開。


4コーナーまでは我慢の展開だったが、そこからがこの馬の真骨頂。


徐々に馬群をさばくと、前が空く運も味方に付けて豪快に直線を駆け抜けた。


 デビューからわずか4戦でGI制覇。


この日の勝負を決めた父ディープインパクトをほうふつとさせる決め脚は


「すごい切れ味。思った以上に強い」と桜花賞4勝の大ベテラン、安藤騎手をもうならせた。


 松田調教師も「成長していったら何も心配ない」とその素質に太鼓判。


同じ厩舎のトレンドハンターも3着に入り、笑いが止まらない様子だったという。


今後のレースが楽しみだ。