神奈川県知事選は10日投開票され、ジャーナリストの黒岩祐治氏(56)が、
元フジテレビキャスターの知名度を生かして新人同士の争いを制して、初当選をものにした。
3選出馬が確実視されていた松沢成文知事が、一時は東京都知事選への立候補を
表明して県政を離れることになり、3月になって3党が相乗りで黒岩氏を擁立した。
黒岩氏は救急医療キャンペーン報道を手掛けた経験から「いのち輝くマグネット神奈川。
」をキャッチフレーズに掲げて地域再生や医療改革を訴えたほか、
太陽光発電パネルの大量設置構想を提唱。連合神奈川も推薦するなど、
分厚い組織的な支援を背景に優勢を保った。
前開成町長の露木順一氏(55)はみんなの党が推薦し、
町村長を中心に約20人の首長有志連合が支援。
徹底した行政改革を訴えたが、浸透しなかった。
前回に続いて共産党の推薦で出馬した元保育士の鴨居洋子氏(66)は、支持が全く広がらなかった。
