京都の桜が見ごろを迎えている。夜桜を楽しんでもらおうと各地の名所では、


ライトアップに趣向を凝らす。


春宵(しゅんしょう)に浮かぶ花びらを静かに眺めるもよし、宴を楽しむもよし。ただ、


東日本大震災の被災地への配慮を示すところもある。


 府立植物園(左京区)は10日まで、「祈りとチャリティーの桜ライトアップ」を開催中。


園内のソメイヨシノやしだれ桜など約70品種、約500本を照らすライトの数は、


「被災地に哀悼の意を込める」として例年より3割ほど減らしてある。


 入場料は東日本大震災の被災地の復興支援に役立てるとの事。


園内の北山門近くにある展示ハウスには、こぶしの木や


山野草が植えられたジオラマが設置されている。


園の職員が、「どんな状況でも春はくる」との思いを込め、東北の里山をイメージして作った。

 平野神社(北区)も、これまで通り、ぼんぼりの明かりで約50種、


約400本の桜をやわらかく照らしてライトアップ。


ぼんぼりには、近隣の小学校の児童が絵を描いた。


名桜・平野妹背は4月中旬が見頃。10日までは毎日、午後2時から境内でコンサートも開かれる予定だ。

 夜間ライトアップのスケジュールは以下の通り。

 府立植物園(075・701・0141)は10日まで、日没~21時(入園は20時まで)、


入園料は一般200円、高校生150円、小・中学生80円。


 円山公園(075・643・5405)は14日まで、日没~25時、無料。


 平野神社(075・461・4450)は15日まで、日没~22時、無料。