4月11日(月)22時スタートのテレビ東京系連続ドラマ『鈴木先生』のエンディングテーマが、馬場俊英の歌う尾崎豊の「僕が僕であるために」のカバーに決定した。


馬場俊英に熱烈ラブコールを送ったのは、尾崎豊のプロデューサーでもあった須藤晃だという。


須藤晃は「人間くさく悩み続ける鈴木先生のテーマ曲としてドラマスタッフから"僕が僕であるために"を使いたいという話があったとき、それなら大人サイドからこの歌を歌うバージョンがいいと直感しました。その時に、自分も弱いんだという前提で応援歌を歌い続けている馬場俊英さんが浮かんでオファーしました。何が何でも説得しようと考えていたんですが、やっぱり彼は大人で、僕の意図を完全に理解してくれていて快諾。素敵な人生という学校の校歌になりました」と語った。


「僕が僕であるために」は尾崎豊のデビューアルバムのラストを飾る名曲だが、過去にMr.Childrenもカバーしていることで知っている人も多いだろう。


須藤晃プロデュースのもと、デビュー15年にして初めてカバー曲にチャレンジした馬場俊英は、「僕が僕であるために」という曲をこう綴った。


「これまで尾崎豊さんの音楽をちゃんと聴いたことがありませんでした。今回、プロデューサーの須藤晃さんに声を掛けていただき初めてちゃんと尾崎さんの「僕が僕であるために」を聴きとても感動しました。<僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない>…今の自分に響くメッセージでした。10代のこれからたくさんのゲームを始めようとする若者が「勝ち続けなきゃならない」と書いた歌を、40代のもう何度も負け続けて来た男が「勝ち続けなきゃならない」と歌う。勝利とは何か。毎日の日々はどこに向かっているのか。これはいったい何のゲームなのか。聴いてくれる方が「大切なものはなにか」と考えるきっかけになったら嬉しいです」──馬場俊英。


『鈴木先生』は2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した武富健治原作のドラマ化で、主人公鈴木先生役の長谷川博己が生徒の引き起こす問題に対して、ひたすら苦悩する若き中学校教師を演じ、悩みながら独自の教育理論によって問題を解決していく物語である。


そんな教師の葛藤を描きながらエンディンテーマ「僕が僕であるために」が番組を締める形になるようだ。