蛍の墓について、持論を述べたいと思います。

まず、この作品は反戦映画ではありません。
たまたま舞台が戦時中だっただけであって、重要なのはあの兄妹の生き方にあります。

あの2人は互いに依存しあって生きているというのが1つのポイントで、もう1つが排他的に生きているという点です。
他人が2人の世界に入ること良しとしない兄。これは独占欲に近いし、純粋な妹のままでいて欲しいという身勝手な願望でもあります。
兄の目的は、妹を大人にしないことだと推測できます。