三味線のコマに使われることで三味線弾きはご存知の煤竹の紹介です。
主に藁葺き屋根に使われていた竹が、囲炉裏の煙で長い年月をかけていぶされて、濃い茶色に変色した特殊な竹が煤竹です。
古いものでは200年以上のものもあるようです。
軽くて強度も上がっている上に、美しい色合いと、竹食い虫を防ぐ効果もあり、普通の竹より長持ちすること、またその数が非常に少ないこともあいまって珍重されています。
主に扇子の骨、茶道具、耳かき、弓道関係で使われています。
音楽関係では三味線のコマ、笙、笛などにも使用され、多分水分が抜けて固くなった分より良い音色を出してくれると信じています。
笙に関しては使う量が多いので、煤竹の代わりに煮竹と言って、酢と鉄分をいれて煮ることで酸化させて色をつけたものもあります。ほとんど黒に近い茶色になります。
煮竹の大きな欠点は割れやすいことで、怖い話ですが、調律中にボロボロと割れてしまうことがあるそうです。
煤竹、庶民の知恵がもたらした貴重なものを感謝して使いましょう🎵
煤竹大、中、小
津軽三味線小山貢隼さんのプロフィールページ
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