「美咲、恋愛に関しての『王道』というものをお前は知っているか。」
「はい?『王道』?」
「そうだ。熱を出した相手に口移しで薬を飲ませたり、」
「あり得ない。」
「怪我した部分を舐めて傷を癒したり、」
「絶対にあり得ない。」
「果てには雪山に遭難した場合、裸で抱きしめ合って暖をとるんだ。」
「現実的に起こり得ない。」
「…お前、夢がないな。」
「ウサギさんは夢を見すぎ。しかもなんかマニアックだし。」
「じゃあ、お前が言う所の『王道』とは何か、言ってみろ。」
「え?えーと……
遅刻寸前にパンをくわえて走ってたら角から人が飛び出してきてぶつかっちゃって、そこから恋に落ちる、…とか?」
「……。」
「ウサギさん?」
「……ベタだな。」
「……はい?」
「第一考えてみろ。どこの世界にパンをくわえて走る奴がいるんだ。それにぶつかった奴と『恋に落ちる』?痛みによる神経麻痺がない限りあり得ないな。」
「…ウサギさん、今の言葉で確実に少女漫画ファンの人達を敵に回したよ。」
「はっ。そんなもの、俺が怖がると思うか?」
「思わないけど。でもさ、ウサギさん、」
「なんだ。」
「人生の大半をベタの道化みたいに過ごしてきた人に言われたくないんですけど。」
「……言うようになったな、美咲。」
「(ビクッ)いい今のなし!今言ったことは即刻消去して!」
「それは無理な話だ。美咲、覚悟はできているんだろうな…?」
「…ギィャァァァア!!!」
*おまけ*
「じゃああれだ。眼鏡外したら実はかなりの美人だった!とか。」
「…それはもう使った。」
「使ったのかよ!つか、何に??!」
*Fin.*
今より4~5年前に書いた小ネタだったりします(´∀`)←
高校生の時の方がネタが浮かんでどんどん小説書いてたけど、働き出してからは読む専門に徹しております(笑)

