龍次と云ふ名の友がいる
強敵と書いてトモ、でも良い
龍次とかえれえかっけー名前
サル顔の癖になっ
・・・待て!(片手を額、片手で指差しながら)
貴様の次のセリフはこうだ
「うっせーアホお前のがサルじゃねーかゲラゲラ」
幼年期の「似ている芸能人」その変遷
ギズモ⇒怪物くん⇒プロゴルファー猿、でしたコンバンワ
え?今似てる芸能人?言わずもがなジョニー・デップですが何か
物心つく前から父の英才教育の下、24時間修練
3歳で空手道場に投げ込まれました
通称虎の穴、てか極真会館
当時子供で格闘技やってる奴超少ない
俺の年とか皆無
K-1とか当然無かったしね、野蛮野蛮
大人達に混じって泣きながら稽古の日々
数年後、一人の少年入門
同い年
チビっこくて
ドラえもんみたいな体型
ホントに、コロコロ丸々としていた
龍次
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閑話休題
私の名にもドラゴンの文字が入っており
二人合わせてダブルドラゴン
とは誰にも呼ばれませんでした。
===
龍次も泣きながら稽古
数年後
僕らは少しずつ空手を知り
龍次は順調に毎年帯の色を変える
俺は、ずっと白帯♪
だって昇級試験っていつも夏冬休みなんだもの
遊ぶじゃん
亡き父が買ってくれた白帯を外せない
とかそんな真面目な答えなんて無いんだからっホントにホントなんだからっ
アホか
僕には父から継いだ奥義がある
ヒザの皿を蹴り割る角度、肋骨を殴り折る角度
鎖骨を、鼻骨を、喉をごにょごにょ
絶対に絶対に人には使っちゃイケないよ奥義
龍次には使う
だってあいつ硬ぇんだもん
裏技というか禁じ手というか、そんなものばかりの僕に対し
龍次は基本から身体を硬くする
効かないと僕は更なる禁じ手を、その繰り返し
高校時
龍次の高校門前張り込み
出て来た所に必殺の後ろ回し踵落とし
※Lの字を四段、つまり4フェイント不可避の必殺技
しかも不意打ちとか卑怯にも程があらぁ
ガッキィ!きっちりガードしてくれるわけで、流石であった。
高校入学時
偏差値日本最下位高校へ名前書くだけで入学した私
龍次の母校の奴に会い、話を聞く
「おーおめんトコ龍次って奴いたべ?元気してっかなドコ高行った?」
「りゅーじ?苗字わかりますか?」
「**」
「・・・んー・・・あぁ、いた、Tさん知ってんすか?」
「アタボウよ」
「へぇ~、ずっと勉強ばっかして暗い奴でしたよ、K高行ったかな」
・・・
血気盛んな頃であったので友を侮辱するそいつは御仕置き
んー・・でも、ん・・あぁ
中学時
その日も龍次とランニングに出かけ
道場への帰路
いつも通り自販機前でファンタ飲みながらダベる
数メートル先に見える龍次と同じ中学のジャージ
「お、三中じゃん、おーーーい!おう!お前らー!」
「や、やめろって、大声出すなって!」
「ん?何で?トモダチじゃねーの?」
向こうの奴等クソヤンキーな恰好はしていたけれど
ビビれるほど俺達弱かねぇ
何で龍次こんななってんだろ
不思議に思いながら
その後もう一度、三中生を見かけ
また俺が声かけたら止められた所で
もう声かけるのはやめた、何故かを問う程無粋でも無い
高校入学後
間接的に中学時代の龍次の話を聞き
なるほどなと思う反面
別に、虐められてから、だから空手をやっていたわけでは無い
小学校入るか入らないかの頃から龍次は空手をやっていた
余計な事言われれば制裁するだけの鉄拳も持っていた
でもずっと、隠し続けていた
俺には難しすぎる
けどすっげぇ優しい奴だった
それだけはわかる
⇒後ろ回し踵落としに続く。
小学校中学校と共に空手道を進み
何度か洩らしていた
空手やりたくない、人を殴るのも好きじゃない
同意だ、俺もそう思う、やめっちまおーぜ
龍次父が、黒帯取るまでは絶対に辞めさせてくれないと
じゃあお前が黒取るまで付き合ったるよ
高校入学して最初の夏休み、龍次は黒帯を取った
真面目で勤勉、毎年きっちり昇級試験を受けていた、当然の結果さ
休みあけに道場出向いた俺を出迎える黒帯締めた龍次
「てっめぇ俺に内緒に黒ってんじゃねーよw」
「来ないじゃんw」
「どら、もんだるわw」
奥義をぶつけ合い、僕らは道場を辞める
普通の男の子に戻りますっ
本当に、強い奴だった
新しい帯を取る度
「でも俺のが強ぇからな!」
「あぁ、お前のが強いよw」
俺の嫉妬を笑いながら軽くいなす
大人だった・・・
サルみてーな顔して、温和で
ナメられやすくて
でも、おっそろしく強くて
心優しいサル野郎で自慢の友人なのです。
どのくらい強いかと言うと
私の従兄弟が**年度全日本アマ空手大会の覇者
俺その年そいつに空手で勝った
ええ、ばっちり裏技使いましたが、卑怯上等だぜ ゲヒヒ
そんな俺が「お前かってーよ、手ぇいてーよ」
と言うくらい硬くて強い男
ま、まぁ俺のが強くて女の子にもモテるけどなっ、なっ
「あぁ、お前のがかっけーよw」
そうさ、龍次ならきっとこう言うのさ
俺はほんと、イイ加減大人になれよ