深夜とか眠れない時

アホみたいに物思いに耽ってそれはもうアホみたいに

そんなお話。


あまり気の乗らない真面目なお話


先々々々月、桜が咲くだろうか、そんな頃

「どこからが空かわからない、だから目から上を空にしよう」

F氏はこう言った


俺は阿呆だからその事について考えていたんです

2ヶ月くらい

目から上を空

目から下が自分の世界、なのかな

そんな風に


自分の腕の届く範囲が自分の世界

とはよく聞く表現

僕自身口説き文句に使った事もある


指先で涙が拭ける距離

唇の渇かない距離

紅茶の冷めない距離

言い様は幾らでもあるさ


詰る所

自分の腕で触れられる距離、声の届く距離、目で追える範囲

この辺を総称して

自分の世界、という話なのだけど


さて

じゃあ、文字は、音は、映像は、と。


ベアトリーチェとの恋が叶わぬと知り

その想いを詩に、曲に残したダンテ

この物語、ダンテの世界


賢治の詩篇もダヴィンチのモナ・リザも、ね

それぞれ残した物はそれぞれの世界であり

自分の腕、声、目を越えて時を越えて、だ

今なお自身の世界として生きる。



こうやって書くと

割合容易に「自分」という物は延長されるように思える

極端な話、今現在俺がこうやって書き出している駄文ですら

俺の世界、と言い切ってしまえば俺の世界になる。

が、俺の世界、とは言えない、声を大にして叫ぶ事はできない


何故か


変わるかも知れない、から。


ダンテは生涯ベアトリーチェを愛し続けたからこそ

彼女の為だけに書き上げたからこそ

その神曲はダンテ自身であり

これまでもこれからもずっと不変の真実


それに引き換え俺はどうだ

寝て起きたら明日にはどうでもよくなっているかも知れない

そんな物事を俺自身と、真実だと叫べるか

べるわけが無かろう

そういう事。



届かない場所に、相手に向けて

字も、音も、絵も、容易に残せる

それを自分自身の延長だと言う事も容易

だって作った自分がそう言えばそうなるんだもの

反面、それが本当に本当の真実である、事を証明し、納得する為には

責任を持ち、自分の生涯を掛けなければいけない。


悶々と、F氏の言葉からずっと考えていた事


先々々々月からずっと俺の思考の基盤になっていた

なんて事を言えばまたどうせ

「そんなつもりで言ったんじゃなかったんだけどw」

とか言うんだろうけど


響く突き刺さる言葉ってな得てしてそーゆうトコから産まれるんだろうね


俺の、俺自身、って、何だろうなぁ

なんて事を考えていたんですよ




よっだーん

こーゆう話はクドいんだよチクショー