先日開催された国力対抗戦について適当に見ていきます。



1.感想

乾燥中。


1-1.同位戦

同位戦とは国内同盟順位を1~5位、6~10位、11~15位、16~20位、21~25位、26~30位の6つのランクに分け同じランクと上のランクで盟主戦が行えるようにするシステムです。


これにより上位同盟に食い荒らされていた下位の同盟が保護され同じランク同士の戦いが期待できます。


しかし、これは体感で分かると思うのですが同じランクの盟主城を同じランクの同盟が落とすことはかなり難しいです。


天下統一戦などで筆頭級同盟を陥落させるのに筆頭級同盟が2~3同盟必要なことを考えれば分かる通り、等級の攻防の対戦が同位な訳がないのです。


また、十分な人間がいる市場では需要と供給の原理により流動的な価格の変動が起こるのかもしれませんが一国と言う市場で画一的にランクをわけて攻防のバランスが上手くいくとも思えません。


□体感的な同位戦


×現在の同位戦


ランク1 VS ランク1

ランク2 VS ランク2

ランク3 VS ランク3


◯体感的な同位戦


ランク1 VS ランク1、2

ランク2 VS ランク2、3

ランク3 VS ランク3、4


◎より体感的な同位戦


筆頭 VS ランク1

2~5位 VS ランク2

ランク2 VS ランク3、4


1-2.同位戦の解除

合戦2日目の18:00以降に同位戦は解除され、全ての同盟が制限なく盟主戦を行えるようになります。


同位戦解除後は攻撃側に弐ノ陣とほぼ同じ(全く同じか?)ボーナスと合流上限が増加され、防御側には国力対抗戦専用の盟主ボーナスが付与されます。


盟主ボーナス

筆頭 なし

2~5位同盟 +40%


ランク2 +100%

ランク3 +400%

ランク4 +600%

ランク5 +1000%

ランク6 +1500%


普段、筆頭同盟に蹂躙されているだけの下位同盟でも上位同盟と対等以上に戦える可能性があります。


これに関しても、防御側の盟主ボーナスがあまりにも筆頭級同盟メタがすぎる印象です。


この世に武装戦線や國才まなる連豪しかいないならこの調整でもなくはないのかもしれませんが、おそらくこの国力対抗戦でスポットを浴びせたかった中堅同盟以降が同位戦の解除前と後のどちらでもなにもできなくなってしまう気がします。


また防御側の視点から見ても大味すぎる防御ボーナスのせいで「かたくて攻めてもらえない同盟」を量産する結果にもなっています。


□体感的な同位戦解除後のイメージ


ランク1→ランク1、2攻略可→同位戦解除→ランク1~3攻略可

ランク2→ランク2、3攻略可→同位戦解除→ランク1~4攻略可

ランク3→ランク3、4攻略可→同位戦解除→ランク1~5攻略可


同位戦解除後の解放範囲を広げることで+1500%とか言う大味なボーナスでなくマイルドなボーナスで調整できるのではなかろうか。


せっかく中堅~下位同盟をコンセプトにしている合戦形式で中堅~下位同盟のターゲットを無くす意味もよく分からないし、筆頭同盟側から見ても残存ターゲットが多すぎる。


1-3.報酬

国力対抗戦では通常戦に比べて報酬が多くなっています。


特に盟主陥落時に「もっとも大きな陥落までに要した攻撃力を発生させた同盟」に追加報酬が配布されます。


まあ…報酬がもらえるのはいいんですけどね。


同位戦解除後はランク下の同盟が素手でべたべた触った食べ物を食べる必要があり、追加報酬を獲得するのであればそのべたべたな食べ物を更に自分たちの素手でべたべたにしてから食べなくてはならず、なんと言うか不快感が高い気がしました。

追加報酬を抜きにしても通常報酬もべたべたですからね。


盟主戦で「陥落までに要した攻撃力」の調整まで考えて戦いたくないので同位戦の解除前と後の状況はリセットしてほしいなと思いました。


1-4.国力対抗戦の抜け道

国力対抗戦の表向きなコンセプトは国の強さを競うものであり、普段合戦でスポットが浴びない中堅同盟や下位同盟の活躍の場を設けようと言うものだと思われる。


国力対抗戦の趣旨を無視してここでは国力対抗戦の必勝法について考える。


ランク6の同盟では+1500%のボーナスがあるから50億の防御力が800億になる。これはちょっと強めの本影でも達成可能である。


よって国力対抗戦前に同盟を離脱し下位同盟を量産する。

同位戦中はランク6の同盟しか攻撃できず、同位戦解除後はボーナスで筆頭級同盟でも攻略は困難になる。


また、盟主ボーナスはおそらく他同盟加勢にも同等にかかるため下位ランクの同盟に上位同盟が加勢をすれば盟主ボーナス+400%や+600%の実質上位同盟を作ることも可能になる。


この時点で国力対抗戦は国力を競うものではない。


国力対抗戦に向けて同盟を離脱すると合流などにも参加できなくなるから多少は抑止力は働くかもしれないが、合流や盟主戦に参加できない代わりに下位ランクへの攻撃権が発生するためソロランカーには選択肢となるかもしれない。


メタが回ってくると下位同盟が軒並み上位同盟の離脱組になり、本来の下位同盟が押し出されランキングの混乱が生じるおそれもある。


同盟の離脱や他同盟加勢を戦略として考えることはできてもやりたくないと考える人はそれなりに多いだろうから、同盟の離脱や他同盟加勢に対してはそれなりの制限やペナルティが必要に見える。


□「他同盟加勢っすか?いいんすか?俺を拗ねさせて?」フェスティバル


「他同盟加勢っすか?いいんすか?俺を拗ねさせて?」フェスティバルとはSNS三大奇祭のひとつとされている。


現在の仕様では自分の本領から距離40以内の拠点であれば他同盟であっても加勢専用部隊による加勢は可能となっており、特に上位同盟が下位の同盟に他同盟加勢をして防御ポイントを稼ぐ場合があった。


上位同盟の中にはこの他同盟加勢を毛嫌いしている人間も少なくなく、SNSなどで「他同盟加勢っすか?いいんすか?俺を拗ねさせて?」フェスティバルなどに発展することがあった。


他同盟加勢が嫌いすぎるあまり、「天十握剣」と「天の味噌汁」の相互加勢も他同盟加勢扱いされるケースもあったようだ(天十握剣と天の味噌汁は同一経営者による同盟(のはず)であるため厳密には他同盟加勢ではない)。


最近では他同盟加勢自体があまり見られなくなっており、国内同盟順位が「戦果」で決定されるようになってからはことさら他同盟加勢の意義も失われてきたがここに来て「他同盟加勢っすか?いいんすか?俺を拗ねさせて」フェスティバルの復興の動きが出てきてしまった。


1-5.総評

全体的に雑な調整に見える国力対抗戦だが、中堅同盟や下位同盟が活躍できるイベントを追加しようという試み自体は歓迎したい。

国力対抗戦がその回答になっているかは別としても。


現在の環境では積極的に「中堅同盟を目指そう」という選択肢はあまりないような気がするが中堅同盟の活躍の場があれば必ずしも筆頭級同盟を目指す必要はない。

国力対抗戦がその回答になっているかは別としても。


個人の戦績で言えば、

ワールド無双では謎の盟主ボーナスのおかげで通常合戦でまず相手にならないような上位同盟とまあまあ勝ったり負けたりの勝負ができた。


ワールド18-20ではギリギリ国内30位以内に入れたため、謎の「固くて攻めてもらえない同盟」入りを果たした。

一応攻撃は来たが「中堅同盟かな?」みたいな火力を出していた。


攻撃側では同ランクの補佐城ならともかく盟主城はターゲットにはできず恩恵はほとんどなかった。確か同ランクで陥落してた同盟がひとつかふたつだった気がする。



2.まとめ


・中堅同盟の活躍の場を設けることは悪いことではない。国力対抗戦がその回答であるかは別としても


・通常合戦は対戦相手が上位同盟のため他同盟加勢が戦略の選択肢にあってもいいかもしないが、国力を競うのにタダ乗りボーナスが発生する他同盟加勢ができてしまうのはまずい


・同盟のランクで攻撃できる同盟のランクを制限できる仕様が今いちばん必要そうなのはわんだふる杯なのでは


・中堅同盟にスポットを浴びせかけたいのであれば平行世界制度がおすすめである