昔の事を思い出す | 日々創笑・勉強とサッカーの両立を目指して

日々創笑・勉強とサッカーの両立を目指して

小学生からサッカーゴールキーパーを頑張る身長190㎝越えの大学生の息子と、飲食店を経営している私達夫婦の日々の出来事。

今から4~5年前

通勤途中にある居抜き物件に

赤ちゃん連れのご夫婦が居酒屋を始めました。

未だに一度も行ったことないので、よく分からないけど、ご主人は調理場で、割烹着を着たお母さんは赤ちゃんをおんぶしながら接客している姿を扉の窓ガラスから見えて、毎日夜遅くまで営業されていました。


先日の朝、その店の前を通った時

3~4歳位の女の子が、店の入り口の近くで三輪車を漕いだりシャボン玉で遊んでいました。

帰りが遅くなり、22時頃にその店の前を通ったら割烹着のお母さんが外に出て、眠たいのか泣いてる女の子をあやしながら抱っこしていました。

ここのお店のご夫婦は、子供を自分たちで一日中育てながら店を切り盛りしてるんだな…。


私は生後6ヶ月の息子を、泣く泣く保育園に預けました。

オープンしたばかりのお店を支えなければならず、子供は仕事場には居させられないから…と、パパさんや義両親に言われ、夜は別の保育園に預けたり、実家の親に頭を下げて預かってもらったりもしました。

なんで自分の手で子育て出来ないの…と当時は不満と、息子への申し訳なさでいっぱいで自分自身を責め、1歳まで子育てさせてもらう約束を守ってくれなかったパパさんを強く責めてました。

この時が一番、精神崩壊してたかもしれませんね…


息子が歩けるようになった頃、

ランチ営業を終えた私は保育園にいる息子を迎えに行き公園に行って遊んだり、パパさんは仕込みの合間に、準備中で誰もいないお店の駐車場でサッカーをしたりと息子との貴重な時間を過ごしました。

ディナー営業が始まると調理場の奥に部屋を作り、そこで息子はご飯を食べて本を読んだり絵を描いたりテレビを観たりして過ごしてもらいました。

終わる時間が遅くなると息子は寝ていて、そっと抱っこしながら家に帰っていました。


育てている環境は違えど

その居酒屋の前を通るたびに昔の自分たちを思い出します。

パパさんも同じように思っていたようで

あの時は本当に大変だったよね…と話しています。


以前、息子に

『小さい時はあまり一緒にいられなくて寂しい思いをさせてごめんね』と言った事がありました。

すると

『え?そんな風に思ったことないよ。昼の保育園も夜の保育園もお店で一緒にいた事も楽しかったよ!』と言われ、思わず泣きそうになりました。


息子が大きくなった事で

昔を振り返られる位、今はようやく落ち着いてきたけど

あの居酒屋の前を通り

割烹着のお母さんを見るたびに

大変だと思うけど頑張れ!って心の中で思います。