これからのキーパーは足も使えないとダメだ。
今まで息子に関わる全ての人から言われた言葉。
そしてこの言葉が息子と私達にとっての課題でした。
足が使える…？フィールドと同じように走りなさいという事？リフティングが出来たりと足元の技術を高めなきゃいけないという事？どういう事なのか、いまいちよく分かりませんでした。
これまでキャッチばかりに徹底してきた息子。キーパーだからこそキャッチが重要と強い意識があり息子はそこに集中していて、その甲斐が少しはあったのか、コーチからは【キレイな構え】とか【絶対にボールをこぼさない素晴らしい捕り方】など言われてきました。
でも、あるクラブチームのコーチから言われた言葉がずっと引っ掛かっていました。
『上半身はしっかり出来上がっているのに下半身が弱い』
どうしても分からなかったのでセレクションや試合などビデオカメラで録画して、同年代のキーパーと見比べました。
これまで走り込みなどには消極的だった息子は左右に動くボールに対する細かなサイドの動き(ステップ)、強く跳ばすゴールキック、体力(試合最後までのスタミナと、集中力)これらが他の子に比べて苦手な部分だという事にようやく気付きました。いずれも下半身が鍛えられて強くないと出来ない事…。
これからはフィールドに負けないくらい走る事にも意識して、これまで以上にたくさんの試合を経験し、他のプレイヤーの動きにも注意して見ていく事が必要だと…。
これまで周りから『うまい』と言われ、キーパーとして入ってほしいと声をかけられ、自分はイケると思っていた息子。そして私達も息子はうまい方なんだと思っていました。だけど上には上がたくさんいる…。
ひとつ、ひとつ、足りない部分を見つけては克服していく事が今後の課題となりました。