天上、ときたら。 | SPACE BOX

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放浪理系ラテンジャズミュージシャン碧川サヤカ(さかいさやか)のページです。
日々の出来事や思いをつれづれなるままに。科学と日常、音楽と、好きなものを好きなだけ語ります。

放浪理系女史・ミドリカワです。

新年度の大仕事のひとつが片付いたし、
昼は殆ど食べられなかったし、
横の席からカレーの香りがするし、
こんなの見つけてしまうし。
………このあとサラダと共にいただきます。

さて。本日は文武天皇が日本で初めて統一された度量衡を定めた日なのだそうです。
このときには、基本単位が実態計測に基づくもので無くなるとは夢にも思わなかったでしょう。もうすぐキログラムまでプランク定数の息が掛かった世界のものになります。

年度始めには科学的な考え方に関する話と単位に関する話は必ず行うことにしています。
公式に当てはめて計算すれば◯なんでしょ?とは言われたくないですしね(笑)。

これを疎かにしてとんでもない答えを導いて平気な顔をしていた過去の自分自身の反省も無くも無いですが、貰う回答のなかでは『歩いているはずなのに秒速三キロメートルで走るイチロー君(一応地球人設定)』とかあまりにもファンタジックな世界も時々見せてもらえたりします。
考えや検証なしに機械的に(更には誤っていることも気付かずに)、数字を当て込むとは寂しい限り。気づくなら早い方がいい………そんな反省に基づく実感でもあります。

使っている単位の解釈を間違えると桁が違い過ぎたり、全く当て外れなものを答えとしてしまいかねません。

時折、古い教科書の話もしますが、現行では使われていない単位もあったりします。
その時は流石に数値的なイメージが追いつかず、現行の単位に換算しなおしてイメージを掴むものの、頭が混乱することもしばしば。
明確なデータや計算に基づいた数字を出すことが説得力を高めるのも確かとはいえ、やはり解釈にあたり、基本単位の概念は必要です。これらを元にした単位系は世界共通。根拠も明確ですし、誤差も最も少ないと思われる方法を検証し続けてきたのですから。

その基本単位を明らかにするということはフェア取引でも欠かせません。単位換算でも同じことです。
同じ単位に見えても、相手と捉え方が違えば下手すると大きな争いとなります。
為替市場でもし、そのような不均衡が生じればたちまち国際問題です。


………さて、せっかく日本で度量衡の始まりを告げた文武天皇についてもほんの少し。

この時代だけは日本史ができたのは恐らく母が買ってきた『天上の虹』のおかげとしか言いようがないです。
天上ときたら昨日であれば『天上天下唯我独尊』と言っていたでしょうが、本日は天上の虹です。

文武天皇はいちばん上の段、左から2番目の人物。
天武天皇と持統天皇の孫、草壁皇子の子供です。僅か14歳で即位とあります。父親である草壁皇子は夭逝、祖母の持統天皇のバックアップがあったといわれています。
ちなみに、持統天皇が『天上の虹』の主役ですね。

で、統一された日本の度量衡ですが、大宝律令によるものが初めとされています。

大宝律令は日本の国号の始まりという説もあるなど、国の転換点になったものの一つだと思うのですが、単位という観点でも大きな功績があったのですね。