配向性って何ぞやと訊かれたので。 | SPACE BOX

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放浪理系ラテンジャズミュージシャン碧川サヤカ(さかいさやか)のページです。
日々の出来事や思いをつれづれなるままに。科学と日常、音楽と、好きなものを好きなだけ語ります。

化学反応なぞ見ていると、つくづく反応に関わる物質やら元素やら何やらたちは本当に正直だと思う。

強いものが弱いものの立場を奪うこともあるし、好きな相手とあっさりくっついたり、サポートに徹する触媒だったり……何となく我々の本音の縮図にも見えたりする。
個性も豊かだ。はっきりした性格のやつもいれば、誰とでも仲良くなれるやつもその逆もいる。

そういうところも、元素や素粒子の好きなところだったりする。

……さて。
先日、とある若者から配向性についてイメージができないという話を受けた。

そうね……此処で『物質は正直なやつらだ』というスタンスで話をしようか。

配向性とは、ベンゼン環に置かれた官能基によって反応の位置がどうこうと…ハメット則云々…なんかの教典みたいだ。

ベンゼンという六角形のテーブルの角に誰かが座っている(角じゃなくて辺のほうに座るだろうというツッコミは無視)。同じテーブルに次に座るなら、何処に行きたいかを考えればよい。あくまでも本音で選ぶのだよ。


(画力は堪忍して…)

もし、座っている相手が親しかったり憧れの殿方とかであれば、『気楽に話せるし隣(オルトの位置)に行こう』とか『隣は恥ずかしい、でもイケメン眺めるなら真正面(パラ)で拝みたい』という心境。ココロも活性化。

しかし、よく知らない相手や出来れば避けたいところであれば、そのような位置にいきなり向かうチャレンジャーは滅多に居ないだろう。

そんな場合、不活性要素となる相手とはちょっと離れたところ(メタ)に座って遣り過ごしたいところ。

ざっくりしたイメージだと、こんなところ。
あくまでも喩えではあるが、本音の行動で考えると意外と高校化学レベルの反応は見えてくる気がする。

まあ、我々も元素から構成されているしその影響をうけている……というと、若干オカルトめいたところもあるかもだが。
とにもかくにも、これらの原理から日常を想起する場面は思った以上にあるということなのだ。