君が居ない世界は
僕を退屈させた

いつも笑っていた君と
少し、しかめっ面をしていた僕

くるくる変わる表情が
僕の景色を色鮮やかに彩っていた

出会うまではモノクロだった
けれど、君が変えてくれたんだ

それなのに
今僕に見える景色は
出会う前と同じなんだ

どうしてだろう

ひらり、蝶が舞うように
ふわり、花が散っていくように
君は居なくなってしまったんだ

冷たくなっていく体
力なく笑ったままの君に
そっと口付けて
ありがとう、と呟いた

君という色を失った日


(まだ信じられないよ、君が居なくなったなんて)

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