「経済成長戦略が成長の元なのか」
日本は「経済成長戦略」が欠如しているから
経済成長できないのだと、
2000年ごろからよく耳にしてきたし、
ぼくもその通りだと思ってきた。
経済成長率は、
高度成長期には約10%/年、
その後の安定期には約3%/年、
1991年~2008年には約1%/年を示してきた。
この1%という数字は、同時期のOECD諸国の
中で、最低の成長率だった。
一方で、中国、インド、ブラジル、南アフリカなどは
高成長を持続している。
その原因は、
日本も高度成長期に経験した、
「途上国の近代化プロセス」における急成長、
世界の政治・経済的状況の変化
や埋蔵する資源量にあり、
各国が事前に描いた「経済成長戦略」が
比較優位であったことが主因ではない。
思うに、
日本が成長していないのは
「経済成長戦略」が欠如していたからではなく、
消費社会が限界の限界にまで達し、
人口の減少と相まって、成熟しきったからでは
あるまいか。
いわば「自然現象」に近い原因からではあるまいか。
むしろ今必要なのは、
経済成長しなくても社会を10年、20年持続可能にする
「経済持続戦略」を描くことではないか。
最近、初めてそう思った。