「温室効果ガスの排出権取引はおかしい 」
市場原理主義をベースに、英国の金融専門家が
編み出した新たな金融取引の仕組みだ。
大気という重要な社会に共通する資本を汚染した
上で、あたかも私有財産のように売買してしまう。
社会倫理を崩壊させるこの取引はどう考えても
おかしい。
「マクロ経済的には国民所得、消費や投資など
の経済的な変数がすべて一定に保たれている
ものの、その社会の中では華やかで活気に
満ちた人間的な営み、交流や文化的活動が
展開されている状況を「定常状態」と名付けた。」
(「経済学原理」(1848年刊)ジョン・スチュアート・ミル著 より)
ミルは、マルクス主義のように階級的思考で
人間行動を捉えていない。
人間を経済的動機だけで動く、心を持たない
存在とする新古典派の経済学とも異なる。
このミルが示した社会、つまり、社会に共通する
資本を規定して「定常状態」にある
社会を人類は実現できないものか。