「スリランカ留学を想起する_PART18」
前号では、多様なアジア英語の話にまで発展した。
内戦や天災の影響で、戒厳令(外出禁止令)が
頻発されていた。
外出が許された日に必ず通っていたのは、
学校のとなりにあったキリスト教会の神父さんの
部屋だった。
「これだけ頻繁に外出禁止令が発令され、暴動や
天災の影響で、電気、電話、郵便や交通機関がマヒ
する中で、人々はどうやって生活費を得ているの
ですか?」と、ある日質問した。
神父さん曰く、
「公務員や我々カトリック神父は、国やバチカン
本部から、毎月固定給が支給されている。
しかし、農家や商売人は悪影響を受けている。
インフラがマヒすると、収入がなくなってしまう
こともあるからだ。
商売人の中でも才覚がある人は、中東などの
外国でビジネスを始めている。」
神父さんは続けた。
「一方、日本や西欧諸国は、平和だ。
文明国なのでインフラに問題がなく、スリランカの
ように内戦中でもない。
また、自由主義、資本主義の国々だから、
どんな仕事にでもチャレンジできる環境があるので、
うらやましい。」
ぼくは、民族暴動のむごい映像を連日TVで観ていて、
憂鬱な気分に陥っていた。
しかし、神父さんのこのメッセージによって、帰国後に
役立つ何かが現状にもあるかもしれないと、
マインドセットしたことを、鮮明に覚えている。
【続く】