戦後60周年と日本にとっての外国とは? | AKERU-STYLE

戦後60周年と日本にとっての外国とは?

これまで、日本にとって最も近い「外国」とは
どこだったのか。

日本は極東の島国である。
北側には寒冷地、東側と南側は果てしない海なので、
外国といえば、聖徳太子のころ以来一千年以上、
西側にある中国であった。日本がこれまで最も
影響を受けてきた「外国」は中国であるといえる。
江戸末期に欧米から来た外国人を「唐人」(中国人の意味)と
呼んだことからもわかる。

日本はちょうど60年前に連合国への敗戦を宣言した。

その時から、日本にとっての「外国」は、
遥かかなたの米国に変わった。

米国が単独で日本を占領下においた。
その後、サンフランシスコ会議で、日本は
沖縄を除いて、米国占領からは解かれたものの、
現在50以上の米国(外国)の軍事基地
が国内に存在するに至っている。

この事実が日本の「戦後」が終わっていないことを
最も示していると、ぼくは思う。

第二次大戦の敵同士だったドイツとロシアなどは、
すでに戦略的対話を完結させ、「戦後」を事実上終結させた。

日本にとって本当の意味で「戦後」が終わるときは、
自国内に外国の軍事基地が存在しない普通の独立国に
なったときだと思う。

その時は、日本にとっての「外国」が
中国に回帰したときかもしれない。

以上