J2史上最弱クラブを断定しよう。
5部門による順位ポイント方式による選定。
勝ち点、勝率、得点率、失点率、得失点差率
成績5部門におけるJ2最弱クラブ決定戦。

▽勝ち点率のみなら
最下位of最下位は10年J2最下位の北九州。
シーズン38試合あってわずか1勝。唯一勝利したのはヴェルディとあって記憶に新しい最下位クラブだ。まだヤス就任前で与那城ジョージ監督の下、J2初年度を戦った北九州。いろいろワースト記録を打ち立てただけに無論J2歴代ワースト1クラブと決めて過言ではない。

▽2011年までは危機感なし。
クラブライセンスもなく、2012年以降のように降格するリスクもないJ2最下位。従い11年以前の最下位と12年以降では最下位の危機意識が違う。
これは98年までのJ1、99年以降のJ1もそうだがそもそもレギュレーションが違うから比較すること自体無意味だ。
だがいかに危機感がなくとも最下位に甘んじるのが悔しくないクラブはない。その逆境が甲府や鳥栖、札幌、横浜FC、徳島などJ2最下位経験クラブをJ1へ押し上げた一因だろうし。ただしつこいくらいだが12年以降はJ3を経て再び這い上がらないとならない。
J3からJ1へ。クラブの強化ビジョンがそう容易く叶うほどJ2はおろかJ3も甘くない。その意味では片野坂トリニータは末恐ろしい、J1でも頑張ってね。厳しいだろうけど。
J3は甘くない。それは町田、鳥取、富山、栃木、北九州、群馬らが痛いほど分かるだろう。


では各年の最下位の成績を調べよう。
勝ち点率=チーム勝ち点÷※年間最多勝ち点
勝率=チーム勝利数÷年間試合数
得点率=チーム得点数÷年間試合数
失点率=チーム失点数÷年間試合数
得失点差率=チーム得失点差数÷年間試合数

※年間最多勝ち点
36試合×勝ち点3=108(99年 10年)
38試合×勝ち点3=114(11年)
40試合×勝ち点3=120(00年)
42試合×勝ち点3=126(08年 12年~)
44試合×勝ち点3=132(01年~05年)
48試合×勝ち点3=144(06年~07年)
51試合×勝ち点3=153(09年)


99年試合数36・最多勝ち点108
甲府・5勝27敗4分・32得85失-53差
勝ち点18・勝ち点率 16.7%
勝率 13.9%
得点率 0.89
失点率 2.36
得失点差率 -1.47

00年試合数40・最多勝ち点120
甲府・5勝32敗3分・31得84失-53差
勝ち点18・勝ち点率 15.0%
勝率 12.5%
得点率 0.78
失点率 2.10
得失点差率 -1.33

01年試合数44・最多勝ち点132
甲府・8勝34敗2分・38得98失-60差
勝ち点25・勝ち点率 18.9%
勝率 18.2%
得点率 0.86
失点率 2.23
得失点差率 -1.36

02年試合数44・最多勝ち点132
横浜FC・8勝25敗11分・43得81失-38差
勝ち点35・勝ち点率 26.5%
勝率 18.2%
得点率 0.98
失点率 1.84
得失点差率 -0.86

03年試合数44・最多勝ち点132
鳥栖・3勝30敗11分・40得89失-49差
勝ち点20・勝ち点率 15.2%
勝率 6.8%
得点率 0.91
失点率 2.02
得失点差率 -1.11

04年試合数44・最多勝ち点132
札幌・5勝24敗15分・30得62失-32差
勝ち点30・勝ち点率 22.7%
勝率 11.4%
得点率 0.68
失点率 1.41
得失点差率 -0.73

05年試合数44・最多勝ち点132
草津・5勝31敗8分・26得82失-56差
勝ち点23・勝ち点率 17.4%
勝率 11.4%
得点率 0.59
失点率 1.86
得失点差率 -1.27

06年試合数48・最多勝ち点144
徳島・8勝29敗11分・43得92失-49差
勝ち点35・勝ち点率 24.3%
勝率 16.7%
得点率 0.90
失点率 1.92
得失点差率 -1.02

07年試合数48・最多勝ち点144
徳島・6勝27敗15分・31得67失-36差
勝ち点33・勝ち点率 22.9%
勝率 12.5%
得点率 0.65
失点率 1.40
得失点差率 -0.75

08年試合数42・最多勝ち点126
徳島・7勝27敗8分・40得72失-32差
勝ち点29・勝ち点率 23.0%
勝率 16.7%
得点率 0.95
失点率 1.71
得失点差率 -0.76

09年試合数51・最多勝ち点153
岡山・8勝31敗12分・40得84失-44差
勝ち点36・勝ち点率 23.5%
勝率 15.7%
得点率 0.78
失点率 1.65
得失点差率 -0.86

10年試合数36・最多勝ち点108
北九州・1勝23敗12分・20得65失-45差
勝ち点15・勝ち点率 13.9%
勝率 2.8%
得点率 0.56
失点率 1.81
得失点差率 -1.25

11年試合数38・最多勝ち点114
岐阜・6勝26敗6分・39得83失-44差
勝ち点24・勝ち点率 21.1%
勝率 15.8%
得点率 1.03
失点率 2.18
得失点差率 -1.16

12年試合数42・最多勝ち点126
町田・7勝24敗11分・34得67失-33差
勝ち点32・勝ち点率 25.4%
勝率 16.7%
得点率 0.81
失点率 1.60
得失点差率 -0.79

13年試合数42・最多勝ち点126
鳥取・5勝21敗16分・38得74失-36差
勝ち点31・勝ち点率 24.6%
勝率 11.9%
得点率 0.90
失点率 1.76
得失点差率 -0.86

14年試合数42・最多勝ち点126
富山・5勝29敗8分・28得74失-46差
勝ち点23・勝ち点率 18.3%
勝率 11.9%
得点率 0.67
失点率 1.76
得失点差率 -1.10

15年試合数42・最多勝ち点126
栃木・7勝21敗14分・39得64失-25差
勝ち点35・勝ち点率 27.8%
勝率 16.7%
得点率 0.93
失点率 1.52
得失点差率 -0.60

16年試合数42・最多勝ち点126
北九州・8勝20敗14分・43得64失-21差
勝ち点38・勝ち点率 30.2%
勝率 19.0%
得点率 1.02
失点率 1.52
得失点差率 -0.50

17年試合数42・最多勝ち点126
群馬・5勝32敗5分・32得88失-56差
勝ち点20・勝ち点率 15.9%
勝率 11.9%
得点率 0.76
失点率 2.10
得失点差率 -1.33

18年試合数42・最多勝ち点126
讃岐・7勝25敗10分・28得72失-44差
勝ち点31・勝ち点率 24.6%
勝率 16.7%
得点率 0.67
失点率 1.71
得失点差率 -1.05

19年試合数42・最多勝ち点126
岐阜・7勝26敗9分・33得78失-45差
勝ち点30・勝ち点率 23.8%
勝率 16.7%
得点率 0.79
失点率 1.86
得失点差率 -1.07


ではポイント化する、ワーストランキングのため成績が悪い方が上位となる。

勝ち点率ワーストランキング
1位・21P:10北九州・ 13.9%
2位・20P:00甲府・ 15.0%
3位・19P:03鳥栖・ 15.2%
4位・18P:17群馬・ 15.9%
5位・17P:99甲府・ 16.7%
6位・16P:05草津・ 17.4%
7位・15P:14富山・ 18.3%
8位・14P:01甲府・ 18.9%
9位・13P:11岐阜・ 21.1%
10位・12P:04札幌・ 22.7%
11位・11P:07徳島・ 22.9%
12位・10P:08徳島・ 23.0%
13位・9P:09岡山・ 23.5%
14位・8P:19岐阜・ 23.8%
15位・7P:06徳島・ 24.3%
16位・6P:13鳥取・ 24.6%
16位・6P:18讃岐・ 24.6%
18位・4P:12町田・ 25.4%
19位・3P:02横浜FC・ 26.5%
20位・2P:15栃木・ 27.8%
21位・1P:16北九州・30.2%


勝率ワーストランキング
1位・21P:10北九州・ 2.8%
2位・20P:03鳥栖・ 6.8%
3位・19P:04札幌・ 11.4%
3位・19P:05草津・ 11.4%
5位・17P:13鳥取・ 11.9%
5位・17P:14富山・ 11.9%
5位・17P:17群馬・ 11.9%
8位・14P:07徳島・ 12.5%
8位・14P:00甲府・ 12.5%
10位・12P:99甲府・ 13.9%
11位・11P:09岡山・ 15.7%
12位・10P:11岐阜・ 15.8%
13位・9P:06徳島・ 16.7%
13位・9P:08徳島・ 16.7%
13位・9P:12町田・ 16.7%
13位・9P:15栃木・ 16.7%
13位・9P:18讃岐・ 16.7%
13位・9P:19岐阜・ 16.7%
19位・3P:01甲府・ 18.2%
19位・3P:02横浜FC・ 18.2%
21位・1P:16北九州・19.0%


得点率ワーストランキング
1位・21P:10北九州・ 0.56
2位・20P:05草津・ 0.59
3位・19P:07徳島・ 0.65
4位・18P:14富山・ 0.67
4位・18P:18讃岐・ 0.67
6位・16P:04札幌・ 0.68
7位・15P:17群馬・ 0.76
8位・14P:00甲府・ 0.78
8位・14P:09岡山・ 0.78
10位・13P:19岐阜・ 0.79
11位・11P:12町田・ 0.81
12位・10P:01甲府・ 0.86
13位・9P:99甲府・ 0.89
14位・8P:06徳島・ 0.90
14位・8P:13鳥取・ 0.90
16位・6P:03鳥栖・ 0.91
17位・5P:15栃木・ 0.93
18位・4P:08徳島・ 0.95
19位・3P:02横浜FC・ 0.98
20位・2P:16北九州・1.02
21位・1P:11岐阜・ 1.03


失点率ワーストランキング
1位・21P:99甲府・ 2.36
2位・20P:01甲府・ 2.23
3位・19P:11岐阜・ 2.18
4位・18P:00甲府・ 2.10
4位・18P:17群馬・ 2.10
6位・16P:03鳥栖・ 2.02
7位・15P:06徳島・ 1.92
8位・14P:05草津・ 1.86
8位・14P:19岐阜・ 1.86
10位・12P:02横浜FC・ 1.84
11位・11P:10北九州・ 1.81
12位・10P:13鳥取・ 1.76
12位・10P:14富山・ 1.76
14位・8P:08徳島・ 1.71
14位・8P:18讃岐・ 1.71
16位・6P:09岡山・ 1.65
17位・5P:12町田・ 1.60
18位・4P:15栃木・ 1.52
18位・4P:16北九州・1.52
20位・2P:04札幌・ 1.41
21位・1P:07徳島・ 1.40


得失点差率ワーストランキング
1位・21P:99甲府・ -1.47
2位・20P:01甲府・ -1.36
3位・19P:00甲府・ -1.33
3位・19P:17群馬・ -1.33
5位・17P:05草津・ -1.27
6位・16P:10北九州・ -1.25
7位・15P:11岐阜・ -1.16
8位・14P:03鳥栖・ -1.11
9位・13P:14富山・ -1.10
10位・12P:19岐阜・ -1.07
11位・11P:18讃岐・ -1.05
12位・10P:06徳島・ -1.02
13位・9P:02横浜FC・ -0.86
13位・9P:09岡山・ -0.86
13位・9P:13鳥取・ -0.86
16位・6P:12町田・ -0.79
17位・5P:08徳島・ -0.76
18位・4P:07徳島・ -0.75
19位・3P:04札幌・ -0.73
20位・2P:15栃木・ -0.60
21位・1P:16北九州・-0.50


累計順位ポイントランキング(当たり前だがポイントが少ないほうが強い)
10北九州・21+21+21+11+16=90P
17群馬・18+17+15+18+19=87P
05草津・16+19+20+14+17=86P
00甲府・20+14+14+18+19=85P
99甲府・17+12+9+21+21=80P
03鳥栖・19+20+6+16+14=75P
14富山・15+17+18+10+13=73P
01甲府・14+3+10+20+20=67P
11岐阜・13+10+1+19+15=58P
19岐阜・8+9+13+14+12=56P
04札幌・12+19+16+2+3=52P
18讃岐・6+9+18+8+11=52P
13鳥取・6+17+8+10+9=50P
06徳島・7+9+8+15+10=49P
07徳島・11+14+19+1+4=49P
09岡山・9+11+14+6+9=49P
08徳島・10+9+4+8+5=36P
12町田・4+9+11+5+6=35P
02横浜FC・3+3+3+12+9=30P
15栃木・2+9+5+4+2=22P
16北九州・1+1+2+4+1=9P

累計順位ポイントランキング
1位:10北九州・21+21+21+11+16=90P
J2最下位of最下位は10北九州。勝ち点率、勝率、得点率の3冠は痛すぎる。年間1勝はvsヴェルディつうのも痛すぎる(泣)

2位:17群馬・18+17+15+18+19=87P
05草津に書いといた危惧が如実に表れ早い段階から空中分解。下には下がいて歴代ワースト1こそないがトータルワースト2では自慢にならず。

3位:05草津・16+19+20+14+17=86P
ワースト1はないがどれも悲惨な数値で歴代ワースト3。現在もJ1昇格が現実味を帯びるチームではないだけに奮起したいところと書いていたら…。

4位:00甲府・20+14+14+18+19=85P
初代J2お荷物2年目。勝ち点率や得失点差率が足枷に。今やJ1クラブだから皮肉にすらならないのが悔しいばかり。だったがついにJ2へ。

5位:99甲府・17+12+9+21+21=80P
初代J2お荷物1年目。失点率、得失点差率は不動のワースト1。

以下特記なし。
03鳥栖・19+20+6+16+14=75P
14富山・15+17+18+10+13=73P
01甲府・14+3+10+20+20=67P
11岐阜・13+10+1+19+15=58P
19岐阜・8+9+13+14+12=56P
04札幌・12+19+16+2+3=52P
18讃岐・6+9+18+8+11=52P
13鳥取・6+17+8+10+9=50P
06徳島・7+9+8+15+10=49P
07徳島・11+14+19+1+4=49P
09岡山・9+11+14+6+9=49P
08徳島・10+9+4+8+5=36P
12町田・4+9+11+5+6=35P
02横浜FC・3+3+3+12+9=30P
15栃木・2+9+5+4+2=22P
16北九州・1+1+2+4+1=9P


16北九州は最下位ofベスト最下位。嬉しくない称号。勝ち点38は最下位史上ナンバー1、勝ち点率も必然的にナンバー1。勝率、得失点差もベスト1ながらそもそも最下位では意味がない。12年以降では全項目ベストクラブながら最下位は降格がある。いかに負けないのが大事か思い知らされる北九州の無念ぶり。
そんな北九州が2020年J2に復帰。落ちると簡単には這い上がれないJ3、もう同じ過ちは犯せないね。

2019年J2最終節では一矢報いた歴代ワースト10の岐阜、クリーンシートしたかったヴェルディからすれば反省材料だが岐阜からすれば最後まで応援してくれるサポーターへの意思表示。1年で必ずJ3からJ2へ。厳しく苦しいJ3、岐阜の武運を祈ります。


▽2020年はどこが餌食に?
確定はしていないがJ1から降格するクラブ、J3から昇格するクラブ、J2に在籍する22クラブすべてに昇格も降格も可能性がある。
明日はわが身、危機感とそれ以上の自信を持って一戦一戦勝ち抜かないと。
負け続ければJ3が迫る。

2014年、2016年の教訓を生かせ!2020年永井ヴェルディ!