ヴェルディの2年目、この解釈はいくらでも考えれる。
いわゆる『2年目のジンクス』といえばルーキーが1年目に活躍し2年目に壁に打ち当たることを指すがヴェルディの2年目、つまりヴェルディ在籍2年目ならばベテラン、中堅、若手に限りはない。また時を経てヴェルディのユニフォームに袖を通す選手も多く、その場合過去は過去、加入1年目扱いである。
では今回の定義を決めよう。
ヴェルディ1年目が主力規定に満たす選手の2年目の成績。
主力規定は勝手に年間試合数×7割（小数点以下カット）。
30試合:主力規定試合数 21試合（96 99 00 01 02 03 04）
32試合:主力規定試合数 22試合（97）
34試合:主力規定試合数 23試合（98 05 08）
36試合:主力規定試合数 25試合（93 10J2）
38試合:主力規定試合数 26試合（11J2）
42試合:主力規定試合数 29試合（12J2 13J2 14J2 15J2 16J2 17J2）
44試合:主力規定試合数 30試合（94）
48試合:主力規定試合数 33試合（06J2 07J2）
51試合:主力規定試合数 35試合（09J2）
52試合:主力規定試合数 36試合（95）
とし、あくまで在籍1年目を対象にする。上記のように過去に退団（レンタル移籍なども含む）し1年以上在籍してない場合も再加入1年目とする（半年で復帰など前年も登録されていれば対象外）。また資料的な不足もあり途中加入選手は年間試合の7割未満が多々なため基本的に対象外となる。
93年 年間36試合 主力規定25試合
GK菊池新吉 28試合（77.8%）18失点（58.1%）
→39試合（88.6%）42失点（89.4%）
出場試合率: +10.8%・失点率: +31.3%
DF中村忠 34試合（94.4%）2得点（2.8%）
→ 21試合（47.7%）
出場試合率: -46.7%
DFペレイラ 32試合（88.9%）1得点（1.4%）
→43試合（97.7%）2得点（2.2%）
出場試合率: +8.8%・得点率: +0.8%
MF北澤豪 35試合（97.2%）6得点（8.3%）
→40試合（90.9%）9得点（9.9%）
出場試合率: -6.3%・得点率: +1.6%
MF柱谷哲二 31試合（86.1%）3得点（4.2%）
→40試合（90.9%）2得点（2.2%）
出場試合率: +4.8%・得点率: -2.0%
MFラモス瑠偉 30試合（83.3%）4得点（5.6%）
→26試合（59.1%）3得点（3.3%）
出場試合率: -24.2%・得点率: -2.3%
FW三浦知良 36試合（100.0%）20得点（27.8%）
→22試合（50.0%）16得点（17.6%）
出場試合率: -50.0%・得点率: -10.2%
FW武田修宏 36試合（100.0%）17得点（23.6%）
→40試合（90.9%）23得点（25.3%）
出場試合率: -9.1%・得点率: +1.7%
彼らを1年目扱いするのもいかがなものか、だがれっきとしたヴェルディ1年目の主力規定選手。海外移籍するカズや負傷がちなラモスなどは大幅ダウン。93年に関しては参考記録とする。
94年 年間44試合 主力規定30試合
対象なし
95年 年間52試合 主力規定36試合
DF林健太郎
43試合（82.7%）
→14試合（46.7%）1得点（1.5%）
出場試合率: -36.0%
FWアルシンド
38試合（73.1%）19得点（17.9%）
→退団
96年 年間30試合 主力規定21試合
対象なし
97年 年間32試合 主力規定22試合
DF25山田卓也
22試合（68.8%）1得点（2.6%）
→7試合: 364分（20.6%: 11.6%）
出場試合率: -48.2%
MF7前園真聖
28試合（87.5%）5得点（13.2%）
→22試合: 1760分（64.7%: 56.3%）3得点（5.7%: 0.153）
出場試合率: -22.8%・得点率: -7.5%
98年 年間34試合 主力規定23試合
MF2モアシール
26試合: 2242分（76.5%: 71.7%）
→退団
99年 年間30試合 主力規定21試合
DF15杉山弘一
26試合: 2285分（86.7%: 81.3%）1得点（2.3%: 0.039）
→25試合: 1863分（83.3%: 64.1%）
出場試合率: -3.4%
MF17小林慶行
30試合: 2702分（100.0%: 96.1%）2得点（4.7%: 0.067）
→11試合: 887分（36.7%: 30.5%）
出場試合率: -63.3%
MF7山田隆裕
27試合: 1251分（90.0%: 44.5%）1得点（2.3%: 0.072）
→退団
MF11ジェフェルソン
21試合: 1352分（70.0%: 48.1%）3得点（7.0%: 0.200）
→退団
00年 年間30試合 主力規定21試合
DF6三上和良
26試合: 1642分（86.7%: 56.5%）1得点（2.2%: 0.055）
→退団
FW10金鉉錫
25試合: 2417分（83.3%: 83.1%）16得点（34.8%: 0.596）
→退団
01年 年間30試合 主力規定21試合
MF6三浦淳宏
22試合: 1513分（73.3%: 52.6%）3得点（7.9%: 0.178）
→26試合（86.7%）: 2340分（86.7%）2得点（3.6%: 0.077）
出場試合率: +13.4%・得点率: -4.3%
FW19小倉隆史
25試合: 1658分（83.3%: 57.6%）3得点（7.9%: 0.163）
→退団
02年 年間30試合 主力規定21試合
DF17相馬直樹
27試合（90.0%）: 2551分（88.1%）
→退団
03年 年間30試合 主力規定21試合
MF10ラモン
25試合（83.3%）: 1872分（69.3%）6得点（10.7%: 0.288）
→退団
MF22平野孝
25試合（83.3%）: 1707分（63.2%）4得点（7.1%: 0.211）
→28試合（93.3%）: 1776分（65.8%）4得点（9.3%: 0.203）
出場試合率: +10.0%・得点率: +2.2%
FW9エムボマ
23試合（76.7%）: 1693分（62.7%）13得点（23.2%: 0.691）
→12試合（40.0%）: 661分（24.5%）4得点（9.3%: 0.545）
出場試合率: -36.7%・得点率: -13.9%
04年 年間30試合 主力規定21試合
DF3ウベダ
25試合（83.3%）: 2240分（83.0%）3得点（7.0%: 0.121）
→退団
FW25森本貴幸
22試合（73.3%）: 896分（33.2%）
4得点（9.3%: 0.402）
→18試合（52.9%）: 615分（20.1%）1得点（2.5%: 0.146）
出場試合率: -20.4%・得点率: -6.8%
05年 年間34試合 主力規定23試合
DF6戸田和幸
23試合（67.6%）: 1610分（52.6%）
→退団
FW9ワシントン
33試合（97.1%）: 2890分（94.4%）22得点（55.0%: 0.685）
→退団
06年 年間48試合 主力規定33試合（J2）
対象なし
07年 年間48試合 主力規定33試合（J2）
DF22服部年宏
47試合（97.9%）: 4230分（97.9%）
→31試合（91.2%）: 2790分（91.2%）
出場試合率: -6.7%
DF17土屋征夫
40試合（83.3%）: 3572分（82.7%）3得点（3.3%: 0.076） SH22本（13.6%: 0.554）
→33試合（97.1%）: 2877分（94.0%）1得点（2.6%: 0.031） SH17本（5.9%: 0.532）
出場試合率: +13.8%・得点率: -0.7%
MF10ディエゴ
47試合（97.9%）: 4176分（96.7%）13得点（14.4%: 0.280） SH96本（13.5%: 2.069）
→29試合（85.3%）: 2609分（85.3%）11得点（28.9%: 0.379） SH87本（12.6%: 3.001）
出場試合率: -12.6%・得点率: +14.5%
FW9フッキ
42試合（87.5%）: 3693分（85.5%）37得点（41.1%: 90.2） SH229本（16.2%: 5.581）
→11試合（32.4%）: 957分（31.3%）7得点（18.4%: 0.658） SH83本（8.4%: 7.806）
出場試合率: -55.1%・得点率: -22.7%
08年 年間34試合 主力規定23試合
GK1土肥洋一
34試合（100.0%）: 3060分（100.0%）50失点（100.0%: 1.471）
→43試合（84.3%）: 3870分（84.3%）
48失点（78.7%: 1.116）
出場試合率: -15.7%・失点率: -21.3%
DF5那須大亮
32試合（94.1%）: 2839分（92.8%）1得点（2.6%: 0.032） SH13本（7.7%: 0.412）
→退団
MF23福西崇史
29試合（85.3%）: 2391分（78.1%）3得点（7.9%: 0.113） SH22本（13.6%: 0.828）
→引退
09年 年間51試合 主力規定35試合（J2）
DF23藤田優人
46試合（90.2%）: 3998分（87.1%）
→退団
MF18永里源気
36試合（70.6%）: 1617分（35.2%）2得点（2.9%: 0.111） SH23本（8.7%: 1.280）
→退団
MF15滝澤邦彦
35試合（68.6%）: 2235分（48.7%）2得点（2.9%: 0.081） SH?本
→退団
FW27林陵平
32試合（62.7%）: 1544分（33.6%）6得点（8.8%: 0.350） SH46本（13.0%: 2.681）
→退団
10年 年間36試合 主力規定25試合（J2）
MF10菊岡拓朗
34試合（94.4%）: 2252分（69.5%）3得点（6.4%: 0.120） SH本36（8.3%: 1.439）
→ 35試合（92.1%）: 2530分（74.0%） 8得点（11.6%: 0.285）
出場試合率: -2.3%・得点率: +5.2%
MF33高木善朗
33試合（91.7%）: 1766分（54.5%）5得点（10.6%: 0.255） SH40本（12.5%: 2.039）
→ 10試合（26.3%）: 352分（10.3%） 1得点（1.4%: 0.256）
出場試合率: -65.4%・得点率: -9.2%
MF5佐伯直哉
30試合（83.3%）: 2655分（81.9%）1得点（2.1%: 0.034） SH10本（10.0%: 0.339）
→ 32試合（84.2%）: 2824分（82.6%）
出場試合率: +0.9%・得点率: -2.1%
11年 年間38試合 主力規定26試合（J2）
DF18森勇介
30試合:（78.9%） 2482分（72.6%） 1得点（1.4%: 0.036）
→ 39試合（92.9%）: 3320分（87.8%） 2得点（3.1%: 0.054）
出場試合率: +14.0%・得点率: +1.7%
FW11マラニョン
27試合（71.1%）: 1845分（53.9%） 9得点（13.0%: 0.439）
→退団
12年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
MF23梶川諒太
35試合（83.3%）: 2306分（61.0%） 3得点（4.6%: 0.117）
→退団
FW11西紀寛
38試合（90.5%）: 3281分（86.8%） 6得点（9.2%: 0.165）
→ 35試合（83.3%）: 2435分（64.4%） 5得点（9.6%: 0.185）
出場試合率: -7.2%・得点率: +0.4%
13年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
GK1佐藤優也
42試合（100.0%）: 3780分（100.0%） 58失点（100.0%: 1.381）
→ 34試合（81.0%）: 3060分（81.0%） 37失点（77.1%: 1.088）
出場試合率: -19.0%・失点率: -22.9%
DF2石神直哉
32試合（76.2%）: 2422分（64.1%） 1得点（1.9%: 0.037）
→退団
MF14鈴木惇
39試合（92.9%）: 3363分（89.0%） 1得点（1.9%: 0.027）
→ 34試合（81.0%）: 2656分（70.3%） 1得点（3.2%: 0.034）
出場試合率: -11.9%・得点率: +1.3%
FW17常盤聡
39試合（92.9%）: 2672分（70.7%） 8得点（15.4%: 0.269）
→ 37試合（88.1%）: 2720分（72.0%） 6得点（19.4%: 0.199）
出場試合率: -4.8%・得点率: +4.0%
FW44高原直泰
41試合（97.6%）: 3221分（85.2%） 11得点（21.2%: 0.307）
→退団
14年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
DF23田村直也
38試合（90.5%）: 3015分（79.8%） 1得点（3.2%: 0.030）
→ 35試合（83.3%）: 2868分（75.9%） 1得点（2.3%: 0.031）
出場試合率: -7.2%・得点率: -0.9%
MF34安西幸輝※
41試合（97.6%）: 3134分（82.9%） 2得点（6.5%: 0.057）
→ 29試合（69.0%）: 2311分（61.1%） 1得点（2.3%: 0.039）
出場試合率: -28.6%・得点率: -4.2%
FW25平本一樹
30試合（71.4%）: 2191分（58.0%）3得点（9.7%: 0.123）
→ 30試合（71.4%）: 2040分（54.0%） 5得点（11.6%: 0.221）
出場試合率: +-0.0%・得点率: +1.9%
※安西幸輝に関して、当データとしては1年目の成績があるため厳密には3年目扱いとなる、1年目が2種登録であり且つ出場してないため特例として加える。
15年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
MF20 三竿健斗 : 39試合（92.9%）: 3186分（84.3%）
→退団
FW9 アランピニェイロ: 31試合（73.8%）: 1411分（37.3%） 3得点（7.0%: 0.191）
→25試合（59.5%）: 997分（26.4%） 3得点（7.0%: 0.271）
出場試合率: -14.3%・得点率: +-0.0%
※三竿健斗に関して、当データとしては1年目の成績があるため厳密には3年目扱いとなる、1年目が2種登録であり且つ出場してないため特例として加える。
16年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
対象なし
2016年はドウグラスヴィエイラが28試合出場と規定に1試合足りず、平智広ら新加入選手がいずれも規定に満たしてない。二川孝広も途中加入のため満たしてないため1994年、2006年以来3回目の対象なしとなった。
得点に関しては各シーズンのチーム内における割合であり得点による貢献度も参考までとする。
ヴェルディ2年目のジンクス。
まとめてみると如実にわかる。
MF高木善朗 : -65.4%（10）
MF小林慶行 : -63.3%（99）
FWフッキ◇ : -55.1%（07）
DF山田卓也 : -48.2%（97）
FWエムボマ : -36.7%（03）
DF林健太郎 : -36.0%（95）
DF安西幸輝 : -28.6%（15）
MF前園真聖 : -22.8%（97）
FW森本貴幸 : -20.4%（04）
GK佐藤優也 : -19.0%（13）
GK土肥洋一 : -15.7%（08）
FWアラン◇:-14.3%（15）
MFディエゴ : -12.6%（07）
MF鈴木惇◇ : -11.9%（13）
MF西紀寛◇ : -7.2%（12）
MF田村直也 : -7.2%（15）
DF服部年宏 : -6.7%（07）
FW常盤聡◇ : -4.8%（13）
DF杉山弘一 : -3.4%（99）
MF菊岡拓朗 : -2.3%（10）
FW平本一樹 : +-0.0%（15）
MF佐伯直哉 : +0.9%（10）
MF平野孝◇ : +10.0%（03）
MF三浦淳宏 : +13.4%（01）
DF土屋征夫 : +13.8%（07）
DF森勇介◇ : +14.0%（11）
ルーキーでは唯一全試合出場したＫＹは2年目のジンクスか負傷。善朗はコンディション不良なまま海外移籍となった。50%越えると事情が事情か。逆にベテランの域に入っていたがバウル、アツ、平野、佐伯はむしろ飛躍。そして森勇介もこれに加わり2年目の飛躍としては歴代No.1の上げ率を見せてくれた。
16年組は年明けから健斗が移籍、アランも負傷でマイナス。
J2→J1、J1→J2とカテゴリーが変わるのも一理あるが、1年目を主力格で過ごした選手の大半はヴェルディ2年目が鬼門だとわかる。
2年目の成績があり上記に対象となった26名中20名はマイナス。76.9%、実に約8割の『2年目のジンクス』ぶり。
FWアルシンド 退団（95）
MFモアシール 退団（98）
MF山田隆裕 退団（99）
MFジェフェルソン 退団（99）
DF三上和良 退団（00）
FW金鉉錫 退団（00）
FW小倉隆史 退団（01）
DF相馬直樹 退団（02）
MFラモン 退団（03）
DFウベダ 退団（04）
DF戸田和幸 退団（05）
FWワシントン 退団（05）
DF那須大亮 退団（08）
MF福西崇史 引退（08）
DF藤田優人 退団（09）
MF永里源気 退団（09）
MF滝澤邦彦 退団（09）
FW林陵平 退団（09）
FWマラニョン 退団（11）
MF梶川諒太 退団（12）
DF石神直哉 退団（13）
FW高原直泰 退団（13）
MF三竿健斗 退団（15）
先のメンバーは2年目があるだけマシで23名は退団に追いやられている。
1年目主力規定の対象49名中23名、46.9%は退団、降格や経営難など事情はあったにせよ半分以上は1年で退団している。
退団も成績ダウンも含め49名中43名、87.8%が『ヴェルディ2年目のジンクス』に屈している。
1年目主力規定選手が2年目に成績ダウンするケース
76.9%（20÷26）
1年目主力規定選手が退団するケース
46.9%（23÷49）
1年目主力規定選手が2年目に成績ダウンまたは退団するケース
87.8%（43÷49）
2016シーズンオフ、対象者はなし。
新加入選手としては智広、船山、ドウグラス、潮音、昇吾、太田、大夢、圭史、純平、椋大が開幕からプレー。いずれも主力規定に満たす出場機会は得られず。
2017シーズンに向けロティーナを監督に招聘。
2年目のジンクス資格を得る可能性を持つのは2017年1月19日現在
畠中慎之輔、内田達也、永田充、橋本英郎、武田博行、内藤圭佑、梶川諒太
以上7名。29試合以上出場とノルマは高いが年間を通して活躍するのは選手も本望だろう。
今期規定を満たす新加入選手がどれだけいるか強化の真価が問われる。
高木善朗が2年目のジンクスに苦しんだ。このデータはそんな善朗のような事例はどれくらいあるのか調べようと思い作成した。
善朗の時のようにヴェルディ伝統の2年目のジンクスは猛威をふるうのだろうか。
ヴェルディ2年目のジンクス、この呪縛もまた、見てみぬフリできない数値である。
いわゆる『2年目のジンクス』といえばルーキーが1年目に活躍し2年目に壁に打ち当たることを指すがヴェルディの2年目、つまりヴェルディ在籍2年目ならばベテラン、中堅、若手に限りはない。また時を経てヴェルディのユニフォームに袖を通す選手も多く、その場合過去は過去、加入1年目扱いである。
では今回の定義を決めよう。
ヴェルディ1年目が主力規定に満たす選手の2年目の成績。
主力規定は勝手に年間試合数×7割（小数点以下カット）。
30試合:主力規定試合数 21試合（96 99 00 01 02 03 04）
32試合:主力規定試合数 22試合（97）
34試合:主力規定試合数 23試合（98 05 08）
36試合:主力規定試合数 25試合（93 10J2）
38試合:主力規定試合数 26試合（11J2）
42試合:主力規定試合数 29試合（12J2 13J2 14J2 15J2 16J2 17J2）
44試合:主力規定試合数 30試合（94）
48試合:主力規定試合数 33試合（06J2 07J2）
51試合:主力規定試合数 35試合（09J2）
52試合:主力規定試合数 36試合（95）
とし、あくまで在籍1年目を対象にする。上記のように過去に退団（レンタル移籍なども含む）し1年以上在籍してない場合も再加入1年目とする（半年で復帰など前年も登録されていれば対象外）。また資料的な不足もあり途中加入選手は年間試合の7割未満が多々なため基本的に対象外となる。
93年 年間36試合 主力規定25試合
GK菊池新吉 28試合（77.8%）18失点（58.1%）
→39試合（88.6%）42失点（89.4%）
出場試合率: +10.8%・失点率: +31.3%
DF中村忠 34試合（94.4%）2得点（2.8%）
→ 21試合（47.7%）
出場試合率: -46.7%
DFペレイラ 32試合（88.9%）1得点（1.4%）
→43試合（97.7%）2得点（2.2%）
出場試合率: +8.8%・得点率: +0.8%
MF北澤豪 35試合（97.2%）6得点（8.3%）
→40試合（90.9%）9得点（9.9%）
出場試合率: -6.3%・得点率: +1.6%
MF柱谷哲二 31試合（86.1%）3得点（4.2%）
→40試合（90.9%）2得点（2.2%）
出場試合率: +4.8%・得点率: -2.0%
MFラモス瑠偉 30試合（83.3%）4得点（5.6%）
→26試合（59.1%）3得点（3.3%）
出場試合率: -24.2%・得点率: -2.3%
FW三浦知良 36試合（100.0%）20得点（27.8%）
→22試合（50.0%）16得点（17.6%）
出場試合率: -50.0%・得点率: -10.2%
FW武田修宏 36試合（100.0%）17得点（23.6%）
→40試合（90.9%）23得点（25.3%）
出場試合率: -9.1%・得点率: +1.7%
彼らを1年目扱いするのもいかがなものか、だがれっきとしたヴェルディ1年目の主力規定選手。海外移籍するカズや負傷がちなラモスなどは大幅ダウン。93年に関しては参考記録とする。
94年 年間44試合 主力規定30試合
対象なし
95年 年間52試合 主力規定36試合
DF林健太郎
43試合（82.7%）
→14試合（46.7%）1得点（1.5%）
出場試合率: -36.0%
FWアルシンド
38試合（73.1%）19得点（17.9%）
→退団
96年 年間30試合 主力規定21試合
対象なし
97年 年間32試合 主力規定22試合
DF25山田卓也
22試合（68.8%）1得点（2.6%）
→7試合: 364分（20.6%: 11.6%）
出場試合率: -48.2%
MF7前園真聖
28試合（87.5%）5得点（13.2%）
→22試合: 1760分（64.7%: 56.3%）3得点（5.7%: 0.153）
出場試合率: -22.8%・得点率: -7.5%
98年 年間34試合 主力規定23試合
MF2モアシール
26試合: 2242分（76.5%: 71.7%）
→退団
99年 年間30試合 主力規定21試合
DF15杉山弘一
26試合: 2285分（86.7%: 81.3%）1得点（2.3%: 0.039）
→25試合: 1863分（83.3%: 64.1%）
出場試合率: -3.4%
MF17小林慶行
30試合: 2702分（100.0%: 96.1%）2得点（4.7%: 0.067）
→11試合: 887分（36.7%: 30.5%）
出場試合率: -63.3%
MF7山田隆裕
27試合: 1251分（90.0%: 44.5%）1得点（2.3%: 0.072）
→退団
MF11ジェフェルソン
21試合: 1352分（70.0%: 48.1%）3得点（7.0%: 0.200）
→退団
00年 年間30試合 主力規定21試合
DF6三上和良
26試合: 1642分（86.7%: 56.5%）1得点（2.2%: 0.055）
→退団
FW10金鉉錫
25試合: 2417分（83.3%: 83.1%）16得点（34.8%: 0.596）
→退団
01年 年間30試合 主力規定21試合
MF6三浦淳宏
22試合: 1513分（73.3%: 52.6%）3得点（7.9%: 0.178）
→26試合（86.7%）: 2340分（86.7%）2得点（3.6%: 0.077）
出場試合率: +13.4%・得点率: -4.3%
FW19小倉隆史
25試合: 1658分（83.3%: 57.6%）3得点（7.9%: 0.163）
→退団
02年 年間30試合 主力規定21試合
DF17相馬直樹
27試合（90.0%）: 2551分（88.1%）
→退団
03年 年間30試合 主力規定21試合
MF10ラモン
25試合（83.3%）: 1872分（69.3%）6得点（10.7%: 0.288）
→退団
MF22平野孝
25試合（83.3%）: 1707分（63.2%）4得点（7.1%: 0.211）
→28試合（93.3%）: 1776分（65.8%）4得点（9.3%: 0.203）
出場試合率: +10.0%・得点率: +2.2%
FW9エムボマ
23試合（76.7%）: 1693分（62.7%）13得点（23.2%: 0.691）
→12試合（40.0%）: 661分（24.5%）4得点（9.3%: 0.545）
出場試合率: -36.7%・得点率: -13.9%
04年 年間30試合 主力規定21試合
DF3ウベダ
25試合（83.3%）: 2240分（83.0%）3得点（7.0%: 0.121）
→退団
FW25森本貴幸
22試合（73.3%）: 896分（33.2%）
4得点（9.3%: 0.402）
→18試合（52.9%）: 615分（20.1%）1得点（2.5%: 0.146）
出場試合率: -20.4%・得点率: -6.8%
05年 年間34試合 主力規定23試合
DF6戸田和幸
23試合（67.6%）: 1610分（52.6%）
→退団
FW9ワシントン
33試合（97.1%）: 2890分（94.4%）22得点（55.0%: 0.685）
→退団
06年 年間48試合 主力規定33試合（J2）
対象なし
07年 年間48試合 主力規定33試合（J2）
DF22服部年宏
47試合（97.9%）: 4230分（97.9%）
→31試合（91.2%）: 2790分（91.2%）
出場試合率: -6.7%
DF17土屋征夫
40試合（83.3%）: 3572分（82.7%）3得点（3.3%: 0.076） SH22本（13.6%: 0.554）
→33試合（97.1%）: 2877分（94.0%）1得点（2.6%: 0.031） SH17本（5.9%: 0.532）
出場試合率: +13.8%・得点率: -0.7%
MF10ディエゴ
47試合（97.9%）: 4176分（96.7%）13得点（14.4%: 0.280） SH96本（13.5%: 2.069）
→29試合（85.3%）: 2609分（85.3%）11得点（28.9%: 0.379） SH87本（12.6%: 3.001）
出場試合率: -12.6%・得点率: +14.5%
FW9フッキ
42試合（87.5%）: 3693分（85.5%）37得点（41.1%: 90.2） SH229本（16.2%: 5.581）
→11試合（32.4%）: 957分（31.3%）7得点（18.4%: 0.658） SH83本（8.4%: 7.806）
出場試合率: -55.1%・得点率: -22.7%
08年 年間34試合 主力規定23試合
GK1土肥洋一
34試合（100.0%）: 3060分（100.0%）50失点（100.0%: 1.471）
→43試合（84.3%）: 3870分（84.3%）
48失点（78.7%: 1.116）
出場試合率: -15.7%・失点率: -21.3%
DF5那須大亮
32試合（94.1%）: 2839分（92.8%）1得点（2.6%: 0.032） SH13本（7.7%: 0.412）
→退団
MF23福西崇史
29試合（85.3%）: 2391分（78.1%）3得点（7.9%: 0.113） SH22本（13.6%: 0.828）
→引退
09年 年間51試合 主力規定35試合（J2）
DF23藤田優人
46試合（90.2%）: 3998分（87.1%）
→退団
MF18永里源気
36試合（70.6%）: 1617分（35.2%）2得点（2.9%: 0.111） SH23本（8.7%: 1.280）
→退団
MF15滝澤邦彦
35試合（68.6%）: 2235分（48.7%）2得点（2.9%: 0.081） SH?本
→退団
FW27林陵平
32試合（62.7%）: 1544分（33.6%）6得点（8.8%: 0.350） SH46本（13.0%: 2.681）
→退団
10年 年間36試合 主力規定25試合（J2）
MF10菊岡拓朗
34試合（94.4%）: 2252分（69.5%）3得点（6.4%: 0.120） SH本36（8.3%: 1.439）
→ 35試合（92.1%）: 2530分（74.0%） 8得点（11.6%: 0.285）
出場試合率: -2.3%・得点率: +5.2%
MF33高木善朗
33試合（91.7%）: 1766分（54.5%）5得点（10.6%: 0.255） SH40本（12.5%: 2.039）
→ 10試合（26.3%）: 352分（10.3%） 1得点（1.4%: 0.256）
出場試合率: -65.4%・得点率: -9.2%
MF5佐伯直哉
30試合（83.3%）: 2655分（81.9%）1得点（2.1%: 0.034） SH10本（10.0%: 0.339）
→ 32試合（84.2%）: 2824分（82.6%）
出場試合率: +0.9%・得点率: -2.1%
11年 年間38試合 主力規定26試合（J2）
DF18森勇介
30試合:（78.9%） 2482分（72.6%） 1得点（1.4%: 0.036）
→ 39試合（92.9%）: 3320分（87.8%） 2得点（3.1%: 0.054）
出場試合率: +14.0%・得点率: +1.7%
FW11マラニョン
27試合（71.1%）: 1845分（53.9%） 9得点（13.0%: 0.439）
→退団
12年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
MF23梶川諒太
35試合（83.3%）: 2306分（61.0%） 3得点（4.6%: 0.117）
→退団
FW11西紀寛
38試合（90.5%）: 3281分（86.8%） 6得点（9.2%: 0.165）
→ 35試合（83.3%）: 2435分（64.4%） 5得点（9.6%: 0.185）
出場試合率: -7.2%・得点率: +0.4%
13年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
GK1佐藤優也
42試合（100.0%）: 3780分（100.0%） 58失点（100.0%: 1.381）
→ 34試合（81.0%）: 3060分（81.0%） 37失点（77.1%: 1.088）
出場試合率: -19.0%・失点率: -22.9%
DF2石神直哉
32試合（76.2%）: 2422分（64.1%） 1得点（1.9%: 0.037）
→退団
MF14鈴木惇
39試合（92.9%）: 3363分（89.0%） 1得点（1.9%: 0.027）
→ 34試合（81.0%）: 2656分（70.3%） 1得点（3.2%: 0.034）
出場試合率: -11.9%・得点率: +1.3%
FW17常盤聡
39試合（92.9%）: 2672分（70.7%） 8得点（15.4%: 0.269）
→ 37試合（88.1%）: 2720分（72.0%） 6得点（19.4%: 0.199）
出場試合率: -4.8%・得点率: +4.0%
FW44高原直泰
41試合（97.6%）: 3221分（85.2%） 11得点（21.2%: 0.307）
→退団
14年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
DF23田村直也
38試合（90.5%）: 3015分（79.8%） 1得点（3.2%: 0.030）
→ 35試合（83.3%）: 2868分（75.9%） 1得点（2.3%: 0.031）
出場試合率: -7.2%・得点率: -0.9%
MF34安西幸輝※
41試合（97.6%）: 3134分（82.9%） 2得点（6.5%: 0.057）
→ 29試合（69.0%）: 2311分（61.1%） 1得点（2.3%: 0.039）
出場試合率: -28.6%・得点率: -4.2%
FW25平本一樹
30試合（71.4%）: 2191分（58.0%）3得点（9.7%: 0.123）
→ 30試合（71.4%）: 2040分（54.0%） 5得点（11.6%: 0.221）
出場試合率: +-0.0%・得点率: +1.9%
※安西幸輝に関して、当データとしては1年目の成績があるため厳密には3年目扱いとなる、1年目が2種登録であり且つ出場してないため特例として加える。
15年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
MF20 三竿健斗 : 39試合（92.9%）: 3186分（84.3%）
→退団
FW9 アランピニェイロ: 31試合（73.8%）: 1411分（37.3%） 3得点（7.0%: 0.191）
→25試合（59.5%）: 997分（26.4%） 3得点（7.0%: 0.271）
出場試合率: -14.3%・得点率: +-0.0%
※三竿健斗に関して、当データとしては1年目の成績があるため厳密には3年目扱いとなる、1年目が2種登録であり且つ出場してないため特例として加える。
16年 年間42試合 主力規定29試合（J2）
対象なし
2016年はドウグラスヴィエイラが28試合出場と規定に1試合足りず、平智広ら新加入選手がいずれも規定に満たしてない。二川孝広も途中加入のため満たしてないため1994年、2006年以来3回目の対象なしとなった。
得点に関しては各シーズンのチーム内における割合であり得点による貢献度も参考までとする。
ヴェルディ2年目のジンクス。
まとめてみると如実にわかる。
MF高木善朗 : -65.4%（10）
MF小林慶行 : -63.3%（99）
FWフッキ◇ : -55.1%（07）
DF山田卓也 : -48.2%（97）
FWエムボマ : -36.7%（03）
DF林健太郎 : -36.0%（95）
DF安西幸輝 : -28.6%（15）
MF前園真聖 : -22.8%（97）
FW森本貴幸 : -20.4%（04）
GK佐藤優也 : -19.0%（13）
GK土肥洋一 : -15.7%（08）
FWアラン◇:-14.3%（15）
MFディエゴ : -12.6%（07）
MF鈴木惇◇ : -11.9%（13）
MF西紀寛◇ : -7.2%（12）
MF田村直也 : -7.2%（15）
DF服部年宏 : -6.7%（07）
FW常盤聡◇ : -4.8%（13）
DF杉山弘一 : -3.4%（99）
MF菊岡拓朗 : -2.3%（10）
FW平本一樹 : +-0.0%（15）
MF佐伯直哉 : +0.9%（10）
MF平野孝◇ : +10.0%（03）
MF三浦淳宏 : +13.4%（01）
DF土屋征夫 : +13.8%（07）
DF森勇介◇ : +14.0%（11）
ルーキーでは唯一全試合出場したＫＹは2年目のジンクスか負傷。善朗はコンディション不良なまま海外移籍となった。50%越えると事情が事情か。逆にベテランの域に入っていたがバウル、アツ、平野、佐伯はむしろ飛躍。そして森勇介もこれに加わり2年目の飛躍としては歴代No.1の上げ率を見せてくれた。
16年組は年明けから健斗が移籍、アランも負傷でマイナス。
J2→J1、J1→J2とカテゴリーが変わるのも一理あるが、1年目を主力格で過ごした選手の大半はヴェルディ2年目が鬼門だとわかる。
2年目の成績があり上記に対象となった26名中20名はマイナス。76.9%、実に約8割の『2年目のジンクス』ぶり。
FWアルシンド 退団（95）
MFモアシール 退団（98）
MF山田隆裕 退団（99）
MFジェフェルソン 退団（99）
DF三上和良 退団（00）
FW金鉉錫 退団（00）
FW小倉隆史 退団（01）
DF相馬直樹 退団（02）
MFラモン 退団（03）
DFウベダ 退団（04）
DF戸田和幸 退団（05）
FWワシントン 退団（05）
DF那須大亮 退団（08）
MF福西崇史 引退（08）
DF藤田優人 退団（09）
MF永里源気 退団（09）
MF滝澤邦彦 退団（09）
FW林陵平 退団（09）
FWマラニョン 退団（11）
MF梶川諒太 退団（12）
DF石神直哉 退団（13）
FW高原直泰 退団（13）
MF三竿健斗 退団（15）
先のメンバーは2年目があるだけマシで23名は退団に追いやられている。
1年目主力規定の対象49名中23名、46.9%は退団、降格や経営難など事情はあったにせよ半分以上は1年で退団している。
退団も成績ダウンも含め49名中43名、87.8%が『ヴェルディ2年目のジンクス』に屈している。
1年目主力規定選手が2年目に成績ダウンするケース
76.9%（20÷26）
1年目主力規定選手が退団するケース
46.9%（23÷49）
1年目主力規定選手が2年目に成績ダウンまたは退団するケース
87.8%（43÷49）
2016シーズンオフ、対象者はなし。
新加入選手としては智広、船山、ドウグラス、潮音、昇吾、太田、大夢、圭史、純平、椋大が開幕からプレー。いずれも主力規定に満たす出場機会は得られず。
2017シーズンに向けロティーナを監督に招聘。
2年目のジンクス資格を得る可能性を持つのは2017年1月19日現在
畠中慎之輔、内田達也、永田充、橋本英郎、武田博行、内藤圭佑、梶川諒太
以上7名。29試合以上出場とノルマは高いが年間を通して活躍するのは選手も本望だろう。
今期規定を満たす新加入選手がどれだけいるか強化の真価が問われる。
高木善朗が2年目のジンクスに苦しんだ。このデータはそんな善朗のような事例はどれくらいあるのか調べようと思い作成した。
善朗の時のようにヴェルディ伝統の2年目のジンクスは猛威をふるうのだろうか。
ヴェルディ2年目のジンクス、この呪縛もまた、見てみぬフリできない数値である。