16年J2も残すところ5試合となった。
他人事にしたかったJ2残留争い。2014年よりは危機的状況には置かれてないとはいえ2016年もまだ残留を決めれてないという現状にあるヴェルディ。
2016年J2第37節順位表
15 群馬 41 10 11 16 -8
36.9%・56・46.494
16 東京V 41 10 11 16 -13
36.9%・56・46.494
17 山形 40 9 13 15 -8
36.0%・55・45.360
18 熊本 40 10 10 17 -15
36.0%・55・45.360
19 讃岐 36 8 12 17 -17
32.4%・51・40.824
20 金沢 36 8 12 17 -21
32.4%・51・40.824
21 岐阜 34 9 7 21 -27
30.6%・49・38.556
22 北九州 33 7 12 18 -17
29.7%・48・37.422
▼32、31、23、35。
何の数字か予想してください。二川、椋大、田村、誰やねん?
答えは2012年以降の最下位の勝ち点。現在最下位の北九州が33、21岐阜が34であり1勝でもすれば史上最高勝ち点の最下位が生まれる2016年J2である。それはつまり弱肉強食ではなく強肉弱食である。首位が、つうか上位が、この場合8位や10位くらいまでを指すが勝ち点を稼いでないのだ。実情7位町田以下の勝ち点率は5割を切っており昨年もそうだったが5割以上のクラブが少なすぎるのだ。
その弊害はJ2中位に表れ、勝ち点40が残留ノルマと見越していたがここ2年は安全とは言えないことに。必然か最下位が勝ち点を稼ぐため40未満は21位どころか最下位すら有りうるだけに例年のノルマが生きない。
▽これまでのJ2残留ノルマ。
2014年J2、ヴェルディは辛くも第41節に残留を決めた。
勝ち点42、お世辞にも誇れる成績ではない。そんな成績では残留争いに巻き込まれて然り。
二度とあってはならんシーズンと教訓にしなければ。
ではJ2残留ノルマはどれくらいか?
1999年、10クラブでスタートしたJ2も18シーズン目を2016年は迎えた。実際は2012年から下部リーグへの降格制度が始まるため、2011年以前は残留ノルマという考えは毛頭ない。言い方は悪いが負け続けようが万年最下位だろうが構わない、危機感のないリーグだった。
ところがJ3(2012年&2013年はJFL)との入れ替え戦が制定されると最下位は事実上のクラブ破綻に繋がる。Jクラブという肩書きはスポンサーや地域との密接な関係にかなり多大な影響がある。おらが街のJ3クラブでは支援も減るだろう。
実際降格した鳥取、富山などJ2復帰を果たせてないクラブは多い。簡単には上がれないJ3バトル、どうなりますか。
▼降格危機のなかった04コンサドーレ
思い返せば2004年のこと、札幌がJ2最下位に甘んじた。
岡田体制で01年J1を席巻した札幌だが、02年は降格請負人?柱谷哲二監督の下、停滞。3人の指揮官を用いても立て直せずにJ2降格となる。03年ジョアンカルロスを監督に招聘、1年でのJ1復帰を掲げながら奮わず莫大な強化費が無駄になり抜本的な強化見直しが必要となった。若手育成路線に切り替えた元年にあたるのがこの04年だった。プロ入り数年目の若手を軸にした札幌は厳しい戦いを余儀なくされ最下位でシーズンを終える。しかし現行と違うのは最下位に降格という危機はない。当時の札幌は言い方を選ばなければどうにでもなったシーズン。
負けようがJFLに落ちる心配はなかったのだから現行の降格制度に立ち向かうクラブとは比較にならない。
また長らく12チーム制(01年~05年まで)を敷いてきたJ2にあって20チームを上回ったのは11年からと比較そのものが難しい。22チーム制の現行と比較すると順位自体が異なってしまう。また最下位に降格という厳しいルールが施行されたのは12年からであり11年以前の最下位、あるいはブービーに危機感はなかった。
さらに前述のように12位が最下位、11位がブービーとなるシーズンと22位が最下位、21位ブービーとでは比較にならない。
従いあくまで下位2チームの勝ち点率を参考にしますが現実的な勝ち点率は12年以降となります。
では勝ち点率を見てみよう。
99年(年間36試合)
最終成績 最高勝ち点108(試合数36×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1川崎F・73・67.6%
2東京・64・59.3%
3大分・63・58.3%
4新潟・58・53.7%
5札幌・55・50.9%
6大宮・51・47.2%
7山形・48・44.4%
8鳥栖・37・34.3%
9仙台・31・28.7%
10甲府・18・16.7%
00年(年間40試合・全44節)
最終成績 最高勝ち点120(試合数40×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1札幌・94・78.3%
2浦和・82・68.3%
3大分・81・67.5%
4大宮・68・56.7%
5仙台・55・45.8%
6鳥栖・48・40.0%
7新潟・46・38.3%
8湘南・43・35.8%
9水戸・43・35.8%
10山形・33・27.5%
11甲府・18・15.0%
01年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1京都・84・63.6%
2仙台・83・62.9%
3山形・80・60.6%
4新潟・78・59.1%
5大宮・78・59.1%
6大分・78・59.1%
7川崎・60・45.5%
8湘南・60・45.5%
9横浜FC・43・32.6%
10鳥栖・32・24.2%
11水戸・25・18.9%
12甲府・25・18.9%
02年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1大分・94・71.2%
2C大阪・87・65.9%
3新潟・82・62.1%
4川崎・80・60.6%
5湘南・64・48.5%
6大宮・59・44.7%
7甲府・58・43.9%
8福岡・42・31.8%
9鳥栖・41・31.1%
10水戸・40・30.3%
11山形・35・26.5%
12横浜FC・35・26.5%
03年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1新潟・88・66.7%
2広島・86・65.2%
3川崎・85・64.4%
4福岡・71・53.8%
5甲府・69・52.3%
6大宮・61・46.2%
7水戸・56・42.4%
8山形・55・41.7%
9札幌・52・39.4%
10湘南・44・33.3%
11横浜FC・42・31.8%
12鳥栖・20・15.2%
04年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1川崎・105・79.5%
2大宮・87・65.9%
3福岡・76・57.6%
4山形・71・53.8%
5京都・69・52.3%
6仙台・59・44.7%
7甲府・58・43.9%
8横浜FC・52・39.4%
9水戸・37・28.0%
10湘南・36・27.3%
11鳥栖・35・26.5%
12札幌・30・22.7%
05年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1京都・97・73.5%
2福岡・78・59.1%
3甲府・69・52.3%
4仙台・68・51.5%
5山形・64・48.5%
6札幌・63・47.7%
7湘南・54・40.9%
8鳥栖・52・39.4%
9徳島・52・39.4%
10水戸・52・39.4%
11横浜FC・45・34.1%
12草津・23・17.4%
06年(年間48試合・全52節)
最終成績 最高勝ち点144(試合数48×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1横浜FC・93・64.6%
2柏・88・61.1%
3神戸・86・59.7%
4鳥栖・79・54.9%
5仙台・77・53.5%
6札幌・72・50.0%
7東京V・71・49.3%
8山形・65・45.1%
9愛媛・53・36.8%
10水戸・51・35.4%
11湘南・49・34.0%
12草津・42・29.2%
13徳島・35・24.3%
07年(年間48試合・全52節)
最終成績 最高勝ち点144(試合数48×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1札幌・91・63.2%
2東京V・89・61.8%
3京都・86・59.7%
4仙台・83・57.6%
5C大阪・80・55.6%
6湘南・77・53.5%
7福岡・73・50.7%
8鳥栖・72・50.0%
9山形・58・40.3%
10愛媛・45・31.3%
11草津・42・29.2%
12水戸・34・23.6%
13徳島・33・22.9%
08年(年間42試合・全45節)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1広島・100・79.4%
2山形・78・61.9%
3仙台・70・55.6%
4C大阪・69・54.8%
5湘南・65・51.6%
6鳥栖・64・50.8%
7甲府・59・46.8%
8福岡・58・46.0%
9草津・53・42.1%
10横浜FC・50・39.7%
11水戸・47・37.3%
12熊本・43・34.1%
13岐阜・42・33.3%
14愛媛・37・29.4%
15徳島・29・23.0%
09年(年間51試合)
最終成績 最高勝ち点153(試合数51×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1仙台・106・69.3%
2C大阪・104・68.0%
3湘南・98・64.1%
4甲府・97・63.4%
5鳥栖・88・57.5%
6札幌・79・51.6%
7東京V・74・48.4%
8水戸・73・47.7%
9徳島・72・47.1%
10草津・65・42.5%
11福岡・65・42.5%
12岐阜・62・40.5%
13富山・61・39.9%
14熊本・58・37.9%
15愛媛・47・30.7%
16横浜FC・44・28.8%
17栃木・37・24.2%
18岡山・36・23.5%
10年(年間36試合・全38節)
最終成績 最高勝ち点108(試合数36×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1柏・80・74.1%
2甲府・70・64.8%
3福岡・69・63.9%
4千葉・61・56.5%
5東京V・58・53.7%
6横浜FC・54・50.0%
7熊本・54・50.0%
8徳島・51・47.2%
9鳥栖・51・47.2%
10栃木・50・46.3%
11愛媛・48・44.4%
12草津・48・44.4%
13札幌・46・42.6%
14岐阜・45・41.7%
15大分・41・38.0%
16水戸・38・35.2%
17岡山・32・29.6%
18富山・28・25.9%
19北九州・15・13.9%
11年(年間38試合)
最終成績 最高勝ち点(試合数114×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1FC東京・77・67.5%
2鳥栖・69・60.5%
3札幌・68・59.6%
4徳島・65・57.0%
5東京V・59・51.8%
6千葉・58・50.9%
7京都・58・50.9%
8北九州・58・50.9%
9草津・57・50.0%
10栃木・56・49.1%
11熊本・51・44.7%
12大分・50・43.9%
13岡山・48・42.1%
14湘南・46・40.4%
15愛媛・44・38.6%
16富山・43・37.7%
17水戸・42・36.8%
18横浜FC・41・36.0%
19鳥取・31・27.2%
20岐阜・24・21.1%
12年(年間42試合)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1甲府・86・68.3%
2湘南・75・59.5%
3京都・74・58.7%
4横浜FC・73・57.9%
5千葉・72・57.1%
6大分・71・56.3%
7東京V・66・52.4%
8岡山・65・51.6%
9北九州・64・50.8%
10山形・61・48.4%
11栃木・60・47.6%
12松本・59・46.8%
13水戸・56・44.4%
14熊本・55・43.7%
15徳島・51・40.5%
16愛媛・50・39.7%
17草津・47・37.3%
18福岡・41・32.5%
19富山・38・30.2%
20鳥取・38・30.2%
21岐阜・35・27.8%
22町田・32・25.4%
13年(年間42試合)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1G大阪・87・69.0%
2神戸・83・65.9%
3京都・70・55.6%
4徳島・67・53.2%
5千葉・66・52.4%
6長崎・66・52.4%
7松本・66・52.4%
8札幌・64・50.8%
9栃木・63・50.0%
10山形・59・46.8%
11横浜FC・58・46.0%
12岡山・56・44.4%
13東京V・56・44.4%
14福岡・56・44.4%
15水戸・55・43.7%
16北九州・49・38.9%
17愛媛・47・37.3%
18富山・44・34.9%
19熊本・43・34.1%
20群馬・40・31.7%
21岐阜・37・29.4%
22鳥取・31・24.6%
14年(年間42試合)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1湘南・101・80.2%
2松本・83・65.9%
3千葉・68・54.0%
4磐田・67・53.2%
5北九州・65・51.6%
6山形・64・50.8%
7大分・63・50.0%
8岡山・61・48.4%
9京都・60・47.6%
10札幌・59・46.8%
11横浜FC・55・43.7%
12栃木・55・43.7%
13熊本・54・42.9%
14長崎・52・41.3%
15水戸・50・39.7%
16福岡・50・39.7%
17岐阜・49・38.8%
18群馬・49・38.8%
19愛媛・48・38.1%
20東京V・42・33.3%
21讃岐・33・26.2%
22富山・23・18.3%
15年(年間42試合)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1大宮・86・68.3%
2磐田・82・65.1%
3福岡・82・65.1%
4C大阪・67・53.2%
5愛媛・65・51.6%
6長崎・60・47.6%
7北九州・59・46.8%
8東京V・58・46.0%
9千葉・57・45.2%
10札幌・57・45.2%
11岡山・54・42.9%
12金沢・54・42.9%
13熊本・53・42.1%
14徳島・53・42.1%
15横浜FC・52・41.3%
16讃岐・51・40.5%
17京都・50・39.7%
18群馬・48・38.1%
19水戸・46・36.5%
20岐阜・43・34.1%
21大分・38・30.2%
22栃木・35・27.8%
ではブービーの勝ち点率を見てみよう。現実的な話をするとブービーの奪えた勝ち点率を参考にしたとて降格圏からは脱せないがこの勝ち点率を大幅に上回らないと残留は果たせないはすだ。
▽下位2チームの勝ち点率ランキング
11横浜FC・34.1%(05)
11横浜FC・31.8%(03)
21大分・30.2%(15)
14愛媛・29.4%(08)
21岐阜・29.4%(13)
12草津・29.2%(06)
9仙台・28.7%(99)
21岐阜・27.8%(12)
22栃木・27.8%(15)
10山形・27.5%(00)
19鳥取・27.2%(11)
11山形・26.5%(02)
12横浜FC・26.5%(02)
11鳥栖・26.5%(04)
21讃岐・26.2%(14)
18富山・25.9%(10)
22町田・25.4%(12)
22鳥取・24.6%(13)
13徳島・24.3%(06)
17栃木・24.2%(09)
12水戸・23.6%(07)
18岡山・23.5%(09)
15徳島・23.0%(08)
13徳島・22.9%(07)
12札幌・22.7%(04)
20岐阜・21.1%(11)
11水戸・18.9%(01)
12甲府・18.9%(01)
22富山・18.3%(14)
12草津・17.4%(05)
10甲府・16.7%(99)
12鳥栖・15.2%(03)
11甲府・15.0%(00)
19北九州・13.9%(10)
ブービーで最強は
11横浜FC・34.1%(05)
ただ何度も書いたが12チームで11位の成績、参考にはしにくい。
一応16年シーズンに換算すると
勝ち点42.966≠43となる。
現行の22チームで21位最強は
21大分・30.2%(15)
勝ち点38.052≠39となる。
つまりノルマは勝ち点39以上
さらに言えば安全なのが上述の勝ち点43以上だ。
12年から3シーズンすべて、勝ち点38は辛くも残留出来る数値だったが15年は大分が38、栃木さえ35とノルマを引き上げたが高騰は稀だろう。
稀とはいえやはり余裕を持ちたいので目標はズバリ!
勝ち点44だろう。
2016年J2第37節順位表
15 群馬 41 10 11 16 -8
36.9%・56・46.494
16 東京V 41 10 11 16 -13
36.9%・56・46.494
17 山形 40 9 13 15 -8
36.0%・55・45.360
18 熊本 40 10 10 17 -15
36.0%・55・45.360
19 讃岐 36 8 12 17 -17
32.4%・51・40.824
20 金沢 36 8 12 17 -21
32.4%・51・40.824
21 岐阜 34 9 7 21 -27
30.6%・49・38.556
22 北九州 33 7 12 18 -17
29.7%・48・37.422
注目はやはり予想最終勝ち点が軒並み40近いこと。岐阜でさえ38は射程範囲であり41のままでは得失点差勝負になりかねない。現状では群馬や山形には得失点差で不利なヴェルディだがあとはやや優位というだけ。勝ち点で抜かれたら元も子もないだけにやはり44は稼ぎたい。まぁ5試合で1勝と言わず勝てる試合は勝ち切らないと話にならないんだが。
今のままリーグが推移するなら20位以下は過去最高勝ち点で残留争いとなるだろうと読み取れる。
残留ノルマはズバリ勝ち点44。机上では難しくない数値だが。連敗や勝ち点3が取れないと一気に引き込まれそうな2016年J2残留争い。
あと5試合、ヴェルディは勝ち点を稼いで残留を勝ち取らないと。
他人事にしたかったJ2残留争い。2014年よりは危機的状況には置かれてないとはいえ2016年もまだ残留を決めれてないという現状にあるヴェルディ。
2016年J2第37節順位表
15 群馬 41 10 11 16 -8
36.9%・56・46.494
16 東京V 41 10 11 16 -13
36.9%・56・46.494
17 山形 40 9 13 15 -8
36.0%・55・45.360
18 熊本 40 10 10 17 -15
36.0%・55・45.360
19 讃岐 36 8 12 17 -17
32.4%・51・40.824
20 金沢 36 8 12 17 -21
32.4%・51・40.824
21 岐阜 34 9 7 21 -27
30.6%・49・38.556
22 北九州 33 7 12 18 -17
29.7%・48・37.422
▼32、31、23、35。
何の数字か予想してください。二川、椋大、田村、誰やねん?
答えは2012年以降の最下位の勝ち点。現在最下位の北九州が33、21岐阜が34であり1勝でもすれば史上最高勝ち点の最下位が生まれる2016年J2である。それはつまり弱肉強食ではなく強肉弱食である。首位が、つうか上位が、この場合8位や10位くらいまでを指すが勝ち点を稼いでないのだ。実情7位町田以下の勝ち点率は5割を切っており昨年もそうだったが5割以上のクラブが少なすぎるのだ。
その弊害はJ2中位に表れ、勝ち点40が残留ノルマと見越していたがここ2年は安全とは言えないことに。必然か最下位が勝ち点を稼ぐため40未満は21位どころか最下位すら有りうるだけに例年のノルマが生きない。
▽これまでのJ2残留ノルマ。
2014年J2、ヴェルディは辛くも第41節に残留を決めた。
勝ち点42、お世辞にも誇れる成績ではない。そんな成績では残留争いに巻き込まれて然り。
二度とあってはならんシーズンと教訓にしなければ。
ではJ2残留ノルマはどれくらいか?
1999年、10クラブでスタートしたJ2も18シーズン目を2016年は迎えた。実際は2012年から下部リーグへの降格制度が始まるため、2011年以前は残留ノルマという考えは毛頭ない。言い方は悪いが負け続けようが万年最下位だろうが構わない、危機感のないリーグだった。
ところがJ3(2012年&2013年はJFL)との入れ替え戦が制定されると最下位は事実上のクラブ破綻に繋がる。Jクラブという肩書きはスポンサーや地域との密接な関係にかなり多大な影響がある。おらが街のJ3クラブでは支援も減るだろう。
実際降格した鳥取、富山などJ2復帰を果たせてないクラブは多い。簡単には上がれないJ3バトル、どうなりますか。
▼降格危機のなかった04コンサドーレ
思い返せば2004年のこと、札幌がJ2最下位に甘んじた。
岡田体制で01年J1を席巻した札幌だが、02年は降格請負人?柱谷哲二監督の下、停滞。3人の指揮官を用いても立て直せずにJ2降格となる。03年ジョアンカルロスを監督に招聘、1年でのJ1復帰を掲げながら奮わず莫大な強化費が無駄になり抜本的な強化見直しが必要となった。若手育成路線に切り替えた元年にあたるのがこの04年だった。プロ入り数年目の若手を軸にした札幌は厳しい戦いを余儀なくされ最下位でシーズンを終える。しかし現行と違うのは最下位に降格という危機はない。当時の札幌は言い方を選ばなければどうにでもなったシーズン。
負けようがJFLに落ちる心配はなかったのだから現行の降格制度に立ち向かうクラブとは比較にならない。
また長らく12チーム制(01年~05年まで)を敷いてきたJ2にあって20チームを上回ったのは11年からと比較そのものが難しい。22チーム制の現行と比較すると順位自体が異なってしまう。また最下位に降格という厳しいルールが施行されたのは12年からであり11年以前の最下位、あるいはブービーに危機感はなかった。
さらに前述のように12位が最下位、11位がブービーとなるシーズンと22位が最下位、21位ブービーとでは比較にならない。
従いあくまで下位2チームの勝ち点率を参考にしますが現実的な勝ち点率は12年以降となります。
では勝ち点率を見てみよう。
99年(年間36試合)
最終成績 最高勝ち点108(試合数36×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1川崎F・73・67.6%
2東京・64・59.3%
3大分・63・58.3%
4新潟・58・53.7%
5札幌・55・50.9%
6大宮・51・47.2%
7山形・48・44.4%
8鳥栖・37・34.3%
9仙台・31・28.7%
10甲府・18・16.7%
00年(年間40試合・全44節)
最終成績 最高勝ち点120(試合数40×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1札幌・94・78.3%
2浦和・82・68.3%
3大分・81・67.5%
4大宮・68・56.7%
5仙台・55・45.8%
6鳥栖・48・40.0%
7新潟・46・38.3%
8湘南・43・35.8%
9水戸・43・35.8%
10山形・33・27.5%
11甲府・18・15.0%
01年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1京都・84・63.6%
2仙台・83・62.9%
3山形・80・60.6%
4新潟・78・59.1%
5大宮・78・59.1%
6大分・78・59.1%
7川崎・60・45.5%
8湘南・60・45.5%
9横浜FC・43・32.6%
10鳥栖・32・24.2%
11水戸・25・18.9%
12甲府・25・18.9%
02年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1大分・94・71.2%
2C大阪・87・65.9%
3新潟・82・62.1%
4川崎・80・60.6%
5湘南・64・48.5%
6大宮・59・44.7%
7甲府・58・43.9%
8福岡・42・31.8%
9鳥栖・41・31.1%
10水戸・40・30.3%
11山形・35・26.5%
12横浜FC・35・26.5%
03年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1新潟・88・66.7%
2広島・86・65.2%
3川崎・85・64.4%
4福岡・71・53.8%
5甲府・69・52.3%
6大宮・61・46.2%
7水戸・56・42.4%
8山形・55・41.7%
9札幌・52・39.4%
10湘南・44・33.3%
11横浜FC・42・31.8%
12鳥栖・20・15.2%
04年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1川崎・105・79.5%
2大宮・87・65.9%
3福岡・76・57.6%
4山形・71・53.8%
5京都・69・52.3%
6仙台・59・44.7%
7甲府・58・43.9%
8横浜FC・52・39.4%
9水戸・37・28.0%
10湘南・36・27.3%
11鳥栖・35・26.5%
12札幌・30・22.7%
05年(年間44試合)
最終成績 最高勝ち点132(試合数44×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1京都・97・73.5%
2福岡・78・59.1%
3甲府・69・52.3%
4仙台・68・51.5%
5山形・64・48.5%
6札幌・63・47.7%
7湘南・54・40.9%
8鳥栖・52・39.4%
9徳島・52・39.4%
10水戸・52・39.4%
11横浜FC・45・34.1%
12草津・23・17.4%
06年(年間48試合・全52節)
最終成績 最高勝ち点144(試合数48×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1横浜FC・93・64.6%
2柏・88・61.1%
3神戸・86・59.7%
4鳥栖・79・54.9%
5仙台・77・53.5%
6札幌・72・50.0%
7東京V・71・49.3%
8山形・65・45.1%
9愛媛・53・36.8%
10水戸・51・35.4%
11湘南・49・34.0%
12草津・42・29.2%
13徳島・35・24.3%
07年(年間48試合・全52節)
最終成績 最高勝ち点144(試合数48×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1札幌・91・63.2%
2東京V・89・61.8%
3京都・86・59.7%
4仙台・83・57.6%
5C大阪・80・55.6%
6湘南・77・53.5%
7福岡・73・50.7%
8鳥栖・72・50.0%
9山形・58・40.3%
10愛媛・45・31.3%
11草津・42・29.2%
12水戸・34・23.6%
13徳島・33・22.9%
08年(年間42試合・全45節)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1広島・100・79.4%
2山形・78・61.9%
3仙台・70・55.6%
4C大阪・69・54.8%
5湘南・65・51.6%
6鳥栖・64・50.8%
7甲府・59・46.8%
8福岡・58・46.0%
9草津・53・42.1%
10横浜FC・50・39.7%
11水戸・47・37.3%
12熊本・43・34.1%
13岐阜・42・33.3%
14愛媛・37・29.4%
15徳島・29・23.0%
09年(年間51試合)
最終成績 最高勝ち点153(試合数51×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1仙台・106・69.3%
2C大阪・104・68.0%
3湘南・98・64.1%
4甲府・97・63.4%
5鳥栖・88・57.5%
6札幌・79・51.6%
7東京V・74・48.4%
8水戸・73・47.7%
9徳島・72・47.1%
10草津・65・42.5%
11福岡・65・42.5%
12岐阜・62・40.5%
13富山・61・39.9%
14熊本・58・37.9%
15愛媛・47・30.7%
16横浜FC・44・28.8%
17栃木・37・24.2%
18岡山・36・23.5%
10年(年間36試合・全38節)
最終成績 最高勝ち点108(試合数36×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1柏・80・74.1%
2甲府・70・64.8%
3福岡・69・63.9%
4千葉・61・56.5%
5東京V・58・53.7%
6横浜FC・54・50.0%
7熊本・54・50.0%
8徳島・51・47.2%
9鳥栖・51・47.2%
10栃木・50・46.3%
11愛媛・48・44.4%
12草津・48・44.4%
13札幌・46・42.6%
14岐阜・45・41.7%
15大分・41・38.0%
16水戸・38・35.2%
17岡山・32・29.6%
18富山・28・25.9%
19北九州・15・13.9%
11年(年間38試合)
最終成績 最高勝ち点(試合数114×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1FC東京・77・67.5%
2鳥栖・69・60.5%
3札幌・68・59.6%
4徳島・65・57.0%
5東京V・59・51.8%
6千葉・58・50.9%
7京都・58・50.9%
8北九州・58・50.9%
9草津・57・50.0%
10栃木・56・49.1%
11熊本・51・44.7%
12大分・50・43.9%
13岡山・48・42.1%
14湘南・46・40.4%
15愛媛・44・38.6%
16富山・43・37.7%
17水戸・42・36.8%
18横浜FC・41・36.0%
19鳥取・31・27.2%
20岐阜・24・21.1%
12年(年間42試合)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1甲府・86・68.3%
2湘南・75・59.5%
3京都・74・58.7%
4横浜FC・73・57.9%
5千葉・72・57.1%
6大分・71・56.3%
7東京V・66・52.4%
8岡山・65・51.6%
9北九州・64・50.8%
10山形・61・48.4%
11栃木・60・47.6%
12松本・59・46.8%
13水戸・56・44.4%
14熊本・55・43.7%
15徳島・51・40.5%
16愛媛・50・39.7%
17草津・47・37.3%
18福岡・41・32.5%
19富山・38・30.2%
20鳥取・38・30.2%
21岐阜・35・27.8%
22町田・32・25.4%
13年(年間42試合)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1G大阪・87・69.0%
2神戸・83・65.9%
3京都・70・55.6%
4徳島・67・53.2%
5千葉・66・52.4%
6長崎・66・52.4%
7松本・66・52.4%
8札幌・64・50.8%
9栃木・63・50.0%
10山形・59・46.8%
11横浜FC・58・46.0%
12岡山・56・44.4%
13東京V・56・44.4%
14福岡・56・44.4%
15水戸・55・43.7%
16北九州・49・38.9%
17愛媛・47・37.3%
18富山・44・34.9%
19熊本・43・34.1%
20群馬・40・31.7%
21岐阜・37・29.4%
22鳥取・31・24.6%
14年(年間42試合)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1湘南・101・80.2%
2松本・83・65.9%
3千葉・68・54.0%
4磐田・67・53.2%
5北九州・65・51.6%
6山形・64・50.8%
7大分・63・50.0%
8岡山・61・48.4%
9京都・60・47.6%
10札幌・59・46.8%
11横浜FC・55・43.7%
12栃木・55・43.7%
13熊本・54・42.9%
14長崎・52・41.3%
15水戸・50・39.7%
16福岡・50・39.7%
17岐阜・49・38.8%
18群馬・49・38.8%
19愛媛・48・38.1%
20東京V・42・33.3%
21讃岐・33・26.2%
22富山・23・18.3%
15年(年間42試合)
最終成績 最高勝ち点126(試合数42×勝ち点3)・クラブ勝ち点・勝ち点率(クラブ勝ち点÷最高勝ち点)
1大宮・86・68.3%
2磐田・82・65.1%
3福岡・82・65.1%
4C大阪・67・53.2%
5愛媛・65・51.6%
6長崎・60・47.6%
7北九州・59・46.8%
8東京V・58・46.0%
9千葉・57・45.2%
10札幌・57・45.2%
11岡山・54・42.9%
12金沢・54・42.9%
13熊本・53・42.1%
14徳島・53・42.1%
15横浜FC・52・41.3%
16讃岐・51・40.5%
17京都・50・39.7%
18群馬・48・38.1%
19水戸・46・36.5%
20岐阜・43・34.1%
21大分・38・30.2%
22栃木・35・27.8%
ではブービーの勝ち点率を見てみよう。現実的な話をするとブービーの奪えた勝ち点率を参考にしたとて降格圏からは脱せないがこの勝ち点率を大幅に上回らないと残留は果たせないはすだ。
▽下位2チームの勝ち点率ランキング
11横浜FC・34.1%(05)
11横浜FC・31.8%(03)
21大分・30.2%(15)
14愛媛・29.4%(08)
21岐阜・29.4%(13)
12草津・29.2%(06)
9仙台・28.7%(99)
21岐阜・27.8%(12)
22栃木・27.8%(15)
10山形・27.5%(00)
19鳥取・27.2%(11)
11山形・26.5%(02)
12横浜FC・26.5%(02)
11鳥栖・26.5%(04)
21讃岐・26.2%(14)
18富山・25.9%(10)
22町田・25.4%(12)
22鳥取・24.6%(13)
13徳島・24.3%(06)
17栃木・24.2%(09)
12水戸・23.6%(07)
18岡山・23.5%(09)
15徳島・23.0%(08)
13徳島・22.9%(07)
12札幌・22.7%(04)
20岐阜・21.1%(11)
11水戸・18.9%(01)
12甲府・18.9%(01)
22富山・18.3%(14)
12草津・17.4%(05)
10甲府・16.7%(99)
12鳥栖・15.2%(03)
11甲府・15.0%(00)
19北九州・13.9%(10)
ブービーで最強は
11横浜FC・34.1%(05)
ただ何度も書いたが12チームで11位の成績、参考にはしにくい。
一応16年シーズンに換算すると
勝ち点42.966≠43となる。
現行の22チームで21位最強は
21大分・30.2%(15)
勝ち点38.052≠39となる。
つまりノルマは勝ち点39以上
さらに言えば安全なのが上述の勝ち点43以上だ。
12年から3シーズンすべて、勝ち点38は辛くも残留出来る数値だったが15年は大分が38、栃木さえ35とノルマを引き上げたが高騰は稀だろう。
稀とはいえやはり余裕を持ちたいので目標はズバリ!
勝ち点44だろう。
2016年J2第37節順位表
15 群馬 41 10 11 16 -8
36.9%・56・46.494
16 東京V 41 10 11 16 -13
36.9%・56・46.494
17 山形 40 9 13 15 -8
36.0%・55・45.360
18 熊本 40 10 10 17 -15
36.0%・55・45.360
19 讃岐 36 8 12 17 -17
32.4%・51・40.824
20 金沢 36 8 12 17 -21
32.4%・51・40.824
21 岐阜 34 9 7 21 -27
30.6%・49・38.556
22 北九州 33 7 12 18 -17
29.7%・48・37.422
注目はやはり予想最終勝ち点が軒並み40近いこと。岐阜でさえ38は射程範囲であり41のままでは得失点差勝負になりかねない。現状では群馬や山形には得失点差で不利なヴェルディだがあとはやや優位というだけ。勝ち点で抜かれたら元も子もないだけにやはり44は稼ぎたい。まぁ5試合で1勝と言わず勝てる試合は勝ち切らないと話にならないんだが。
今のままリーグが推移するなら20位以下は過去最高勝ち点で残留争いとなるだろうと読み取れる。
残留ノルマはズバリ勝ち点44。机上では難しくない数値だが。連敗や勝ち点3が取れないと一気に引き込まれそうな2016年J2残留争い。
あと5試合、ヴェルディは勝ち点を稼いで残留を勝ち取らないと。