『J2の3位昇格クラブがJ1で通じない』
こんなジンクスをお聞きになったことあるだろう。
確かに
09年J2 3位で昇格した湘南
10年J2 3位で昇格した福岡
11年J2 3位で昇格した札幌
12年J2 6位で昇格した大分
13年J2 4位で昇格した徳島
14年J2 6位で昇格した山形
いずれもJ1へ挑むが1年で降格。J1の壁に阻まれ6年連続1年でJ2に逆戻りさせられたのが自動昇格以後の3位（プレーオフ昇格クラブ）の実状。
6年連続降格、さすがにPO開催意義さえ問いたい、3位でさえ通じないJ1にたかが2試合勝った6位が挑める制度。15年3位福岡と勝ち点22差ある6位長崎みたいな対戦は2-0くらいの優位性ないとレギュラーシーズン無意味だし長崎勝ち上がってJ1に挑んでも期待しにくい。まぁ福岡もJ1で通ずる保証はないが。
ようするに順位が優遇されるアドバンテージでもつけないと昇格に相応しくない、言わば弱者が誤って上がってしまう。アドバンテージ導入すべきじゃない？
3位はどこと当たろうが3点から、4位は2点、5位1点みたいな。
3位vs6位なら3-0でキックオフ。4位vs5位なら2-1からゲーム開始。決勝が3位vs5位なら3-1からゲーム開始。
まぁPO自体の価値を疑問視したいくらいだ。
では08年以前のJ2 3位はいかがなものか？
それを調べよう。
勝ち点率=各クラブ年間勝ち点÷シーズン年間最多勝ち点（年間試合数×勝ち点3）
99大分
99年3位・勝ち点率58.3%
00年3位・勝ち点率67.5%（J2）
変動数値・+9.2%
00大分
00年3位・勝ち点率67.5%
01年6位・勝ち点率59.1%（J2）
変動数値・-8.4%
01山形
01年3位・勝ち点率60.6%
02年11位・勝ち点率26.5%（J2）
変動数値・-34.1%
02新潟
02年3位・勝ち点率62.1%
03年1位・勝ち点率66.7%（J2）
変動数値・+4.6%
03川崎
03年3位・勝ち点率64.4%
04年1位・勝ち点率79.5%（J2）
変動数値・+15.1%
04福岡
04年3位・勝ち点率57.6%
05年2位・勝ち点率59.1%（J2）
変動数値・+1.5%
05甲府
05年3位・勝ち点率52.3%
06年15位・勝ち点率41.2%（J1）
変動数値・-11.1%
06神戸
06年3位・勝ち点率59.7%
07年10位・勝ち点率46.1%（J1）
変動数値・-13.6%
07京都
07年3位・勝ち点率59.7%
08年14位・勝ち点率40.2%（J1）
変動数値・-19.5%
08仙台
08年3位・勝ち点率55.5%
09年1位・勝ち点率69.3%（J2）
変動数値・+13.8%
09湘南
09年3位・勝ち点率64.1%
10年18位・勝ち点率15.7%（J1）
変動数値・-48.4%
10福岡
10年3位・勝ち点率63.9%
11年17位・勝ち点率21.6%（J1）
変動数値・-42.3%
11札幌
11年3位・勝ち点率59.6%
12年18位・勝ち点率13.7%（J1）
変動数値・-45.9%
12大分
12年6位・勝ち点率56.3%
13年18位・勝ち点率13.7%（J1）
変動数値・-42.6%
13徳島
13年4位・勝ち点率53.2%
14年18位・勝ち点率13.7%（J1）
変動数値・-39.5%
14山形
14年6位・勝ち点率50.8%
15年18位・勝ち点率23.5%（J1）
変動数値・-27.3%
まとめてみよう。
☆:優勝 △:昇格 ▽:降格
J2→J2
03川崎・+15.1%☆
08仙台・+13.8%☆
99大分・+9.2%
02新潟・+4.6%☆
04福岡・+1.5%△
00大分・-8.4%
01山形・-34.1%
2クラブ昇格時代（99年～03年まで）の3位は逆境を乗り越え2クラブが翌年優勝、上げ率は低いが04福岡も2位以内確保、08仙台優勝と悔しさをバネにした昇格が多い。特に08仙台、04福岡は入れ替え戦敗退の無念を晴らしての昇格である。
J2→J1
05甲府・-11.1%
06神戸・-13.6%
07京都・-19.5%
14山形・-27.3%▽
13徳島・-39.5%▽
10福岡・-42.3%▽
12大分・-42.6%▽
11札幌・-45.9%▽
09湘南・-48.4%▽
『J2の3位昇格クラブがJ1で通じない』
これは一理ある。優勝昇格クラブで初めてJ1を制覇した11柏がこのマイナス数値を覆してしまうがまぁたいていの昇格クラブは当たり前にJ2より苦戦する。苦戦によりマイナス幅も拡がるものだが入れ替え戦を制して昇格したクラブが降格していないことも大いに関係する。ハングリーというか粘りというのか、精神的にも逞しくそして強くなるようだ。
プレーオフにより史上初めて6位クラブがJ1に挑んだ12大分。成績的にも11札幌と大差ない12大分だが早々と降格し旋風を巻き起こせなかった。それだけでなくクラブ存続の問題も指摘されるなどJ1昇格の是非が問われる。スポンサーからすれば1年でJ2なら融資する意味がない。共倒れはゴメンだろう。
09湘南、10福岡ときて11札幌。3位がこうなのに6位大分、4位徳島もあっさり返り討ちに。6年連続で6位山形が撃墜された。
興行的な要素が強いプレーオフだが2回勝てば6位でさえ年間勝ち点率差があろうがなかろうがJ1に行けてしまう（ライセンスを有していればだが）。行くのは喜ばしいが3位クラブでこの散々な結果。
大分が資金的に恵まれるクラブであるわけなく上がって下がってを繰り返すリスクは京都、札幌を見れば一目瞭然。まして新興勢力の不安定なクラブ、ヴェルディも含むのは当たり前だが上がるリスクはかなり高い（10年、20年とJ1にいれればいいが3年、5年とスパンが短いと信用度はがた落ち。まして1年で落ちるとスポンサー離れは必至）
無責任なプレーオフ制度が来期からもどう転ぶのか、正直不安でしかない。
こんなジンクスをお聞きになったことあるだろう。
確かに
09年J2 3位で昇格した湘南
10年J2 3位で昇格した福岡
11年J2 3位で昇格した札幌
12年J2 6位で昇格した大分
13年J2 4位で昇格した徳島
14年J2 6位で昇格した山形
いずれもJ1へ挑むが1年で降格。J1の壁に阻まれ6年連続1年でJ2に逆戻りさせられたのが自動昇格以後の3位（プレーオフ昇格クラブ）の実状。
6年連続降格、さすがにPO開催意義さえ問いたい、3位でさえ通じないJ1にたかが2試合勝った6位が挑める制度。15年3位福岡と勝ち点22差ある6位長崎みたいな対戦は2-0くらいの優位性ないとレギュラーシーズン無意味だし長崎勝ち上がってJ1に挑んでも期待しにくい。まぁ福岡もJ1で通ずる保証はないが。
ようするに順位が優遇されるアドバンテージでもつけないと昇格に相応しくない、言わば弱者が誤って上がってしまう。アドバンテージ導入すべきじゃない？
3位はどこと当たろうが3点から、4位は2点、5位1点みたいな。
3位vs6位なら3-0でキックオフ。4位vs5位なら2-1からゲーム開始。決勝が3位vs5位なら3-1からゲーム開始。
まぁPO自体の価値を疑問視したいくらいだ。
では08年以前のJ2 3位はいかがなものか？
それを調べよう。
勝ち点率=各クラブ年間勝ち点÷シーズン年間最多勝ち点（年間試合数×勝ち点3）
99大分
99年3位・勝ち点率58.3%
00年3位・勝ち点率67.5%（J2）
変動数値・+9.2%
00大分
00年3位・勝ち点率67.5%
01年6位・勝ち点率59.1%（J2）
変動数値・-8.4%
01山形
01年3位・勝ち点率60.6%
02年11位・勝ち点率26.5%（J2）
変動数値・-34.1%
02新潟
02年3位・勝ち点率62.1%
03年1位・勝ち点率66.7%（J2）
変動数値・+4.6%
03川崎
03年3位・勝ち点率64.4%
04年1位・勝ち点率79.5%（J2）
変動数値・+15.1%
04福岡
04年3位・勝ち点率57.6%
05年2位・勝ち点率59.1%（J2）
変動数値・+1.5%
05甲府
05年3位・勝ち点率52.3%
06年15位・勝ち点率41.2%（J1）
変動数値・-11.1%
06神戸
06年3位・勝ち点率59.7%
07年10位・勝ち点率46.1%（J1）
変動数値・-13.6%
07京都
07年3位・勝ち点率59.7%
08年14位・勝ち点率40.2%（J1）
変動数値・-19.5%
08仙台
08年3位・勝ち点率55.5%
09年1位・勝ち点率69.3%（J2）
変動数値・+13.8%
09湘南
09年3位・勝ち点率64.1%
10年18位・勝ち点率15.7%（J1）
変動数値・-48.4%
10福岡
10年3位・勝ち点率63.9%
11年17位・勝ち点率21.6%（J1）
変動数値・-42.3%
11札幌
11年3位・勝ち点率59.6%
12年18位・勝ち点率13.7%（J1）
変動数値・-45.9%
12大分
12年6位・勝ち点率56.3%
13年18位・勝ち点率13.7%（J1）
変動数値・-42.6%
13徳島
13年4位・勝ち点率53.2%
14年18位・勝ち点率13.7%（J1）
変動数値・-39.5%
14山形
14年6位・勝ち点率50.8%
15年18位・勝ち点率23.5%（J1）
変動数値・-27.3%
まとめてみよう。
☆:優勝 △:昇格 ▽:降格
J2→J2
03川崎・+15.1%☆
08仙台・+13.8%☆
99大分・+9.2%
02新潟・+4.6%☆
04福岡・+1.5%△
00大分・-8.4%
01山形・-34.1%
2クラブ昇格時代（99年～03年まで）の3位は逆境を乗り越え2クラブが翌年優勝、上げ率は低いが04福岡も2位以内確保、08仙台優勝と悔しさをバネにした昇格が多い。特に08仙台、04福岡は入れ替え戦敗退の無念を晴らしての昇格である。
J2→J1
05甲府・-11.1%
06神戸・-13.6%
07京都・-19.5%
14山形・-27.3%▽
13徳島・-39.5%▽
10福岡・-42.3%▽
12大分・-42.6%▽
11札幌・-45.9%▽
09湘南・-48.4%▽
『J2の3位昇格クラブがJ1で通じない』
これは一理ある。優勝昇格クラブで初めてJ1を制覇した11柏がこのマイナス数値を覆してしまうがまぁたいていの昇格クラブは当たり前にJ2より苦戦する。苦戦によりマイナス幅も拡がるものだが入れ替え戦を制して昇格したクラブが降格していないことも大いに関係する。ハングリーというか粘りというのか、精神的にも逞しくそして強くなるようだ。
プレーオフにより史上初めて6位クラブがJ1に挑んだ12大分。成績的にも11札幌と大差ない12大分だが早々と降格し旋風を巻き起こせなかった。それだけでなくクラブ存続の問題も指摘されるなどJ1昇格の是非が問われる。スポンサーからすれば1年でJ2なら融資する意味がない。共倒れはゴメンだろう。
09湘南、10福岡ときて11札幌。3位がこうなのに6位大分、4位徳島もあっさり返り討ちに。6年連続で6位山形が撃墜された。
興行的な要素が強いプレーオフだが2回勝てば6位でさえ年間勝ち点率差があろうがなかろうがJ1に行けてしまう（ライセンスを有していればだが）。行くのは喜ばしいが3位クラブでこの散々な結果。
大分が資金的に恵まれるクラブであるわけなく上がって下がってを繰り返すリスクは京都、札幌を見れば一目瞭然。まして新興勢力の不安定なクラブ、ヴェルディも含むのは当たり前だが上がるリスクはかなり高い（10年、20年とJ1にいれればいいが3年、5年とスパンが短いと信用度はがた落ち。まして1年で落ちるとスポンサー離れは必至）
無責任なプレーオフ制度が来期からもどう転ぶのか、正直不安でしかない。