エルゴラSPに『昇格組補強診断』というコラムがあった(2011年1月22日付け)。
当時の補強ポイントや若手の台頭を促した最小限の補強など実にわかりやすく解説されている。一読を薦めます。
では補強効果を数値化出来ないものか?
例えば08ヴェルディ。
一言で言えば『フッキ』 マイナス 『フッキ』 イコール 『降格』だった。
レアンドロの0トップスタイルで開幕した哲ヴェルディは開幕前の補強でゴタゴタし明らかに躓いた。結果的にフッキは獲得したが機能はせず。最後まで攻撃陣が低調に終わり降格した。
08ヴェルディは補強失敗なのか?それを数値化したい。
▽補強診断とは「個人の感想によるものです」
数値化、これまでの私のデータでやるとすれば主力規定が役に立つ。ようするに前年の主力をベースに新戦力が加わりその新戦力が昇格年の主力になり残留すれば補強は的確、逆に期待通りに活躍せずチームも降格となれば補強失敗。
平たく言えば残留は成功、降格は失敗なんだが残留しても補強自体はてんやわんやなら成功とは言い難いし降格しても補強自体はまずまずと言えなくもない。結果か内容か、結局は
「個人の感想によるものです」なわけですが。
また昇格を機に主力が大量退団することはないし、あってはならんし。まぁJ2で得点源になった選手が退団しちゃうことは稀にあるから代わりのストライカーが、ハマるハマらないは大事。守備は組織でなんとかなるが攻撃はやはり『個』、個の力ないと勝てない。
▽柏やG大阪が示した「不可能はない」優勝。
昇格組にも
上位に躍進するパターン。
中位に甘んじるパターン。
残留争いしながらも残留するパターン。
1年でJ2に逆戻り、降格するパターン。
いずれにせよ昇格組の補強診断は各クラブによって事情が違う。一概に補強がすべてではないことはコラムにもあるが。
コラムでは05年以降に触れているが私は2部制導入以後の00年から触れる。
従い昇格したクラブは38クラブ。
昇格1年目成績(継続年数)
00川崎F 16位(降格)
00FC東京 7位(~10・11)
01札幌 11位(~02・2)
01浦和 10位(~15・15)
02京都 5位(~03・2)
02仙台 13位(~03・2)
03大分 14位(~09・7)
03C大阪 9位(~06・4)
04新潟 10位(~15・12)
04広島 12位(~07・4)
05川崎 8位(~15・11)
05大宮 13位(~14・10)
06京都 18位(降格)
06福岡 16位(降格)
06甲府 15位(~07・2)
07横浜FC 18位(降格)
07柏 8位(~09・3)
07神戸 10位(~12・6)
08札幌 18位(降格)
08東京V 17位(降格)
08京都 14位(~10・3)
09広島 4位(~15・7)
09山形 15位(~11・3)
10仙台 14位(~15・6)
10C大阪 3位(~14・5)
10湘南 18位(降格)
11柏 1位(~15・5)
11甲府 16位(降格)
11福岡 17位(降格)
12FC東京 10位(~15・4)
12鳥栖 5位(~15・4)
12札幌 18位(降格)
13甲府 15位(~15・3)
13湘南 16位(降格)
13大分 18位(降格)
14G大阪 1位(~15・2)
14神戸 11位(~15・2)
14徳島 18位(降格)
15湘南 位()
15松本 位()
15山形 位()
38クラブ中13クラブが1年で降格、実に34.2%。
また38クラブ中17クラブが2年目以内に降格。44.7%となる。
ただし下位3クラブ自動降格に仮定すると1年目の降格は03大分を含めて38クラブ中14クラブで36.8%。
2年目以内降格だと38クラブ中18クラブで47.4%。
約3分の1のクラブは昇格初年度に降格しおよそ4割強、約半数のクラブは2年目までに降格している。
下位3クラブ降格の現在の制度で考えれば約4割は1年で降格、約半数のクラブは2年目までに涙を呑む計算となる。
柏のように昇格初年度に優勝する事例はJリーグにおいてこの先10年一度でも起きる可能性は高くはないだろう。そんな簡単なリーグなら面白くない。
と書いた矢先にG大阪、簡単に優勝できたのも一理、周りが勝手に転けたわけだし。まぁ柏やG大阪だから出来たわけで相変わらず難しいが、2ステージ制になり短期決戦になるため15年以降は昇格初年度も優勝する可能性は増す。
▽さてさて本題、数値化してみる。
では2008年ヴェルディを見てみる。
※主力規定
年間試合数×0.7(小数点以下切り捨て)とする。
00~04年は年間30試合×0.7=21試合以上
05~11年は年間34試合×0.7=23試合以上
また途中加入者は出場可能試合数×0.7(小数点以下切り捨て)とする。
東京V
07年J2主力メンバー
GK高木義成
DF土屋征夫、服部年宏
MF菅原智、ディエゴ、大野敏隆
FWフッキ、シウバ
08年補強メンバー
GK土肥 34試合
GK鈴木 0試合
DF那須 32試合1得点
DF和田 22試合1得点
DF足助 0試合
DF飯田 2試合
MF福西 29試合3得点
MFフランシスマール 0試合
FW平本 23試合2得点
FW河野 17試合2得点
FWフッキ 11試合7得点
FW大黒 14試合2得点
FWレアンドロ 22試合2得点
年間順位17位/18クラブ
補強人数:13名
補強主力規定者数:5名
08年J1主力メンバー
1土肥洋一・34試合
5那須大亮・31試合1得点
6菅原智・23試合
10ディエゴ・29試合11得点
14富澤清太郎・25試合1得点
16飯尾一慶・25試合2得点
17土屋征夫・33試合1得点
22服部年宏・31試合
23福西崇史・29試合3得点
25平本一樹・23試合2得点
36大黒将志・14試合2得点(残19試合)
主力11名:補強5名・45.5%
補強診断:補強によるパーセンテージは45.5%。これは補強した選手が主力として機能した数値だから高ければ補強自体は当たりといえるが上位躍進したかどうかが診断内容の重点となる。
前年固定出来なかったCBに那須、右SBに富澤、菅原の相方に福西と守備ラインはそこそこ安定、ただレアンドロをトップに据えた0トップは哲二監督最大の汚点か。日本サッカーに慣れたとはいえ自由を与えたレオが翌年のびのびとプレーしたのが哲二の見極め不足というか…。ディエゴを軸にした攻撃が停滞したまま勝ち点が伸び悩み得失点差で降格。得点力は過去のヴェルディ史上最低数値。フッキに振り回されたとはいえ補強は失敗と診断したい。
▽「個人の感想によるものです」診断
2000年の昇格組から数値化してみよう。
※各年度のサカダイ選手名鑑、次年度の赤本を元に獲得選手を列記したが一部の若手選手(2種登録や強化指定も含み)や助っ人が欠落している可能性はかなりある(公式戦にベンチ入りしていない場合は特に不明なため)
00年
FC東京
99年J2主力メンバー
DFサンドロ、藤山、梅山、小峯
MF新條、浅利、佐藤、アウミール、岡元
FWアマラオ、鏑木
00年補強メンバー
GK土肥 30試合
DF内藤 27試合1得点
DF前田 0試合
DF迫井 4試合
MF浅野 8試合
MF星 0試合
MF喜名 22試合
MF笠木 0試合
MF三田 0試合
MF増田 13試合1得点
FW神野 18試合4得点
FWツゥット 29試合17得点
FW松田 1試合
FW戸田 14試合
年間順位7位/16クラブ
補強人数:14名
補強主力規定者数:4名
00年J1主力メンバー
GK土肥
DF内藤、サンドロ、藤山、小峯
MF浅利、佐藤、岡元、小池、喜名、小林
FWツゥット、アマラオ
主力13名:補強4名・30.8%
補強診断:前年の弱点であるGKに土肥を獲得、以降FC東京のJ1定着に土肥は大きく貢献した。内藤も含め守備面の補強は的確。またライバルから神野、ツゥットを獲得し攻撃面も的確な補強。残留も成し遂げ1桁順位と躍進、補強は◎だろう。
川崎F
99年J2主力メンバー
GK浦上
DF佐原、中西、森川
MF高田、桂、土居、大塚、伊藤、長橋、久野
FWツゥット、浦田
00年補強メンバー
GK菊池 6試合
GK相澤 0試合
DF奥野 25試合
DF西澤 9試合1得点
DFペドリーニョ 14試合1得点
DF箕輪 1試合得点
DF原田 15試合1得点
MF中谷 10試合1得点
MFアルバレンガ 13試合1得点
MF渡辺 0試合
MF今野 20試合3得点
MF塩川 4試合
MF鬼木 21試合1得点
MF池田 9試合1得点
MFダニエル 8試合1得点
MFリカルジーニョ 6試合
FWマジーニョ 8試合1得点
FW塩川 4試合
FW鈴木 11試合
FW森山 14試合
FWイジドーロ 9試合2得点
FWルイス 2試合
年間順位16位/16クラブ
補強人数:22名
補強主力規定者数:5名
00年J1主力メンバー
GK浦上
DF奥野、原田
MF鬼木、久野、ダニエル、リカルジーニョ
FWイジドーロ
主力8名:補強5名・62.5%
補強診断:前年のメンバーのネームバリューではJ1残留は難しいのは今でもわかるがJ2を制覇した実力は本物。ただしそれがJ1では無力になるのをコラムにも書いてある。ツゥットを引き抜かれたのも痛手。低迷の最中、監督交代によりメンバーも様変わり、助っ人総替えも効果なし。1年での降格も納得の内容。
01年
札幌
00年J2主力メンバー
GK佐藤
DF田渕、森、名塚、大森、
MF野々村、ビジュ、アウミール、伊藤
FWエメルソン、播戸、黄川田、清水
01年補強メンバー
DF森川 15試合
DF吉川 0試合
DF今野 17試合
MF瀬戸 2試合
MF和波 20試合2得点
MF奈良 0試合
MF森下 13試合
MFアダウト 7試合2得点
FWウィル 26試合24得点
FW大黒将志 4試合
FW曽田 9試合
FW堀井 6試合1得点
年間順位11位/16クラブ
補強人数:12名
補強主力規定者数:2名
01年J1主力メンバー
GK佐藤
DF田渕、森、大森、
MF野々村、ビジュ、森下、山瀬
FWウィル、播戸
主力10名:補強2名・20.0%
補強診断:エメルソンを手放さざる得ない資金難の01札幌。明らかに不安視された得点源にウィルを獲得すると、J1得点王に輝く当たりぶり。攻撃の補強は大当りだった。全体としてはルーキーの今野や新人王山瀬など若手が融合しJ1残留を成し遂げてみせた。補強より熟成を促し残留を果たす。
浦和
00年J2主力メンバー
GK田北
DF山田、ピクン、内舘
MF石井、アジエル
FW永井、大柴、クビツァ
01年補強メンバー
GK山岸 0試合
DF井原 26試合1得点
DF西村 0試合
DF岩本 0試合
MFドニゼッチ 7試合
MFアドリアーノ 22試合6得点
MF渡辺 1試合
MF田中 19試合3得点
MFアリソン 6試合2得点
FWトゥット 24試合8得点
FWエメルソン 13試合7得点
年間順位10位/16クラブ
補強人数:11名
補強主力規定者数:5名
01年J1主力メンバー
GK西部
DF山田、井原
MF土橋、石井、アドリアーノ、阿部、アリソン
FWトゥット、永井、エメルソン
主力11名:補強5名・45.5%
補強診断:トゥット、エメルソンの看板2トップが効果テキメンに働き躍進。井原の獲得も守備面で的確に働いた。昇格クラブのトゥット(元ツゥット)獲得効果はでかい。後の一時的な黄金期へ浦和は再建の道を歩みだした。
02年
仙台
01年J2主力メンバー
GK高橋
DF渡邉、リカルド
MFヴィエラ、千葉、財前、蓮見、岩本、中村
FWマルコス、藤吉、大友
02年補強メンバー
GK小針 12試合
DF小村 28試合4得点
DF中田 0試合
DF片野坂 15試合
DF鈴木 15試合
DF安藤 12試合
DF數馬 2試合
MF森保 27試合
MF福永 6試合
MF西 0試合
MFシルビーニョ 27試合2得点
MF阿部 10試合
FW山下 30試合10得点
年間順位13位/16クラブ
補強人数:13名
補強主力規定者数:6名
02年J1主力メンバー
DF小村、リカルド、村田、安藤
MFシルビーニョ、岩本、森保、阿部
FWマルコス、山下
主力10名:補強6名・60.0%
補強診断:前年のメンバーがプチヴェルディなことが何とも形容しがたいが。小村、森保の元代表ら経験豊富なベテランを補強し2ndステージに安藤、阿部を加え軸になったのが残留のきっかけに。攻撃陣もシルビーニョ、山下が即戦力となる。残留争いはしたが補強はしっかり効いた。
京都
01年J2主力メンバー
DF野口、手島
MF朴、熱田、松井、石丸、松川
FW黒部、上野、安
02年補強メンバー
DF松本 4試合
DF角田 22試合
DFゼリッチ 1試合
DFサナブリア 0試合
MF美尾 0試合
MF鈴木 30試合7得点
MF中払 27試合3得点
MF森 1試合
FW小原 1試合
FW福寿 0試合
FW田原 5試合1得点
年間順位5位/16クラブ
補強人数:11名
補強主力規定者数:3名
02年J1主力メンバー
GK平井
DF中村、鈴木和、角田
MF朴、松井、石丸、鈴木慎、斉藤、中払
FW黒部、上野
主力12名:補強3名・25.0%
補強診断:言うまでもなくパクチソン、松井、黒部を売りにしたチーム。3人を支える中盤に中払、鈴木慎吾と即戦力を獲得、弱点であったCBにルーキー角田が台頭し弱点を克服。昇格クラブで初めての5位以内を成し遂げた。
03年
大分
02年J2主力メンバー
GK岡中
DF三木、サンドロ、若松、有村
MF浮氣、西山、ファビーニョ、小森田
FW吉田、アンドラジーニャ、高松、木島
03年補強メンバー
DF片野坂 9試合
DF倉本 0試合
MF寺川 30試合4得点
MFロドリゴ 13試合3得点
MF吉田 0試合
MF内村 6試合
MFロブソン 7試合
MFエジミウソン 5試合
MF武藤 9試合
MF路木 0試合
FW小島 0試合
FWウィル 16試合2得点
FW金 1試合
FW木島 4試合
FW田代 1試合
年間順位14位/16クラブ
補強人数:15名
補強主力規定者数:3名
03年J1主力メンバー
GK岡中
DF三木、サンドロ、有村、山崎
MF寺川、エジミウソン、梅田
FW吉田、ウィル、高松
主力11名:補強3名・27.3%
補強診断:面白いのが10番が1シーズンで3人もいる点。八百長事件を起こしたロドリゴ、→ロブソン、→エジミウソン。補強効果は寺川くらいで10番を見るとわかるが助っ人のハズレぶりは顕著にわかる。残留争いはしたがベースがしっかりしていたからこその残留だろう。3クラブ降格の現在ならば降格だが当時は残留、ただ補強自体は失敗と言えよう。
C大阪
02年J2主力メンバー
GK下川
DF喜多、ジョアン、鈴木、根本
MF森島、久藤、布部
FWトゥルコビッチ、西澤
03年補強メンバー
GK伊藤 0試合
DF柳本 17試合
DF古賀 16試合
DF福王 0試合
DF千葉 0試合
DF松岡 0試合
MFアレン 0試合
MFペラック 3試合1得点
MF廣長 19試合
MF佐藤 18試合1得点
MF下村 0試合
MF酒本 5試合
MFアクセウ 15試合
FWバロン 26試合9得点
年間順位9位/16クラブ
補強人数:14名
補強主力規定者数:3名
03年J1主力メンバー
DF鈴木
MF布部、森島、久藤、アクセウ
FW大久保、バロン、西澤、徳重
主力10名:補強3名・30.0%
補強診断:中盤より後方の助っ人が尽くハズレたがJ優良助っ人のバロンだけは気を吐いた。残留は成し遂げたものの柳本が2ndステージは貢献したくらいで課題の守備面の補強は当たらず。
04年
新潟
03年J2主力メンバー
GK野澤
DF丸山、アンデルソン、三田、鈴木
MF秋葉、山口、宮沢
FWマルクス、上野、深澤
04年補強メンバー
DF喜多 17試合
DF梅山 7試合
DF酒井 0試合
DF松尾 11試合1得点
MF阿部 0試合
MF寺川 27試合
MF鈴木 30試合5得点
MF桑原 24試合得点
MF栗原 11試合得点
MFホベルト 1試合
MF平間 1試合
FWエジミウソン 29試合15得点
FWオゼアス 12試合4得点
年間順位10位/16クラブ
補強人数:13名
補強主力規定者数:6名
04年J1主力メンバー
DF松尾
MF山口、ファビーニョ、寺川、安、鈴木、桑原
FWエジミウソン、上野、オゼアス
主力10名:補強6名・60.0%
補強診断:マルクス退団に伴う補強でエジミウソンがヒット。ファビーニョ、オゼアスも助っ人としては当たり残留に貢献。昇格組ではよく名前が出てくる寺川能人、鈴木慎吾両名も新潟の即戦力となり残留に大きく貢献。補強診断としては及第点でしょう。
広島
03年J2主力メンバー
GK下田
DFリカルド、服部、上村、井川
MFサンパイオ、森崎浩、森崎和
FWマルセロ、大木、眞中
04年補強メンバー
GK上野 0試合
GK佐藤昭 0試合
DF吉弘 11試合
DF吉田 26試合
DF小村 25試合3得点
DF森脇 0試合
DF西河 5試合
MF青山 0試合
MF佐藤一 3試合
MF外池 7試合
MFベット 14試合2得点
MF高柳 3試合
FWチアゴ 10試合2得点
FW田村 8試合1得点
FW盛田 14試合1得点
FW前田 11試合1得点
年間順位12位/16クラブ
補強人数:16名
補強主力規定者数:4名
年J1主力メンバー
GK下田
DFリカルド、小村、服部、吉田
MFベット、森崎浩、森崎和、李
FW盛田、大木
主力名11:補強4名・36.4%
補強診断:吉田や小村というベテランDFが即戦力となる。攻撃陣で際立った補強効果はないが補強よりも森崎ツインズを始めとしたタレント揃いの若手メンバーの台頭で残留を果たす。
コラムでは1シーズン制に移行した05年以降をターゲットにしており一先ず当データは04年までにおけるまとめを記したい。
まず2ステージのため年間順位とはいえ参考にしにくいのも一理ある。
2度の開幕、2度の閉幕があるなど長丁場の1シーズンにおけるモチベーションとはかなり違う。昇格初年度においては15試合という短いリーグで上位躍進しやすい半面、巻き返しが難しいのも事実。2ndステージの終盤は2ndステージの順位など眼中になくむしろ年間順位の降格を気にするという不可解な見方になる。
また1stステージが日程上も厳しいが1回戦総当たりでありホーム、アウェイがステージによって試合数が違うため理不尽なリーグ、それも年間で見れば不公平さはないとはいえ残留争いや優勝争いにこういった不公平感が与えた影響は少なからずある。
一概に数値の上で診断するのはおこがましいが私なりに診断結果をまとめる。
ではとりあえず補強診断を簡潔にまとめてみる。
02京都・5位・25.0%
00FC東京・7位・30.8%
03C大阪・9位・30.0%
01浦和・10位・45.5%
04新潟・10位・60.0%
01札幌・11位・20.0%
04広島・12位・36.4%
02仙台・13位・60.0%
03大分・14位・27.3%
00川崎F・16位・62.5%
まず年間順位を判断基準にすると前年のチーム状態にもよるが補強した選手が主力として貢献したクラブほど低迷しているのも特徴。25%とピンポイント補強だけで5位まで躍進した02京都が模範であり00川崎のように半数以上を新戦力で固めて残留できるわけもないということ。ただ04新潟、02仙台のようにしっかり噛み合えば残留も可能である。
05年
川崎
04年J2主力メンバー
GK吉原
DF伊藤、箕輪、寺田
MFアウグスト、久野、中村、長橋
FW我那覇、ジュニーニョ、マルクス
05年補強メンバー
GK植草 0試合
DF小林 0試合
DF大久保 0試合
MF鄭 7試合
MF森 3試合
MFフッキ 9試合1得点
MF原田 12試合
FW飯尾 5試合
FW都倉 3試合
年間順位8位/18クラブ
補強人数:9名
補強主力規定者数:0名
05年J1主力メンバー
GK相澤
DF伊藤、佐原、箕輪、寺田
MFアウグスト、中村、長橋、谷口
FW我那覇、ジュニーニョ、マルクス
主力12名:補強0名・0.0%
補強診断:04年J2を圧倒した川崎だが補強は実に質素に済ます。フッキや鄭、森勇介、キモラなどは将来性を見込んだ獲得でありまだ大化けせず。だがチームの成熟を促しAクラス入り。翌06年からJ1上位争いを果たすのを考えれば成熟の意味合いを考えさせられる躍進。補強で強化しなくてもJ1で通ずる前例を作った。
大宮
04年J2主力メンバー
DF奥野、トニーニョ、冨田、西村
MF安藤、斉藤、久永、金澤
FWトゥット、バレー、森田
05年補強メンバー
DF三上 20試合
DF片岡 8試合
MF藤本 29試合4得点
FWクリスティアン 15試合6得点
FW桜井 19試合4得点
FW山下 5試合
FW若林 4試合
FWレアンドロ 7試合1得点
年間順位13位/18クラブ
補強人数:8名
補強主力規定者数:1名
05年J1主力メンバー
GK荒谷
DF奥野、トニーニョ、冨田、西村
MFマーカス、藤本、斉藤、久永
FWトゥット、森田
主力11名:補強1名・9.1%
補強診断:川崎に比べると地味なメンバーというと語弊はあるが前年のベースにやはり藤本の加入は大きく補強したFW陣がハズレたものの残留争いから抜きん出た。それから一度も落ちないしぶとさからは学ぶことが多い。
06年
京都
05年J2主力メンバー
GK平井
DFリカルド、鈴木、三上
MF美尾、星、中払、斉藤、米田、加藤
FWアレモン、パウリーニョ、田原
06年補強メンバー
GK上野 0試合
DF児玉 31試合
DF登尾 20試合
DF田村 0試合
DF手島 19試合2得点
DF角田 18試合1得点
MFピニェイロ 5試合
FW林 23試合2得点
FWアンドレ 11試合3得点
年間順位18位/18クラブ
補強人数:9名
補強主力規定者数:4名
06年J1主力メンバー
DF児玉、手島、角田
MF中払、斉藤
FWパウリーニョ、林
主力7名:補強4名・57.1%
補強診断:児玉や開幕後の手島、角田獲得とDFラインの補強はまずまず。だが前線の補強は後手後手、パウリーニョ14得点以外では4得点以上がなし。得点力の重要性を感じるが前年J2を圧倒した京都だけに意外。残留争いに敗れ降格。
福岡
05年J2主力メンバー
GK水谷
DFアレックス、千代反田、宮本、岡山
MF宮崎、ホベルト、山形、古賀、中村
FW田中、グラウシオ
06年補強メンバー
GK岩丸 0試合
GK六反 0試合
DF金古 18試合1得点
DF吉村 16試合
MF久藤 29試合1得点
MF布部 22試合3得点
MF多久島 0試合
MF本田 0試合
MF佐伯 21試合1得点
FW薮田 29試合5得点
FW安田 0試合
FWバロン 13試合
FW飯尾 17試合4得点
FWグラウシオ 7試合1得点
FWアレシャンドレ 0試合
年間順位16位/18クラブ
補強人数:15名
補強主力規定者数:3名
06年J1主力メンバー
GK水谷
DFアレックス、千代反田
MFホベルト、久藤、中村、城後
FW薮田、飯尾
主力9名:補強3名・33.3%
補強診断:J2ではやれていたのにパターン。予想通りの低迷により、川勝監督就任。呼び寄せた愛弟子たち特にチビに期待が集まるも活躍ならず。DFラインが固定できず崩壊、得点力も低いまま入れ替え戦へ。神戸に敗れ降格。
甲府
05年J2主力メンバー
GK阿部
DF杉山
MF倉貫、藤田、石原、奈須
FWバレー、長谷川
06年補強メンバー
DF松田 2試合
DF森田 0試合
DF林 30試合
MF鶴見 14試合
MFビジュ 26試合1得点
MF宇留野 20試合4得点
MF田森 0試合
MFネト 0試合
MF茂原 20試合5得点
FW堀井 16試合1得点
FWジョジマール 0試合
年間順位15位/18クラブ
補強人数:11名
補強主力規定者数:3名
06年J1主力メンバー
GK阿部
DF山本、アライール、杉山、林
MF石原、藤田、ビジュ、茂原
FWバレー
主力10名:補強3名・30.0%
補強診断:前年の入れ替え戦でなんとか柏を破りつうかバレーで勝ち昇格したチームらしく確固たる主力もいないまま挑んだ初のJ1。ビジュ、林とJ1でも実績あるメンバーの補強が効き茂原も残留に貢献、ギリギリながら残留。
07年
横浜FC
06年J2主力メンバー
GK菅野
DF早川、崔、小野、小村
MF山口、アウグスト、内田、鄭、滝澤
FWアレモン、城、三浦
07年補強メンバー
GK岩丸 0試合
DF和田 23試合1得点
DFアンデルソン 0試合
DF山田 19試合1得点
MFオ 11試合
MF奥 16試合1得点
MF根占 23試合3得点
MF玉乃 6試合
MFアドリアーノ 3試合
MFマルコス 11試合
MF西山 10試合
MF三浦 9試合
FW久保 8試合1得点
FW薮田 11試合
FWシウバ 5試合
FW難波 18試合3得点
FW平本 14試合3得点
FWチョ 9試合
FWカタタウ 9試合
年間順位18位/18クラブ
補強人数:19名
補強主力規定者数:5名
07年J1主力メンバー
GK菅野
DF早川、和田、山田
MF滝澤、根占、三浦淳
FW三浦知、カタタウ
主力9名:補強5名・55.6%
補強診断:開幕前は久保、奥、シーズン途中に山田、アツら元代表らビッグネームを揃えたがハマナチオは崩壊。得点力も低いままJ1の壁に屈する。
柏
06年J2主力メンバー
GK南
DF小林亮、小林祐、岡山
MFディエゴ、山根、鈴木、平山、佐藤
FW李
07年補強メンバー
GK水谷 1試合
DF大島 0試合
DF古賀 29試合2得点
DF村上 0試合
MF阿部嵩 0試合得点
MFアルセウ 28試合1得点
MFマルシオ 5試合
MF太田 16試合3得点
FW大久保 2試合
FW菅沼 29試合6得点
FW阿部吉 8試合
FW池元 1試合
年間順位8位/18クラブ
補強人数:12名
補強主力規定者数:4名
07年J1主力メンバー
GK南
DF古賀、小林祐、蔵川
MFアルセウ、大谷、菅沼、谷澤、太田
FWフランサ、李
主力11名:補強4名・36.4%
補強診断:古賀、アルセウとコラムにもある守備の補強、菅沼ら若手が台頭したことも効果的なシーズン。8位だが補強で躍進に繋げる自信をつけたシーズンに。
神戸
06年J2主力メンバー
GK荻
DF坪内、北本、丹羽
MF朴、栗原、田中
FW茂木、三浦、近藤
07年補強メンバー
GK榎本 31試合
GK土井 0試合
DF内山 19試合
DF三澤 0試合
MFボッティ 31試合1得点
MF松岡 0試合
MF大久保翔 0試合
MF三原 0試合
MF伊藤 0試合
MF曽我部 0試合
MFディビッドソン 10試合
MF酒井 10試合
MF古賀 11試合3得点
FWレアンドロ 32試合15得点
FW大久保嘉 31試合14得点
FW岸田 5試合
FW近藤岳 0試合
年間順位10位/18クラブ
補強人数:16名
補強主力規定者数:5名
07年J1主力メンバー
GK榎本
DF北本、河本、石櫃
MF朴、栗原、ボッティ、田中、古賀
FWレアンドロ、茂木、大久保、近藤祐
主力12名:補強5名・45.5%
補強診断:前年決め手に欠いた前線にレアンドロ、ボッティ、大久保をスパイス、これがハマり残留を勝ち取る。守備ではGK榎本など要所を補強。及第点の補強だろう。
当時の補強ポイントや若手の台頭を促した最小限の補強など実にわかりやすく解説されている。一読を薦めます。
では補強効果を数値化出来ないものか?
例えば08ヴェルディ。
一言で言えば『フッキ』 マイナス 『フッキ』 イコール 『降格』だった。
レアンドロの0トップスタイルで開幕した哲ヴェルディは開幕前の補強でゴタゴタし明らかに躓いた。結果的にフッキは獲得したが機能はせず。最後まで攻撃陣が低調に終わり降格した。
08ヴェルディは補強失敗なのか?それを数値化したい。
▽補強診断とは「個人の感想によるものです」
数値化、これまでの私のデータでやるとすれば主力規定が役に立つ。ようするに前年の主力をベースに新戦力が加わりその新戦力が昇格年の主力になり残留すれば補強は的確、逆に期待通りに活躍せずチームも降格となれば補強失敗。
平たく言えば残留は成功、降格は失敗なんだが残留しても補強自体はてんやわんやなら成功とは言い難いし降格しても補強自体はまずまずと言えなくもない。結果か内容か、結局は
「個人の感想によるものです」なわけですが。
また昇格を機に主力が大量退団することはないし、あってはならんし。まぁJ2で得点源になった選手が退団しちゃうことは稀にあるから代わりのストライカーが、ハマるハマらないは大事。守備は組織でなんとかなるが攻撃はやはり『個』、個の力ないと勝てない。
▽柏やG大阪が示した「不可能はない」優勝。
昇格組にも
上位に躍進するパターン。
中位に甘んじるパターン。
残留争いしながらも残留するパターン。
1年でJ2に逆戻り、降格するパターン。
いずれにせよ昇格組の補強診断は各クラブによって事情が違う。一概に補強がすべてではないことはコラムにもあるが。
コラムでは05年以降に触れているが私は2部制導入以後の00年から触れる。
従い昇格したクラブは38クラブ。
昇格1年目成績(継続年数)
00川崎F 16位(降格)
00FC東京 7位(~10・11)
01札幌 11位(~02・2)
01浦和 10位(~15・15)
02京都 5位(~03・2)
02仙台 13位(~03・2)
03大分 14位(~09・7)
03C大阪 9位(~06・4)
04新潟 10位(~15・12)
04広島 12位(~07・4)
05川崎 8位(~15・11)
05大宮 13位(~14・10)
06京都 18位(降格)
06福岡 16位(降格)
06甲府 15位(~07・2)
07横浜FC 18位(降格)
07柏 8位(~09・3)
07神戸 10位(~12・6)
08札幌 18位(降格)
08東京V 17位(降格)
08京都 14位(~10・3)
09広島 4位(~15・7)
09山形 15位(~11・3)
10仙台 14位(~15・6)
10C大阪 3位(~14・5)
10湘南 18位(降格)
11柏 1位(~15・5)
11甲府 16位(降格)
11福岡 17位(降格)
12FC東京 10位(~15・4)
12鳥栖 5位(~15・4)
12札幌 18位(降格)
13甲府 15位(~15・3)
13湘南 16位(降格)
13大分 18位(降格)
14G大阪 1位(~15・2)
14神戸 11位(~15・2)
14徳島 18位(降格)
15湘南 位()
15松本 位()
15山形 位()
38クラブ中13クラブが1年で降格、実に34.2%。
また38クラブ中17クラブが2年目以内に降格。44.7%となる。
ただし下位3クラブ自動降格に仮定すると1年目の降格は03大分を含めて38クラブ中14クラブで36.8%。
2年目以内降格だと38クラブ中18クラブで47.4%。
約3分の1のクラブは昇格初年度に降格しおよそ4割強、約半数のクラブは2年目までに降格している。
下位3クラブ降格の現在の制度で考えれば約4割は1年で降格、約半数のクラブは2年目までに涙を呑む計算となる。
柏のように昇格初年度に優勝する事例はJリーグにおいてこの先10年一度でも起きる可能性は高くはないだろう。そんな簡単なリーグなら面白くない。
と書いた矢先にG大阪、簡単に優勝できたのも一理、周りが勝手に転けたわけだし。まぁ柏やG大阪だから出来たわけで相変わらず難しいが、2ステージ制になり短期決戦になるため15年以降は昇格初年度も優勝する可能性は増す。
▽さてさて本題、数値化してみる。
では2008年ヴェルディを見てみる。
※主力規定
年間試合数×0.7(小数点以下切り捨て)とする。
00~04年は年間30試合×0.7=21試合以上
05~11年は年間34試合×0.7=23試合以上
また途中加入者は出場可能試合数×0.7(小数点以下切り捨て)とする。
東京V
07年J2主力メンバー
GK高木義成
DF土屋征夫、服部年宏
MF菅原智、ディエゴ、大野敏隆
FWフッキ、シウバ
08年補強メンバー
GK土肥 34試合
GK鈴木 0試合
DF那須 32試合1得点
DF和田 22試合1得点
DF足助 0試合
DF飯田 2試合
MF福西 29試合3得点
MFフランシスマール 0試合
FW平本 23試合2得点
FW河野 17試合2得点
FWフッキ 11試合7得点
FW大黒 14試合2得点
FWレアンドロ 22試合2得点
年間順位17位/18クラブ
補強人数:13名
補強主力規定者数:5名
08年J1主力メンバー
1土肥洋一・34試合
5那須大亮・31試合1得点
6菅原智・23試合
10ディエゴ・29試合11得点
14富澤清太郎・25試合1得点
16飯尾一慶・25試合2得点
17土屋征夫・33試合1得点
22服部年宏・31試合
23福西崇史・29試合3得点
25平本一樹・23試合2得点
36大黒将志・14試合2得点(残19試合)
主力11名:補強5名・45.5%
補強診断:補強によるパーセンテージは45.5%。これは補強した選手が主力として機能した数値だから高ければ補強自体は当たりといえるが上位躍進したかどうかが診断内容の重点となる。
前年固定出来なかったCBに那須、右SBに富澤、菅原の相方に福西と守備ラインはそこそこ安定、ただレアンドロをトップに据えた0トップは哲二監督最大の汚点か。日本サッカーに慣れたとはいえ自由を与えたレオが翌年のびのびとプレーしたのが哲二の見極め不足というか…。ディエゴを軸にした攻撃が停滞したまま勝ち点が伸び悩み得失点差で降格。得点力は過去のヴェルディ史上最低数値。フッキに振り回されたとはいえ補強は失敗と診断したい。
▽「個人の感想によるものです」診断
2000年の昇格組から数値化してみよう。
※各年度のサカダイ選手名鑑、次年度の赤本を元に獲得選手を列記したが一部の若手選手(2種登録や強化指定も含み)や助っ人が欠落している可能性はかなりある(公式戦にベンチ入りしていない場合は特に不明なため)
00年
FC東京
99年J2主力メンバー
DFサンドロ、藤山、梅山、小峯
MF新條、浅利、佐藤、アウミール、岡元
FWアマラオ、鏑木
00年補強メンバー
GK土肥 30試合
DF内藤 27試合1得点
DF前田 0試合
DF迫井 4試合
MF浅野 8試合
MF星 0試合
MF喜名 22試合
MF笠木 0試合
MF三田 0試合
MF増田 13試合1得点
FW神野 18試合4得点
FWツゥット 29試合17得点
FW松田 1試合
FW戸田 14試合
年間順位7位/16クラブ
補強人数:14名
補強主力規定者数:4名
00年J1主力メンバー
GK土肥
DF内藤、サンドロ、藤山、小峯
MF浅利、佐藤、岡元、小池、喜名、小林
FWツゥット、アマラオ
主力13名:補強4名・30.8%
補強診断:前年の弱点であるGKに土肥を獲得、以降FC東京のJ1定着に土肥は大きく貢献した。内藤も含め守備面の補強は的確。またライバルから神野、ツゥットを獲得し攻撃面も的確な補強。残留も成し遂げ1桁順位と躍進、補強は◎だろう。
川崎F
99年J2主力メンバー
GK浦上
DF佐原、中西、森川
MF高田、桂、土居、大塚、伊藤、長橋、久野
FWツゥット、浦田
00年補強メンバー
GK菊池 6試合
GK相澤 0試合
DF奥野 25試合
DF西澤 9試合1得点
DFペドリーニョ 14試合1得点
DF箕輪 1試合得点
DF原田 15試合1得点
MF中谷 10試合1得点
MFアルバレンガ 13試合1得点
MF渡辺 0試合
MF今野 20試合3得点
MF塩川 4試合
MF鬼木 21試合1得点
MF池田 9試合1得点
MFダニエル 8試合1得点
MFリカルジーニョ 6試合
FWマジーニョ 8試合1得点
FW塩川 4試合
FW鈴木 11試合
FW森山 14試合
FWイジドーロ 9試合2得点
FWルイス 2試合
年間順位16位/16クラブ
補強人数:22名
補強主力規定者数:5名
00年J1主力メンバー
GK浦上
DF奥野、原田
MF鬼木、久野、ダニエル、リカルジーニョ
FWイジドーロ
主力8名:補強5名・62.5%
補強診断:前年のメンバーのネームバリューではJ1残留は難しいのは今でもわかるがJ2を制覇した実力は本物。ただしそれがJ1では無力になるのをコラムにも書いてある。ツゥットを引き抜かれたのも痛手。低迷の最中、監督交代によりメンバーも様変わり、助っ人総替えも効果なし。1年での降格も納得の内容。
01年
札幌
00年J2主力メンバー
GK佐藤
DF田渕、森、名塚、大森、
MF野々村、ビジュ、アウミール、伊藤
FWエメルソン、播戸、黄川田、清水
01年補強メンバー
DF森川 15試合
DF吉川 0試合
DF今野 17試合
MF瀬戸 2試合
MF和波 20試合2得点
MF奈良 0試合
MF森下 13試合
MFアダウト 7試合2得点
FWウィル 26試合24得点
FW大黒将志 4試合
FW曽田 9試合
FW堀井 6試合1得点
年間順位11位/16クラブ
補強人数:12名
補強主力規定者数:2名
01年J1主力メンバー
GK佐藤
DF田渕、森、大森、
MF野々村、ビジュ、森下、山瀬
FWウィル、播戸
主力10名:補強2名・20.0%
補強診断:エメルソンを手放さざる得ない資金難の01札幌。明らかに不安視された得点源にウィルを獲得すると、J1得点王に輝く当たりぶり。攻撃の補強は大当りだった。全体としてはルーキーの今野や新人王山瀬など若手が融合しJ1残留を成し遂げてみせた。補強より熟成を促し残留を果たす。
浦和
00年J2主力メンバー
GK田北
DF山田、ピクン、内舘
MF石井、アジエル
FW永井、大柴、クビツァ
01年補強メンバー
GK山岸 0試合
DF井原 26試合1得点
DF西村 0試合
DF岩本 0試合
MFドニゼッチ 7試合
MFアドリアーノ 22試合6得点
MF渡辺 1試合
MF田中 19試合3得点
MFアリソン 6試合2得点
FWトゥット 24試合8得点
FWエメルソン 13試合7得点
年間順位10位/16クラブ
補強人数:11名
補強主力規定者数:5名
01年J1主力メンバー
GK西部
DF山田、井原
MF土橋、石井、アドリアーノ、阿部、アリソン
FWトゥット、永井、エメルソン
主力11名:補強5名・45.5%
補強診断:トゥット、エメルソンの看板2トップが効果テキメンに働き躍進。井原の獲得も守備面で的確に働いた。昇格クラブのトゥット(元ツゥット)獲得効果はでかい。後の一時的な黄金期へ浦和は再建の道を歩みだした。
02年
仙台
01年J2主力メンバー
GK高橋
DF渡邉、リカルド
MFヴィエラ、千葉、財前、蓮見、岩本、中村
FWマルコス、藤吉、大友
02年補強メンバー
GK小針 12試合
DF小村 28試合4得点
DF中田 0試合
DF片野坂 15試合
DF鈴木 15試合
DF安藤 12試合
DF數馬 2試合
MF森保 27試合
MF福永 6試合
MF西 0試合
MFシルビーニョ 27試合2得点
MF阿部 10試合
FW山下 30試合10得点
年間順位13位/16クラブ
補強人数:13名
補強主力規定者数:6名
02年J1主力メンバー
DF小村、リカルド、村田、安藤
MFシルビーニョ、岩本、森保、阿部
FWマルコス、山下
主力10名:補強6名・60.0%
補強診断:前年のメンバーがプチヴェルディなことが何とも形容しがたいが。小村、森保の元代表ら経験豊富なベテランを補強し2ndステージに安藤、阿部を加え軸になったのが残留のきっかけに。攻撃陣もシルビーニョ、山下が即戦力となる。残留争いはしたが補強はしっかり効いた。
京都
01年J2主力メンバー
DF野口、手島
MF朴、熱田、松井、石丸、松川
FW黒部、上野、安
02年補強メンバー
DF松本 4試合
DF角田 22試合
DFゼリッチ 1試合
DFサナブリア 0試合
MF美尾 0試合
MF鈴木 30試合7得点
MF中払 27試合3得点
MF森 1試合
FW小原 1試合
FW福寿 0試合
FW田原 5試合1得点
年間順位5位/16クラブ
補強人数:11名
補強主力規定者数:3名
02年J1主力メンバー
GK平井
DF中村、鈴木和、角田
MF朴、松井、石丸、鈴木慎、斉藤、中払
FW黒部、上野
主力12名:補強3名・25.0%
補強診断:言うまでもなくパクチソン、松井、黒部を売りにしたチーム。3人を支える中盤に中払、鈴木慎吾と即戦力を獲得、弱点であったCBにルーキー角田が台頭し弱点を克服。昇格クラブで初めての5位以内を成し遂げた。
03年
大分
02年J2主力メンバー
GK岡中
DF三木、サンドロ、若松、有村
MF浮氣、西山、ファビーニョ、小森田
FW吉田、アンドラジーニャ、高松、木島
03年補強メンバー
DF片野坂 9試合
DF倉本 0試合
MF寺川 30試合4得点
MFロドリゴ 13試合3得点
MF吉田 0試合
MF内村 6試合
MFロブソン 7試合
MFエジミウソン 5試合
MF武藤 9試合
MF路木 0試合
FW小島 0試合
FWウィル 16試合2得点
FW金 1試合
FW木島 4試合
FW田代 1試合
年間順位14位/16クラブ
補強人数:15名
補強主力規定者数:3名
03年J1主力メンバー
GK岡中
DF三木、サンドロ、有村、山崎
MF寺川、エジミウソン、梅田
FW吉田、ウィル、高松
主力11名:補強3名・27.3%
補強診断:面白いのが10番が1シーズンで3人もいる点。八百長事件を起こしたロドリゴ、→ロブソン、→エジミウソン。補強効果は寺川くらいで10番を見るとわかるが助っ人のハズレぶりは顕著にわかる。残留争いはしたがベースがしっかりしていたからこその残留だろう。3クラブ降格の現在ならば降格だが当時は残留、ただ補強自体は失敗と言えよう。
C大阪
02年J2主力メンバー
GK下川
DF喜多、ジョアン、鈴木、根本
MF森島、久藤、布部
FWトゥルコビッチ、西澤
03年補強メンバー
GK伊藤 0試合
DF柳本 17試合
DF古賀 16試合
DF福王 0試合
DF千葉 0試合
DF松岡 0試合
MFアレン 0試合
MFペラック 3試合1得点
MF廣長 19試合
MF佐藤 18試合1得点
MF下村 0試合
MF酒本 5試合
MFアクセウ 15試合
FWバロン 26試合9得点
年間順位9位/16クラブ
補強人数:14名
補強主力規定者数:3名
03年J1主力メンバー
DF鈴木
MF布部、森島、久藤、アクセウ
FW大久保、バロン、西澤、徳重
主力10名:補強3名・30.0%
補強診断:中盤より後方の助っ人が尽くハズレたがJ優良助っ人のバロンだけは気を吐いた。残留は成し遂げたものの柳本が2ndステージは貢献したくらいで課題の守備面の補強は当たらず。
04年
新潟
03年J2主力メンバー
GK野澤
DF丸山、アンデルソン、三田、鈴木
MF秋葉、山口、宮沢
FWマルクス、上野、深澤
04年補強メンバー
DF喜多 17試合
DF梅山 7試合
DF酒井 0試合
DF松尾 11試合1得点
MF阿部 0試合
MF寺川 27試合
MF鈴木 30試合5得点
MF桑原 24試合得点
MF栗原 11試合得点
MFホベルト 1試合
MF平間 1試合
FWエジミウソン 29試合15得点
FWオゼアス 12試合4得点
年間順位10位/16クラブ
補強人数:13名
補強主力規定者数:6名
04年J1主力メンバー
DF松尾
MF山口、ファビーニョ、寺川、安、鈴木、桑原
FWエジミウソン、上野、オゼアス
主力10名:補強6名・60.0%
補強診断:マルクス退団に伴う補強でエジミウソンがヒット。ファビーニョ、オゼアスも助っ人としては当たり残留に貢献。昇格組ではよく名前が出てくる寺川能人、鈴木慎吾両名も新潟の即戦力となり残留に大きく貢献。補強診断としては及第点でしょう。
広島
03年J2主力メンバー
GK下田
DFリカルド、服部、上村、井川
MFサンパイオ、森崎浩、森崎和
FWマルセロ、大木、眞中
04年補強メンバー
GK上野 0試合
GK佐藤昭 0試合
DF吉弘 11試合
DF吉田 26試合
DF小村 25試合3得点
DF森脇 0試合
DF西河 5試合
MF青山 0試合
MF佐藤一 3試合
MF外池 7試合
MFベット 14試合2得点
MF高柳 3試合
FWチアゴ 10試合2得点
FW田村 8試合1得点
FW盛田 14試合1得点
FW前田 11試合1得点
年間順位12位/16クラブ
補強人数:16名
補強主力規定者数:4名
年J1主力メンバー
GK下田
DFリカルド、小村、服部、吉田
MFベット、森崎浩、森崎和、李
FW盛田、大木
主力名11:補強4名・36.4%
補強診断:吉田や小村というベテランDFが即戦力となる。攻撃陣で際立った補強効果はないが補強よりも森崎ツインズを始めとしたタレント揃いの若手メンバーの台頭で残留を果たす。
コラムでは1シーズン制に移行した05年以降をターゲットにしており一先ず当データは04年までにおけるまとめを記したい。
まず2ステージのため年間順位とはいえ参考にしにくいのも一理ある。
2度の開幕、2度の閉幕があるなど長丁場の1シーズンにおけるモチベーションとはかなり違う。昇格初年度においては15試合という短いリーグで上位躍進しやすい半面、巻き返しが難しいのも事実。2ndステージの終盤は2ndステージの順位など眼中になくむしろ年間順位の降格を気にするという不可解な見方になる。
また1stステージが日程上も厳しいが1回戦総当たりでありホーム、アウェイがステージによって試合数が違うため理不尽なリーグ、それも年間で見れば不公平さはないとはいえ残留争いや優勝争いにこういった不公平感が与えた影響は少なからずある。
一概に数値の上で診断するのはおこがましいが私なりに診断結果をまとめる。
ではとりあえず補強診断を簡潔にまとめてみる。
02京都・5位・25.0%
00FC東京・7位・30.8%
03C大阪・9位・30.0%
01浦和・10位・45.5%
04新潟・10位・60.0%
01札幌・11位・20.0%
04広島・12位・36.4%
02仙台・13位・60.0%
03大分・14位・27.3%
00川崎F・16位・62.5%
まず年間順位を判断基準にすると前年のチーム状態にもよるが補強した選手が主力として貢献したクラブほど低迷しているのも特徴。25%とピンポイント補強だけで5位まで躍進した02京都が模範であり00川崎のように半数以上を新戦力で固めて残留できるわけもないということ。ただ04新潟、02仙台のようにしっかり噛み合えば残留も可能である。
05年
川崎
04年J2主力メンバー
GK吉原
DF伊藤、箕輪、寺田
MFアウグスト、久野、中村、長橋
FW我那覇、ジュニーニョ、マルクス
05年補強メンバー
GK植草 0試合
DF小林 0試合
DF大久保 0試合
MF鄭 7試合
MF森 3試合
MFフッキ 9試合1得点
MF原田 12試合
FW飯尾 5試合
FW都倉 3試合
年間順位8位/18クラブ
補強人数:9名
補強主力規定者数:0名
05年J1主力メンバー
GK相澤
DF伊藤、佐原、箕輪、寺田
MFアウグスト、中村、長橋、谷口
FW我那覇、ジュニーニョ、マルクス
主力12名:補強0名・0.0%
補強診断:04年J2を圧倒した川崎だが補強は実に質素に済ます。フッキや鄭、森勇介、キモラなどは将来性を見込んだ獲得でありまだ大化けせず。だがチームの成熟を促しAクラス入り。翌06年からJ1上位争いを果たすのを考えれば成熟の意味合いを考えさせられる躍進。補強で強化しなくてもJ1で通ずる前例を作った。
大宮
04年J2主力メンバー
DF奥野、トニーニョ、冨田、西村
MF安藤、斉藤、久永、金澤
FWトゥット、バレー、森田
05年補強メンバー
DF三上 20試合
DF片岡 8試合
MF藤本 29試合4得点
FWクリスティアン 15試合6得点
FW桜井 19試合4得点
FW山下 5試合
FW若林 4試合
FWレアンドロ 7試合1得点
年間順位13位/18クラブ
補強人数:8名
補強主力規定者数:1名
05年J1主力メンバー
GK荒谷
DF奥野、トニーニョ、冨田、西村
MFマーカス、藤本、斉藤、久永
FWトゥット、森田
主力11名:補強1名・9.1%
補強診断:川崎に比べると地味なメンバーというと語弊はあるが前年のベースにやはり藤本の加入は大きく補強したFW陣がハズレたものの残留争いから抜きん出た。それから一度も落ちないしぶとさからは学ぶことが多い。
06年
京都
05年J2主力メンバー
GK平井
DFリカルド、鈴木、三上
MF美尾、星、中払、斉藤、米田、加藤
FWアレモン、パウリーニョ、田原
06年補強メンバー
GK上野 0試合
DF児玉 31試合
DF登尾 20試合
DF田村 0試合
DF手島 19試合2得点
DF角田 18試合1得点
MFピニェイロ 5試合
FW林 23試合2得点
FWアンドレ 11試合3得点
年間順位18位/18クラブ
補強人数:9名
補強主力規定者数:4名
06年J1主力メンバー
DF児玉、手島、角田
MF中払、斉藤
FWパウリーニョ、林
主力7名:補強4名・57.1%
補強診断:児玉や開幕後の手島、角田獲得とDFラインの補強はまずまず。だが前線の補強は後手後手、パウリーニョ14得点以外では4得点以上がなし。得点力の重要性を感じるが前年J2を圧倒した京都だけに意外。残留争いに敗れ降格。
福岡
05年J2主力メンバー
GK水谷
DFアレックス、千代反田、宮本、岡山
MF宮崎、ホベルト、山形、古賀、中村
FW田中、グラウシオ
06年補強メンバー
GK岩丸 0試合
GK六反 0試合
DF金古 18試合1得点
DF吉村 16試合
MF久藤 29試合1得点
MF布部 22試合3得点
MF多久島 0試合
MF本田 0試合
MF佐伯 21試合1得点
FW薮田 29試合5得点
FW安田 0試合
FWバロン 13試合
FW飯尾 17試合4得点
FWグラウシオ 7試合1得点
FWアレシャンドレ 0試合
年間順位16位/18クラブ
補強人数:15名
補強主力規定者数:3名
06年J1主力メンバー
GK水谷
DFアレックス、千代反田
MFホベルト、久藤、中村、城後
FW薮田、飯尾
主力9名:補強3名・33.3%
補強診断:J2ではやれていたのにパターン。予想通りの低迷により、川勝監督就任。呼び寄せた愛弟子たち特にチビに期待が集まるも活躍ならず。DFラインが固定できず崩壊、得点力も低いまま入れ替え戦へ。神戸に敗れ降格。
甲府
05年J2主力メンバー
GK阿部
DF杉山
MF倉貫、藤田、石原、奈須
FWバレー、長谷川
06年補強メンバー
DF松田 2試合
DF森田 0試合
DF林 30試合
MF鶴見 14試合
MFビジュ 26試合1得点
MF宇留野 20試合4得点
MF田森 0試合
MFネト 0試合
MF茂原 20試合5得点
FW堀井 16試合1得点
FWジョジマール 0試合
年間順位15位/18クラブ
補強人数:11名
補強主力規定者数:3名
06年J1主力メンバー
GK阿部
DF山本、アライール、杉山、林
MF石原、藤田、ビジュ、茂原
FWバレー
主力10名:補強3名・30.0%
補強診断:前年の入れ替え戦でなんとか柏を破りつうかバレーで勝ち昇格したチームらしく確固たる主力もいないまま挑んだ初のJ1。ビジュ、林とJ1でも実績あるメンバーの補強が効き茂原も残留に貢献、ギリギリながら残留。
07年
横浜FC
06年J2主力メンバー
GK菅野
DF早川、崔、小野、小村
MF山口、アウグスト、内田、鄭、滝澤
FWアレモン、城、三浦
07年補強メンバー
GK岩丸 0試合
DF和田 23試合1得点
DFアンデルソン 0試合
DF山田 19試合1得点
MFオ 11試合
MF奥 16試合1得点
MF根占 23試合3得点
MF玉乃 6試合
MFアドリアーノ 3試合
MFマルコス 11試合
MF西山 10試合
MF三浦 9試合
FW久保 8試合1得点
FW薮田 11試合
FWシウバ 5試合
FW難波 18試合3得点
FW平本 14試合3得点
FWチョ 9試合
FWカタタウ 9試合
年間順位18位/18クラブ
補強人数:19名
補強主力規定者数:5名
07年J1主力メンバー
GK菅野
DF早川、和田、山田
MF滝澤、根占、三浦淳
FW三浦知、カタタウ
主力9名:補強5名・55.6%
補強診断:開幕前は久保、奥、シーズン途中に山田、アツら元代表らビッグネームを揃えたがハマナチオは崩壊。得点力も低いままJ1の壁に屈する。
柏
06年J2主力メンバー
GK南
DF小林亮、小林祐、岡山
MFディエゴ、山根、鈴木、平山、佐藤
FW李
07年補強メンバー
GK水谷 1試合
DF大島 0試合
DF古賀 29試合2得点
DF村上 0試合
MF阿部嵩 0試合得点
MFアルセウ 28試合1得点
MFマルシオ 5試合
MF太田 16試合3得点
FW大久保 2試合
FW菅沼 29試合6得点
FW阿部吉 8試合
FW池元 1試合
年間順位8位/18クラブ
補強人数:12名
補強主力規定者数:4名
07年J1主力メンバー
GK南
DF古賀、小林祐、蔵川
MFアルセウ、大谷、菅沼、谷澤、太田
FWフランサ、李
主力11名:補強4名・36.4%
補強診断:古賀、アルセウとコラムにもある守備の補強、菅沼ら若手が台頭したことも効果的なシーズン。8位だが補強で躍進に繋げる自信をつけたシーズンに。
神戸
06年J2主力メンバー
GK荻
DF坪内、北本、丹羽
MF朴、栗原、田中
FW茂木、三浦、近藤
07年補強メンバー
GK榎本 31試合
GK土井 0試合
DF内山 19試合
DF三澤 0試合
MFボッティ 31試合1得点
MF松岡 0試合
MF大久保翔 0試合
MF三原 0試合
MF伊藤 0試合
MF曽我部 0試合
MFディビッドソン 10試合
MF酒井 10試合
MF古賀 11試合3得点
FWレアンドロ 32試合15得点
FW大久保嘉 31試合14得点
FW岸田 5試合
FW近藤岳 0試合
年間順位10位/18クラブ
補強人数:16名
補強主力規定者数:5名
07年J1主力メンバー
GK榎本
DF北本、河本、石櫃
MF朴、栗原、ボッティ、田中、古賀
FWレアンドロ、茂木、大久保、近藤祐
主力12名:補強5名・45.5%
補強診断:前年決め手に欠いた前線にレアンドロ、ボッティ、大久保をスパイス、これがハマり残留を勝ち取る。守備ではGK榎本など要所を補強。及第点の補強だろう。