V makes Data No.14 『J1史上最弱はお荷物時代の浦和レッズなのか?』
で調べたようにお荷物浦和よりも弱小99平塚、90分以内弱小07横浜FC、10湘南のほうが最弱だと分かりました。
しかし日本にはプロリーグがもう一つあります。

そうJ2。
ではJ2史上最弱クラブを断定しよう。

各年の最下位の勝ち点率を調べよう。勝ち点率とは勝ち点÷最多勝ち点。
99年試合数36・最多勝ち点108
甲府・勝ち点18・勝ち点率16.7%

00年試合数40・最多勝ち点120
甲府・勝ち点18・勝ち点率15.0%

01年試合数44・最多勝ち点132
甲府・勝ち点25・勝ち点率18.9%

02年試合数44・最多勝ち点132
横浜FC・勝ち点35・勝ち点率26.5%

03年試合数44・最多勝ち点132
鳥栖・勝ち点20・勝ち点率15.2%

04年試合数44・最多勝ち点132
札幌・勝ち点30・勝ち点率22.7%

05年試合数44・最多勝ち点132
草津・勝ち点23・勝ち点率17.4%

06年試合数48・最多勝ち点144
徳島・勝ち点35・勝ち点率24.3%

07年試合数48・最多勝ち点144
徳島・勝ち点33・勝ち点率22.9%

08年試合数42・最多勝ち点126
徳島・勝ち点29・勝ち点率23.0%

09年試合数51・最多勝ち点153
岡山・勝ち点36・勝ち点率23.5%

10年試合数36・最多勝ち点108
北九州・勝ち点15・勝ち点率13.9%

11年試合数38・最多勝ち点114
岐阜・勝ち点24・勝ち点率21.1%

12年試合数42・最多勝ち点126
町田・勝ち点32・勝ち点率25.4%

13年試合数42・最多勝ち点126
鳥取・勝ち点31・勝ち点率24.6%

14年試合数42・最多勝ち点126
富山・勝ち点23・勝ち点率18.3%

▽J2最弱勝ち点率ランキング
横浜FC・26.5%(02)
町田・25.4%(12)
鳥取・24.6%(13)
徳島・24.3%(06)
岡山・23.5%(09)
徳島・23.0%(08)
徳島・22.9%(07)
札幌・22.7%(04)
岐阜・21.1%(11)
甲府・18.9%(01)
富山・18.3%(14)
草津・17.4%(05)
甲府・16.7%(99)
鳥栖・15.2%(03)
甲府・15.0%(00)
北九州・13.9%(10)

▽徳島もだけど岡山も強いんだなと感心する。下には下がいるのだから。
最下位オブ最下位になった10北九州。その北九州が唯一勝ったのがヴェルディというのも何ともコメントしにくい。
11岐阜、意外とは失礼だが最下位は初めて。そして12町田は史上初の降格の憂き目に。続く13鳥取も讃岐に撃破され2年連続降格、14年富山と何ともJ2最下位の不運が続く。
12町田なんかは歴代ベスト2、13鳥取も歴代ベスト3、ともに最下位のなかでは成績が高いのにJFLまたはJ3降格というのも可哀想だが制度は時代によるもの。

弱いのは弱いのだけど11岐阜までは通用した最下位だ。ようするに金星を挙げたり、戦い難い最下位、KYな最下位だったわけだ。
2割切ったかつての最下位ながら甲府はJ1にまで上り詰めたチームとして、まだ歴代最下位トップの横浜FCもJ1経験クラブ。そして満を持してJ1に挑んだ徳島はJ1の壁に跳ね返された。
J1はまだ遠い群馬、岐阜、岡山だが近い将来何かを仕出かしそうな予感さえする。

2割切れの落ちこぼれがいないのが近年のJ2のレベルの低さを証明していたとは過言ではない。最下位が強い、首位が弱いんだから。
10年ぶりにらしい最下位になった10北九州だが11北九州は三浦ヤスサッカーで大成。
03年最下位で8年後には鳥栖もついにJ1への扉を開いた。
13年には徳島が初のJ1昇格。
札幌、横浜FC、岡山、北九州が中位にランクイン。群馬、岐阜はそろそろ最下位経験クラブの躍進になるのか?


▽12年から始まった制度による事例
JFLの1位とJ2の22位の自動昇降格
12年 長崎(JFL1位)⇔町田(J2 22位)

JFLの2位とJ2の22位の入れ替え戦
13年 讃岐(JFL2位)⇔鳥取(J2 22位)

J3の1位とJ2の22位の自動昇降格
14年 金沢(J3 1位)⇔富山(J2 22位)

本来は
J2最下位とJ3 1位が自動昇降格
J2 21位とJ3 2位の入れ替え戦

だが2012年、2013年と下部リーグ上位2チームにJ2ライセンスを有するのが必ず1チームだけだったが2014年は2位に長野が食い込み入れ替え戦実施。讃岐が辛くも勝ち切りJ2残留もJ2下位に降格危機は色濃くなり始めた。

2015年版だと
J1ライセンスを有する富山
J2ライセンスを有する町田、長野、鳥取
この4クラブのうち2クラブがJ3上位2チームに入れば2015年J2 下位2チームは痛手となる。
特例的に適用されてきた昇降制度、ついに下部リーグがJ2予備軍と化したことでフル稼働、ヴェルディも2014年はヒヤヒヤしたが油断はJ2クラブには許されない。