individual:個々の

サブタイトルは『幸輝はルーキー史上No.5』

ルーキーイヤー、学生を経れば誰もが必ずある新人時代、上司に言われたわ、「客にしたらお前は○○会社の人間、新人だろうが10年目だろうがその○○会社の人間。だから分かってると思って聞いてくるんだ、『新人だから』は言い訳にならないよ」
入社してワクワクし社会人生活を楽しみにしていた新人時代、世の中は日韓W杯でフィーバーしてたわ。
それから色々挫折したり、時には成功したり、叱られ励まされ今がある。社会人14年目頑張ろ(笑)

本題は、新人だろうがプロはプロ。アマと違い結果がすべて。プロで大成するかしないか、厳しいかな20歳くらいまでに目星は付けられてしまうのが日本サッカー界。
数多のルーキーからは、ほんの一握りしかルーキーイヤーに活躍する選手はいないもの。その一握りの選手たちに安西幸輝は入った。
同期には畠中慎之輔、菅嶋弘希、澤井直人、高木大輔と将来を嘱望される粒ぞろい。その精鋭にあって正直、2014年幸輝が41試合出場するとは予想だにしなかったよ。
それくらい幸輝あっぱれなわけだが。
では歴代のルーキーで幸輝の偉大さとは?

ルーキーイヤーの定義として
・大学を卒業しプロ入りした1年目
・高校(ユース)を卒業しプロ入りした1年目
・大学に在任し強化指定でプロ入りした1年目
・高校に在任し強化指定でプロ入りした1年目
・ユースに在籍し2種登録でプロデビューした1年目

強化指定、2種登録に関してはヴェルディに登録された元年のみとすると大学もとい高校(ユース)の活動もあり当然プロでの試合出場は少なくなる。
例外的に高木善朗や森本貴幸らのように高校生ながらトップに帯同しシーズンを通して活躍した選手もいるため統一の規定は設けにくいが、ルーキーイヤーの選定は各自、独断とする。

では何を比べるか、出場時間は90分ないし120分(93年~02年まで)という決まりがある。1分出た選手でも90分出た選手でも出場試合は1試合である。
つまり年間10試合900分出場と年間10試合10分出場では明らかに前者が活躍したはず。
2014年安西幸輝の出場時間は3134分、これを90分で割ると
34.8試合、つまり35試合出場に満たないのだ。実際は41試合に出場した幸輝、この算出し直した34.8試合は歴代のルーキーと比較したらいかほどになるのか?

まずヴェルディでルーキーイヤーを迎えた選手のうち出場時間が年間の試合時間の6割以上と規定する。
手持ちの資料的に出場時間が判明する98年以降のシーズンのうち99年からを対象とする。理由は歴代出場試合率No.1の小林慶行(99年30試合中30試合出場)がいるため。
延長があり小林慶ら02年以前の90分換算はやや公平さを欠くがその当時の環境下でいかに偉大な記録か見てみよう。
年間6割の出場時間
1620分・年間30試合=2700分(99年~04年)
1836分・年間34試合=3060分(05年 08年)
1944分・年間36試合=3240分(10年)
2052分・年間38試合=3420分(11年)
2268分・年間42試合=3780分(12年~14年)
2592分・年間48試合=4320分(06年~07年)
2754分・年間51試合=4590分(09年)
※前述のように99年~02年は120分の試合もあるがあくまで年間30試合2700分上限と断定する。
5割とするとほんの一握りのという表現にはやや物足りない、7割以上とするとそもそも比較対象が少なすぎる、間を取り6割とします。

ルーキーイヤー断定の現在籍選手(6割以上達成選手)
安西幸輝・34.5試合
14: 41試合(97.6%): 3134分(82.9%) 2得点(6.5%: 0.057)(J2)[34]
井林章・27.5試合
13: 28試合(66.7%): 2475分(65.5%) 1得点(1.9%: 0.036)(J2)[26]

ルーキーイヤー断定の現在籍選手(6割未達成選手)
澤井直人
14: 23試合(54.8%): 1798分(47.6%) 1得点(3.2%: 0.050)(J2)[22]
菅嶋弘希
14: 21試合(50.0%): 877分(23.2%)(J2)[21]
前田直輝
13: 18試合(42.9%): 769分(20.3%) 1得点(1.9%: 0.117)(J2)[27]
平本一樹
00: 9試合(30.0%): 228分(7.8%)1得点(2.2%: 0.395)[25]
高木大輔
13: 6試合(14.3%): 107分(2.8%)(J2)[21]
南秀仁
12: 4試合(9.5%): 91分(2.4%)(J2)[24]
杉本竜士
12: 3試合(7.1%): 11分(0.3%)(J2)[33]
北脇健慈
14: 3試合(7.1%): 18分(0.5%) 1得点(3.2%: 5.000)(J2)[29]
畠中慎之輔
14: 2試合(4.8%): 113分(3.0%)(J2)[13]
福井諒司
10: 1試合(2.8%): 10分(0.3%)(J2)[31]
安在和樹
13: 1試合(2.4%): 2分(0.1%)(J2)[24]
楠美圭史
13: 1試合(2.4%): 27分(0.7%)(J2)[28]
柴崎貴広
01: 0試合[26]
ポープ ウィリアム
13: 0試合(J2)[32]
キローラン木鈴
11: 0試合(J2)[24]


歴代のルーキーイヤー(10試合出場以上)
MF小林慶行・30.0試合
99: 30試合(100.0%): 2702分(96.1%)2得点(4.7%: 0.067)[17]
DF柳沢将之
02: 15試合(50.0%): 1181分(40.8%)1得点(2.4%: 0.076)[29]
DF戸川健太
04: 15試合(50.0%): 1131分(41.9%)[17]
DF福田健介
07: 15試合(31.3%): 1265分(29.3%)(J2)[29]
DF高橋祥平
09: 25試合(49.0%): 2029分(44.2%)1得点(1.5%: 0.044) [32]
MF根占真伍
03: 15試合(50.0%): 857分(31.7%)1得点(1.8%: 0.105)[25]
FW森本貴幸
04: 22試合(73.3%): 896分(33.2%)4得点(9.3%: 0.402)[25]
FW井上平
07: 12試合(25.0%): 294分(6.8%)(J2)[28]
DF藤田優人・44.4試合
09: 46試合(90.2%): 3998分(87.1%)(J2)[23]
DF那須川将大
09: 23試合(45.1%): 1941分(42.3%)(J2)[24]
MF高木俊幸
10: 25試合(69.4%): 1163分(35.9%)6得点(12.8%: 0.464) (J2)[24]
MF高木善朗
10: 33試合(91.7%): 1766分(54.5%)5得点(10.6%: 0.255)(J2)[33]
MF小林祐希・29.3試合
11: 34試合(89.5%): 2639分(77.2%) 2得点(2.9%: 0.068)(J2)[21]
MF梶川諒太・25.6試合
12: 35試合(83.3%): 2306分(61.0%) 3得点(4.6%: 0.117)(J2)[23]
MF中島翔哉
13: 21試合(50.0%): 790分(20.9%) 2得点(3.8%: 0.228)(J2)[7]
FW林陵平
09: 32試合(62.7%): 1544分(33.6%)6得点(8.8%: 0.350) (J2)[27]
FW阿部拓馬
10: 20試合(55.6%): 644分(19.9%)3得点(6.4%: 0.419)(J2)[19]




対象選手をまとめてみよう
小林慶行・0.0試合(99)0試合欠場
井林章・-0.5試合(13)14試合欠場
藤田優人・-1.6試合 (09)5試合欠場
小林祐希・-4.7試合 (11)4試合欠場
安西幸輝・-6.5試合(14)1試合欠場
梶川諒太・-9.4試合 (12)7試合欠場

90分換算すると120分アトバンテージもあり小林はそのまま。井林もほぼフルタイムプレーしたが実際は14試合欠場と小林のそれとは大差がある。
歴代最多試合出場となる藤田だが年間51試合あり5試合欠場。祐希も4試合欠場と活躍はしたがその点では幸輝が勝る。

あくまで与えられたシーズン通算試合数が違うし30試合中30試合出場の小林はやはり偉大、幸輝も42試合中41試合出場はスゴいことだ。
心配なのは2年目のジンクス、特にケガ。スランプも必ずくる、それに打ち勝てる男が3年目、4年目、と成長する。幸輝ならやれる。期待してます。

中野雅臣、三竿健斗、渋谷亮、大木暁
誰かが幸輝の記録を破るのも見たい。例年になくルーキーにもチャンスはあるだけにこちらも期待してますよ。