過去にJ1からJ2に降格してきた、いわば落ちこぼれは39クラブ(※1 99札幌は除く)
00年:浦和 湘南
01年:京都 川崎
02年:福岡 C大阪
03年:広島 札幌
04年:仙台 京都
06年:柏 東京V 神戸
07年:福岡 C大阪 京都
08年:広島 甲府 横浜FC
09年:東京V 札幌
10年:柏 大分 千葉
11年:FC東京 京都 湘南
12年:甲府 山形 福岡
13年:神戸 G大阪 札幌
14年:湘南 磐田 大分
15年:大宮 C大阪 徳島
この36クラブ(14年まで)において1年でJ1に返り咲いたのはわずか14クラブ(※2 内訳は後述)。
降格してきた2クラブないし3クラブにおいて必ず1クラブは昇格している傾向だが04、09は1クラブも昇格していない。また3クラブ降格において1クラブも昇格できなかったことはない。
過去に降格した36クラブの各クール終了時点に傾向はあるのか?調べてみよう。
※1 厳密には99札幌もいるが当時のJリーグからJ2リーグに参入したこと、つうよりリーグ成績で自動ではなくまた当該クラブ間の入れ替え戦ではなく興行的な要素が強い複数クラブによる逆トーナメント戦(負け残り)で敗退し降格という異質な降格のため今回は対象外とする。
※2 14年までの36クラブのうち
00浦和、01京都、02C大阪、03広島、06柏、06神戸、07京都、08広島、10柏、11FC東京、12甲府、13神戸、13G大阪、14湘南
以上14クラブが1年でJ1に昇格している。わずか38.9%と少ない事例。必ずしも主力を引き留めたからといって我が物顔で制すことができるわけがない、それがJ2というリーグである。
では各シーズンにおける降格組の各クール(以後Cと略す)終了時の成績(06以降は注記の通り、00~04は各C11節)
00年40試合(全44節)
浦和
第1クール・23・85.2%(1)9試合
第2クール・45・78.9%(2)19試合
第3クール・64・71.1%(2)30試合
最終クール・82・68.3%(2)
湘南
第1クール・14・46.7%(6)10試合
第2クール・29・48.3%(5)20試合
第3クール・40・44.4%(6)30試合
最終クール・43・35.8%(8)
01年44試合
京都
第1クール・23・69.7%(2)11試合
第2クール・45・68.2%(2)22試合
第3クール・65・65.7%(1)33試合
最終クール・84・63.6%(1)
川崎F
第1クール・15・45.4%(8)11試合
第2クール・26・39.4%(9)22試合
第3クール・44・44.4%(8)33試合
最終クール・60・45.5%(7)
02年44試合
福岡
第1クール・19・57.6%(3)11試合
第2クール・28・42.4%(6)22試合
第3クール・37・37.4%(8)33試合
最終クール・42・31.8%(8)
C大阪
第1クール・18・54.5%(4)11試合
第2クール・42・63.6%(3)22試合
第3クール・66・66.7%(1)33試合
最終クール・87・65.9%(2)
03年44試合
広島
第1クール・31・93.9%(1)11試合
第2クール・48・72.7%(1)22試合
第3クール・63・63.6%(2)33試合
最終クール・86・65.2%(2)
札幌
第1クール・14・42.4%(7)11試合
第2クール・32・48.5%(5)22試合
第3クール・44・44.4%(6)33試合
最終クール・52・39.4%(9)
04年44試合
仙台
第1クール・13・39.4%(9)11試合
第2クール・30・45.5%(7)22試合
第3クール・47・47.5%(7)33試合
最終クール・59・44.7%(6)
京都
第1クール・13・39.4%(8)11試合
第2クール・31・47.0%(6)22試合
第3クール・49・49.5%(6)33試合
最終クール・69・52.3%(5)
06年48試合(全52節、各C13節)
柏
第1クール・25・69.4%(1)12試合
第2クール・49・68.1%(1)24試合
第3クール・68・63.0%(2)36試合
最終クール・88・61.1%(2)
東京V
第1クール・21・63.6%(4)11試合
第2クール・33・45.8%(8)24試合
第3クール・49・45.4%(5)36試合
最終クール・71・49.3%(7)
神戸
第1クール・16・44.4%(7)12試合
第2クール・41・56.9%(4)24試合
第3クール・68・63.0%(1)36試合
最終クール・86・59.7%(3)
07年48試合(全52節、各C13節)
福岡
第1クール・24・66.7%(1)12試合
第2クール・40・55.6%(4)24試合
第3クール・56・51.9%(7)36試合
最終クール・73・50.7%(7)
C大阪
第1クール・15・41.7%(8)12試合
第2クール・31・43.1%(9)24試合
第3クール・58・53.7%(5)36試合
最終クール・80・55.6%(5)
京都
第1クール・20・55.6%(5)12試合
第2クール・44・62.5%(2)24試合
第3クール・66・61.1%(2)36試合
最終クール・86・59.7%(3)
08年42試合(全45節、各C11節と仮定し最終C12節)
広島
第11節・23・76.7%(1)10試合
第22節・48・80.0%(1)20試合
第33節・71・76.3%(1)31試合
最終クール・100・79.4%(1)
甲府
第11節・14・42.4%(9)11試合
第22節・22・55.0%(11)20試合
第33節・43・46.2%(8)31試合
最終クール・59・46.8%(7)
横浜FC
第11節・17・56.7%(5)10試合
第22節・28・44.4%(8)21試合
第33節・35・38.9%(10)30試合
最終クール・50・39.7%(10)
09年51試合(全51節、各C13節と仮定し最終C12節)
東京V
第13節・17・43.6%(9)13試合
第26節・43・55.1%(5)26試合
第39節・59・50.4%(7)39試合
最終クール・74・48.4%(7)
札幌
第13節・21・53.8%(7)13試合
第26節・37・47.4%(9)26試合
第39節・58・49.6%(8)39試合
最終クール・79・51.6%(6)
10年36試合(全38節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C9節)
柏
第10節・23・85.2%(1)9試合
第19節・44・81.5%(1)18試合
第29節・65・77.4%(1)28試合
最終クール・80・74.1%(1)
大分
第10節・16・53.3%(4)10試合
第19節・19・35.2%(15)18試合
第29節・28・34.5%(16)27試合
最終クール・41・38.0%(15)
千葉
第10節・20・66.7%(2)10試合
第19節・32・59.3%(3)18試合
第29節・48・59.3%(4)27試合
最終クール・61・56.5%(4)
11年(全38節※、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C9節)
※震災による中止の影響により第1クールは16節(第10節相当)、第2クールは3節代替(第19節相当、札幌vs千葉のみ未消化)、第3クールは31節(第29節相当)とする。
FC東京
第16節・16・53.3%(8)10試合
第3節・38・66.7%(1)19試合
第31節・60・69.0%(1)29試合
最終クール・77・67.5%(1)
京都
第16節・8・26.7%(19)10試合
第3節・20・35.1%(16)19試合
第31節・34・39.1%(14)29試合
最終クール・58・50.9%(7)
湘南
第16節・18・60.0%(4)10試合
第3節・26・45.6%(10)19試合
第31節・41・47.1%(9)29試合
最終クール・46・40.4%(14)
12年(全42節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C11節)
甲府
第10節・20・66.7%(3)
第21節・37・58.7%(6)
第31節・61・65.6%(1)
最終クール・86・68.3%(1)
山形
第10節・22・73.3%(2)
第21節・41・65.1%(1)
第31節・55・59.1%(4)
最終クール・61・48.4%(10)
福岡
第10節・14・46.7%(13)
第21節・27・42.9%(13)
第31節・37・39.8%(15)
最終クール・41・32.5%(18)
13年(全42節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C11節)
神戸
第10節・25・83.3%(1)
第21節・44・69.8%(2)
第31節・62・66.7%(2)
最終クール・83・65.9%(2)
G大阪
第10節・20・66.7%(2)
第21節・46・73.0%(1)
第31節・67・72.0%(1)
最終クール・87・69.0%(1)
札幌
第10節・13・43.3%(15)
第21節・29・46.0%(10)
第31節・47・50.5%(7)
最終クール・64・50.8%(8)
14年(全42節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C11節)
湘南
第10節・30・100.0%(1)
第21節・60・95.2%(1)
第31節・80・86.0%(1)
最終クール・101・80.2%(1)
磐田
第10節・20・66.7%(2)
第21節・43・68.3%(2)
第31節・53・57.0%(3)
最終クール・67・53.2%(4)
大分
第10節・15・50.0%(11)
第21節・30・47.6%(12)
第31節・46・49.5%(6)
最終クール・63・50.0%(7)
15年(全42節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C11節)
大宮
第10節・・.%()
第21節・・.%()
第31節・・.%()
最終クール・・.%()
C大阪
第10節・・.%()
第21節・・.%()
第31節・・.%()
最終クール・・.%()
徳島
第10節・・.%()
第21節・・.%()
第31節・・.%()
最終クール・・.%()
まず第1クールの各成績をまとめる。
第1クール(一部仮定)勝ち点率ランキング
☆昇格クラブ
1湘南・100.0%(14)☆
1広島・93.9%(03)☆
1浦和・85.2%(00)☆
1柏・85.2%(10)☆
1神戸・83.3%(13)☆
1広島・76.7%(08)☆
2山形・73.3%(12)
2京都・69.7%(01)☆
1柏・69.4%(06)☆
1福岡・66.7%(07)
2千葉・66.7%(10)
3甲府・66.7%(12)☆
2G大阪・66.7%(13)☆
2磐田・66.7%(14)
4東京V・63.6%(06)
4湘南・60.0%(11)
3福岡・57.6%(02)
5横浜FC・56.7%(08)
5京都・55.6%(07)☆
4C大阪・54.5%(02)☆
7札幌・53.8%(09)
4大分・53.3%(10)
8FC東京・53.3%(11)
11大分・50.0%(14)
6湘南・46.7%(00)
13福岡・46.7%(12)
8川崎・45.4%(01)
7神戸・44.4%(06)☆
9東京V・43.6%(09)
15札幌・43.3%(13)
7札幌・42.4%(03)
9甲府・42.4%(08)
8C大阪・41.7%(07)
8京都・39.4%(04)
9仙台・39.4%(04)
19京都・26.7%(11)
第1クールで6割前後だと全滅しているだけに6割では足りない、やはり7割は確保すべき。
こうまとめると7割がキー。それ以下だとかなり昇格は厳しく6割切ると3位以内が危ういのは当たり前、5割を切れば奇跡的だと言える。
過去の事例では06神戸が第1クール7位の44.4%から昇格(当時は入れ替え戦進出の3位だが)しているが現行では6位以内でプレーオフというかつての2位以内に比べればかなり甘めで厳しさはない。6位以内を目標とするあくまで第1Cとしては7割は稼ぎたいというだけでせめて5割以上は欲しいというだけだ。もちろん2位以内を目指すにはそんな甘い考えでは話しにならず7割は確保したいところ。
14湘南は開幕14連勝の好スタート、磐田が出遅れたこともあり今期のJ2の盟主は湘南が担う。史上初の勝ち点率8割優勝。
14磐田は序盤は強かったが夏場にヴェルディに敗れるなど失速、昇格レースからも脱落しPOさえ決まらないまま最終節へ。何とか4位でPO進出もPOの1stでは山形GK山岸に決められる珍事で敗退。思い通りにいかぬままJ2残留が決まる磐田がなんとも泣ける。
14大分もPO進出のチャンスを終盤にふいに。決して躍進したわけでないが勝ち点率5割をキープしただけにもうひとつ盛り返せたらPOも。
第2クール(一部仮定)勝ち点率ランキング
☆昇格クラブ
1湘南・95.2%(14)☆
1柏・81.5%(10)☆
1広島・80.0%(08)☆
2浦和・78.9%(00)☆
1G大阪・73.0%(13)☆
1広島・72.7%(03)☆
2神戸・69.8%(13)☆
2磐田・68.3%(14)
2京都・68.2%(01)☆
1柏・68.1%(06)☆
1FC東京・66.7%(11)☆
1山形・65.1%(12)
3C大阪・63.6%(02)☆
2京都・62.5%(07)☆
3千葉・59.3%(10)
6甲府・58.7%(12)☆
4神戸・56.9%(06)☆
4福岡・55.6%(07)
5東京V・55.1%(09)
11甲府・55.0%(08)
5札幌・48.5%(03)
5湘南・48.3%(00)
12大分・47.6%(14)
9札幌・47.4%(09)
6京都・47.0%(04)
10札幌・46.0%(13)
8東京V・45.8%(06)
10湘南・45.6%(11)
7仙台・45.5%(04)
8横浜FC・44.4%(08)
9C大阪・43.1%(07)
13福岡・42.9%(12)
6福岡・42.4%(02)
9川崎F・39.4%(01)
15大分・35.2%(10)
16京都・35.1%(11)
ご覧のように第2クール6割以上キープは必須、6割ない10千葉以下では06神戸しか昇格例はなかったが12甲府が果たし、逆に6割以上ではこれまた降格クラブ史上初の失速となった12山形。その山形を上回り14磐田が失速したのも山形の因縁か。
第2クールはわかりやすく06神戸の56.9%がノルマ。2014シーズンに換算すると35.847≠勝ち点36となる。つまり21試合で勝ち点36稼げということ。
14湘南、14磐田ともにこれは余裕で満たした。あとは後半戦をいかに勝ち切るかが課題だったが湘南が余裕で磐田失速。シーズンを通した安定は不可欠だ。
第3クール(一部仮定)勝ち点率ランキング
☆昇格クラブ
1湘南・86.0%(14)☆
1柏・77.4%(10)☆
1広島・76.3%(08)☆
1G大阪・72.0%(13)☆
2浦和・71.1%(00)☆
1FC東京・69.0%(11)☆
1C大阪・66.7%(02)☆
2神戸・66.7%(13)☆
1京都・65.7%(01)☆
1甲府・65.6%(12)☆
2広島・63.6%(03)☆
2柏・63.0%(06)☆
1神戸・63.0%(06)☆
2京都・61.1%(07)☆
4千葉・59.3%(10)
4山形・59.1%(12)
3磐田・57.0%(14)
5C大阪・53.7%(07)
7福岡・51.9%(07)
7札幌・50.5%(13)
7東京V・50.4%(09)
8札幌・49.6%(09)
6京都・49.5%(04)
6大分・49.5%(14)
7仙台・47.5%(04)
9湘南・47.1%(11)
8甲府・46.2%(08)
5東京V・45.4%(06)
6湘南・44.4%(00)
8川崎F・44.4%(01)
6札幌・44.4%(03)
15福岡・39.8%(12)
14京都・39.1%(11)
10横浜FC・38.9%(08)
8福岡・37.4%(02)
16大分・34.5%(10)
補足することは第2クールでほとんど書いてありラインは明白になっている。6割以上。これは第3クールは鉄則らしい。
最終成績勝ち点率ランキング
☆昇格クラブ
1湘南・80.2%(14)☆
1広島・79.4%(08)☆
1柏・74.1%(10)☆
1G大阪・69.0%(13)☆
2浦和・68.3%(00)☆
1甲府・68.3%(12)☆
1FC東京・67.5%(11)☆
2C大阪・65.9%(02)☆
2神戸・65.9%(13)☆
2広島・65.2%(03)☆
1京都・63.6%(01)☆
2柏・61.1%(06)☆
3神戸・59.7%(06)☆
3京都・59.7%(07)☆
4千葉・56.5%(10)
5C大阪・55.6%(07)
4磐田・53.2%(14)
5京都・52.3%(04)
6札幌・51.6%(09)
7京都・50.9%(11)
8札幌・50.8%(13)
7福岡・50.7%(07)
7大分・50.0%(14)
7東京V・49.3%(06)
7東京V・48.4%(09)
10山形・48.4%(12)
7甲府・46.8%(08)
7川崎F・45.5%(01)
6仙台・44.7%(04)
14湘南・40.4%(11)
10横浜FC・39.7%(08)
9札幌・39.4%(03)
15大分・38.0%(10)
8湘南・35.8%(00)
18福岡・32.5%(12)
8福岡・31.8%(02)
第3クールで勝ち点は高騰しやすくややダウンしてフィニッシュするのがJ2の特徴。降格クラブの最終ノルマはやはり6割。2014シーズンだと75.6≠勝ち点76は確保しないとならない。なおこの勝ち点76は2014シーズンだと湘南は余裕で果たした。
2015年J2在籍年数(降格クラブは降格してから、過去は含まない。J1未体験クラブはJ2加入から)
大宮 1年目
C大阪 1年目
徳島 1年目
磐田 2年目
大分 2年目
京都 5年目
千葉 6年目
長崎 3年目
札幌 3年目
栃木 7年目
横浜FC 8年目
岡山 7年目
東京V 7年目
福岡 4年目
水戸 16年目
北九州 6年目
愛媛 10年目
熊本 8年目
群馬 11年目
岐阜 8年目
讃岐 2年目
金沢 1年目
京都も5年目、千葉も6年目、ヴェルディも7年目といい加減脱したいところ。16年目の水戸のようなチーム事情なら仕方ないにしろ一度はJ1に挑みたいチームばかり。
群雄割拠のJ2を制するチームはどこになるのか?
00年:浦和 湘南
01年:京都 川崎
02年:福岡 C大阪
03年:広島 札幌
04年:仙台 京都
06年:柏 東京V 神戸
07年:福岡 C大阪 京都
08年:広島 甲府 横浜FC
09年:東京V 札幌
10年:柏 大分 千葉
11年:FC東京 京都 湘南
12年:甲府 山形 福岡
13年:神戸 G大阪 札幌
14年:湘南 磐田 大分
15年:大宮 C大阪 徳島
この36クラブ(14年まで)において1年でJ1に返り咲いたのはわずか14クラブ(※2 内訳は後述)。
降格してきた2クラブないし3クラブにおいて必ず1クラブは昇格している傾向だが04、09は1クラブも昇格していない。また3クラブ降格において1クラブも昇格できなかったことはない。
過去に降格した36クラブの各クール終了時点に傾向はあるのか?調べてみよう。
※1 厳密には99札幌もいるが当時のJリーグからJ2リーグに参入したこと、つうよりリーグ成績で自動ではなくまた当該クラブ間の入れ替え戦ではなく興行的な要素が強い複数クラブによる逆トーナメント戦(負け残り)で敗退し降格という異質な降格のため今回は対象外とする。
※2 14年までの36クラブのうち
00浦和、01京都、02C大阪、03広島、06柏、06神戸、07京都、08広島、10柏、11FC東京、12甲府、13神戸、13G大阪、14湘南
以上14クラブが1年でJ1に昇格している。わずか38.9%と少ない事例。必ずしも主力を引き留めたからといって我が物顔で制すことができるわけがない、それがJ2というリーグである。
では各シーズンにおける降格組の各クール(以後Cと略す)終了時の成績(06以降は注記の通り、00~04は各C11節)
00年40試合(全44節)
浦和
第1クール・23・85.2%(1)9試合
第2クール・45・78.9%(2)19試合
第3クール・64・71.1%(2)30試合
最終クール・82・68.3%(2)
湘南
第1クール・14・46.7%(6)10試合
第2クール・29・48.3%(5)20試合
第3クール・40・44.4%(6)30試合
最終クール・43・35.8%(8)
01年44試合
京都
第1クール・23・69.7%(2)11試合
第2クール・45・68.2%(2)22試合
第3クール・65・65.7%(1)33試合
最終クール・84・63.6%(1)
川崎F
第1クール・15・45.4%(8)11試合
第2クール・26・39.4%(9)22試合
第3クール・44・44.4%(8)33試合
最終クール・60・45.5%(7)
02年44試合
福岡
第1クール・19・57.6%(3)11試合
第2クール・28・42.4%(6)22試合
第3クール・37・37.4%(8)33試合
最終クール・42・31.8%(8)
C大阪
第1クール・18・54.5%(4)11試合
第2クール・42・63.6%(3)22試合
第3クール・66・66.7%(1)33試合
最終クール・87・65.9%(2)
03年44試合
広島
第1クール・31・93.9%(1)11試合
第2クール・48・72.7%(1)22試合
第3クール・63・63.6%(2)33試合
最終クール・86・65.2%(2)
札幌
第1クール・14・42.4%(7)11試合
第2クール・32・48.5%(5)22試合
第3クール・44・44.4%(6)33試合
最終クール・52・39.4%(9)
04年44試合
仙台
第1クール・13・39.4%(9)11試合
第2クール・30・45.5%(7)22試合
第3クール・47・47.5%(7)33試合
最終クール・59・44.7%(6)
京都
第1クール・13・39.4%(8)11試合
第2クール・31・47.0%(6)22試合
第3クール・49・49.5%(6)33試合
最終クール・69・52.3%(5)
06年48試合(全52節、各C13節)
柏
第1クール・25・69.4%(1)12試合
第2クール・49・68.1%(1)24試合
第3クール・68・63.0%(2)36試合
最終クール・88・61.1%(2)
東京V
第1クール・21・63.6%(4)11試合
第2クール・33・45.8%(8)24試合
第3クール・49・45.4%(5)36試合
最終クール・71・49.3%(7)
神戸
第1クール・16・44.4%(7)12試合
第2クール・41・56.9%(4)24試合
第3クール・68・63.0%(1)36試合
最終クール・86・59.7%(3)
07年48試合(全52節、各C13節)
福岡
第1クール・24・66.7%(1)12試合
第2クール・40・55.6%(4)24試合
第3クール・56・51.9%(7)36試合
最終クール・73・50.7%(7)
C大阪
第1クール・15・41.7%(8)12試合
第2クール・31・43.1%(9)24試合
第3クール・58・53.7%(5)36試合
最終クール・80・55.6%(5)
京都
第1クール・20・55.6%(5)12試合
第2クール・44・62.5%(2)24試合
第3クール・66・61.1%(2)36試合
最終クール・86・59.7%(3)
08年42試合(全45節、各C11節と仮定し最終C12節)
広島
第11節・23・76.7%(1)10試合
第22節・48・80.0%(1)20試合
第33節・71・76.3%(1)31試合
最終クール・100・79.4%(1)
甲府
第11節・14・42.4%(9)11試合
第22節・22・55.0%(11)20試合
第33節・43・46.2%(8)31試合
最終クール・59・46.8%(7)
横浜FC
第11節・17・56.7%(5)10試合
第22節・28・44.4%(8)21試合
第33節・35・38.9%(10)30試合
最終クール・50・39.7%(10)
09年51試合(全51節、各C13節と仮定し最終C12節)
東京V
第13節・17・43.6%(9)13試合
第26節・43・55.1%(5)26試合
第39節・59・50.4%(7)39試合
最終クール・74・48.4%(7)
札幌
第13節・21・53.8%(7)13試合
第26節・37・47.4%(9)26試合
第39節・58・49.6%(8)39試合
最終クール・79・51.6%(6)
10年36試合(全38節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C9節)
柏
第10節・23・85.2%(1)9試合
第19節・44・81.5%(1)18試合
第29節・65・77.4%(1)28試合
最終クール・80・74.1%(1)
大分
第10節・16・53.3%(4)10試合
第19節・19・35.2%(15)18試合
第29節・28・34.5%(16)27試合
最終クール・41・38.0%(15)
千葉
第10節・20・66.7%(2)10試合
第19節・32・59.3%(3)18試合
第29節・48・59.3%(4)27試合
最終クール・61・56.5%(4)
11年(全38節※、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C9節)
※震災による中止の影響により第1クールは16節(第10節相当)、第2クールは3節代替(第19節相当、札幌vs千葉のみ未消化)、第3クールは31節(第29節相当)とする。
FC東京
第16節・16・53.3%(8)10試合
第3節・38・66.7%(1)19試合
第31節・60・69.0%(1)29試合
最終クール・77・67.5%(1)
京都
第16節・8・26.7%(19)10試合
第3節・20・35.1%(16)19試合
第31節・34・39.1%(14)29試合
最終クール・58・50.9%(7)
湘南
第16節・18・60.0%(4)10試合
第3節・26・45.6%(10)19試合
第31節・41・47.1%(9)29試合
最終クール・46・40.4%(14)
12年(全42節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C11節)
甲府
第10節・20・66.7%(3)
第21節・37・58.7%(6)
第31節・61・65.6%(1)
最終クール・86・68.3%(1)
山形
第10節・22・73.3%(2)
第21節・41・65.1%(1)
第31節・55・59.1%(4)
最終クール・61・48.4%(10)
福岡
第10節・14・46.7%(13)
第21節・27・42.9%(13)
第31節・37・39.8%(15)
最終クール・41・32.5%(18)
13年(全42節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C11節)
神戸
第10節・25・83.3%(1)
第21節・44・69.8%(2)
第31節・62・66.7%(2)
最終クール・83・65.9%(2)
G大阪
第10節・20・66.7%(2)
第21節・46・73.0%(1)
第31節・67・72.0%(1)
最終クール・87・69.0%(1)
札幌
第10節・13・43.3%(15)
第21節・29・46.0%(10)
第31節・47・50.5%(7)
最終クール・64・50.8%(8)
14年(全42節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C11節)
湘南
第10節・30・100.0%(1)
第21節・60・95.2%(1)
第31節・80・86.0%(1)
最終クール・101・80.2%(1)
磐田
第10節・20・66.7%(2)
第21節・43・68.3%(2)
第31節・53・57.0%(3)
最終クール・67・53.2%(4)
大分
第10節・15・50.0%(11)
第21節・30・47.6%(12)
第31節・46・49.5%(6)
最終クール・63・50.0%(7)
15年(全42節、第1C &第3Cを10節と仮定し第2C &最終C11節)
大宮
第10節・・.%()
第21節・・.%()
第31節・・.%()
最終クール・・.%()
C大阪
第10節・・.%()
第21節・・.%()
第31節・・.%()
最終クール・・.%()
徳島
第10節・・.%()
第21節・・.%()
第31節・・.%()
最終クール・・.%()
まず第1クールの各成績をまとめる。
第1クール(一部仮定)勝ち点率ランキング
☆昇格クラブ
1湘南・100.0%(14)☆
1広島・93.9%(03)☆
1浦和・85.2%(00)☆
1柏・85.2%(10)☆
1神戸・83.3%(13)☆
1広島・76.7%(08)☆
2山形・73.3%(12)
2京都・69.7%(01)☆
1柏・69.4%(06)☆
1福岡・66.7%(07)
2千葉・66.7%(10)
3甲府・66.7%(12)☆
2G大阪・66.7%(13)☆
2磐田・66.7%(14)
4東京V・63.6%(06)
4湘南・60.0%(11)
3福岡・57.6%(02)
5横浜FC・56.7%(08)
5京都・55.6%(07)☆
4C大阪・54.5%(02)☆
7札幌・53.8%(09)
4大分・53.3%(10)
8FC東京・53.3%(11)
11大分・50.0%(14)
6湘南・46.7%(00)
13福岡・46.7%(12)
8川崎・45.4%(01)
7神戸・44.4%(06)☆
9東京V・43.6%(09)
15札幌・43.3%(13)
7札幌・42.4%(03)
9甲府・42.4%(08)
8C大阪・41.7%(07)
8京都・39.4%(04)
9仙台・39.4%(04)
19京都・26.7%(11)
第1クールで6割前後だと全滅しているだけに6割では足りない、やはり7割は確保すべき。
こうまとめると7割がキー。それ以下だとかなり昇格は厳しく6割切ると3位以内が危ういのは当たり前、5割を切れば奇跡的だと言える。
過去の事例では06神戸が第1クール7位の44.4%から昇格(当時は入れ替え戦進出の3位だが)しているが現行では6位以内でプレーオフというかつての2位以内に比べればかなり甘めで厳しさはない。6位以内を目標とするあくまで第1Cとしては7割は稼ぎたいというだけでせめて5割以上は欲しいというだけだ。もちろん2位以内を目指すにはそんな甘い考えでは話しにならず7割は確保したいところ。
14湘南は開幕14連勝の好スタート、磐田が出遅れたこともあり今期のJ2の盟主は湘南が担う。史上初の勝ち点率8割優勝。
14磐田は序盤は強かったが夏場にヴェルディに敗れるなど失速、昇格レースからも脱落しPOさえ決まらないまま最終節へ。何とか4位でPO進出もPOの1stでは山形GK山岸に決められる珍事で敗退。思い通りにいかぬままJ2残留が決まる磐田がなんとも泣ける。
14大分もPO進出のチャンスを終盤にふいに。決して躍進したわけでないが勝ち点率5割をキープしただけにもうひとつ盛り返せたらPOも。
第2クール(一部仮定)勝ち点率ランキング
☆昇格クラブ
1湘南・95.2%(14)☆
1柏・81.5%(10)☆
1広島・80.0%(08)☆
2浦和・78.9%(00)☆
1G大阪・73.0%(13)☆
1広島・72.7%(03)☆
2神戸・69.8%(13)☆
2磐田・68.3%(14)
2京都・68.2%(01)☆
1柏・68.1%(06)☆
1FC東京・66.7%(11)☆
1山形・65.1%(12)
3C大阪・63.6%(02)☆
2京都・62.5%(07)☆
3千葉・59.3%(10)
6甲府・58.7%(12)☆
4神戸・56.9%(06)☆
4福岡・55.6%(07)
5東京V・55.1%(09)
11甲府・55.0%(08)
5札幌・48.5%(03)
5湘南・48.3%(00)
12大分・47.6%(14)
9札幌・47.4%(09)
6京都・47.0%(04)
10札幌・46.0%(13)
8東京V・45.8%(06)
10湘南・45.6%(11)
7仙台・45.5%(04)
8横浜FC・44.4%(08)
9C大阪・43.1%(07)
13福岡・42.9%(12)
6福岡・42.4%(02)
9川崎F・39.4%(01)
15大分・35.2%(10)
16京都・35.1%(11)
ご覧のように第2クール6割以上キープは必須、6割ない10千葉以下では06神戸しか昇格例はなかったが12甲府が果たし、逆に6割以上ではこれまた降格クラブ史上初の失速となった12山形。その山形を上回り14磐田が失速したのも山形の因縁か。
第2クールはわかりやすく06神戸の56.9%がノルマ。2014シーズンに換算すると35.847≠勝ち点36となる。つまり21試合で勝ち点36稼げということ。
14湘南、14磐田ともにこれは余裕で満たした。あとは後半戦をいかに勝ち切るかが課題だったが湘南が余裕で磐田失速。シーズンを通した安定は不可欠だ。
第3クール(一部仮定)勝ち点率ランキング
☆昇格クラブ
1湘南・86.0%(14)☆
1柏・77.4%(10)☆
1広島・76.3%(08)☆
1G大阪・72.0%(13)☆
2浦和・71.1%(00)☆
1FC東京・69.0%(11)☆
1C大阪・66.7%(02)☆
2神戸・66.7%(13)☆
1京都・65.7%(01)☆
1甲府・65.6%(12)☆
2広島・63.6%(03)☆
2柏・63.0%(06)☆
1神戸・63.0%(06)☆
2京都・61.1%(07)☆
4千葉・59.3%(10)
4山形・59.1%(12)
3磐田・57.0%(14)
5C大阪・53.7%(07)
7福岡・51.9%(07)
7札幌・50.5%(13)
7東京V・50.4%(09)
8札幌・49.6%(09)
6京都・49.5%(04)
6大分・49.5%(14)
7仙台・47.5%(04)
9湘南・47.1%(11)
8甲府・46.2%(08)
5東京V・45.4%(06)
6湘南・44.4%(00)
8川崎F・44.4%(01)
6札幌・44.4%(03)
15福岡・39.8%(12)
14京都・39.1%(11)
10横浜FC・38.9%(08)
8福岡・37.4%(02)
16大分・34.5%(10)
補足することは第2クールでほとんど書いてありラインは明白になっている。6割以上。これは第3クールは鉄則らしい。
最終成績勝ち点率ランキング
☆昇格クラブ
1湘南・80.2%(14)☆
1広島・79.4%(08)☆
1柏・74.1%(10)☆
1G大阪・69.0%(13)☆
2浦和・68.3%(00)☆
1甲府・68.3%(12)☆
1FC東京・67.5%(11)☆
2C大阪・65.9%(02)☆
2神戸・65.9%(13)☆
2広島・65.2%(03)☆
1京都・63.6%(01)☆
2柏・61.1%(06)☆
3神戸・59.7%(06)☆
3京都・59.7%(07)☆
4千葉・56.5%(10)
5C大阪・55.6%(07)
4磐田・53.2%(14)
5京都・52.3%(04)
6札幌・51.6%(09)
7京都・50.9%(11)
8札幌・50.8%(13)
7福岡・50.7%(07)
7大分・50.0%(14)
7東京V・49.3%(06)
7東京V・48.4%(09)
10山形・48.4%(12)
7甲府・46.8%(08)
7川崎F・45.5%(01)
6仙台・44.7%(04)
14湘南・40.4%(11)
10横浜FC・39.7%(08)
9札幌・39.4%(03)
15大分・38.0%(10)
8湘南・35.8%(00)
18福岡・32.5%(12)
8福岡・31.8%(02)
第3クールで勝ち点は高騰しやすくややダウンしてフィニッシュするのがJ2の特徴。降格クラブの最終ノルマはやはり6割。2014シーズンだと75.6≠勝ち点76は確保しないとならない。なおこの勝ち点76は2014シーズンだと湘南は余裕で果たした。
2015年J2在籍年数(降格クラブは降格してから、過去は含まない。J1未体験クラブはJ2加入から)
大宮 1年目
C大阪 1年目
徳島 1年目
磐田 2年目
大分 2年目
京都 5年目
千葉 6年目
長崎 3年目
札幌 3年目
栃木 7年目
横浜FC 8年目
岡山 7年目
東京V 7年目
福岡 4年目
水戸 16年目
北九州 6年目
愛媛 10年目
熊本 8年目
群馬 11年目
岐阜 8年目
讃岐 2年目
金沢 1年目
京都も5年目、千葉も6年目、ヴェルディも7年目といい加減脱したいところ。16年目の水戸のようなチーム事情なら仕方ないにしろ一度はJ1に挑みたいチームばかり。
群雄割拠のJ2を制するチームはどこになるのか?