2015年から開催されるJ1のポストシーズン概要。

年間勝ち点1位:CSへの出場権を獲得

年間勝ち点2位:SSへの出場権を獲得
年間勝ち点3位:SSへの出場権を獲得
1st優勝クラブ:SSへの出場権を獲得
2nd優勝クラブ:SSへの出場権を獲得
SSを制したクラブ:CSへの出場権を獲得
CS、SS出場チームが重複した場合は、出場クラブの繰り上げはせず、SSに出場するのは最少2、最多4クラブと変動する。また、最終的な年間順位はCSの勝者を1位、敗者を2位、以下は年間勝ち点で決め、上位3クラブがアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得る。年間勝ち点が少ない3クラブがJ2に降格。降格クラブはSS出場資格も失う。

2ステージ制自体、不満だがポストシーズンはもっと不満だ。ただ秋春移行は必然、やり方はあれどこれで協会も動きやすくなった。真冬時の試合開催さえなけりゃとりあえず納得しますよ。


では改めて振り返る21年のもしもシリーズ。

論点はズバリSS(スーパーステージ)がいかにいらないか。
上述にあるようにSSは4クラブ参加が最大、しかし結論、過去21シーズンで仮定した場合1度しか4クラブ参加のSSは行われない事実がある。
CSは白黒付けるのが目的で悪くはない、ただ年間6位が年間優勝しちゃうから嫌いだ。そもそもポストシーズンが嫌いだが。

きちんと結論から書くと
『SSは一騎討ちばかりになるぜ』
2クラブ:15シーズン(71.4%)
3クラブ:5シーズン(23.8%)
4クラブ:1シーズン(4.8%)
つまり4クラブで戦いますよ詐欺なわけです。だってたかが28.6%ですよ、複数クラブによるSS。3割に満たないでSS開催が1試合しかない場合が7割以上。スポンサーからすればあり得ん話し、3試合分のスポンサー料払っても開催1試合、無意味だ。プロ野球でさえせめて2試合は確立される、ノックアウト方式は当たり前としてもスポンサーからすればメリットない。


93年:歴史
1st・1位鹿島
2nd・1位川崎
CS ・1位川崎 2位鹿島
年間・1位川崎 2位清水 3位鹿島
改革:まぁ初っぱなからご覧のように3クラブしかいない。年間1位のヴェルディはCS進出。鹿島と清水でSSで勝てばCS、優勝したことない清水に何の権利があるか?年間こそ鹿島は清水に劣るからそこだけか?クラブ数10、これだから1st、2ndを2回戦に出来たフェアなリーグなんだけど。SSの無意味感は否めないね。

94年:歴史
1st・1位広島
2nd・1位川崎
CS ・1位川崎 2位広島
年間・1位川崎 2位広島 3位鹿島
改革:SSはヴェルディ免除。またまた広島vs鹿島の一騎討ち。広島は負けたら切ないね。

95年:歴史
1st・1位横浜M
2nd・1位川崎
CS ・1位横浜M 2位川崎
年間・1位川崎 2位横浜M 3位名古屋
改革:年間でヴェルディがCSへ、またまたまた横浜Mvs名古屋で一騎討ちSS。つうかそれならCSだけでいいやん(笑)

96年:歴史
前半・1位横浜F
後半・1位鹿島
年間・1位鹿島 2位名古屋 3位横浜F
改革:1シーズンに1度だけしてみてCSもなかったが年間順位ですっきり決まるからこれでいいのに。鹿島がCS、SSは名古屋vs横浜Fの一騎討ち。まぁ1シーズンに置き換えると矛盾はありまくる。

97年:歴史
1st・1位鹿島
2nd・1位磐田
CS ・1位磐田 2位鹿島
年間・1位鹿島 2位磐田 3位横浜M
改革:年間1位鹿島を免除してSS、磐田は無駄に1試合して鹿島に挑むつう。なんか難しくなるね。

98年:歴史
1st・1位磐田
2nd・1位鹿島
CS ・1位鹿島 2位磐田
年間・1位磐田 2位鹿島 3位清水
改革:磐田がSS免除、鹿島と清水で一騎討ち。うんうんざり(笑)

99年:歴史
1st・1位磐田
2nd・1位清水
CS ・1位磐田 2位清水
年間・1位清水 2位柏 3位名古屋
改革:年間だと2柏、3名古屋、4横浜FM、5C大阪を差し置き6位磐田がSS(清水と勝ち点差16あるけどね)。清水がSS免除、7シーズン目にして初の3クラブSSになり柏、名古屋、磐田でSS。

00年:歴史
1st・1位横浜FM
2nd・1位鹿島
CS ・1位鹿島 2位横浜FM
年間・1位柏 2位磐田 3位鹿島
改革:年間だと1柏、2磐田、3鹿島、4横浜FM。柏はSS免除、初の優勝歴ないクラブとしてだけど。SSは磐田、鹿島、横浜FMで。J創設から9年目だがまだ一度も4クラブでSSやれないのは、これどうよ?意味わからんなSSやること自体が。

01年:歴史
1st・1位磐田
2nd・1位鹿島
CS ・1位鹿島 2位磐田
年間・1位磐田 2位鹿島 3位市原
改革:年間では磐田と鹿島は勝ち点差17。磐田がSS免除、鹿島vs市原でSS。CSで負けた磐田の並々ならぬ闘志が翌年に繋がるのだが。

02年:歴史
1st・1位磐田
2nd・1位磐田
年間・1位磐田 2位横浜FM 3位G大阪
改革:磐田がムキになったシーズン。まぁSSやるなら横浜FMvsG大阪、CSは磐田vsホニャララ。せっかく完全制覇したのに現行(改革案)だとCSはやります。ますます嫌だなその現行。

03年:歴史
1st・1位横浜FM
2nd・1位横浜FM
年間・1位横浜FM 2位磐田 3位市原
改革:横浜FMはSS免除なのはいいが完全制覇してもまだ試合やります、モチベ保てないわ。SSは磐田vs市原。SS一騎討ち多い歴史に。

04年:歴史
1st・1位横浜FM
2nd・1位浦和
CS ・1位横浜FM 2位浦和
年間・1位浦和 2位横浜FM 3位G大阪
改革:浦和がSS免除。億劫になってきた。

05年以降の1シーズンを2ステージに無理矢理仮定するのでたいした意味がないのも確か。実際後半戦に切り替わるタイミングで気持ちがリセットするわけでなし、長丁場だから後半戦巻き返しというよりは勝ち点上積みしようみたいな目に見えた数字の稼ぎが必要なのが1シーズン。2ndの順位表など1シーズンには不要なのだから当たり前だ。なお精査してないので後半戦の勝ち点を並べて前半戦の成績上位をただ後半戦上位として仮定する。つまり得失点差を調べてないから実際の後半戦順位は違う可能性が高い。

05年:歴史
前半・1位鹿島
後半・1位C大阪
年間・1位G大阪 2位浦和 3位鹿島
改革:SSをG大阪が免除され浦和、鹿島、C大阪の3クラブでSS。

06年:歴史
前半・1位浦和
後半・1位浦和
年間・1位浦和 2位川崎 3位G大阪
改革:完全制覇となった浦和だがCSやるならまだわからない。SSは川崎vsG大阪。

07年:歴史
前半・1位G大阪
後半・1位鹿島
年間・1位鹿島 2位浦和 3位G大阪
改革:またまた年間1位鹿島がSS免除、一騎討ちと書いてて面倒。

08年:歴史
前半・1位浦和
後半・1位清水
年間・1位鹿島 2位川崎 3位名古屋
改革:鹿島はSS免除。16シーズン目にして初の4クラブ決戦SS。川崎、名古屋、浦和、清水で鹿島に挑む。ステージ優勝してない鹿島はSS出ればいいけどね。

09年:歴史
前半・1位鹿島
後半・1位G大阪
年間・1位鹿島 2位川崎 3位G大阪
改革:鹿島はSS免除、三つ巴。ってもう省きたいくらい予想変換してます。

10年:歴史
前半・1位清水
後半・1位名古屋
年間・1位名古屋 2位G大阪 3位C大阪
改革:三つ巴。お分かりください(笑)

11年:歴史
前半・1位横浜FM
後半・1位名古屋
年間・1位柏 2位名古屋 3位G大阪
改革:まず前半戦の成績はG大阪と鹿島が2試合、名古屋とC大阪が1試合ともに未消化の第5節代替(第17節相当)を基に暫定順位である。そのため後半戦の勝ち点にはそれを含むため4クラブには後半戦のほうに未消化試合の勝ち点が加算されている変則のカタチ。
上述したが後半戦1位名古屋、2位G大阪は試合数が多く勝ち点も41だが試合数が少ない3位柏(勝ち点38)が優勝するのも納得の出来。SSはやはり4クラブでやるべきだが名古屋が被り3クラブとなる。

12年:歴史
前半・1位仙台
後半・1位広島
年間・1位広島 2位仙台 3位浦和
改革:広島免除で一騎討ちSS。

13年:歴史
前半・1位広島
後半・1位新潟
年間・1位広島 2位横浜FM 3位川崎
改革:広島がCS、あとは三つ巴。

▽年間1位をSS免除。SSを年間2位、年間3位、1st優勝、2nd優勝として改革した場合のSS参加クラブ
93年:2クラブ
94年:2クラブ
95年:2クラブ
96年:2クラブ
97年:2クラブ
98年:2クラブ
99年:3クラブ
00年:3クラブ
01年:2クラブ
02年:2クラブ
03年:2クラブ
04年:2クラブ
05年:3クラブ
06年:2クラブ
07年:2クラブ
08年:4クラブ
09年:2クラブ
10年:3クラブ
11年:2クラブ
12年:2クラブ
13年:3クラブ

2クラブ:15シーズン(71.4%)
3クラブ:5シーズン(23.8%)
4クラブ:1シーズン(4.8%)

年間1位のSS免除。年間2位、年間3位、1st優勝、2nd優勝でSSとして調べると21シーズンで15シーズンはSSが一騎討ちになる。過去7割が一騎討ちとなり開催予定だった2試合の空白ができる、冠スポンサーつくのかわからんがサントリーチャンピオンシップみたいにサントリーが必ずチャンピオンシップやれた時代とは違う。過去の記録からして最大3試合行うとしながら2試合ないし1試合は確実に試合がない。ならスポンサーも煙たがるだろ。

年間1位をCSからではなくSSから参加させれば6シーズンは4クラブで戦えるが年間1位とシーズン優勝クラブの矛盾はまた繰り返されるだろうね。だから年間1位をCSからというのは鉄則だろう。
極端に言えば1stを17勝0敗0分で優勝したクラブが2ndで0勝17敗0分でも降格しないしSSにも参加できるわけだ。逆も同じ、優勝はあくまでポストシーズン優勝であり年間優勝ではないからあの意味不明な順位表は作らないでほしい、つうか2nd順位表が全くいらない。(後述するが01年は勝ち点17差なのに鹿島がCS優勝したから勝ち点54で1位鹿島、勝ち点71で2位磐田とか)
レギュラーシーズンはレギュラーシーズン、ポストシーズンはポストシーズンと別け隔てないと冷めるよ。

▽年間順位が不可思議なJリーグの黒歴史
93V川崎
94V川崎
95V川崎(年間2位の王者横浜Mと勝ち点10差)
97鹿島(年間2位の王者磐田と勝ち点2差)
98磐田(年間2位の王者鹿島と勝ち点2差)
99清水(年間6位の王者磐田と勝ち点16差)
00柏(年間3位の王者鹿島と勝ち点3差、年間4位の準王者横浜FMと勝ち点4差)
01磐田(年間2位の王者鹿島と勝ち点17差)
02磐田
03横浜FM
04浦和(年間2位の王者横浜FMと勝ち点3差)

1シーズン制を除き11シーズンある2ステージ制で7例も年間勝ち点が逆転している。CSを絶対とする順位が生む矛盾は2015年以降も必ず起きる。まして年間2位や年間3位がSSで勝ち抜いた場合、CSで年間1位を撃破すればいい。
ポストシーズンは時として不可解で理不尽だ。例え勝ち点17差があろうとたった2試合で年間2位転落、またあの黒歴史は繰り返されるんだ。

▽年間1位が各ステージ優勝しなかったことは21シーズンで4度。
00柏、05G大阪、08鹿島、11柏
年間1位クラブはどちらかのステージを必ず優勝している。だいたい年間1位になるには単純にどちらかのステージで優勝してもう一つのステージでも上位に入るのがセオリーだ。ただ希にどちらのステージも優勝しないで、いわゆる2位クラブが年間1位となってしまった事例が4シーズンある。まぁ1シーズンになってから前期、後期どちらかで優勝とかはないし通年だから何のメリットもない。ただ2015年以降は優勝するに限る。
11シーズンある2ステージ時代も年間1位となったクラブでは00年の柏以外、どちらかのステージを優勝している。
一方、10シーズンある1シーズンでは05年G大阪、08年鹿島、11年柏が前期、後期ともに優勝していない。くどいが通年で優勝すればいいのでどちらかのステージで優勝しなくたって問題ない。
CSに進出する年間1位だが過去に各ステージ優勝しなかった4例のうちステージ優勝クラブが年間2位か年間3位に必ず入るため4クラブでSSを開催できない例が多々ある。つまり各ステージ1位が年間3位以内に必ず重複することは間違いない、もちろん08年のようにそれが覆る可能性はあるが21シーズンやってたった一度しかない4クラブSSをこれからJリーグもやると断言してるから滑稽だ。

21シーズンで11シーズンは一騎討ちしてから年間1位に挑戦
完全制覇してもCSで負けたら水の泡。

歴史は繰り返される、しかも悪い意味で。
どう転がるか、なるようになるポストシーズンを今から不安視しています。