2014年W杯ブラジル大会も連日白熱した戦いが続く。
日本も5大会連続出場ながらベスト16の壁は高く今大会も初戦からコートジボワールに逆転負け。10人相手のギリシャに決め切れずスコアレスドローと同じ結果を第2戦まで辿り遠藤らも06年大会をイメージしたコメントだったが案の定、コロンビアに大敗しドイツでの失態と結果が同じとなった。
初戦の重要性は日本にだけ留まらない。たった3試合しかないグループリーグ、はじめの一歩をどう歩めたかが、各国の結末に色濃く出た大会となっているのではないか?
さて初戦に勝たないと短期決戦のグループリーグの突破は厳しいと言われる、このジンクスは有名。
手持ちの資料も98年からしかまともになく、W杯を小生が見始めたのが98年大会からであるため
98年以降の過去4大会と2014年ブラジル大会を参照にジンクスを見てみる。
14ブラジル大会
国名・勝ち点・左から第1戦 第2戦 第3戦(〇勝利:×敗戦:△引分)
グループA
ブラジル・勝ち点7・〇△〇
メキシコ・勝ち点7・〇△〇
クロアチア・勝ち点3・×〇×
カメルーン・勝ち点0・×××
グループB
オランダ・勝ち点9・〇〇〇
チリ・勝ち点6・〇〇×
スペイン・勝ち点3・××〇
オーストラリア・勝ち点0・×××
グループC
コロンビア・勝ち点9・〇〇〇
ギリシャ・勝ち点4・×△〇
コートジボワール・勝ち点3・〇××
日本・勝ち点1・×△×
グループD
コスタリカ・勝ち点7・〇〇△
ウルグアイ・勝ち点6・×〇〇
イタリア・勝ち点3・〇××
イングランド・勝ち点1・××△
グループE
フランス・勝ち点7・〇〇△
スイス・勝ち点6・〇×〇
エクアドル・勝ち点4・×〇△
ホンジュラス・勝ち点0・×××
グループF
アルゼンチン・勝ち点9・〇〇〇
ナイジェリア・勝ち点4・△〇×
ボスニア ヘルツェゴビナ・勝ち点3・××〇
イラン・勝ち点1・△××
グループG
ドイツ・勝ち点7・〇△〇
アメリカ・勝ち点4・〇△×
ポルトガル・勝ち点4・×△〇
ガーナ・勝ち点1・×△×
グループH
ベルギー・勝ち点9・〇〇〇
アルジェリア・勝ち点4・×〇△
ロシア・勝ち点2・△×△
韓国・勝ち点1・△××
▽全勝はコロンビア、アルゼンチンと南米勢のみだったがベルギーも加わった。いずれも巡り合わせに恵まれたのは一理、ほかに南米勢は地の利もあるが、短期決戦は初戦の勝利が効いているのもあるはず。
当たり前だが2連勝すればいい。いや連勝でなくとも2勝すればいい。それがいかに難しいか。アジア勢が1勝も挙げれず全滅したのもブラジル大会の印象的なことか。余談だがこれで次回2018ロシア大会のアジア枠が減る可能性は否定できないはずだがどうなりますか。
初戦勝利:14ヶ国(ブラジル、メキシコ、オランダ、チリ、コロンビア、コートジボワール、コスタリカ、イタリア、フランス、スイス、アルゼンチン、ドイツ、アメリカ、ベルギー)
第2戦の内訳
上記14ヶ国のうち
連勝:7ヶ国 50.0%(オランダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、フランス、アルゼンチン、ベルギー)
引分:4ヶ国 28.6%(ブラジル、メキシコ、ドイツ、アメリカ)
敗戦:3ヶ国 21.4%(コートジボワール、イタリア、スイス)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(14ヶ国):12ヶ国 85.7%(ブラジル、メキシコ、オランダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、フランス、スイス、アルゼンチン、ドイツ、アメリカ、ベルギー)
初戦引分(4ヶ国):1ヶ国 25.0%(ナイジェリア)
初戦敗戦(14ヶ国):3ヶ国 21.4%(ギリシャ、ウルグアイ、アルジェリア)
▽絶対とはならないまでも初戦を勝利したアドバンテージは85.7%という高い突破率を示す。
また初戦敗戦国が3ヶ国も挽回するなど粘り勝ちもブラジル大会の1ページに刻まれた。
前回大会覇者スペインが早々と敗退しイタリアやポルトガル、イングランドなど欧州勢は欧州大会以外の苦戦を具現したのも確かか。
比較したい過去4大会のグループリーグを見てみる。
10南アフリカW杯
国名・勝ち点・左から第1戦 第2戦 第3戦(〇勝利:×敗戦:△引分)
グループA
ウルグアイ・勝ち点7・△〇〇
メキシコ・勝ち点4・△〇×
南アフリカ・勝ち点4・△×〇
フランス・勝ち点1・△××
グループB
アルゼンチン・勝ち点9・〇〇〇
韓国・勝ち点4・〇×△
ギリシャ・勝ち点3・×〇×
ナイジェリア・勝ち点1・××△
グループC
アメリカ・勝ち点5・△△〇
イングランド・勝ち点5・△△〇
スロベニア・勝ち点4・〇△×
アルジェリア・勝ち点1・×△×
グループD
ドイツ・勝ち点6・〇×〇
ガーナ・勝ち点4・〇△×
オーストラリア・勝ち点4・×△〇
セルビア・勝ち点1・×〇×
グループE
オランダ・勝ち点9・〇〇〇
日本・勝ち点6・〇×〇
デンマーク・勝ち点3・×〇×
カメルーン・勝ち点0・×××
グループF
パラグアイ・勝ち点5・△〇△
スロバキア・勝ち点4・△×〇
ニュージーランド・勝ち点3・△△△
イタリア・勝ち点2・△△×
グループG
ブラジル・勝ち点7・〇〇△
ポルトガル・勝ち点5・△〇△
コートジボワール・勝ち点4・△×〇
北朝鮮・勝ち点0・×××
グループH
スペイン・勝ち点6・×〇〇
チリ・勝ち点6・〇〇×
スイス・勝ち点4・〇×△
ホンジュラス・勝ち点1・××△
初戦勝利:10ヶ国(アルゼンチン、韓国、スロベニア、ドイツ、ガーナ、オランダ、日本、ブラジル、チリ、スイス)
第2戦の内訳
上記10ヶ国のうち
連勝:4ヶ国 40.0%(アルゼンチン、オランダ、ブラジル、チリ)
引分:2ヶ国 20.0%(スロベニア、ガーナ)
敗戦:4ヶ国 40.0%(韓国、ドイツ、日本、スイス)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(10ヶ国):8ヶ国 80.0%(アルゼンチン、韓国、ドイツ、ガーナ、オランダ、日本、ブラジル、チリ)
初戦引分(12ヶ国):7ヶ国 43.8%(ウルグアイ、メキシコ、アメリカ、イングランド、パラグアイ、スロバキア、ポルトガル)
初戦敗戦(10ヶ国):1ヶ国 10.0%(スペイン)
▽傾向的にはさすが欧州大陸以外の大会。
引き分けが多くグループFなんかは6試合中4試合が引き分け。初戦を制したチームのジンクスも8割は満たしたがそもそも白黒つかない試合が多く日本も決勝トーナメントではパラグアイにスコアレスドローでどこか不完全燃焼に終わった感も(負けるなら失点してとかのほうが潔いだろうし)。
また有名な話題になったがスペインが初戦を敗戦したチーム史上初の優勝を飾るなど特異なことも南アフリカ大会の特徴か。
06ドイツW杯
国名・勝ち点・左から第1戦 第2戦 第3戦(〇勝利:×敗戦:△引分)
グループA
ドイツ・勝ち点9・〇〇〇
エクアドル・勝ち点6・〇〇×
ポーランド・勝ち点3・××〇
コスタリカ・勝ち点0・×××
グループB
イングランド・勝ち点7・〇〇△
スウェーデン・勝ち点5・△〇△
パラグアイ・勝ち点3・××〇
トリニダード トバゴ・勝ち点1・△××
グループC
アルゼンチン・勝ち点7・〇〇△
オランダ・勝ち点7・〇〇△
コートジボワール・勝ち点3・××〇
セルビア モンテネグロ・勝ち点0・×××
グループD
ポルトガル・勝ち点9・〇〇〇
メキシコ・勝ち点4・〇△×
アンゴラ・勝ち点2・×△△
イラン・勝ち点1・××△
グループE
イタリア・勝ち点7・〇△〇
ガーナ・勝ち点6・×〇〇
チェコ・勝ち点3・〇××
アメリカ・勝ち点1・×△×
グループF
ブラジル・勝ち点9・〇〇〇
オーストラリア・勝ち点4・〇×△
クロアチア・勝ち点2・×△△
日本 ・勝ち点1・×△×
グループG
スイス・勝ち点7・△〇〇
フランス・勝ち点5・△△〇
韓国・勝ち点4・〇△×
トーゴ・勝ち点0・×××
グループH
スペイン・勝ち点9・〇〇〇
ウクライナ・勝ち点6・×〇〇
チュニジア・勝ち点1・△××
サウジアラビア・勝ち点1・△××
初戦勝利:13ヶ国(ドイツ、エクアドル、イングランド、アルゼンチン、オランダ、ポルトガル、メキシコ、イタリア、チェコ、ブラジル、オーストラリア、韓国、スペイン)
第2戦の内訳
上記13ヶ国のうち
連勝:8ヶ国 61.5%(ドイツ、エクアドル、イングランド、アルゼンチン、オランダ、ポルトガル、ブラジル、スペイン)
引分:3ヶ国 23.1%(メキシコ、イタリア、韓国)
敗戦:2ヶ国 15.4%(チェコ、オーストラリア)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(13ヶ国):11ヶ国 84.6%(ドイツ、エクアドル、イングランド、アルゼンチン、オランダ、ポルトガル、メキシコ、イタリア、ブラジル、オーストラリア、スペイン)
初戦引分(6ヶ国):3ヶ国 50.0%(スウェーデン、スイス、フランス)
初戦敗戦(13ヶ国):2ヶ国 15.4%(ガーナ、ウクライナ)
▽6割越えを果たした2連勝組の多さが欧州大会らしいところ。ようするに弱肉強食大会であり波乱が少なかった印象が強い。波乱と言えばチェコか。
それでも有力国、特に欧州の各国は地の利を生かして躍進した印象だがベスト16の顔ぶれ、そして完全に欧州勢が独占したベスト4がそれを物語るだろう。
もちろんデータも南アフリカ大会のそれとは違い白黒がはっきりしたのがドイツ大会である。
02日韓W杯
国名・勝ち点・左から第1戦 第2戦 第3戦(〇勝利:×敗戦:△引分)
グループ A
デンマーク・勝ち点7・〇△〇
セネガル・勝ち点5・〇△△
ウルグアイ・勝ち点2・×△△
フランス・勝ち点1・×△×
グループ B
スペイン・勝ち点9・〇〇〇
パラグアイ・勝ち点4・△×〇
南アフリカ・勝ち点4・△〇×
スロベニア・勝ち点0・×××
グループ C
ブラジル・勝ち点9・〇〇〇
トルコ・勝ち点4・×△〇
コスタリカ・勝ち点4・〇△×
中国・勝ち点0・×××
グループ D
韓国・勝ち点7・〇△〇
アメリカ・勝ち点4・〇△×
ポルトガル・勝ち点3・×〇×
ポーランド・勝ち点3・××〇
グループ E
ドイツ・勝ち点7・〇△〇
アイルランド・勝ち点5・△△〇
カメルーン・勝ち点4・△〇×
サウジアラビア・勝ち点0・×××
グループ F
スウェーデン・勝ち点5・△〇△
イングランド・勝ち点5・△〇△
アルゼンチン・勝ち点4・〇×△
ナイジェリア ・勝ち点1・××△
グループ G
メキシコ・勝ち点7・〇〇△
イタリア・勝ち点4・〇×△
クロアチア・勝ち点3・×〇×
エクアドル・勝ち点3・××〇
グループ H
日本・勝ち点7・△〇〇
ベルギー・勝ち点5・△△〇
ロシア・勝ち点3・〇××
チュニジア・勝ち点1・×△×
初戦勝利:12ヶ国(デンマーク、セネガル、スペイン、ブラジル、コスタリカ、韓国、アメリカ、ドイツ、アルゼンチン、メキシコ、イタリア、ロシア)
第2戦の内訳
上記12ヶ国のうち
連勝:3ヶ国 25.0%(スペイン、ブラジル、メキシコ)
引分:6ヶ国 50.0%(デンマーク、セネガル、コスタリカ、韓国、アメリカ、ドイツ)
敗戦:3ヶ国 25.0%(アルゼンチン、イタリア、ロシア)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(12ヶ国):9ヶ国 75.0%(デンマーク、セネガル、スペイン、ブラジル、韓国、アメリカ、ドイツ、メキシコ、イタリア)
初戦引分(8ヶ国):6ヶ国 75.0%(パラグアイ、アイルランド、スウェーデン、イングランド、日本、ベルギー)
初戦敗戦(12ヶ国):1ヶ国 8.3%(トルコ)
▽ドイツ大会が弱肉強食なら強肉弱食のアジアツアーで特に欧州勢は被いに苦しんだのが日韓大会。
初戦を勝つアドバンテージは75%とまぁまぁながら初戦&第2戦の連勝は25%とドイツ大会の6割がいかに多いか読み取れる。言い方を変えればそれだけ日韓大会は連勝できずに混戦を招いた波乱の大会とも言えよう。
初戦を引き分けスタートした8ヶ国も75%がグループリーグ突破。初戦敗戦の中では唯一トルコが得失点差で逆転、日韓大会ながら日本、韓国を撃破し3位にまで勝ち上がったのも異色だ。
日韓大会の異色なところは多いが当時は日本中がW杯フィーバーで、何だかんだブラジルが優勝しロナウドが大五郎カットしてたのが懐かしい。あと仕事終わり帰宅して録画見ようと楽しみにしてたのに試合結果を聞きたくなくても聞かされる悲しい思い出しかない小生である。
98フランスW杯
グループA
ブラジル・勝ち点6・〇〇×
ノルウェー・勝ち点5・△△〇
モロッコ・勝ち点4・△×〇
スコットランド・勝ち点1・×△×
グループB
イタリア・勝ち点7・△〇〇
チリ・勝ち点3・△△△
オーストリア・勝ち点2・△△×
カメルーン・勝ち点2・△×△
グループC
フランス・勝ち点9・〇〇〇
デンマーク・勝ち点4・〇△×
南アフリカ・勝ち点2・×△△
サウジアラビア・勝ち点1・××△
グループD
ナイジェリア・勝ち点6・〇〇×
パラグアイ・勝ち点5・△△〇
スペイン・勝ち点4・×△〇
ブルガリア・勝ち点1・△××
グループE
オランダ・勝ち点5・△〇△
メキシコ・勝ち点5・〇△△
ベルギー・勝ち点3・△△△
韓国・勝ち点1・××△
グループF
ドイツ・勝ち点7・〇△〇
ユーゴスラビア・勝ち点7・〇△〇
イラン・勝ち点3・×〇×
アメリカ・勝ち点0・×××
グループG
ルーマニア・勝ち点7・〇〇△
イングランド・勝ち点6・〇×〇
コロンビア・勝ち点3・×〇×
チュニジア・勝ち点1・××△
グループH
アルゼンチン・勝ち点9・〇〇〇
クロアチア・勝ち点6・〇〇×
ジャマイカ・勝ち点3・××〇
日本・勝ち点0・×××
初戦勝利:11ヶ国(ブラジル、フランス、デンマーク、ナイジェリア、メキシコ、ドイツ、ユーゴスラビア、ルーマニア、イングランド、アルゼンチン、クロアチア)
第2戦の内訳
上記11ヶ国のうち
連勝:6ヶ国 54.5%(ブラジル、フランス、ナイジェリア、ルーマニア、アルゼンチン、クロアチア)
引分:4ヶ国 36.4%(デンマーク、メキシコ、ドイツ、ユーゴスラビア)
敗戦:1ヶ国 9.1%(イングランド)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(11ヶ国):11ヶ国 100.0%(ブラジル、フランス、デンマーク、ナイジェリア、メキシコ、ドイツ、ユーゴスラビア、ルーマニア、イングランド、アルゼンチン、クロアチア)
初戦引分(10ヶ国):5ヶ国 50.0%(ノルウェー、イタリア、チリ、パラグアイ、オランダ)
初戦敗戦(11ヶ国):0ヶ国 0.0%
▽初戦の勝利国のアドバンテージは実に100%。第2戦で敗戦したイングランドでさえも勝ち上がりアドバンテージを生かしたのがこのフランス大会。ジンクス的にはドイツ大会に近い『弱肉強食』であり欧州大会らしく波乱が少ない。スペインらの敗退はあったが順当な結果が多いのも欧州大会らしいところ。
なお94年アメリカ大会までは24ヶ国制、このフランス大会から32ヶ国制になった。それまでの限られた有力国だけのW杯が新興勢力にも門戸を開いたわけで出場枠が増えた分クロアチアやジャマイカ、日本、南アフリカと初出場組も多い。
32ヶ国制のW杯初大会だが、珍事としてチリが全試合引き分け、勝ち点3での決勝トーナメント進出があった。2位以下が勝ち点で並ぶケースとしては、グループ1位が独り勝ち(3連勝)ならびにあと3ヶ国が全部引き分け(3ヶ国が1敗2分)での得失点差勝負が可能性はある。このグループBもチリがイタリアに引き分けただけで理屈は独り勝ちのあと拮抗である。理屈は簡単だが勝ち点2、あるいは勝ち点3では他力本願は否めない。ようするに他会場の結果待ちなのだから。
言うまでもないがチリのような3ドローでのレアなグループリーグ突破はなかなか起きにくい。以後4大会でいずれの場合もグループ2位は勝ち点4以上。先のように勝ち点2で3ヶ国が並ぶ場合いかに強敵に大敗しないかだけであるが。W杯も順位決定方法は①勝ち点、②得失点差、③得点、④対戦成績(さらに並んだ場合は抽選)、グループBならばいかにイタリアに大敗しないで引き分けも2-2とか得点を奪うかに懸かる。まぁ普通に狙って3試合ドローにするよりイタリア以外を破って1勝2分にすべきだし、しなきゃ現実的にグループリーグ突破は厳しい。なおチリは決勝トーナメント初戦でブラジルに1-4で大敗したが。
余談:そんなチリは16年後の2014年W杯ブラジル大会で6月29日AM1時から決勝トーナメント初戦をブラジルと当たる、この記述は28日13時に書いたのでリベンジなりますか?まぁブラジル強いだろうな。
日本は第1次岡田ジャパン。当時は15歳の小生が夜中に受験勉強そっちのけ。アルゼンチンに名波が加担(まぁアシストにはなった)し敗戦するとクロアチアにさえ勝てず。ジャマイカにゴンが一矢報いたが3戦全敗、帰りの空港で城が受けたテロ。昨日のことのように脳裏に焼き付いてる。
話が逸脱したが本当の意味でサッカー世界一決定戦になった初大会に日本が出場出来て結果はともあれ奏功した証ではないかと思います。
▽私信
このデータの更新に取りかかったのがグループFGHの第2戦前の時、つまり21日、先週末。途中まではまとめたのにデータ消失したりしてやる気を消失したりして(笑)気づけばグループリーグ終わりまして。
慌ててやってる次第です。日本のグループリーグ敗退した日からアップしないブログなのに閲覧者が微増、お待ちかねでしたらこの場を借りてありがとうございました。個人成績は明日中にやる気を出したいと考えてます、未定ですが(笑)
▽14ブラジル大会と過去4大会、10南アフリカ大会、06ドイツ大会、02日韓大会、98フランス大会を比較してみよう。
初戦勝利国数
14ヶ国(14)
10ヶ国(10)
13ヶ国(06)
12ヶ国(02)
11ヶ国(98)
▽平均すると初戦勝利国数は12ヶ国。当たり前だが32ヶ国の最多初戦勝利国は16ヶ国であり4ヶ国は初戦を引き分けスタートする換算になる。32ヶ国制になってから初戦勝利スタート史上最多となったブラジル大会。見る方にすれば引き分けてどこかスッキリしないよりは勝ってor負けて、気持ちよく次に切り替えたいもんだ。初戦の重要性はやる選手らもサポーターもかなり大きい。やはり幸先良い初戦勝利が理想的。
初戦勝利国(累計60ヶ国)の第2戦の内訳
連勝
7ヶ国 50.0%(14)
4ヶ国 40.0%(10)
8ヶ国 61.5%(06)
3ヶ国 25.0%(02)
6ヶ国 54.5%(98)
累計:28ヶ国 46.7%
▽初戦勝利国の半分に満たないが連勝でグループリーグ突破を決めている。何度も書いたので簡単でないことを口酸っぱくしとこう、新たに追記すれば上記データからは省いたが初戦勝利国同士で第2戦を戦う場合もありそれも半分に満たない一因になってはいる。ただグループリーグでは6試合最多勝ち点18というなかで勝ち点6で3位になることは絶対ない。初戦勝利国の連勝は難しいが成し遂げたいことだ。
引分
4ヶ国 28.6%(14)
2ヶ国 20.0%(10)
3ヶ国 23.1%(06)
6ヶ国 50.0%(02)
4ヶ国 36.4%(98)
累計:19ヶ国 31.7%
▽引き分けて勝ち点4、まぁ14日本もそこを目指したが。ノルマとしては最低勝ち点だが第3戦に望みを託す引き分けとなる。3割は勝ち点4として第3戦、負けると厳しいから勝ち点5以上にはしたいが。
敗戦
3ヶ国 21.4%(14)
4ヶ国 40.0%(10)
2ヶ国 15.4%(06)
3ヶ国 25.0%(02)
1ヶ国 9.1%(98)
累計:13ヶ国 21.7%
▽およそ2割は勝ち点3のまま第3戦に。まぁ第3戦も負けると確実にグループリーグ敗退で連敗は死を意味するだろう。せめて引き分け以上で勝ち点4以上としたいもんだ。
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利
12ヶ国《14ヶ国》85.7%(14)
8ヶ国《13ヶ国》80.0%(10)
11ヶ国《10ヶ国》84.6%(06)
9ヶ国《12ヶ国》75.0%(02)
11ヶ国《11ヶ国》100.0%(98)
累計:51ヶ国《60ヶ国》85.0%
▽初戦勝利アドバンテージは平均して実に85%、初戦がかなり重要とは本当だ。日韓大会以降はアベレージを下回っているがそれでもジンクスとしては信憑性が高い。
ただもちろん第2戦、第3戦でヘマしていいわけがない。あくまで景気付け、初戦をしっかり勝ち第2戦以降に弾みをつけたい。
初戦引分
1ヶ国《4ヶ国》25.0%(14)
7ヶ国《6ヶ国》43.8%(10)
3ヶ国《12ヶ国》50.0%(06)
6ヶ国《8ヶ国》75.0%(02)
5ヶ国《10ヶ国》50.0%(98)
累計:22ヶ国《40ヶ国》55.0%
▽欧州大会は初戦引き分け多いな。日韓大会を除き初戦引き分けでは5割未満。アベレージこそ5割以上あるが初戦勝利アドバンテージには及ばない。勝ち点0よりはマシというだけで第2戦以降に結実しないと敗退してしまうだろう。
初戦敗戦
3ヶ国《14ヶ国》21.4%(14)
1ヶ国《13ヶ国》10.0%(10)
2ヶ国《10ヶ国》15.4%(06)
1ヶ国《12ヶ国》8.3%(02)
0ヶ国《11ヶ国》0.0%(98)
累計:7ヶ国《60ヶ国》11.7%
▽フランス大会では初戦敗戦国は全滅。以後ブラジル大会で史上最多となる3ヶ国が初戦敗戦後の決勝トーナメント行きを果たした。まぁ運も味方する02トルコ、14ギリシャなどの例もあったがやはり初戦は負けたくはない。
▽んで分かりきってることをまたまた書くが。
初戦の重要性は如実に現れているが必ずしも絶対はない。
グループリーグ初戦を敗戦した国が優勝したりもするんだし。ブラジル大会ではギリシャ、ウルグアイ、アルジェリアがそれ。
優勝は難しいがベスト4くらいまで、粘り勝ちするか楽しみにしてる。
なお過去の資料では94年アメリカ大会以前のグループリーグ初戦がどれか判明しないので私には調べようがないので98年以降としている。
『初戦が重要』、このセリフを2018FIFAW杯ロシア大会までまた封印しとこう。
皆さま、またW杯グループリーグ初戦が行われるまで。お互い元気に過ごしたいもんですね(笑)
小生は生きてれば2018年6月、35歳となっている予定です。
日本も5大会連続出場ながらベスト16の壁は高く今大会も初戦からコートジボワールに逆転負け。10人相手のギリシャに決め切れずスコアレスドローと同じ結果を第2戦まで辿り遠藤らも06年大会をイメージしたコメントだったが案の定、コロンビアに大敗しドイツでの失態と結果が同じとなった。
初戦の重要性は日本にだけ留まらない。たった3試合しかないグループリーグ、はじめの一歩をどう歩めたかが、各国の結末に色濃く出た大会となっているのではないか?
さて初戦に勝たないと短期決戦のグループリーグの突破は厳しいと言われる、このジンクスは有名。
手持ちの資料も98年からしかまともになく、W杯を小生が見始めたのが98年大会からであるため
98年以降の過去4大会と2014年ブラジル大会を参照にジンクスを見てみる。
14ブラジル大会
国名・勝ち点・左から第1戦 第2戦 第3戦(〇勝利:×敗戦:△引分)
グループA
ブラジル・勝ち点7・〇△〇
メキシコ・勝ち点7・〇△〇
クロアチア・勝ち点3・×〇×
カメルーン・勝ち点0・×××
グループB
オランダ・勝ち点9・〇〇〇
チリ・勝ち点6・〇〇×
スペイン・勝ち点3・××〇
オーストラリア・勝ち点0・×××
グループC
コロンビア・勝ち点9・〇〇〇
ギリシャ・勝ち点4・×△〇
コートジボワール・勝ち点3・〇××
日本・勝ち点1・×△×
グループD
コスタリカ・勝ち点7・〇〇△
ウルグアイ・勝ち点6・×〇〇
イタリア・勝ち点3・〇××
イングランド・勝ち点1・××△
グループE
フランス・勝ち点7・〇〇△
スイス・勝ち点6・〇×〇
エクアドル・勝ち点4・×〇△
ホンジュラス・勝ち点0・×××
グループF
アルゼンチン・勝ち点9・〇〇〇
ナイジェリア・勝ち点4・△〇×
ボスニア ヘルツェゴビナ・勝ち点3・××〇
イラン・勝ち点1・△××
グループG
ドイツ・勝ち点7・〇△〇
アメリカ・勝ち点4・〇△×
ポルトガル・勝ち点4・×△〇
ガーナ・勝ち点1・×△×
グループH
ベルギー・勝ち点9・〇〇〇
アルジェリア・勝ち点4・×〇△
ロシア・勝ち点2・△×△
韓国・勝ち点1・△××
▽全勝はコロンビア、アルゼンチンと南米勢のみだったがベルギーも加わった。いずれも巡り合わせに恵まれたのは一理、ほかに南米勢は地の利もあるが、短期決戦は初戦の勝利が効いているのもあるはず。
当たり前だが2連勝すればいい。いや連勝でなくとも2勝すればいい。それがいかに難しいか。アジア勢が1勝も挙げれず全滅したのもブラジル大会の印象的なことか。余談だがこれで次回2018ロシア大会のアジア枠が減る可能性は否定できないはずだがどうなりますか。
初戦勝利:14ヶ国(ブラジル、メキシコ、オランダ、チリ、コロンビア、コートジボワール、コスタリカ、イタリア、フランス、スイス、アルゼンチン、ドイツ、アメリカ、ベルギー)
第2戦の内訳
上記14ヶ国のうち
連勝:7ヶ国 50.0%(オランダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、フランス、アルゼンチン、ベルギー)
引分:4ヶ国 28.6%(ブラジル、メキシコ、ドイツ、アメリカ)
敗戦:3ヶ国 21.4%(コートジボワール、イタリア、スイス)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(14ヶ国):12ヶ国 85.7%(ブラジル、メキシコ、オランダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、フランス、スイス、アルゼンチン、ドイツ、アメリカ、ベルギー)
初戦引分(4ヶ国):1ヶ国 25.0%(ナイジェリア)
初戦敗戦(14ヶ国):3ヶ国 21.4%(ギリシャ、ウルグアイ、アルジェリア)
▽絶対とはならないまでも初戦を勝利したアドバンテージは85.7%という高い突破率を示す。
また初戦敗戦国が3ヶ国も挽回するなど粘り勝ちもブラジル大会の1ページに刻まれた。
前回大会覇者スペインが早々と敗退しイタリアやポルトガル、イングランドなど欧州勢は欧州大会以外の苦戦を具現したのも確かか。
比較したい過去4大会のグループリーグを見てみる。
10南アフリカW杯
国名・勝ち点・左から第1戦 第2戦 第3戦(〇勝利:×敗戦:△引分)
グループA
ウルグアイ・勝ち点7・△〇〇
メキシコ・勝ち点4・△〇×
南アフリカ・勝ち点4・△×〇
フランス・勝ち点1・△××
グループB
アルゼンチン・勝ち点9・〇〇〇
韓国・勝ち点4・〇×△
ギリシャ・勝ち点3・×〇×
ナイジェリア・勝ち点1・××△
グループC
アメリカ・勝ち点5・△△〇
イングランド・勝ち点5・△△〇
スロベニア・勝ち点4・〇△×
アルジェリア・勝ち点1・×△×
グループD
ドイツ・勝ち点6・〇×〇
ガーナ・勝ち点4・〇△×
オーストラリア・勝ち点4・×△〇
セルビア・勝ち点1・×〇×
グループE
オランダ・勝ち点9・〇〇〇
日本・勝ち点6・〇×〇
デンマーク・勝ち点3・×〇×
カメルーン・勝ち点0・×××
グループF
パラグアイ・勝ち点5・△〇△
スロバキア・勝ち点4・△×〇
ニュージーランド・勝ち点3・△△△
イタリア・勝ち点2・△△×
グループG
ブラジル・勝ち点7・〇〇△
ポルトガル・勝ち点5・△〇△
コートジボワール・勝ち点4・△×〇
北朝鮮・勝ち点0・×××
グループH
スペイン・勝ち点6・×〇〇
チリ・勝ち点6・〇〇×
スイス・勝ち点4・〇×△
ホンジュラス・勝ち点1・××△
初戦勝利:10ヶ国(アルゼンチン、韓国、スロベニア、ドイツ、ガーナ、オランダ、日本、ブラジル、チリ、スイス)
第2戦の内訳
上記10ヶ国のうち
連勝:4ヶ国 40.0%(アルゼンチン、オランダ、ブラジル、チリ)
引分:2ヶ国 20.0%(スロベニア、ガーナ)
敗戦:4ヶ国 40.0%(韓国、ドイツ、日本、スイス)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(10ヶ国):8ヶ国 80.0%(アルゼンチン、韓国、ドイツ、ガーナ、オランダ、日本、ブラジル、チリ)
初戦引分(12ヶ国):7ヶ国 43.8%(ウルグアイ、メキシコ、アメリカ、イングランド、パラグアイ、スロバキア、ポルトガル)
初戦敗戦(10ヶ国):1ヶ国 10.0%(スペイン)
▽傾向的にはさすが欧州大陸以外の大会。
引き分けが多くグループFなんかは6試合中4試合が引き分け。初戦を制したチームのジンクスも8割は満たしたがそもそも白黒つかない試合が多く日本も決勝トーナメントではパラグアイにスコアレスドローでどこか不完全燃焼に終わった感も(負けるなら失点してとかのほうが潔いだろうし)。
また有名な話題になったがスペインが初戦を敗戦したチーム史上初の優勝を飾るなど特異なことも南アフリカ大会の特徴か。
06ドイツW杯
国名・勝ち点・左から第1戦 第2戦 第3戦(〇勝利:×敗戦:△引分)
グループA
ドイツ・勝ち点9・〇〇〇
エクアドル・勝ち点6・〇〇×
ポーランド・勝ち点3・××〇
コスタリカ・勝ち点0・×××
グループB
イングランド・勝ち点7・〇〇△
スウェーデン・勝ち点5・△〇△
パラグアイ・勝ち点3・××〇
トリニダード トバゴ・勝ち点1・△××
グループC
アルゼンチン・勝ち点7・〇〇△
オランダ・勝ち点7・〇〇△
コートジボワール・勝ち点3・××〇
セルビア モンテネグロ・勝ち点0・×××
グループD
ポルトガル・勝ち点9・〇〇〇
メキシコ・勝ち点4・〇△×
アンゴラ・勝ち点2・×△△
イラン・勝ち点1・××△
グループE
イタリア・勝ち点7・〇△〇
ガーナ・勝ち点6・×〇〇
チェコ・勝ち点3・〇××
アメリカ・勝ち点1・×△×
グループF
ブラジル・勝ち点9・〇〇〇
オーストラリア・勝ち点4・〇×△
クロアチア・勝ち点2・×△△
日本 ・勝ち点1・×△×
グループG
スイス・勝ち点7・△〇〇
フランス・勝ち点5・△△〇
韓国・勝ち点4・〇△×
トーゴ・勝ち点0・×××
グループH
スペイン・勝ち点9・〇〇〇
ウクライナ・勝ち点6・×〇〇
チュニジア・勝ち点1・△××
サウジアラビア・勝ち点1・△××
初戦勝利:13ヶ国(ドイツ、エクアドル、イングランド、アルゼンチン、オランダ、ポルトガル、メキシコ、イタリア、チェコ、ブラジル、オーストラリア、韓国、スペイン)
第2戦の内訳
上記13ヶ国のうち
連勝:8ヶ国 61.5%(ドイツ、エクアドル、イングランド、アルゼンチン、オランダ、ポルトガル、ブラジル、スペイン)
引分:3ヶ国 23.1%(メキシコ、イタリア、韓国)
敗戦:2ヶ国 15.4%(チェコ、オーストラリア)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(13ヶ国):11ヶ国 84.6%(ドイツ、エクアドル、イングランド、アルゼンチン、オランダ、ポルトガル、メキシコ、イタリア、ブラジル、オーストラリア、スペイン)
初戦引分(6ヶ国):3ヶ国 50.0%(スウェーデン、スイス、フランス)
初戦敗戦(13ヶ国):2ヶ国 15.4%(ガーナ、ウクライナ)
▽6割越えを果たした2連勝組の多さが欧州大会らしいところ。ようするに弱肉強食大会であり波乱が少なかった印象が強い。波乱と言えばチェコか。
それでも有力国、特に欧州の各国は地の利を生かして躍進した印象だがベスト16の顔ぶれ、そして完全に欧州勢が独占したベスト4がそれを物語るだろう。
もちろんデータも南アフリカ大会のそれとは違い白黒がはっきりしたのがドイツ大会である。
02日韓W杯
国名・勝ち点・左から第1戦 第2戦 第3戦(〇勝利:×敗戦:△引分)
グループ A
デンマーク・勝ち点7・〇△〇
セネガル・勝ち点5・〇△△
ウルグアイ・勝ち点2・×△△
フランス・勝ち点1・×△×
グループ B
スペイン・勝ち点9・〇〇〇
パラグアイ・勝ち点4・△×〇
南アフリカ・勝ち点4・△〇×
スロベニア・勝ち点0・×××
グループ C
ブラジル・勝ち点9・〇〇〇
トルコ・勝ち点4・×△〇
コスタリカ・勝ち点4・〇△×
中国・勝ち点0・×××
グループ D
韓国・勝ち点7・〇△〇
アメリカ・勝ち点4・〇△×
ポルトガル・勝ち点3・×〇×
ポーランド・勝ち点3・××〇
グループ E
ドイツ・勝ち点7・〇△〇
アイルランド・勝ち点5・△△〇
カメルーン・勝ち点4・△〇×
サウジアラビア・勝ち点0・×××
グループ F
スウェーデン・勝ち点5・△〇△
イングランド・勝ち点5・△〇△
アルゼンチン・勝ち点4・〇×△
ナイジェリア ・勝ち点1・××△
グループ G
メキシコ・勝ち点7・〇〇△
イタリア・勝ち点4・〇×△
クロアチア・勝ち点3・×〇×
エクアドル・勝ち点3・××〇
グループ H
日本・勝ち点7・△〇〇
ベルギー・勝ち点5・△△〇
ロシア・勝ち点3・〇××
チュニジア・勝ち点1・×△×
初戦勝利:12ヶ国(デンマーク、セネガル、スペイン、ブラジル、コスタリカ、韓国、アメリカ、ドイツ、アルゼンチン、メキシコ、イタリア、ロシア)
第2戦の内訳
上記12ヶ国のうち
連勝:3ヶ国 25.0%(スペイン、ブラジル、メキシコ)
引分:6ヶ国 50.0%(デンマーク、セネガル、コスタリカ、韓国、アメリカ、ドイツ)
敗戦:3ヶ国 25.0%(アルゼンチン、イタリア、ロシア)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(12ヶ国):9ヶ国 75.0%(デンマーク、セネガル、スペイン、ブラジル、韓国、アメリカ、ドイツ、メキシコ、イタリア)
初戦引分(8ヶ国):6ヶ国 75.0%(パラグアイ、アイルランド、スウェーデン、イングランド、日本、ベルギー)
初戦敗戦(12ヶ国):1ヶ国 8.3%(トルコ)
▽ドイツ大会が弱肉強食なら強肉弱食のアジアツアーで特に欧州勢は被いに苦しんだのが日韓大会。
初戦を勝つアドバンテージは75%とまぁまぁながら初戦&第2戦の連勝は25%とドイツ大会の6割がいかに多いか読み取れる。言い方を変えればそれだけ日韓大会は連勝できずに混戦を招いた波乱の大会とも言えよう。
初戦を引き分けスタートした8ヶ国も75%がグループリーグ突破。初戦敗戦の中では唯一トルコが得失点差で逆転、日韓大会ながら日本、韓国を撃破し3位にまで勝ち上がったのも異色だ。
日韓大会の異色なところは多いが当時は日本中がW杯フィーバーで、何だかんだブラジルが優勝しロナウドが大五郎カットしてたのが懐かしい。あと仕事終わり帰宅して録画見ようと楽しみにしてたのに試合結果を聞きたくなくても聞かされる悲しい思い出しかない小生である。
98フランスW杯
グループA
ブラジル・勝ち点6・〇〇×
ノルウェー・勝ち点5・△△〇
モロッコ・勝ち点4・△×〇
スコットランド・勝ち点1・×△×
グループB
イタリア・勝ち点7・△〇〇
チリ・勝ち点3・△△△
オーストリア・勝ち点2・△△×
カメルーン・勝ち点2・△×△
グループC
フランス・勝ち点9・〇〇〇
デンマーク・勝ち点4・〇△×
南アフリカ・勝ち点2・×△△
サウジアラビア・勝ち点1・××△
グループD
ナイジェリア・勝ち点6・〇〇×
パラグアイ・勝ち点5・△△〇
スペイン・勝ち点4・×△〇
ブルガリア・勝ち点1・△××
グループE
オランダ・勝ち点5・△〇△
メキシコ・勝ち点5・〇△△
ベルギー・勝ち点3・△△△
韓国・勝ち点1・××△
グループF
ドイツ・勝ち点7・〇△〇
ユーゴスラビア・勝ち点7・〇△〇
イラン・勝ち点3・×〇×
アメリカ・勝ち点0・×××
グループG
ルーマニア・勝ち点7・〇〇△
イングランド・勝ち点6・〇×〇
コロンビア・勝ち点3・×〇×
チュニジア・勝ち点1・××△
グループH
アルゼンチン・勝ち点9・〇〇〇
クロアチア・勝ち点6・〇〇×
ジャマイカ・勝ち点3・××〇
日本・勝ち点0・×××
初戦勝利:11ヶ国(ブラジル、フランス、デンマーク、ナイジェリア、メキシコ、ドイツ、ユーゴスラビア、ルーマニア、イングランド、アルゼンチン、クロアチア)
第2戦の内訳
上記11ヶ国のうち
連勝:6ヶ国 54.5%(ブラジル、フランス、ナイジェリア、ルーマニア、アルゼンチン、クロアチア)
引分:4ヶ国 36.4%(デンマーク、メキシコ、ドイツ、ユーゴスラビア)
敗戦:1ヶ国 9.1%(イングランド)
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利(11ヶ国):11ヶ国 100.0%(ブラジル、フランス、デンマーク、ナイジェリア、メキシコ、ドイツ、ユーゴスラビア、ルーマニア、イングランド、アルゼンチン、クロアチア)
初戦引分(10ヶ国):5ヶ国 50.0%(ノルウェー、イタリア、チリ、パラグアイ、オランダ)
初戦敗戦(11ヶ国):0ヶ国 0.0%
▽初戦の勝利国のアドバンテージは実に100%。第2戦で敗戦したイングランドでさえも勝ち上がりアドバンテージを生かしたのがこのフランス大会。ジンクス的にはドイツ大会に近い『弱肉強食』であり欧州大会らしく波乱が少ない。スペインらの敗退はあったが順当な結果が多いのも欧州大会らしいところ。
なお94年アメリカ大会までは24ヶ国制、このフランス大会から32ヶ国制になった。それまでの限られた有力国だけのW杯が新興勢力にも門戸を開いたわけで出場枠が増えた分クロアチアやジャマイカ、日本、南アフリカと初出場組も多い。
32ヶ国制のW杯初大会だが、珍事としてチリが全試合引き分け、勝ち点3での決勝トーナメント進出があった。2位以下が勝ち点で並ぶケースとしては、グループ1位が独り勝ち(3連勝)ならびにあと3ヶ国が全部引き分け(3ヶ国が1敗2分)での得失点差勝負が可能性はある。このグループBもチリがイタリアに引き分けただけで理屈は独り勝ちのあと拮抗である。理屈は簡単だが勝ち点2、あるいは勝ち点3では他力本願は否めない。ようするに他会場の結果待ちなのだから。
言うまでもないがチリのような3ドローでのレアなグループリーグ突破はなかなか起きにくい。以後4大会でいずれの場合もグループ2位は勝ち点4以上。先のように勝ち点2で3ヶ国が並ぶ場合いかに強敵に大敗しないかだけであるが。W杯も順位決定方法は①勝ち点、②得失点差、③得点、④対戦成績(さらに並んだ場合は抽選)、グループBならばいかにイタリアに大敗しないで引き分けも2-2とか得点を奪うかに懸かる。まぁ普通に狙って3試合ドローにするよりイタリア以外を破って1勝2分にすべきだし、しなきゃ現実的にグループリーグ突破は厳しい。なおチリは決勝トーナメント初戦でブラジルに1-4で大敗したが。
余談:そんなチリは16年後の2014年W杯ブラジル大会で6月29日AM1時から決勝トーナメント初戦をブラジルと当たる、この記述は28日13時に書いたのでリベンジなりますか?まぁブラジル強いだろうな。
日本は第1次岡田ジャパン。当時は15歳の小生が夜中に受験勉強そっちのけ。アルゼンチンに名波が加担(まぁアシストにはなった)し敗戦するとクロアチアにさえ勝てず。ジャマイカにゴンが一矢報いたが3戦全敗、帰りの空港で城が受けたテロ。昨日のことのように脳裏に焼き付いてる。
話が逸脱したが本当の意味でサッカー世界一決定戦になった初大会に日本が出場出来て結果はともあれ奏功した証ではないかと思います。
▽私信
このデータの更新に取りかかったのがグループFGHの第2戦前の時、つまり21日、先週末。途中まではまとめたのにデータ消失したりしてやる気を消失したりして(笑)気づけばグループリーグ終わりまして。
慌ててやってる次第です。日本のグループリーグ敗退した日からアップしないブログなのに閲覧者が微増、お待ちかねでしたらこの場を借りてありがとうございました。個人成績は明日中にやる気を出したいと考えてます、未定ですが(笑)
▽14ブラジル大会と過去4大会、10南アフリカ大会、06ドイツ大会、02日韓大会、98フランス大会を比較してみよう。
初戦勝利国数
14ヶ国(14)
10ヶ国(10)
13ヶ国(06)
12ヶ国(02)
11ヶ国(98)
▽平均すると初戦勝利国数は12ヶ国。当たり前だが32ヶ国の最多初戦勝利国は16ヶ国であり4ヶ国は初戦を引き分けスタートする換算になる。32ヶ国制になってから初戦勝利スタート史上最多となったブラジル大会。見る方にすれば引き分けてどこかスッキリしないよりは勝ってor負けて、気持ちよく次に切り替えたいもんだ。初戦の重要性はやる選手らもサポーターもかなり大きい。やはり幸先良い初戦勝利が理想的。
初戦勝利国(累計60ヶ国)の第2戦の内訳
連勝
7ヶ国 50.0%(14)
4ヶ国 40.0%(10)
8ヶ国 61.5%(06)
3ヶ国 25.0%(02)
6ヶ国 54.5%(98)
累計:28ヶ国 46.7%
▽初戦勝利国の半分に満たないが連勝でグループリーグ突破を決めている。何度も書いたので簡単でないことを口酸っぱくしとこう、新たに追記すれば上記データからは省いたが初戦勝利国同士で第2戦を戦う場合もありそれも半分に満たない一因になってはいる。ただグループリーグでは6試合最多勝ち点18というなかで勝ち点6で3位になることは絶対ない。初戦勝利国の連勝は難しいが成し遂げたいことだ。
引分
4ヶ国 28.6%(14)
2ヶ国 20.0%(10)
3ヶ国 23.1%(06)
6ヶ国 50.0%(02)
4ヶ国 36.4%(98)
累計:19ヶ国 31.7%
▽引き分けて勝ち点4、まぁ14日本もそこを目指したが。ノルマとしては最低勝ち点だが第3戦に望みを託す引き分けとなる。3割は勝ち点4として第3戦、負けると厳しいから勝ち点5以上にはしたいが。
敗戦
3ヶ国 21.4%(14)
4ヶ国 40.0%(10)
2ヶ国 15.4%(06)
3ヶ国 25.0%(02)
1ヶ国 9.1%(98)
累計:13ヶ国 21.7%
▽およそ2割は勝ち点3のまま第3戦に。まぁ第3戦も負けると確実にグループリーグ敗退で連敗は死を意味するだろう。せめて引き分け以上で勝ち点4以上としたいもんだ。
決勝トーナメント進出16ヶ国の内訳
初戦勝利
12ヶ国《14ヶ国》85.7%(14)
8ヶ国《13ヶ国》80.0%(10)
11ヶ国《10ヶ国》84.6%(06)
9ヶ国《12ヶ国》75.0%(02)
11ヶ国《11ヶ国》100.0%(98)
累計:51ヶ国《60ヶ国》85.0%
▽初戦勝利アドバンテージは平均して実に85%、初戦がかなり重要とは本当だ。日韓大会以降はアベレージを下回っているがそれでもジンクスとしては信憑性が高い。
ただもちろん第2戦、第3戦でヘマしていいわけがない。あくまで景気付け、初戦をしっかり勝ち第2戦以降に弾みをつけたい。
初戦引分
1ヶ国《4ヶ国》25.0%(14)
7ヶ国《6ヶ国》43.8%(10)
3ヶ国《12ヶ国》50.0%(06)
6ヶ国《8ヶ国》75.0%(02)
5ヶ国《10ヶ国》50.0%(98)
累計:22ヶ国《40ヶ国》55.0%
▽欧州大会は初戦引き分け多いな。日韓大会を除き初戦引き分けでは5割未満。アベレージこそ5割以上あるが初戦勝利アドバンテージには及ばない。勝ち点0よりはマシというだけで第2戦以降に結実しないと敗退してしまうだろう。
初戦敗戦
3ヶ国《14ヶ国》21.4%(14)
1ヶ国《13ヶ国》10.0%(10)
2ヶ国《10ヶ国》15.4%(06)
1ヶ国《12ヶ国》8.3%(02)
0ヶ国《11ヶ国》0.0%(98)
累計:7ヶ国《60ヶ国》11.7%
▽フランス大会では初戦敗戦国は全滅。以後ブラジル大会で史上最多となる3ヶ国が初戦敗戦後の決勝トーナメント行きを果たした。まぁ運も味方する02トルコ、14ギリシャなどの例もあったがやはり初戦は負けたくはない。
▽んで分かりきってることをまたまた書くが。
初戦の重要性は如実に現れているが必ずしも絶対はない。
グループリーグ初戦を敗戦した国が優勝したりもするんだし。ブラジル大会ではギリシャ、ウルグアイ、アルジェリアがそれ。
優勝は難しいがベスト4くらいまで、粘り勝ちするか楽しみにしてる。
なお過去の資料では94年アメリカ大会以前のグループリーグ初戦がどれか判明しないので私には調べようがないので98年以降としている。
『初戦が重要』、このセリフを2018FIFAW杯ロシア大会までまた封印しとこう。
皆さま、またW杯グループリーグ初戦が行われるまで。お互い元気に過ごしたいもんですね(笑)
小生は生きてれば2018年6月、35歳となっている予定です。