J1だって怪物がいる。その怪物がいる年はJ1もなかなか面白い。
マルキーニョスは怪物か?それを歴代の怪物と比較してみよう。

では各年度の得点王ならびにベスト5を見てみる。(※は日本人得点王・日本人得点王が5位以下のみタイまで全員ピックアップ)

93年
1ディアス(横浜M)
32試合28得点87.5%
2アルシンド(鹿島)
28試合22得点78.6%
3三浦知良(川崎)※
36試合20得点55.6%
4武田修宏(川崎)
36試合17得点47.2%
5パベル(市原)
31試合16得点51.6%


94年
1オルデネビッツ(市原)
40試合30得点75.0%
2アルシンド(鹿島)
43試合28得点65.1%
3ベッチーニョ(平塚)
37試合24得点64.9%
4ディアス(横浜M)
37試合23得点62.2%
4武田修宏(川崎)※
40試合23得点57.5%


95年
1福田正博(浦和)※
50試合32得点64.0%
2スキラッチ(磐田)
34試合31得点91.2%
3ビスコンティ(横浜M)
48試合27得点56.3%
4ベッチーニョ(平塚)
50試合25得点50.0%
5三浦知良(川崎)
26試合23得点88.5%
5野口幸司(平塚)
49試合23得点46.9%


96年
1三浦知良(川崎)※
27試合23得点85.2%
2エジウソン(柏)
29試合21得点72.4%
3エバイール(横浜F)
23試合20得点87.0%
4スキラッチ(磐田)
23試合15得点65.2%
5マグロン(川崎)
14試合13得点92.9%


97年
1エムボマ(G大阪)
28試合25得点89.3%
2エジウソン(柏)
25試合23得点92.0%
3マジーニョ(鹿島)
31試合22得点71.0%
3永島昭浩(神戸)※
32試合22得点68.8%
5サリナス(横浜M)
26試合21得点80.8%
5福田正博(浦和)
29試合21得点72.4%


98年
1中山雅史(磐田)※
27試合36得点133.3%
2城彰二(横浜M)
31試合25得点80.6%
3柳沢敦(鹿島)
32試合22得点68.8%
4オリバ(清水)
27試合21得点77.8%
4バルデス(札幌)
31試合21得点67.7%


99年
1黄善洪(C大阪)
25試合24得点96.0%
2城彰二(横浜FM)※
25試合18得点72.0%
3バロン(市原)
28試合17得点60.7%
4福田正博(浦和)
23試合13得点56.5%
4呂比須ワグナー(名古屋)
23試合13得点56.5%
4久保竜彦(広島)
25試合13得点52.0%


00年
1中山雅史(磐田)※
29試合20得点69.0%
2北嶋秀朗(柏)
30試合18得点60.0%
3ツゥット(FC東京)
29試合17得点58.6%
3柳想鐵(横浜FM)
22試合17得点77.3%
3三浦知良(京都)
30試合17得点56.7%


01年
1ウィル(札幌)
26試合24得点92.3%
2崔龍洙(市原)
26試合21得点80.8%
2ウェズレイ(名古屋)
28試合21得点75.0%
4アマラオ(FC東京)
25試合17得点68.0%
4ニーノ ブーレ(G大阪)
27試合17得点63.0%
6中山雅史(磐田)※
30試合16得点53.3%


02年
1高原直泰(磐田)※
27試合26得点96.3%
2マグロン(G大阪)
29試合22得点75.9%
3ウェズレイ(名古屋)
27試合20得点74.1%
4マルコス(仙台)
24試合18得点75.0%
5崔龍洙(市原)
23試合16得点69.6%
5エジムンド(東京V)
26試合16得点61.5%
5中山雅史(磐田)
29試合16得点55.2%


03年
1ウェズレイ(名古屋)
27試合22得点81.5%
2グラウ(磐田)
29試合21得点72.4%
3エメルソン(浦和)
25試合18得点72.0%
4崔龍洙(市原)
24試合17得点70.8%
5大久保嘉人(C大阪)※
24試合16得点66.7%
5久保竜彦(広島)※
25試合16得点64.0%


04年
1エメルソン(浦和)
26試合27得点103.8%
2大黒将志(G大阪)※
30試合20得点66.7%
3播戸竜二(神戸)
28試合17得点60.7%
3マルケス(名古屋)
29試合17得点58.6%
5グラウ(磐田)
26試合16得点61.5%


05年
1アラウージョ(G大阪)
33試合33得点100.0%
2ワシントン(東京V)
33試合22得点66.7%
3佐藤寿人(広島)※
32試合18得点56.3%
3エジミウソン(新潟)
33試合18得点54.5%
3マグノ アウベス(大分)
33試合18得点54.5%


06年
1ワシントン(浦和)
26試合26得点100.0%
1マグノ アウベス(G大阪)
31試合26得点83.9%
3ジュニーニョ(川崎)
29試合20得点69.0%
4ルーカス(FC東京)
31試合18得点58.1%
4我那覇和樹(川崎)※
32試合18得点56.3%
4佐藤寿人(広島)※
33試合18得点54.5%


07年
1ジュニーニョ(川崎)
31試合22得点71.0%
2バレー(G大阪)
31試合20得点64.5%
3エジミウソン(新潟)
29試合19得点65.5%
4ウェズレイ(広島)
29試合17得点58.6%
5ワシントン(浦和)
26試合16得点61.5%
6レアンドロ(神戸)
32試合15得点46.9%
7大島秀夫(横浜FM)※
30試合14得点46.7%
7マルキーニョス(鹿島)
31試合14得点45.2%
7大久保嘉人(神戸)※
31試合14得点45.2%


08年
1マルキーニョス(鹿島)
30試合21得点70.0%
2ダヴィ(札幌)
26試合16得点61.5%
3柳沢敦(京都)※
32試合14得点43.8%
3鄭大世(川崎)
33試合14得点42.4%
5アレッサンドロ(新潟)
30試合13得点43.3%


09年
1前田遼一(磐田)※
34試合20得点58.8%
2エジミウソン(浦和)
33試合17得点51.5%
2ジュニーニョ(川崎)
33試合17得点51.5%
4石川直宏(FC東京)
24試合15得点62.5%
4佐藤寿人(広島)
34試合15得点44.1%


10年
1前田遼一(磐田)※
33試合17得点51.5%
1ケネディ(名古屋)
31試合17得点54.8%
3エジミウソン(浦和)
34試合16得点47.1%
3マルシオ リシャルデス(新潟)
26試合16得点61.5%
5ジュニーニョ(川崎)
19試合14得点73.7%
5平井将生(G大阪)
30試合14得点46.7%
5アドリアーノ(C大阪)
27試合14得点51.9%

11年
1ケネディ(名古屋)
31試合19得点61.3%
2ハーフナー マイク(甲府)※
32試合17得点53.1%
3レアンドロ ドミンゲス(柏)
30試合15得点50.0%
3イ グノ(G大阪)
33試合15得点45.5%
3李忠成(広島)
32試合15得点46.9%

12年
1佐藤寿人(広島)※
34試合22得点64.7%
2豊田陽平(鳥栖)
33試合19得点57.6%
3レアンドロ(G大阪)
15試合14得点93.3%
赤嶺真吾(仙台)
30試合14得点46.7%
5大前元紀(清水)
33試合13得点39.4%
前田遼一(磐田)
33試合13得点39.4%
ウィルソン(仙台)
33試合13得点39.4%
工藤壮人(柏)
33試合13得点39.4%

13年
1大久保嘉人(川崎)※
33試合26得点78.8%
2川又堅碁(新潟)
32試合23得点71.9%
3柿谷曜一朗(C大阪)
34試合21得点61.8%
4豊田陽平(鳥栖)
33試合20得点60.6%
5大迫勇也(鹿島)
33試合19得点57.6%
5工藤壮人(柏)
33試合19得点57.6%


得点数ベスト10(※は得点王以外)
1中山雅史(98磐田)36得点
2アラウージョ(05G大阪)33得点
3福田正博(95浦和)32得点
4スキラッチ※(95磐田)31得点
5オルデネビッツ(94市原)30得点
6アルシンド※(94鹿島)28得点
6ディアス(93横浜M)28得点
8ビスコンティ※(95横浜M)27得点
8エメルソン(04浦和)27得点
10高原直泰(02磐田)26得点
10ワシントン(06浦和)26得点
10マグノ アウベス(06G大阪)26得点
10大久保嘉人(13川崎)26得点
30得点をオーバーすればとりあえず得点王は確保する。試合数が52試合あった95年から上位3名がランクするのは当然としても34試合ある05年以降でここ7年の得点王がランク外。優勝クラブのレベルの低さといい得点ランキングの低落といい、得点王の結果にも現れている。13年大久保が02年高原以来12シーズンぶりの26ゴールをマーク。05年以降では3例目の26ゴールオーバーに。


得点率ベスト10(20試合以上出場者、※は得点王以外)
1中山雅史(98磐田)133.3%
2エメルソン(04浦和)103.8%
3アラウージョ(05G大阪)100.0%
3ワシントン(06浦和)100.0%
5高原直泰(02磐田)96.3%
6ウィル(01札幌)92.3%
7エジウソン※(97柏)92.0%
8スキラッチ※(95磐田)91.2%
9エムボマ(97G大阪)89.3%
10三浦知良※(95川崎)88.5%
20試合以下ならマグロンもベスト10圏内に入るが圏外とする。決定率とするとまた違うが1試合当たりで100%以上は4人(J2は0人)、出場試合数に関係はなく、要はどんだけ固め撃ち出来るかが重要な気も。日本人での9割越えもわずか2人。ここにも07年以降の得点王はいない。
13大久保も圏外、意地が見たい。


得点王・得点率順位
1中山雅史(98磐田)133.3%
2エメルソン(04浦和)103.8%
3アラウージョ(05G大阪)100.0%
3ワシントン(06浦和)100.0%
5高原直泰(02磐田)96.3%
6黄善洪(99C大阪)96.0%
7ウィル(01札幌)92.3%
8エムボマ(97G大阪)89.3%
9ディアス(93横浜M)87.5%
10三浦知良(96川崎)85.2%
11マグノ アウベス(06G大阪)83.9%
12ウェズレイ(03名古屋)81.5%
13大久保嘉人(13川崎)78.8%
14オルデネビッツ(94市原)75.0%
15ジュニーニョ(07川崎)71.0%
16マルキーニョス(08鹿島)70.0%
17中山雅史(00磐田)69.0%
18佐藤寿人(12広島)64.7%
19福田正博(95浦和)64.0%
20ケネディ(11名古屋)61.3%
21前田遼一(09磐田)58.8%
22ケネディ(10名古屋)54.8%
23前田遼一(10磐田)51.5%
奇しくもワーストゴールキング福田の記録を更新した前田が自身の記録を悲しく更新しての2年連続得点王。相方ケネディもワースト2にランクインするとは何とも虚しいワンツーフィニッシュ。11ケネディもワースト4となんとも形容しがたいここ5年の得点王たち。
久々にワーストは回避したが13大久保は8割満たさず。06年以来8シーズンぶりの75%越えだけに大久保は称賛したい。

7割に及ばないで得点王に輝く事例はまずないだろうと予想したが6割未満で得点王続出というのもリーグレベルの低さを感じる。まだ09前田も含め20ゴール以下での得点王が過去にいなかったJ1だったがついに20点割れ、しかも2シーズン連続。07年以降、毎年のように得点王がワーストであるのも混戦を招いている要因か。助っ人も含めた深刻な得点力不足はもはや『日本』よりか『Jリーグ』の特徴か。

日本人得点王・得点率ベスト10(※はリーグ得点王ではない)
1中山雅史(98磐田)133.3%
2高原直泰(02磐田)96.3%
3三浦知良(96川崎)85.2%
4大久保嘉人(13川崎)78.8%
5城彰二(99横浜FM)72.0%※
6中山雅史(00磐田)69.0%
7永島昭浩(97神戸)68.8%※
8大久保嘉人(03C大阪)66.7%※
8大黒将志(04G大阪)66.7%※
10佐藤寿人(12広島)64.7%
11福田正博(95浦和)64.0%
11久保竜彦(03広島)64.0%※
13前田遼一(09磐田)58.8%
14武田修宏(94川崎)57.5%※
15佐藤寿人(05広島)56.3%※
15我那覇和樹(06川崎)56.3%※
17三浦知良(93川崎)55.6%※
18佐藤寿人(06広島)54.5%※
19中山雅史(01磐田)53.3%※
20ハーフナー マイク(11甲府)53.1%※
21前田遼一(10磐田)51.5%※
22大島秀夫(07横浜FM)46.7%※
23大久保嘉人(07神戸)45.2%※
24柳沢敦(08京都)43.8%※
ご覧の有様で09前田も11マイクもベスト10にすら未達。13大久保は4位にランクイン。日本人得点王はワーストを更新しやすいが日本代表の活性になるわけないよなこれじゃ。


以上を元に例年の流れを汲み得点王を予想する。
通算17位のゴン(00磐田)69.0%を参考に考えると
出場34試合で23.46≠24得点。
が求められる。
得点ランキングの高騰は考えづらくこんなもんでも得点王になれるのがデータとしては情けなくなるくらい。
いつまでも低い得点力ではJの魅力が無くなりそうだ。
全盛期のカズ、ゴンレベルの活躍を期待出来る日本人がいるか?

大久保がようやくノルマは越えたが若手でいい加減出てきてほしいものです。