運動量豊富にプレッシャーをかけ続けたが決定力を欠いた北澤を下げ岡野を投入。
岡田は試合開始前から岡野の起用を考えていたそうだ。
延長1stシュートはその岡野。
山口が中盤で読みの利いたパスカット。
カウンターから岡野のスピードを活かした日本は岡野が強烈なシュート。
GKアベドザデが腹部を押え倒れる。
イランの運動量は落ちており元気な岡野が実に生き生きしている。
中田のFKのクリアを名波が拾いミドル。
イランの攻めは日本のラインコントロールにオフサイドにかかりボールは日本が支配する。
延長に入り岡野にパスが通るとサイドに流れたり裏を取ることでイランが引かざるを得なくなる。
引いたイランに中田が同点時のようなクロスを供給。
城がフリーで叩き込むがゴールラインを割れない。
CKをクリアし名波が身体を張ってマハダビキアを止める。
相手のFKを防ぐと中田が縦へロングフィード。
有名な「ヒデが見えた」フリーの岡野が横パスしたシーンである。
間接FKはヒデと名波の呼吸が合わない。
中田から呂比須、城が潰され岡野が飛び込んだがバーを遥かに上回る。
何度目のチャンスだろうか?
当時も岡野に苛立ちを感じたが今見てもそれは変わらない。
もっともそれは城にも言える事だが…
延長前半を終えた。
延長後半は当然メンバーに変わりはない。
お互い3人の交代枠を使い切りあとは選手を信じるのみだった。
フリーの城はシュートを打たず無駄なクロス。
クリアされるのならシュートで終わらせるべきだった。
CKから名波~中田、城はGKアベドザデと交錯し腰を強打。
ここまで日本はフィニッシュがなかなか放てない。
中田が城の肩を持ち何かを呟く。後に城は脳震盪を起こし試合(延長以後)のことは何も覚えてないと証言しているが中田はそれを見抜いていたようだ。
アベドザデが腹部を頻繁に触り動きが鈍い。
岡野が速さを存分に活かしてプレッシャーをかける。
イランが高速カウンターで裏に抜けたフリーのダエイが放つが枠の外。
ヒヤッとした日本だったがピンチのあとにようやく重い世界への扉を開いた。
呂比須が背後からボールを奪い、ヒデがキープ。
反転し前を向いた中田は誰もいない左サイドのオープンスペースへ走り込む。
オフサイドを気にしながら岡野は着々と裏を狙い中田は限られた選択肢の中からミドルをセレクト。
もちろん相手DFの寄せが甘く、マーカーにパスコースを消された状態でリスクのあるスルーパスを中田が選択するはずはなかった。また受け手が岡野でなく決定力のある呂比須ならまた違う選択をしたかもしれない。
そしてボールキープが岡野ならまた横パスしたかもしれないが…
中田は軸足を滑りながら左足でゴールに向かいミドルを放つ。濡れたピッチを計算した中田らしい低空ショット、そういえば雨のコンフェデ杯オーストラリア戦でも低い強烈なキックを見せた。今の日本人選手でそんな機転が使える選手、香川さえやらないかも。
幾度も外した岡野は「また外したらやばい」「このまま勝てなかったらマレーシア人になろうかと思ってた」と確実に決めるため滑り込んでゴールに流し込んだ。
日本サッカー界が1954年3月のW杯予選初挑戦から44年目。
長沼健の初ゴール(対韓国・1-5敗戦)から62試合目、125点目がW杯初挑戦を呼び込んだ。
ついに世界への扉が開かれた瞬間である。
歴史に名を刻んだ14名
20GK川口能活
2DF名良橋晃
4DF井原正巳
17DF秋田豊
3DF相馬直樹
6MF山口素弘
7MF中田英寿
10MF名波浩
13MF北澤豪
→14FW岡野雅行(91分)
11FW三浦知良
→18FW城彰二(64分)
32FW中山雅史
→30FW呂比須ワグナー(64分)
1997年11月16日(日)21時03分キックオフ
マレーシア・ジョホールバル・ラルキンスタジアム
今見ても実に緊張する試合である。
そして3得点に絡んだヒデを改めて凄い選手だったと感じ、城のがむしゃらさに敬意を表する。
感動をありがとう。
お疲れ様と。
2013年11月16日で16年が経った。
日本は来年ブラジルW杯。
この時の14人で現役は川口、岡野、カズ。16年も経つのにまだやってるのがスゲー(笑)
あのフランスで散った日本がこの16年で何を学び、そして何を掴むのか?
フランスに置いてきた魂…また少しだけブラジルに力を貸してあげて欲しいものだ。
イランとの死闘…この先またあるだろう。
忘れてはならない世界への扉。
こじあけるにはそう簡単にはいかないとビデオを見て改めて思った。
あの日・あの瞬間、皆さんはどうしていましたか?
岡田は試合開始前から岡野の起用を考えていたそうだ。
延長1stシュートはその岡野。
山口が中盤で読みの利いたパスカット。
カウンターから岡野のスピードを活かした日本は岡野が強烈なシュート。
GKアベドザデが腹部を押え倒れる。
イランの運動量は落ちており元気な岡野が実に生き生きしている。
中田のFKのクリアを名波が拾いミドル。
イランの攻めは日本のラインコントロールにオフサイドにかかりボールは日本が支配する。
延長に入り岡野にパスが通るとサイドに流れたり裏を取ることでイランが引かざるを得なくなる。
引いたイランに中田が同点時のようなクロスを供給。
城がフリーで叩き込むがゴールラインを割れない。
CKをクリアし名波が身体を張ってマハダビキアを止める。
相手のFKを防ぐと中田が縦へロングフィード。
有名な「ヒデが見えた」フリーの岡野が横パスしたシーンである。
間接FKはヒデと名波の呼吸が合わない。
中田から呂比須、城が潰され岡野が飛び込んだがバーを遥かに上回る。
何度目のチャンスだろうか?
当時も岡野に苛立ちを感じたが今見てもそれは変わらない。
もっともそれは城にも言える事だが…
延長前半を終えた。
延長後半は当然メンバーに変わりはない。
お互い3人の交代枠を使い切りあとは選手を信じるのみだった。
フリーの城はシュートを打たず無駄なクロス。
クリアされるのならシュートで終わらせるべきだった。
CKから名波~中田、城はGKアベドザデと交錯し腰を強打。
ここまで日本はフィニッシュがなかなか放てない。
中田が城の肩を持ち何かを呟く。後に城は脳震盪を起こし試合(延長以後)のことは何も覚えてないと証言しているが中田はそれを見抜いていたようだ。
アベドザデが腹部を頻繁に触り動きが鈍い。
岡野が速さを存分に活かしてプレッシャーをかける。
イランが高速カウンターで裏に抜けたフリーのダエイが放つが枠の外。
ヒヤッとした日本だったがピンチのあとにようやく重い世界への扉を開いた。
呂比須が背後からボールを奪い、ヒデがキープ。
反転し前を向いた中田は誰もいない左サイドのオープンスペースへ走り込む。
オフサイドを気にしながら岡野は着々と裏を狙い中田は限られた選択肢の中からミドルをセレクト。
もちろん相手DFの寄せが甘く、マーカーにパスコースを消された状態でリスクのあるスルーパスを中田が選択するはずはなかった。また受け手が岡野でなく決定力のある呂比須ならまた違う選択をしたかもしれない。
そしてボールキープが岡野ならまた横パスしたかもしれないが…
中田は軸足を滑りながら左足でゴールに向かいミドルを放つ。濡れたピッチを計算した中田らしい低空ショット、そういえば雨のコンフェデ杯オーストラリア戦でも低い強烈なキックを見せた。今の日本人選手でそんな機転が使える選手、香川さえやらないかも。
幾度も外した岡野は「また外したらやばい」「このまま勝てなかったらマレーシア人になろうかと思ってた」と確実に決めるため滑り込んでゴールに流し込んだ。
日本サッカー界が1954年3月のW杯予選初挑戦から44年目。
長沼健の初ゴール(対韓国・1-5敗戦)から62試合目、125点目がW杯初挑戦を呼び込んだ。
ついに世界への扉が開かれた瞬間である。
歴史に名を刻んだ14名
20GK川口能活
2DF名良橋晃
4DF井原正巳
17DF秋田豊
3DF相馬直樹
6MF山口素弘
7MF中田英寿
10MF名波浩
13MF北澤豪
→14FW岡野雅行(91分)
11FW三浦知良
→18FW城彰二(64分)
32FW中山雅史
→30FW呂比須ワグナー(64分)
1997年11月16日(日)21時03分キックオフ
マレーシア・ジョホールバル・ラルキンスタジアム
今見ても実に緊張する試合である。
そして3得点に絡んだヒデを改めて凄い選手だったと感じ、城のがむしゃらさに敬意を表する。
感動をありがとう。
お疲れ様と。
2013年11月16日で16年が経った。
日本は来年ブラジルW杯。
この時の14人で現役は川口、岡野、カズ。16年も経つのにまだやってるのがスゲー(笑)
あのフランスで散った日本がこの16年で何を学び、そして何を掴むのか?
フランスに置いてきた魂…また少しだけブラジルに力を貸してあげて欲しいものだ。
イランとの死闘…この先またあるだろう。
忘れてはならない世界への扉。
こじあけるにはそう簡単にはいかないとビデオを見て改めて思った。
あの日・あの瞬間、皆さんはどうしていましたか?