現在のJ2の優先順位。
「1」勝ち点
「2」得失点差
「3」総得点数
「4」当該チーム間の対戦成績(イ勝ち点、ロ得失点差、ハ総得点数)
「5」反則ポイント
「6」抽選

この順でJ1、J2の順位が決まる。説明するまでもないが勝ち点が1でも多ければ順位は上。同勝ち点の場合、得失点差で決まるのはヴェルディサポには08年の降格で身に染みること。
極端な話しなかなか順位決定「4」までいくことはない。最も「3」でさえ09年にJ1で神戸と山形が同勝ち点、同得失点差となり総得点で神戸が上回り14位、山形15位となった事例が1度あるのみ。J2でシーズン終了時に適用されたことはない(シーズン中ならよくある順位決定だが)。

昇格圏内のクラブの得失点差と総得点数について調べる。
99年以後15シーズンで実際に昇格したクラブは38クラブ※。
※2013年POで決まるクラブは38クラブに含むが確定まで(理事会の承認まで)は以下の記述においては含まない。

仮にすべてのシーズンで現在の3クラブ昇格制とするならば45クラブになる。その45クラブを対象に調べよう。
なお2012年よりプレーオフ導入、2位以内が自動昇格、3位~6位がトーナメント方式のプレーオフとなる。クラブ数の都合※により6位以内が過半数を、より上回る08年(15クラブ)以降のデータを対象とする。
※99年は10クラブ、上位と下位を分けると5クラブ、5位までがAクラスとなる。13年は22クラブ、Aクラスは11位まで。99年の6位と13年の6位を単純に比較できるわけがない。

従い2位以内のノルマ、6位以内のノルマを断定していきます。

□…昇格していない
▼…入れ替え戦敗退により昇格していない
※成績的に参考にしにくくランキングからは除外。6位以内のデータとして参考にする。
クラブ名・総得失点差・総得点
13年・試合数42
1G大阪・+53・99
2神戸・+37・78
3京都・+22・68□
4徳島・+5・56□
5千葉・+19・68□
6長崎・+8・48□
POによる昇格が決定次第追記。4~6位に関しては参考にしづらいので昇格しても除外する。

12年・試合数42
1甲府・+28・63
2湘南・+23・66
3京都・+16・61□
4横浜FC・+17・62□
5千葉・+28・61□
6大分・+19・59※

11年・試合数38
1FC東京・+45・67
2鳥栖・+34・68
3札幌・+17・49
4徳島・+13・51□
5東京V・+24・69□
6千葉・+7・46□

10年・試合数36
1柏・+47・71
2甲府・+31・71
3福岡・+29・63
4千葉・+21・58□
5東京V・+13・47□
6横浜FC・+7・54□

09年・試合数51
1仙台・+48・87
2C大阪・+47・100
3湘南・+32・84
4甲府・+30・76□
5鳥栖・+20・71□
6札幌・+13・74□

08年・試合数42
1広島・+64・99
2山形・+26・66
3仙台・+15・62▼
4C大阪・+21・81□
5湘南・+20・68□
6鳥栖・-1・50□

07年・試合数48
札幌・+21・66
東京V・+33・90
京都・+21・80

06年・試合数48
横浜FC・+29・61
柏・+24・84
神戸・+25・78

05年・試合数44
京都・+49・89
福岡・+29・72
甲府・+14・78

04年・試合数44
川崎・+66・104
大宮・+25・63
福岡・+15・56▼

03年・試合数44
新潟・+40・80
広島・+30・65
川崎・+41・88□

02年・試合数44
大分・+33・67
C大阪・+40・93
新潟・+28・75□

01年・試合数44
京都・+31・79
仙台・+22・78
山形・+22・61□

00年・試合数40
札幌・+49・71
浦和・+42・82
大分・+42・80□

99年・試合数36
川崎・+35・69
FC東京・+16・51
大分・+20・62□

1試合平均得失点差ランキング(同率の場合は新しいシーズンから並べる)
※消化試合数がバラバラなために1試合平均とすると実際の得失点差は交互するので右側の数値を見てほしい。
広島・+64(08・1)+1.52
川崎・+66(04・1)+1.50
柏◇・+47(10・1)+1.31
G大阪・+53(13・1)+1.26
札幌・+49(00・1)+1.23
FC東京・+45(11・1)+1.18
京都・+49(05・1)+1.11
浦和・+42(00・2)+1.05
大分・+42(00・3)+1.05
川崎・+35(99・1)+0.97
仙台・+48(09・1)+0.94
川崎・+41(03・3)+0.93
C大阪・+47(09・2)+0.92
新潟・+40(03・1)+0.91
C大阪・+40(02・2)+0.91
鳥栖・+34(11・2)+0.89
神戸・+37(13・2)+0.88
甲府・+31(10・2)+0.86
福岡・+29(10・3)+0.81
大分・+33(02・1)+0.75
京都・+31(01・1)+0.70
東京V・+33(07・2)+0.69
広島・+30(03・2)+0.68
甲府・+28(12・1)+0.67
福岡・+29(05・2)+0.66
新潟・+28(02・3)+0.64
湘南・+32(09・3)+0.63
山形・+26(08・2)+0.62
横浜FC・+29(06・1)+0.60
大宮・+25(04・2)+0.57
大分・+20(99・3)+0.56
湘南・+23(12・2)+0.55
神戸・+25(06・3)+0.52
柏◇・+24(06・2)+0.50
仙台・+22(01・2)+0.50
山形・+22(01・3)+0.50
札幌・+17(11・3)+0.45
札幌・+21(07・1)+0.44
京都・+21(07・3)+0.44
FC東京・+16(99・2)+0.44
仙台・+15(08・3)+0.36
福岡・+15(04・3)+0.34
甲府・+14(05・3)+0.32
平均1.00、つまり消化試合数分を保持すれば昇格は固いと予見する。
1.00とかなりそれとなく簡単に書いたがそれを達するには得点力もさることながら守備力がモノをいう。
2位以内のボーダーラインだと06柏ら0.50以下ではかなり不安である。やはり0.60以上は不可欠であることは確かだ。
13G大阪が歴代4位、08広島、04川崎と得点率では並ぶものの得失点差率は下回った。決して堅守でもなかった04川崎なんかと比べても13G大阪の守備は穴、来期のJ1でそれがどう改善されるのか?
06年の横浜FCが得点力の低さを守備力で支えて0.60、攻守のバランスがとても大切なことを物語っているデータである。


1試合平均総得点数ランキング(同率の場合は新しいシーズンから並べる)
※同上に右の数値参照
G大阪・99(13・1)2.36
広島・99(08・1)2.36
川崎・104(04・1)2.36
C大阪・93(02・2)2.11
浦和・82(00・2)2.05
京都・89(05・1)2.02
川崎・88(03・3)2.00
大分・80(00・3)2.00
柏・71(10・1)1.97
甲府・71(10・2)1.97
C大阪・100(09・2)・1.96
川崎・69(99・1)1.92
東京V・90(07・2)1.88
神戸・78(13・2)1.86
新潟・80(03・1)1.82
京都・79(01・1)1.80
鳥栖・68(11・2)1.79
札幌・71(00・1)1.78
甲府・78(05・3)1.77
仙台・78(01・2)1.77
FC東京・67(11・1)1.76
柏・84(06・2)1.75
福岡・63(10・3)1.75
大分・62(99・3)1.72
仙台・87(09・1)・1.71
新潟・75(02・3)1.70
京都・80(07・3)1.67
湘南・84(09・3)・1.65
福岡・72(05・2)1.64
神戸・78(06・3)1.63
湘南・66(12・2)1.57
山形・66(08・2)1.57
札幌・66(07・1)1.57
大分・67(02・1)1.52
甲府・63(12・1)1.50
仙台・62(08・3)1.48
広島・65(03・2)1.48
大宮・63(04・2)1.43
FC東京・51(99・2)1.42
山形・61(01・3)1.39
札幌・49(11・3)1.29
横浜FC・61(06・1)1.27
福岡・56(04・3)1.27

大方の予想に反して得点率では歴代1位タイに留まった13G大阪。まぁ序盤や終盤にてこずりながらもしっかり帳尻合わせが出来ちゃうのがいかにもG大阪らしい。記事にもなってたが今期は99得点であと1点で100得点。記事には1試合平均の件は全く感知してないから私のオリジナル調べだが100÷42=2.38095238095…。この1点で歴代単独でNo.1得点率だったのに、G大阪らしい(笑)
なおJ2で1試合平均2得点以上は08広島以来6シーズンぶりのこと、2.00の壁は高く5年もの未達が続いたがさすがG大阪、シーズン中盤あたり(第21節時点は達してないが精査してないから正確にはわからない)にはすでに2得点以上は確保していたしレアンドロ→宇佐美とエースが入れ替わりながらも変わらぬ破壊力を見せてくれたことには感服します。これで08広島、05川崎と並び歴代1位タイの得点力を歴史に刻む。ただ小数点以下第3位の四捨五入であり13G大阪ならびに08広島は2.35714285714…、05川崎は2.36363636363…であるため厳密には05川崎が歴代No.1である。
得点は2.00あれば余裕。が、08広島以降2.00の壁は高く成し得たクラブはいなかった。また13G大阪以外で最多は13神戸の1.86と1.90にすらなかなか届かない。恐らく主力流出は必至な14磐田にもこの2.00は高い壁になるはずで今後もしばらく2得点クラブは出ないと予見する。

先述したが史上No.1の2.36を上回るには2014年だと42試合×2.36=99.12≠100点以上である。ただ09年のように51試合あって102点越えがないのだから42試合で100点越えのハードルの高さは説明不要でしょう。いや13G大阪が届かなかったと書いたほうがわかりやすいか。

2位以内のボーダーラインは1.70くらいか。最も得点力があっても優勝できないのがJ2だ。


では6位以内とするとノルマはいかほどか?
1試合平均得失点差ランキング(同率の場合は新しいシーズンから並べる)
※消化試合数がバラバラなために1試合平均とすると実際の得失点差は交互するので右側の数値を見てほしい。
福岡・+29(10・3)+0.81
千葉・+28(12・5)+0.67
東京V・+24(11・5)+0.63
湘南・+32(09・3)+0.63
甲府・+30(09・4)+0.59
千葉・+21(10・4)+0.58
京都・+22(13・3)+0.52
C大阪・+21(08・4)+0.50
湘南・+20(08・5)+0.48
千葉・+19(13・5)+0.45
大分・+19(12・6)+0.45
札幌・+17(11・3)+0.45
横浜FC・+17(12・4)+0.40
鳥栖・+20(09・5)+0.39
京都・+16(12・3)+0.38
東京V・+13(10・5)+0.36
仙台・+15(08・3)+0.36
徳島・+13(11・4)+0.34
札幌・+13(09・6)+0.25
長崎・+8(13・6)+0.19
横浜FC・+7(10・6)+0.19
千葉・+7(11・6)+0.18
徳島・+5(13・4)+0.12
鳥栖・-1(08・6)-0.02

08鳥栖は除外したい、マイナスでも6位以内に入るなんて断定できるわけがない。通年のノルマならば単純に6位最高位の12大分の+0.45としよう。これくらいないと得失点差で優位に立てない。


1試合平均総得点数ランキング(同率の場合は新しいシーズンから並べる)
※同上に右の数値参照
C大阪・81(08・4)1.93
東京V・69(11・5)1.82
福岡・63(10・3)1.75
湘南・84(09・3)1.65
京都・68(13・3)1.62
千葉・68(13・5)1.62
湘南・68(08・5)1.62
千葉・58(10・4)1.61
横浜FC・54(10・6)1.50
甲府・76(09・4)1.49
横浜FC・62(12・4)1.48
仙台・62(08・3)1.48
京都・61(12・3)1.45
千葉・61(12・5)1.45
札幌・74(09・6)1.45
大分・59(12・6)1.40
鳥栖・71(09・5)1.39
徳島・51(11・4)1.34
徳島・56(13・4)1.33
東京V・47(10・5)1.31
札幌・49(11・3)1.29
千葉・46(11・6)1.21
鳥栖・50(08・6)1.19
長崎・48(13・6)1.14

1.20だと苦戦必至。必然的に高めにノルマを掲げるならば1.45だろう。得点力もさることなから守備力も必要不可欠。


結論(2013シーズン)
6位以内ノルマ
・得失点差は+19程度は必要(+0.45以上)
・総得点数は61程度が必要(1.45以上)
勝ち点は66程度必要。

2位以内ノルマ
・得失点差は+26程度は必要(+0.60以上)
・総得点数は72程度が必要(1.70以上)
勝ち点は76程度必要。

J2 順位表
順位 チーム名 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点差
一試合平均得点・一試合平均失点・一試合平均得失点差
1 G大阪 87 42 25 12 5 99 46 53
2.36・1.10・1.26
2 神戸 83 42 25 8 9 78 41 37
1.86・0.98・0.88
3 京都 70 42 20 10 12 68 46 22
1.62・1.10・0.52
4 徳島 67 42 20 7 15 56 51 5
1.33・1.21・0.12
5 千葉 66 42 18 12 12 68 49 19
1.62・1.17・0.45
6 長崎 66 42 19 9 14 48 40 8
1.14・0.95・0.19
7 松本 66 42 19 9 14 54 54 0
1.29・1.29・0.00
8 札幌 64 42 20 4 18 60 49 11
1.43・1.17・0.26
9 栃木 63 42 17 12 13 61 55 6
1.45・1.31・0.14
10 山形 59 42 16 11 15 74 61 13
1.76・1.45・0.31
11 横浜FC 58 42 15 13 14 49 46 3
1.17・1.10・0.07
12 岡山 56 42 13 17 12 52 48 4
1.24・1.14・0.10
13 東京V 56 42 14 14 14 52 58 -6
1.24・1.38・-0.14
14 福岡 56 42 15 11 16 47 54 -7
1.12・1.29・-0.17
15 水戸 55 42 14 13 15 50 58 -8
1.19・1.38・-0.19
16 北九州 49 42 13 10 19 50 60 -10
1.19・1.43・-0.24
17 愛媛 47 42 12 11 19 43 52 -9
1.02・1.24・-0.21
18 富山 44 42 11 11 20 45 59 -14
1.07・1.40・-0.33
19 熊本 43 42 10 13 19 40 70 -30
0.95・1.67・-0.71
20 群馬 40 42 9 13 20 43 61 -18
1.02・1.45・-0.43
21 岐阜 37 42 9 10 23 37 80 -43
0.88・1.90・-1.02
22 鳥取 31 42 5 16 21 38 74 -36
0.90・1.76・-0.86


6位以内ノルマ
・得失点差は+19程度は必要(+0.45以上)
・総得点数は61程度が必要(1.45以上)
勝ち点は66程度必要。
どちらも満たしたのはG大阪、神戸、京都、千葉の4クラブ。こういうノルマは余裕で満たすくらいでないとJ1では厳しいのは間違いない。
得失点差が満たさないが得点は京都、千葉を差し置き山形がリーグ3位に入る。山形扱いの記事にあったが破綻した守備さえしっかりすればG大阪、神戸と上位を争えたはずだが。石崎体制になり14年はどう立て直すのか?
得点も得失点差も大きく満たさないがリーグNo.1の堅守で昇格元年ながらPO圏内の6位入賞となった長崎。ハマナチオ(06横浜FC)以来の堅守でチームを牽引する琢也監督の下、J1への挑戦はどうなりますか?09ヴェルディでは全く堅守にならなかったくせに琢也ってわからない。

2位以内ノルマ
・得失点差は+26程度は必要(+0.60以上)
・総得点数は72程度が必要(1.70以上)
勝ち点は76程度必要。
どちらも満たしているのはG大阪と神戸。勝ち点も余裕で満たした。やはりこれくらいのチームでなきゃJ2は制せないのか?

やはりノルマは満たしたい、だがヴェルディには来期も正直厳しいノルマ。目の前の敵を一つ一つ倒し、なるだけノルマに近づけるシーズンに。もちろん勝ち点を稼いだうえでの得失点差、得点なのだけど。