vs群馬
11勝・3敗・5分・32得・16失・差+16
1-0:2-1(13年)
2-0:1-0(12年)
1-3:0-0(11年)
2-0:0-1(10年)
2-0:0-3:2-1(09年)
5-0:0-0:3-1:2-2(07年)
3-2:4-0:1-1:1-1(06年)
ヴェルディ得点者
平本一樹:6(06:4 09:2)
大野敏隆:2(06:2)
齋藤将基:1(06:1)
石川竜也:1(06:1)
マルクス:1(06:1)
船越優蔵:1(07:1)
フッキ:7(07:7)
土屋征夫:2(07:1 11:1)
ディエゴ:1(07:1)
レアンドロ:1(09:1)
大黒将志:1(09:1)
富澤清太郎:1(10:1)
河野広貴:1(10:1)
西紀寛:1(12:1)
阿部拓馬:1(12:1)
高橋祥平:1(12:1)
金鐘必:1(13:1)
巻誠一郎:1(13:1)
中島翔哉:1(13:1)
群馬得点者
太田恵介・1(06:2)
高田保則・4(06:2、07:1、09:1)
尾本敬・1(07:1)
カレカ・1(07:1)
都倉賢・2(09:2)
後藤涼・1(09:1)
松下裕樹・1(10:1)
ラフィーニャ・1(11:1)
萬代宏樹・1(11:1)
前田雅文・1(11:1)
平繁龍一・1(13:1)
V的 東京Vvs群馬 MVP
翔哉。スピードも判断も技術も◎。たった一瞬で試合の主役に躍り出てしまった翔哉だが本来の我の強さからすれば遅かったくらい。もっと「俺が」な翔哉が見たい。
V的 東京Vvs群馬 敢闘賞
平繁、1stレグではゴールこそなかったが常盤との鬼ごっこは完勝。2ndレグ、チャンスはあったが決めきれないままだった平繁だがわずかな隙を突いてきっちり恩返しするあたりはさすが。
vs群馬 総評
1stレグはマンツーマンディフェンスで不安を感じたが1点を守り抜き逃げ切る。
2ndレグは先制したが不意を突かれ追い付かれた。翔哉の個人技で決勝点を奪い競り勝つが残留争いをする相手にいつも苦戦するようでは情けない。
唯一の評価は2タテしたこと、群馬相手にも常に競り勝つくらいでないとJ1は遠ざかる。
▽ヴェルディキラーに注意せよ!
青木孝太・2(09岡山:1、10千葉:1)
平繁龍一・1(13群馬:1)
以下当時の雑感なので内容はご了承ください。
13 AWAY 5月6日(月・祝) 1-0 群馬 正田スタ
得点者 金鐘必1-0
V的ヤス采配通知表
スタメン評価点: 6.5・疲れと膝の不安がある西に代わり安田、守備バランスを考えてか小池に代わり石神、石神と入れ替わるカタチで右CBに井林とスタメンはテコ入れ。機能したかと問えば刀根負傷まではまぁまぁではあったはず。
累計73.5 12試合 平均6.09
交代内容評価点: 4.0・刀根の負傷は緊急事態、それを加味してもとんだ茶番で。確かに安田、小池のパフォーマンスは悪かった。使った監督も責任はあるだろう。
累計54.0 11試合 平均4.91
1人目: 4.0・小池以外の選択肢だと吉野か直輝だろうけど吉野も信用できないのか?レギュラーとSUBの経験差が大きい。緊急だったが緊急だからこそ交代枠を無駄にするようでは仕方ないで済まされない。
時間:20分・展開:リード(1-0)・交代者:刀根→小池・理由:負傷交代
2人目: 6.0・直輝自身は左WBで守備には貢献。攻撃でもう一つ二つ打破できたら違ったが。直輝起用は悪くない、安田を見切るくらいならスタメンで見たかった。
時間:54分・展開:リード(1-0)・交代者:安田→直輝・理由:戦術的交代
3人目: 6.0・西に20分フルで走らせるのは効果的ではあった。相手からすれば気の効いた西のような選手を終盤に対峙するのは厄介、ただチビの消耗は著しかっただけに小池よりチビを下げてくれてもと素人考えで。
時間:70分・展開:リード(1-0)・交代者:小池→西・理由:戦術的交代
V的選手評価点
三浦MA: 6.0・起用法には不満だ。内容に満足しないのはいいが求めるレベルにチームが及ばないのなら段階を踏む決断も必要ではないか?いきなり理想を求めるには酷なレベル。
累計66.0 12試合 平均5.50
1GK佐藤: 7.0・平繁のシュートやCK、FKで安定したセーブを披露。2試合ぶりの完封を果たした。
累計72.0 12試合 平均6.00 :1回
26DF井林: 7.0・デビュー戦で上々の出来。強豪相手にも浮き足立たずにプレーできるか楽しみな選手。
累計7.0 1試合 平均7.00 :1回
3DF刀根: 6.5・ミスもあったが安定してきた矢先、歩けないほどだったため負傷が心配。接触系だが軽い症状ならいいが。
累計69.0 12試合 平均5.75 :0回
5DF 金 : 8.0・前節の汚名返上、しっかりと押し込み決勝点をマーク、中央CBも無難にこなし完封に貢献。
累計69.5 12試合 平均5.79 :1回
19DF 森 : 6.5・クロスが精度を欠き攻撃ではキレがない。守備では要所要所をしっかりカバーしたが、攻撃で存在感薄い。
累計64.5 11試合 平均5.86 :0回
14MF鈴木: 7.0・一人では限度があるバイタルエリアを懸命にカバー。攻撃では長短のパスもマチマチ。精度を高めたい。
累計69.5 12試合 平均5.79 :1回
2DF石神: 7.0・CKやFKを任されゴールにも絡むなど攻撃で存在感を発揮。急遽左CBに入るも急造DFラインにあって安定させた。
累計47.5 8試合 平均5.94 :0回
10MF安田: 6.0・空回りは否めず60分を持たずして見切られたのは悔しいだろう。ボールを保持したときの判断が的確にならないと。
累計19.0 4試合 平均4.75 :0回
16MFチビ: 6.5・終盤は疲れを見せたが復調の兆しも。ただフィニッシュ意識は低く、キープだけでは相手からすれば恐くない。
累計73.5 12試合 平均6.13 :2回
17FW常盤: 6.0・前半2度のチャンスを決めきれず不満が残る出来。最後まで諦めずにトライする姿が見たい。
累計69.5 12試合 平均5.79 :2回
44FW高原: 6.5・献身的にマークを引き付け常盤にお膳立てするも決めきれず。自身のシュートは少なく思い切りは欲しかった。
累計75.5 12試合 平均6.29 :2回
15MF小池: 5.0・守勢に回ることが多く自由にボールを持てず。自分のカタチに持ち込めないまま途中出場途中交代、ヤスの見切りは屈辱以外の何物でもないだろう。
累計67.5 11試合 平均6.14 :1回
27MF前田: 6.0・チームを思っての遅延だがイエローをもらえば反則になる。無駄なイエローはいらない。
累計42.0 7試合 平均6.00 :1回
11MF 西 : 7.0・あの時間からならフル稼働できるが周りがついてこないのが痛い。
累計61.5 10試合 平均6.15 :0回
V的MOM:井林章:デビュー試合としては大役を全う。とはいえまだデビューしただけ、実績をこれから作れ。
V的MIP:FW平繁龍一(群馬):常盤との鬼ごっこは完勝。ヴェルディへの感謝を恩返しとしては見せれず、助かりました(笑)
試合感想:横浜FCに完敗、ヤスも刀根や鐘必には厳しいコメントを寄せながら愛情も見せただけに「二度と」がキーワードになる。自滅だけは避けたいAway群馬戦、ヴェルディはメンバーを変更。DFラインは右から井林、刀根、鐘必。井林はデビュー戦にしてスタメン出場、大卒DFでは2010年の福井以来3年ぶりのこと、大成する選手がいない大卒だけに定着を狙いたい。左WBに石神、右MFに安田が入る。スタメンに変化を加えSUBには翔哉、秀仁が復帰。楽しみな陣容で敵地に乗り込んだ。
スカパーでは集音マイクを置きコイントスのやり取りを聞き取れる、集音マイクがなくても寄せの画が必ず入る。しかしカメラワークと実況が噛み合わないまま進み寄った画が入るとコイントスは終わっている。引きの画ではキャプテンチビと平繁が握手からの抱擁で旧友を称えあう様子がわかるがコイントスはたぶんヴェルディがボールをセレクト、群馬は陣地を左から右にチェンジ。チビが「ん?変わるの?」みたいなジェスチャーしたから平繁が後から陣地をチェンジ要求したんだと推測する。
ちなみにこの時点では無風、チビの「ん?」も頷ける無風だ。風上や風下があるならよくあるが無風、ピッチコンディションなのかな?とこの時は思ったが…。この群馬の意図は後半はっきりするのだが。
さてキックオフ。ヴェルディは立ち上がりからボールを回せるがなかなかシュートにいけない。相手の寄せは厳しくなくリズムは作れながら肝心のフィニッシュは撃てないまま立ち上がりを10分過ぎた。
群馬の狙いは前半スコアレス、その狙いを撃ち破ったのは13分。高原が優也のフィードを競り合い相手DFがファウル、ヴェルディはFKを獲得。石神、鈴木がキッカーに、鈴木が跨ぎ石神が狙うが壁に弾かれる。2ndボールは森が拾い石神へ預けると石神は左に展開、チビに渡ると一旦下げて鈴木に(石神はチビをカバーしに左サイドに上がる、チビは出したあとゴール前に上がるがその後の流れには関与していない)、鈴木は左サイド上がった石神へ、石神クロス、ニアで安田(髪型と小柄さから安田と断定)さらに高原が潰れGK内藤がフィスティング、このルーズボールを鐘必が押し込み先制点。
20分群馬FKのサインプレー、群集のなかでもつれ倒れた刀根が担架で運び出される。急いでドクターらを呼ぶチビと常盤、まだバッテンは出ておらずまさか交代するとは思わなかった。CK与えたがこれはクリア。刀根は一度立ち上がり左足を見せているのがアップされるがその後は自力で歩けず担架でピッチアウト、小池が左WBに入り石神が左CBに下がる。自力で歩けないだけでもかなりの重傷だろうか、ディフェンスリーダーを欠いてヴェルディは70分を戦うこととなる。
前半はサインプレーで平繁にチャンスを与えてしまうが難を逃れ、カウンターも優也がファインセーブ。ちなみにマンツーマンディフェンスで平繁に常盤がつくのだが3回くらい剥がされた。もちろん常盤が情けないのだがそもそもマンツーマンやるリスクはそこにある、ようするに群馬1人がヴェルディ2人をぶつけて時間稼ぎすれば平繁についてるはずの常盤は味方に妨害されて平繁に寄れない。それを少なくとも2回やられている。常盤だからなのかマンツーマンだからなのか?どっちにせよ情けない守りだ。
マンツーマンはやめるべきではないか?
ヴェルディは右サイドチビクロス、高原が落として常盤がシュート、ミートせずGK内藤がこぼすが常盤はこぼしたのを見てから詰めていく、ストライカーであるならば最後まで何があるかわからないのだから常にボールをゴールに押し込む姿勢を身に付けたい。終盤には常盤がCKから切り返しシュートも枠外。常盤を責めても仕方ないが追加点が奪えないことでヴェルディとしては余裕を失う。前半は1-0で折り返す。
後半に入ると天候は悪化、左から右に強風が吹く、群馬はこれを見越して陣地をチェンジしていたらしい、インターネットでも3時間置きの天気予報は出ている、風向きや今日の予報を秋葉監督らは計算していたようだ。ただ風は強すぎてセットプレーがまともに始めれず、むしろ逆風にさらされたのは群馬、自滅的なミスも重なりなかなか枠を捉えきれなかった。
ただヴェルディも後半になってもなかなかシュートまで持ち込めない。先手を打ちヤスが動く54分安田を下げて直輝を投入。その直輝は58分遅延で無駄なイエローをもらう。反則ポイントは罰金にもなる、無駄なイエローをもらうような遅延はすべきではない。
70分には20分に刀根に代えて送り込んだ小池をあっさり見切り西を投入。この連戦でまともにプレーしていない安田、まだ50分くらいの小池を見切るのはつまりヤス采配を自ら否定したとしか思えない。逆に言えば選手層の底上げが皆無だと認めたとも。
確かに安田、小池が貢献したとも言い難く異論はないが。
バイタルエリアも鈴木一人では厳しく終盤には2試合フル出場しているチビが疲れきり相手に自由を与えてしまった。
1-0で逃げ切り完封はしたが群馬の精度の低さに助けられたヴェルディ。
次は聖地国立でG大阪を撃破した首位神戸を迎え撃つ。今のヴェルディでは太刀打ちできないだろうとぶっちゃけ思う。相手に合わせるのはまだ百年早いヴェルディだが自分たちのスタンスを貫くには大敵過ぎる。刀根や福井など主力を欠くディフェンスライン、これを機に3バック+アンカー、3-1-4-2は神戸には控えてほしい。
今節の『Vの今日イチ』
77分00秒くらいのシーン、石神のサイドチェンジを受けた森がキープしようとしたがボールを出してしまう。判定は群馬スローイン、後藤がリスタートしようとボールを森から取ろうとするが倒れ込んだ森はボールを抱え込んでいる模様(スカパー中継は後藤をアップし森は全く映らない)森が起き上がると後藤は諦め後ろに任せて上がっていく。池内レフリーが森に何かを口頭注意するが森は聞く耳なし、遠目だが池内レフリーの手を振り払うようにも見えたが手を挙げ「あいよ」みたいな態度で守備に下がった。こう見えて森は今期イエローをもらっていない。直輝があからさまな遅延でイエローなのに、これは森の人徳なのか?ちなみに昨期の第13節時点では森は累積2枚(イエロー2枚による退場1回)。奇跡的なくらいイエローがない。まぁ悪意的にボールを抱え込んだわけでなく、悪意的にボールを渡さなかったわけでない。たまたま倒れたらボールが腹にあって後藤が「オレ」を起こさずに「ボール」を助けようとしたから「スネた」だけだ、みたいな感じかと。いずれにせよ森はかなり
クリーンなプレーしてます、ヴェルディでついに果たすか?フェアプレー個人賞『森勇介』。
35 HOME 9月29日(日) 2-1 群馬 国立
得点者 巻誠一郎1-0、1-1平繁龍一、中島翔哉2-1
V的ヤス采配通知表
スタメン評価点: 5.0・どこか集中を欠いた前半、後半の入り。特にバックパスの不安全ぶりがプロとしてはあるまじき。
累計189.5 35試合 平均5.41
交代内容評価点: 7.0・スタメンがどこか浮わついただけに関がカンフル剤になれば良かったが安田も含め似たり寄ったり。翔哉がピリッとさせたから勝てたが相変わらず交代カードの使い方は不満。翔哉当たりは評価したい。
累計156.5 35試合 平均4.47
1人目: 6.5・関では相手を押し込むような展開にはなりにくい。ただ不調だった勇介を切る英断はラストに生きた。
時間:55分・展開: 1-1 ・交代者:勇介→関・理由:戦術的交代
2人目: 6.0・いつもと変わらない交代、特記もなければ酷評もできない。安田投入が裏目に出なかった点は評価か。
時間:62分・展開: 1-1 ・交代者:西→安田・理由:戦術的交代
3人目: 8.0・結果がすべてだろう。一発でも仕事すれば誉めたい。早めの翔哉起用は当たりを引いた。
時間:73分・展開: 1-1 ・交代者:高原→翔哉・理由:戦術的交代
V的選手評価点
三浦MA: 6.5・バックパスの繋ぎなどいい加減セーフティに欠けたサッカーは見直さないと。勇介切りの英断、翔哉の早めの投入は奏功した。
累計177.5 35試合 平均5.07
1GK優也: 6.0・バックパスを繋ぐ意識はいいがミスれば致命的。不安定なまま試合を乗り切れるほど甘くはなかった。
累計205.5 35試合 平均5.87 :3回
26DF井林: 6.0・カウンターは尽くやられてしまいらしさを見せれず。競り合いも勝てないのは痛い。
累計127.5 22試合 平均5.80 :1回
23DF吉野: 6.0・平繁に裏を取られなかなかリズムを作れず。なんとかカバーしたかったがカウンターに手を焼く。
累計30.5 5試合 平均6.10 :1回
2DF石神: 6.0・カウンター対策が成されないまま苦戦。高めの位置取りもできず攻守に苦戦。
累計169.5 29試合 平均5.84 :1回
19DF勇介: 5.5・バックパスが不安要素に。安易に奪われカウンターを浴び失点。攻守にミス目立ち早々と切られたのも仕方ない。
累計188.5 33試合 平均5.71 :1回
14MF鈴木: 6.5・ロングボールで先制を呼び込むなどパスの精度は高かったがカウンター対策はできず。
累計186.5 33試合 平均5.65 :2回
15MF小池: 6.0・古巣相手に発奮、左サイド深くに走り込み先制に貢献したが自身のゴールで恩返しはできず。
累計169.5 29試合 平均5.84 :2回
11MF 西 : 6.0・運動量は相変わらずなく攻守に存在感は薄いまま。中後が評価上げただけに危機はあるはずだが。
累計176.0 31試合 平均5.68 :1回
16MFチビ: 6.5・先制点はアーリークロスを巻に合わせた。ゴールに向かうようなプレーは継続したい。
累計196.0 34試合 平均5.76 :2回
18FW 巻 : 6.5・先制は絶妙なタッチでコースを変えた。守備にも尽力したがどこか浮わついた守備陣に一喝して引き締めたかったが。
累計65.5 12試合 平均5.46 :1回
44FW高原: 6.0・先制は絶妙な駆け引きから巻をニアでフリーに。ゴールこそないが相変わらずチームのために献身的だった。
累計203.0 34試合 平均5.97 :6回
35DF 関 : 6.5・強引にボールを奪取したことで決勝点を呼び込む。それ以外は代役は代役に過ぎず勇介には及ばないか。
累計28.0 5試合 平均5.60 :0回
10MF安田: 6.0・守備には尽力したがミスも絶えないのは不満。
累計89.5 17試合 平均5.26 :1回
7MF翔哉: 8.0・少ない出場時間でもワンチャンスでも生かせるかどうか、翔哉だからこそのチャレンジが国立で花開く。
累計83.0 15試合 平均5.53 :1回
V的MOM:中島翔哉:国立ラストゲームで主役に躍り出るあたり翔哉らしい。
V的MIP:MF青木孝太(群馬):さすがヴェルディキラーという粘り。ヴェルディとしては交代でピッチを退いてくれたから助かった。
試合感想:千葉を撃破し勢いに乗りたいヴェルディ、チャンピオンシップを除き96試合目となる国立ラストゲーム、有終の美を飾りたい。対するは残留争いに苦戦する群馬、互いに負けられない試合が聖地国立でキックオフ。
ヴェルディはGK優也、DF井林、吉野、石神、MF勇介、鈴木、小池、西、チビ、FW巻、高原がスタメン。西は2試合ぶりのスタメン。SUB ポープ 舞人 関 安田 大輔 翔哉 常盤。ポープは4試合ぶりのメンバー入り。
スカパーの試合前のCGでは中後となる右MF、訂正はしていたが珍しい人的ミス。大事なスタメン紹介だけに気を付けてほしいものだ。西が右MFでスタメン、中後がベンチ外。
スカパーではこの試合は101試合目と強調していたがこれはスカパー独自のカウントと思われる。J.LEAGUE YEARBOOKなどJの公式データではチャンピオンシップがレギュラーシーズンのリーグ戦と合算されたデータはないので国立(Home & Away含む)開催のリーグ戦では96試合目となる。
試合は立ち上がりから群馬の策略に苦戦。群馬秋葉監督が画策した3-4-2-1というデモンズミラー、ほぼ数的同数でマンツーマンとなりヴェルディは得意のパス回しさえも自滅を生む。平繁、ダニエル、青木という群馬のFW陣に脅かされ始めるとこの試合も一筋縄にはいかないと思い知らされる。
16分には西が相対する坂井にボールを奪われた展開から鋭いカウンターを食らうなど群馬の策略は確実にヴェルディを苦しめた。
しかし先制はヴェルディに生まれた。
19分相手のゴールキック、ミスになりラインを割る。勇介がスローイン、井林に渡し井林から優也、吉野と経由し下がってきた鈴木に預けた。いつもなら石神か縦に入れてチビか小池を使うような何気ないパス回しから一転、鈴木は思い切りよく左サイド深くに蹴り込む。ここに小池、うまくコントロールし反転、カバーにきたチビに託す。チビは右足に持ち変えてクロス、ニアから斜めに走り込む高原に対しゴール前中央からニアにフェンイトしながら走り出した巻。高原に気を取られ一歩も動けない錯乱状態のCB3枚を嘲笑い、低いヘディングで合わせコースを変える、GK北も反応できずゴールに吸い込まれる。
23分群馬のカウンターで青木から平繁へ、裏へ抜け出し優也と1対1となるが枠外。
36分には優也へ繋ぎ吉野へ出すがミス、青木にカットされシュートされたが優也キャッチ。
42分には勇介のバックパスを瀬川に狙われバーの上、勇介は特にだがチーム全体的に集中が足らない、セーフティ意識がない。それが後半開始早々に目に見える失点を招く。
前半は1-0、リードして折り返すが不安要素は尽きないままである。後半に向け秋葉監督は早くも交代カードを切り現状打破を図る。
奏功したわけではないが秋葉監督の期待に平繁が応えるのは後半開始わずか21秒。
後半開始12秒、勇介がインターセプトしたボールを持ち上がるとすぐさまチェックを受け簡単にロスト。平繁→ダニエルと渡り青木へ。青木にチャージにいくが足元にボールは残り右サイドで待ち受けたフリーの平繁に預ける。開始わずか21秒、優也しかいないゴールを冷静に狙い澄まし今期自身11ゴール目を古巣相手から奪った。
63分には吉野が枠外、67分には優也が弾きバーを叩き助かると、68分にはチビミドルがバーに嫌われる。鈴木FKも群馬GK北にセーブされる。互いに決め切れないまま時間を浪費していく。
連敗阻止を果たすため、積極的な交代策に打って出た群馬の秋葉監督、64分にはすべての交代カードを切り終え逆転を目指した。サッカーには良し悪しが必ずあるが早めの交代策が奏功したのはむしろヤスであった。
早々と勇介を切り、運動量の落ちた西もアウト、代わった関、安田が機能したとも言い難いが失点もなくチームに貢献したことは確か。試合を決めるために翔哉が投入されたのがラスト17分、近々ではかなり早めの3枚目投入だがこのヤス采配は当たりを引く。
82分中盤での競り合い、ボールをもらいに下がり味方からボールを受け前を向いた平繁から強引に関がカット、ノーファウルで鈴木に渡る。鈴木は縦パスを翔哉へ。クォンがマークについた翔哉は反転、虚を突かれたクォンが腕を掴もうとしたが振り払う。4タッチ目くらいか少し蹴り出し5タッチ目はペナルティエリア外からのミドルシュート。これがゴール左隅に突き刺さる。
翔哉いわく「ドリブルでボールを前に出してあとはスピード勝負」「(シュートの判断は)単純に入ると思ったので。ボールが当たった感触は良かったし、日頃から練習でやっているシュートを出せたこともポジティブな要素」
解説アツも高く評価した翔哉の個人技、ゴールへ向かう推進力はさすが。今期6度目の連勝を果たしたヴェルディ、6度目の3連勝チャレンジが成功するかどうか敵地愛媛での粘り勝ちを見たい。
11勝・3敗・5分・32得・16失・差+16
1-0:2-1(13年)
2-0:1-0(12年)
1-3:0-0(11年)
2-0:0-1(10年)
2-0:0-3:2-1(09年)
5-0:0-0:3-1:2-2(07年)
3-2:4-0:1-1:1-1(06年)
ヴェルディ得点者
平本一樹:6(06:4 09:2)
大野敏隆:2(06:2)
齋藤将基:1(06:1)
石川竜也:1(06:1)
マルクス:1(06:1)
船越優蔵:1(07:1)
フッキ:7(07:7)
土屋征夫:2(07:1 11:1)
ディエゴ:1(07:1)
レアンドロ:1(09:1)
大黒将志:1(09:1)
富澤清太郎:1(10:1)
河野広貴:1(10:1)
西紀寛:1(12:1)
阿部拓馬:1(12:1)
高橋祥平:1(12:1)
金鐘必:1(13:1)
巻誠一郎:1(13:1)
中島翔哉:1(13:1)
群馬得点者
太田恵介・1(06:2)
高田保則・4(06:2、07:1、09:1)
尾本敬・1(07:1)
カレカ・1(07:1)
都倉賢・2(09:2)
後藤涼・1(09:1)
松下裕樹・1(10:1)
ラフィーニャ・1(11:1)
萬代宏樹・1(11:1)
前田雅文・1(11:1)
平繁龍一・1(13:1)
V的 東京Vvs群馬 MVP
翔哉。スピードも判断も技術も◎。たった一瞬で試合の主役に躍り出てしまった翔哉だが本来の我の強さからすれば遅かったくらい。もっと「俺が」な翔哉が見たい。
V的 東京Vvs群馬 敢闘賞
平繁、1stレグではゴールこそなかったが常盤との鬼ごっこは完勝。2ndレグ、チャンスはあったが決めきれないままだった平繁だがわずかな隙を突いてきっちり恩返しするあたりはさすが。
vs群馬 総評
1stレグはマンツーマンディフェンスで不安を感じたが1点を守り抜き逃げ切る。
2ndレグは先制したが不意を突かれ追い付かれた。翔哉の個人技で決勝点を奪い競り勝つが残留争いをする相手にいつも苦戦するようでは情けない。
唯一の評価は2タテしたこと、群馬相手にも常に競り勝つくらいでないとJ1は遠ざかる。
▽ヴェルディキラーに注意せよ!
青木孝太・2(09岡山:1、10千葉:1)
平繁龍一・1(13群馬:1)
以下当時の雑感なので内容はご了承ください。
13 AWAY 5月6日(月・祝) 1-0 群馬 正田スタ
得点者 金鐘必1-0
V的ヤス采配通知表
スタメン評価点: 6.5・疲れと膝の不安がある西に代わり安田、守備バランスを考えてか小池に代わり石神、石神と入れ替わるカタチで右CBに井林とスタメンはテコ入れ。機能したかと問えば刀根負傷まではまぁまぁではあったはず。
累計73.5 12試合 平均6.09
交代内容評価点: 4.0・刀根の負傷は緊急事態、それを加味してもとんだ茶番で。確かに安田、小池のパフォーマンスは悪かった。使った監督も責任はあるだろう。
累計54.0 11試合 平均4.91
1人目: 4.0・小池以外の選択肢だと吉野か直輝だろうけど吉野も信用できないのか?レギュラーとSUBの経験差が大きい。緊急だったが緊急だからこそ交代枠を無駄にするようでは仕方ないで済まされない。
時間:20分・展開:リード(1-0)・交代者:刀根→小池・理由:負傷交代
2人目: 6.0・直輝自身は左WBで守備には貢献。攻撃でもう一つ二つ打破できたら違ったが。直輝起用は悪くない、安田を見切るくらいならスタメンで見たかった。
時間:54分・展開:リード(1-0)・交代者:安田→直輝・理由:戦術的交代
3人目: 6.0・西に20分フルで走らせるのは効果的ではあった。相手からすれば気の効いた西のような選手を終盤に対峙するのは厄介、ただチビの消耗は著しかっただけに小池よりチビを下げてくれてもと素人考えで。
時間:70分・展開:リード(1-0)・交代者:小池→西・理由:戦術的交代
V的選手評価点
三浦MA: 6.0・起用法には不満だ。内容に満足しないのはいいが求めるレベルにチームが及ばないのなら段階を踏む決断も必要ではないか?いきなり理想を求めるには酷なレベル。
累計66.0 12試合 平均5.50
1GK佐藤: 7.0・平繁のシュートやCK、FKで安定したセーブを披露。2試合ぶりの完封を果たした。
累計72.0 12試合 平均6.00 :1回
26DF井林: 7.0・デビュー戦で上々の出来。強豪相手にも浮き足立たずにプレーできるか楽しみな選手。
累計7.0 1試合 平均7.00 :1回
3DF刀根: 6.5・ミスもあったが安定してきた矢先、歩けないほどだったため負傷が心配。接触系だが軽い症状ならいいが。
累計69.0 12試合 平均5.75 :0回
5DF 金 : 8.0・前節の汚名返上、しっかりと押し込み決勝点をマーク、中央CBも無難にこなし完封に貢献。
累計69.5 12試合 平均5.79 :1回
19DF 森 : 6.5・クロスが精度を欠き攻撃ではキレがない。守備では要所要所をしっかりカバーしたが、攻撃で存在感薄い。
累計64.5 11試合 平均5.86 :0回
14MF鈴木: 7.0・一人では限度があるバイタルエリアを懸命にカバー。攻撃では長短のパスもマチマチ。精度を高めたい。
累計69.5 12試合 平均5.79 :1回
2DF石神: 7.0・CKやFKを任されゴールにも絡むなど攻撃で存在感を発揮。急遽左CBに入るも急造DFラインにあって安定させた。
累計47.5 8試合 平均5.94 :0回
10MF安田: 6.0・空回りは否めず60分を持たずして見切られたのは悔しいだろう。ボールを保持したときの判断が的確にならないと。
累計19.0 4試合 平均4.75 :0回
16MFチビ: 6.5・終盤は疲れを見せたが復調の兆しも。ただフィニッシュ意識は低く、キープだけでは相手からすれば恐くない。
累計73.5 12試合 平均6.13 :2回
17FW常盤: 6.0・前半2度のチャンスを決めきれず不満が残る出来。最後まで諦めずにトライする姿が見たい。
累計69.5 12試合 平均5.79 :2回
44FW高原: 6.5・献身的にマークを引き付け常盤にお膳立てするも決めきれず。自身のシュートは少なく思い切りは欲しかった。
累計75.5 12試合 平均6.29 :2回
15MF小池: 5.0・守勢に回ることが多く自由にボールを持てず。自分のカタチに持ち込めないまま途中出場途中交代、ヤスの見切りは屈辱以外の何物でもないだろう。
累計67.5 11試合 平均6.14 :1回
27MF前田: 6.0・チームを思っての遅延だがイエローをもらえば反則になる。無駄なイエローはいらない。
累計42.0 7試合 平均6.00 :1回
11MF 西 : 7.0・あの時間からならフル稼働できるが周りがついてこないのが痛い。
累計61.5 10試合 平均6.15 :0回
V的MOM:井林章:デビュー試合としては大役を全う。とはいえまだデビューしただけ、実績をこれから作れ。
V的MIP:FW平繁龍一(群馬):常盤との鬼ごっこは完勝。ヴェルディへの感謝を恩返しとしては見せれず、助かりました(笑)
試合感想:横浜FCに完敗、ヤスも刀根や鐘必には厳しいコメントを寄せながら愛情も見せただけに「二度と」がキーワードになる。自滅だけは避けたいAway群馬戦、ヴェルディはメンバーを変更。DFラインは右から井林、刀根、鐘必。井林はデビュー戦にしてスタメン出場、大卒DFでは2010年の福井以来3年ぶりのこと、大成する選手がいない大卒だけに定着を狙いたい。左WBに石神、右MFに安田が入る。スタメンに変化を加えSUBには翔哉、秀仁が復帰。楽しみな陣容で敵地に乗り込んだ。
スカパーでは集音マイクを置きコイントスのやり取りを聞き取れる、集音マイクがなくても寄せの画が必ず入る。しかしカメラワークと実況が噛み合わないまま進み寄った画が入るとコイントスは終わっている。引きの画ではキャプテンチビと平繁が握手からの抱擁で旧友を称えあう様子がわかるがコイントスはたぶんヴェルディがボールをセレクト、群馬は陣地を左から右にチェンジ。チビが「ん?変わるの?」みたいなジェスチャーしたから平繁が後から陣地をチェンジ要求したんだと推測する。
ちなみにこの時点では無風、チビの「ん?」も頷ける無風だ。風上や風下があるならよくあるが無風、ピッチコンディションなのかな?とこの時は思ったが…。この群馬の意図は後半はっきりするのだが。
さてキックオフ。ヴェルディは立ち上がりからボールを回せるがなかなかシュートにいけない。相手の寄せは厳しくなくリズムは作れながら肝心のフィニッシュは撃てないまま立ち上がりを10分過ぎた。
群馬の狙いは前半スコアレス、その狙いを撃ち破ったのは13分。高原が優也のフィードを競り合い相手DFがファウル、ヴェルディはFKを獲得。石神、鈴木がキッカーに、鈴木が跨ぎ石神が狙うが壁に弾かれる。2ndボールは森が拾い石神へ預けると石神は左に展開、チビに渡ると一旦下げて鈴木に(石神はチビをカバーしに左サイドに上がる、チビは出したあとゴール前に上がるがその後の流れには関与していない)、鈴木は左サイド上がった石神へ、石神クロス、ニアで安田(髪型と小柄さから安田と断定)さらに高原が潰れGK内藤がフィスティング、このルーズボールを鐘必が押し込み先制点。
20分群馬FKのサインプレー、群集のなかでもつれ倒れた刀根が担架で運び出される。急いでドクターらを呼ぶチビと常盤、まだバッテンは出ておらずまさか交代するとは思わなかった。CK与えたがこれはクリア。刀根は一度立ち上がり左足を見せているのがアップされるがその後は自力で歩けず担架でピッチアウト、小池が左WBに入り石神が左CBに下がる。自力で歩けないだけでもかなりの重傷だろうか、ディフェンスリーダーを欠いてヴェルディは70分を戦うこととなる。
前半はサインプレーで平繁にチャンスを与えてしまうが難を逃れ、カウンターも優也がファインセーブ。ちなみにマンツーマンディフェンスで平繁に常盤がつくのだが3回くらい剥がされた。もちろん常盤が情けないのだがそもそもマンツーマンやるリスクはそこにある、ようするに群馬1人がヴェルディ2人をぶつけて時間稼ぎすれば平繁についてるはずの常盤は味方に妨害されて平繁に寄れない。それを少なくとも2回やられている。常盤だからなのかマンツーマンだからなのか?どっちにせよ情けない守りだ。
マンツーマンはやめるべきではないか?
ヴェルディは右サイドチビクロス、高原が落として常盤がシュート、ミートせずGK内藤がこぼすが常盤はこぼしたのを見てから詰めていく、ストライカーであるならば最後まで何があるかわからないのだから常にボールをゴールに押し込む姿勢を身に付けたい。終盤には常盤がCKから切り返しシュートも枠外。常盤を責めても仕方ないが追加点が奪えないことでヴェルディとしては余裕を失う。前半は1-0で折り返す。
後半に入ると天候は悪化、左から右に強風が吹く、群馬はこれを見越して陣地をチェンジしていたらしい、インターネットでも3時間置きの天気予報は出ている、風向きや今日の予報を秋葉監督らは計算していたようだ。ただ風は強すぎてセットプレーがまともに始めれず、むしろ逆風にさらされたのは群馬、自滅的なミスも重なりなかなか枠を捉えきれなかった。
ただヴェルディも後半になってもなかなかシュートまで持ち込めない。先手を打ちヤスが動く54分安田を下げて直輝を投入。その直輝は58分遅延で無駄なイエローをもらう。反則ポイントは罰金にもなる、無駄なイエローをもらうような遅延はすべきではない。
70分には20分に刀根に代えて送り込んだ小池をあっさり見切り西を投入。この連戦でまともにプレーしていない安田、まだ50分くらいの小池を見切るのはつまりヤス采配を自ら否定したとしか思えない。逆に言えば選手層の底上げが皆無だと認めたとも。
確かに安田、小池が貢献したとも言い難く異論はないが。
バイタルエリアも鈴木一人では厳しく終盤には2試合フル出場しているチビが疲れきり相手に自由を与えてしまった。
1-0で逃げ切り完封はしたが群馬の精度の低さに助けられたヴェルディ。
次は聖地国立でG大阪を撃破した首位神戸を迎え撃つ。今のヴェルディでは太刀打ちできないだろうとぶっちゃけ思う。相手に合わせるのはまだ百年早いヴェルディだが自分たちのスタンスを貫くには大敵過ぎる。刀根や福井など主力を欠くディフェンスライン、これを機に3バック+アンカー、3-1-4-2は神戸には控えてほしい。
今節の『Vの今日イチ』
77分00秒くらいのシーン、石神のサイドチェンジを受けた森がキープしようとしたがボールを出してしまう。判定は群馬スローイン、後藤がリスタートしようとボールを森から取ろうとするが倒れ込んだ森はボールを抱え込んでいる模様(スカパー中継は後藤をアップし森は全く映らない)森が起き上がると後藤は諦め後ろに任せて上がっていく。池内レフリーが森に何かを口頭注意するが森は聞く耳なし、遠目だが池内レフリーの手を振り払うようにも見えたが手を挙げ「あいよ」みたいな態度で守備に下がった。こう見えて森は今期イエローをもらっていない。直輝があからさまな遅延でイエローなのに、これは森の人徳なのか?ちなみに昨期の第13節時点では森は累積2枚(イエロー2枚による退場1回)。奇跡的なくらいイエローがない。まぁ悪意的にボールを抱え込んだわけでなく、悪意的にボールを渡さなかったわけでない。たまたま倒れたらボールが腹にあって後藤が「オレ」を起こさずに「ボール」を助けようとしたから「スネた」だけだ、みたいな感じかと。いずれにせよ森はかなり
クリーンなプレーしてます、ヴェルディでついに果たすか?フェアプレー個人賞『森勇介』。
35 HOME 9月29日(日) 2-1 群馬 国立
得点者 巻誠一郎1-0、1-1平繁龍一、中島翔哉2-1
V的ヤス采配通知表
スタメン評価点: 5.0・どこか集中を欠いた前半、後半の入り。特にバックパスの不安全ぶりがプロとしてはあるまじき。
累計189.5 35試合 平均5.41
交代内容評価点: 7.0・スタメンがどこか浮わついただけに関がカンフル剤になれば良かったが安田も含め似たり寄ったり。翔哉がピリッとさせたから勝てたが相変わらず交代カードの使い方は不満。翔哉当たりは評価したい。
累計156.5 35試合 平均4.47
1人目: 6.5・関では相手を押し込むような展開にはなりにくい。ただ不調だった勇介を切る英断はラストに生きた。
時間:55分・展開: 1-1 ・交代者:勇介→関・理由:戦術的交代
2人目: 6.0・いつもと変わらない交代、特記もなければ酷評もできない。安田投入が裏目に出なかった点は評価か。
時間:62分・展開: 1-1 ・交代者:西→安田・理由:戦術的交代
3人目: 8.0・結果がすべてだろう。一発でも仕事すれば誉めたい。早めの翔哉起用は当たりを引いた。
時間:73分・展開: 1-1 ・交代者:高原→翔哉・理由:戦術的交代
V的選手評価点
三浦MA: 6.5・バックパスの繋ぎなどいい加減セーフティに欠けたサッカーは見直さないと。勇介切りの英断、翔哉の早めの投入は奏功した。
累計177.5 35試合 平均5.07
1GK優也: 6.0・バックパスを繋ぐ意識はいいがミスれば致命的。不安定なまま試合を乗り切れるほど甘くはなかった。
累計205.5 35試合 平均5.87 :3回
26DF井林: 6.0・カウンターは尽くやられてしまいらしさを見せれず。競り合いも勝てないのは痛い。
累計127.5 22試合 平均5.80 :1回
23DF吉野: 6.0・平繁に裏を取られなかなかリズムを作れず。なんとかカバーしたかったがカウンターに手を焼く。
累計30.5 5試合 平均6.10 :1回
2DF石神: 6.0・カウンター対策が成されないまま苦戦。高めの位置取りもできず攻守に苦戦。
累計169.5 29試合 平均5.84 :1回
19DF勇介: 5.5・バックパスが不安要素に。安易に奪われカウンターを浴び失点。攻守にミス目立ち早々と切られたのも仕方ない。
累計188.5 33試合 平均5.71 :1回
14MF鈴木: 6.5・ロングボールで先制を呼び込むなどパスの精度は高かったがカウンター対策はできず。
累計186.5 33試合 平均5.65 :2回
15MF小池: 6.0・古巣相手に発奮、左サイド深くに走り込み先制に貢献したが自身のゴールで恩返しはできず。
累計169.5 29試合 平均5.84 :2回
11MF 西 : 6.0・運動量は相変わらずなく攻守に存在感は薄いまま。中後が評価上げただけに危機はあるはずだが。
累計176.0 31試合 平均5.68 :1回
16MFチビ: 6.5・先制点はアーリークロスを巻に合わせた。ゴールに向かうようなプレーは継続したい。
累計196.0 34試合 平均5.76 :2回
18FW 巻 : 6.5・先制は絶妙なタッチでコースを変えた。守備にも尽力したがどこか浮わついた守備陣に一喝して引き締めたかったが。
累計65.5 12試合 平均5.46 :1回
44FW高原: 6.0・先制は絶妙な駆け引きから巻をニアでフリーに。ゴールこそないが相変わらずチームのために献身的だった。
累計203.0 34試合 平均5.97 :6回
35DF 関 : 6.5・強引にボールを奪取したことで決勝点を呼び込む。それ以外は代役は代役に過ぎず勇介には及ばないか。
累計28.0 5試合 平均5.60 :0回
10MF安田: 6.0・守備には尽力したがミスも絶えないのは不満。
累計89.5 17試合 平均5.26 :1回
7MF翔哉: 8.0・少ない出場時間でもワンチャンスでも生かせるかどうか、翔哉だからこそのチャレンジが国立で花開く。
累計83.0 15試合 平均5.53 :1回
V的MOM:中島翔哉:国立ラストゲームで主役に躍り出るあたり翔哉らしい。
V的MIP:MF青木孝太(群馬):さすがヴェルディキラーという粘り。ヴェルディとしては交代でピッチを退いてくれたから助かった。
試合感想:千葉を撃破し勢いに乗りたいヴェルディ、チャンピオンシップを除き96試合目となる国立ラストゲーム、有終の美を飾りたい。対するは残留争いに苦戦する群馬、互いに負けられない試合が聖地国立でキックオフ。
ヴェルディはGK優也、DF井林、吉野、石神、MF勇介、鈴木、小池、西、チビ、FW巻、高原がスタメン。西は2試合ぶりのスタメン。SUB ポープ 舞人 関 安田 大輔 翔哉 常盤。ポープは4試合ぶりのメンバー入り。
スカパーの試合前のCGでは中後となる右MF、訂正はしていたが珍しい人的ミス。大事なスタメン紹介だけに気を付けてほしいものだ。西が右MFでスタメン、中後がベンチ外。
スカパーではこの試合は101試合目と強調していたがこれはスカパー独自のカウントと思われる。J.LEAGUE YEARBOOKなどJの公式データではチャンピオンシップがレギュラーシーズンのリーグ戦と合算されたデータはないので国立(Home & Away含む)開催のリーグ戦では96試合目となる。
試合は立ち上がりから群馬の策略に苦戦。群馬秋葉監督が画策した3-4-2-1というデモンズミラー、ほぼ数的同数でマンツーマンとなりヴェルディは得意のパス回しさえも自滅を生む。平繁、ダニエル、青木という群馬のFW陣に脅かされ始めるとこの試合も一筋縄にはいかないと思い知らされる。
16分には西が相対する坂井にボールを奪われた展開から鋭いカウンターを食らうなど群馬の策略は確実にヴェルディを苦しめた。
しかし先制はヴェルディに生まれた。
19分相手のゴールキック、ミスになりラインを割る。勇介がスローイン、井林に渡し井林から優也、吉野と経由し下がってきた鈴木に預けた。いつもなら石神か縦に入れてチビか小池を使うような何気ないパス回しから一転、鈴木は思い切りよく左サイド深くに蹴り込む。ここに小池、うまくコントロールし反転、カバーにきたチビに託す。チビは右足に持ち変えてクロス、ニアから斜めに走り込む高原に対しゴール前中央からニアにフェンイトしながら走り出した巻。高原に気を取られ一歩も動けない錯乱状態のCB3枚を嘲笑い、低いヘディングで合わせコースを変える、GK北も反応できずゴールに吸い込まれる。
23分群馬のカウンターで青木から平繁へ、裏へ抜け出し優也と1対1となるが枠外。
36分には優也へ繋ぎ吉野へ出すがミス、青木にカットされシュートされたが優也キャッチ。
42分には勇介のバックパスを瀬川に狙われバーの上、勇介は特にだがチーム全体的に集中が足らない、セーフティ意識がない。それが後半開始早々に目に見える失点を招く。
前半は1-0、リードして折り返すが不安要素は尽きないままである。後半に向け秋葉監督は早くも交代カードを切り現状打破を図る。
奏功したわけではないが秋葉監督の期待に平繁が応えるのは後半開始わずか21秒。
後半開始12秒、勇介がインターセプトしたボールを持ち上がるとすぐさまチェックを受け簡単にロスト。平繁→ダニエルと渡り青木へ。青木にチャージにいくが足元にボールは残り右サイドで待ち受けたフリーの平繁に預ける。開始わずか21秒、優也しかいないゴールを冷静に狙い澄まし今期自身11ゴール目を古巣相手から奪った。
63分には吉野が枠外、67分には優也が弾きバーを叩き助かると、68分にはチビミドルがバーに嫌われる。鈴木FKも群馬GK北にセーブされる。互いに決め切れないまま時間を浪費していく。
連敗阻止を果たすため、積極的な交代策に打って出た群馬の秋葉監督、64分にはすべての交代カードを切り終え逆転を目指した。サッカーには良し悪しが必ずあるが早めの交代策が奏功したのはむしろヤスであった。
早々と勇介を切り、運動量の落ちた西もアウト、代わった関、安田が機能したとも言い難いが失点もなくチームに貢献したことは確か。試合を決めるために翔哉が投入されたのがラスト17分、近々ではかなり早めの3枚目投入だがこのヤス采配は当たりを引く。
82分中盤での競り合い、ボールをもらいに下がり味方からボールを受け前を向いた平繁から強引に関がカット、ノーファウルで鈴木に渡る。鈴木は縦パスを翔哉へ。クォンがマークについた翔哉は反転、虚を突かれたクォンが腕を掴もうとしたが振り払う。4タッチ目くらいか少し蹴り出し5タッチ目はペナルティエリア外からのミドルシュート。これがゴール左隅に突き刺さる。
翔哉いわく「ドリブルでボールを前に出してあとはスピード勝負」「(シュートの判断は)単純に入ると思ったので。ボールが当たった感触は良かったし、日頃から練習でやっているシュートを出せたこともポジティブな要素」
解説アツも高く評価した翔哉の個人技、ゴールへ向かう推進力はさすが。今期6度目の連勝を果たしたヴェルディ、6度目の3連勝チャレンジが成功するかどうか敵地愛媛での粘り勝ちを見たい。