2012年、無事に第35節、6分の5の日程が終了。昨年は未曾有の大震災により1ヶ月半に及ぶやむを得ない中断、開幕戦を開催して以後、4月末までリーグ戦は開催出来なかった。このため変則的なスケジュールとなって10月末まで代替試合が組まれていたことを考えれば忙しくも1日1日の有り難さに気づかないとならないですね。
天災により中断になった試合は2012年もあるがいかに日常にサッカーがあること、それを幸せだと今、感じるか。日程の順調な消化にもう風化しつつある1年前のことを思い出す。

今年のJ2は年間42試合。これは4分割できないため約数で考えると 1 2 3 6 7 14 21 42であり単純に前半戦、後半戦となる2分割を除くと無意味な3分割は不用、私のなかで区切りを設けるならばまず7節毎、6分割が妥当と判断し6期に見立てる。
それでは7節までの第1期の順位を見てみる。

J2 順位表 第7節(04/09更新)
順位 チーム名・勝ち点率・最多勝ち点(予想勝ち点)
勝点(勝/引/負/得失)試合数
1 湘南・90.5%・124(123.080)
19(6/1/0/9)7
2 東京V・76.2%・121(103.632)
16(5/1/1/8)7
3 京都・71.4%・120(97.104)
15(5/0/2/5)7
3 甲府・71.4%・120(97.104)
15(5/0/2/5)7
5 千葉・61.9%・118(84.184)
13(4/1/2/6)7
6 北九州・61.9%・118(84.184)
13(4/1/2/2)7
7 山形・61.9%・118(84.184)
13(4/1/2/1)7
8 大分・57.1%・117(77.656)
12(4/0/3/4)7
9 愛媛・52.4%・116(71.264)
11(3/2/2/5)7
10 水戸・52.4%・116(71.264)
11(3/2/2/3)7
11 栃木・52.4%・116(71.264)
11(3/2/2/0)7
12 岡山・52.4%・116(71.264)
11(3/2/2/-1)7
13 福岡・47.6%・115(64.736)
10(3/1/3/1)7
14 草津・42.9%・114(58.344)
9(2/3/2/-2)7
15 熊本・33.3%・112(45.288)
7(2/1/4/-2)7
16 徳島・33.3%・112(45.288)
7(2/1/4/-3)7
17 町田・28.6%・111(38.896)
6(2/0/5/-3)7
18 富山・23.8%・110(32.368)
5(1/2/4/-3)7
19 鳥取・19.0%・109(25.840)
4(1/1/5/-9)7
20 松本・19.0%・109(25.840)
4(1/1/5/-9)7
21 横浜FC・14.3%・108(19.448)
3(0/3/4/-7)7
22 岐阜・9.5%・107(12.920)
2(0/2/5/-10)7

ヴェルディは順調なスタートを切ったがそれよりも好調な湘南がいる以上、満足してはならない。
良し悪し、明暗は分かれたもののいわゆる本命のいないJ2において開幕からの好調キープは欠かせないことは上位陣の顔触れからもわかってくる。
そして混迷を極める第2期を終えた時点の順位表。

J2 順位表 第14節(05/13更新)
順位 チーム名・勝ち点率・最多勝ち点(予想勝ち点)
勝点(勝/引/負/得失)試合数
1 山形・71.4%・114(89.964)
30(9/3/2/7)14
2 湘南・66.7%・112(84.042)
28(8/4/2/9)14
3 京都・66.7%・112(84.042)
28(9/1/4/9)14
4 千葉・64.3%・111(81.018)
27(8/3/3/14)14
5 大分・59.5%・109(74.970)
25(7/4/3/9)14
5 東京V・59.5%・109(74.970)
25(8/1/5/9)14
7 岡山・59.5%・109(74.970)
25(7/4/3/3)14
8 水戸・57.1%・108(71.946)
24(7/3/4/4)14
9 甲府・54.8%・107(69.048)
23(6/5/3/4)14
10 愛媛・47.6%・104(59.976)
20(5/5/4/7)14
11 北九州・47.6%・104(59.976)
20(6/2/6/1)14
12 栃木・46.2%・105(58.212)
18(5/3/5/1)13
13 松本・42.9%・102(54.054)
18(5/3/6/-4)14
14 福岡・43.6%・104(54.936)
17(4/5/4/3)13
15 横浜FC・35.7%・99(44.982)
15(4/3/7/-4)14
16 鳥取・33.3%・98(41.958)
14(4/2/8/-14)14
17 熊本・28.6%・96(36.036)
12(2/6/6/-7)14
18 草津・28.6%・96(36.036)
12(3/3/8/-9)14
19 徳島・28.6%・96(36.036)
12(3/3/8/-10)14
20 町田・26.2%・95(33.012)
11(3/2/9/-11)14
21 富山・23.8%・94(29.988)
10(2/4/8/-8)14
22 岐阜・21.4%・93(29.106)
9(2/4/8/-13)14
湘南の停滞もあれど山形が盛り返し逆転。とはいえ予断は許さずどちらも独走は難しかった。一度掴んだ流れを簡単に失うようだと転落も大いにある。これを実証するクラブが多く後々に響いていく。この時なんとか6位以内に入ってたヴェルディ。京都もだが負け試合もなんとか引き分ける力は欲しかった。今になれば甲府の停滞が予想外だったがそれもJ2らしく上位対決がキーワードとなる第3期へ。

日替わり首位に一度は立った第3期ヴェルディ、ただ一度離した流れは戻らないものズルズルと降下していくとは予想外だったか。
J2 順位表 第21節(06/24更新)
順位 チーム名・勝ち点率・最多勝ち点(予想勝ち点)
勝点(勝/引/負/得失)試合数
1 山形・65.1%・104(82.026)
41(12/5/4/11)21
2 千葉・63.5%・103(80.010)
40(12/4/5/22)21
3 東京V・63.5%・103(80.010)
40(13/1/7/18)21
4 湘南・63.5%・103(80.010)
40(11/7/3/12)21
5 大分・63.5%・103(80.010)
40(12/4/5/12)21
6 甲府・58.7%・100(73.962)
37(10/7/4/12)21
7 京都・57.1%・99(71.946)
36(11/3/7/7)21
8 岡山・54.0%・97(68.040)
34(9/7/5/2)21
9 愛媛・49.2%・94(61.992)
31(8/7/6/8)21
10 横浜FC・49.2%・94(61.992)
31(9/4/8/4)21
11 水戸・49.2%・94(61.992)
31(9/4/8/2)21
12 栃木・46.0%・92(57.960)
29(8/5/8/2)21
13 福岡・42.9%・90(54.054)
27(6/9/6/2)21
14 徳島・39.7%・88(50.022)
25(7/4/10/-4)21
15 北九州・39.7%・88(50.022)
25(7/4/10/-6)21
16 松本・38.1%・87(48.006)
24(6/6/9/-9)21
17 草津・36.5%・86(45.990)
23(6/5/10/-8)21
18 熊本・36.5%・86(45.990)
23(5/8/8/-9)21
19 岐阜・27.0%・80(34.020)
17(4/5/12/-18)21
20 鳥取・27.0%・80(34.020)
17(5/2/14/-28)21
21 富山・22.2%・77(27.972)
14(3/5/13/-15)21
22 町田・20.6%・76(25.956)
13(3/4/14/-17)21

首位に立っては負ける。異様な首位陥落を繰り返すJ2第3期。半分の日程を過ぎ第4期を終えてそのジンクスを打破したのは甲府。その甲府に敗れたヴェルディとしては猛追しないとならないはずが…

J2 順位表 第28節(08/12更新)
順位 チーム名・勝ち点率・最多勝ち点(予想勝ち点)
勝点(勝/引/負/得失)試合数
1 甲府・66.7%・98(84.042)
56(16/8/4/19)28
2 東京V・61.9%・94(77.994)
52(17/1/10/20)28
3 湘南・61.9%・94(77.994)
52(14/10/4/17)28
4 京都・61.9%・94(77.994)
52(16/4/8/12)28
5 大分・60.7%・93(76.482)
51(15/6/7/15)28
6 千葉・59.5%・92(74.970)
50(15/5/8/22)28
7 山形・57.1%・90(71.946)
48(13/9/6/11)28
8 横浜FC・56.0%・89(70.560)
47(14/5/9/12)28
9 栃木・53.6%・87(67.536)
45(13/6/9/5)28
10 岡山・50.0%・84(63.000)
42(11/9/8/1)28
11 水戸・44.0%・79(55.440)
37(10/7/11/0)28
12 徳島・44.0%・79(55.440)
37(10/7/11/-2)28
13 北九州・42.9%・78(54.054)
36(10/6/12/-4)28
14 松本・42.9%・78(54.054)
36(9/9/10/-5)28
15 愛媛・39.3%・75(49.518)
33(8/9/11/2)28
16 福岡・39.3%・75(49.518)
33(8/9/11/-5)28
17 草津・38.1%・74(48.006)
32(8/8/12/-7)28
18 熊本・38.1%・74(48.006)
32(8/8/12/-11)28
19 岐阜・25.0%・63(31.500)
21(4/9/15/-24)28
20 鳥取・23.8%・62(29.988)
20(6/2/20/-37)28
21 富山・21.4%・60(26.964)
18(3/9/16/-18)28
22 町田・21.4%・60(26.964)
18(4/6/18/-23)28

日替わり首位がついに甲府に落ち着いた第4期。ただ勝ち点差6以内に6チームが犇めくのは相変わらず。上位対決を一つ落とすのは連敗と同じ勝ち点を失うこと。もう落とせるわけがないのは誰よりもヴェルディ戦士達が痛感しているはずだ。

ったが…。落としすぎて指揮官のクビにまで発展した第5期ヴェルディ。あまりに結果が出ずにスランプを起こした挙げ句、自分たちを見失い、そして高橋監督となって我に返る。このスランプが最終成績にいかに影響するかは終わったときにしかわからない。今は取り戻せないあの停滞を少しでも前進して埋め直したい。

J2 順位表 第35節(09/23更新)
順位 チーム名・勝ち点率・最多勝ち点(予想勝ち点)
勝点(勝/引/負/得失)試合数
1 甲府・67.6%・92(85.176)
71(20/11/4/23)35
2 湘南・60.0%・84(75.600)
63(17/12/6/18)35
3 京都・58.1%・82(73.206)
61(19/4/12/12)35
4 千葉・55.2%・79(69.552)
58(17/7/11/20)35
5 東京V・55.2%・79(69.552)
58(18/4/13/19)35
6 大分・55.2%・79(69.552)
58(17/7/11/14)35
7 横浜FC・54.3%・78(68.418)
57(17/6/12/11)35
8 山形・53.3%・77(67.158)
56(15/11/9/10)35
9 栃木・53.3%・77(67.158)
56(16/8/11/7)35
10 北九州・49.5%・73(62.370)
52(15/7/13/5)35
11 岡山・48.6%・72(61.236)
51(13/12/10/2)35
12 水戸・46.7%・70(58.842)
49(14/7/14/-1)35
13 松本・45.7%・69(57.582)
48(12/12/11/3)35
14 徳島・41.0%・64(51.660)
43(11/10/14/-2)35
15 草津・41.0%・64(51.660)
43(11/10/14/-5)35
16 熊本・41.0%・64(51.660)
43(11/10/14/-9)35
17 福岡・37.1%・60(46.746)
39(9/12/14/-9)35
18 愛媛・35.2%・58(44.352)
37(9/10/16/-4)35
19 岐阜・30.5%・53(38.430)
32(7/11/17/-23)35
20 富山・26.7%・49(33.642)
28(6/10/19/-19)35
21 鳥取・26.7%・49(33.642)
28(8/4/23/-46)35
22 町田・25.7%・48(32.382)
27(6/9/20/-26)35

と、ヴェルディは6位当落線上であり残る7試合は目標を共有して戦わないと。アドバンテージを考えれば3位、4位に入るのがトーナメントではホームゲームとなり有意になる。大分が資格を有さないで6位以内の場合、3位は無条件で国立決戦になるはず。ヴェルディとしては事実上のホームゲームとなる中立地国立を目指したい。当面の目標を3位とし追撃したいところだ。

さてどのクラブも2位以内のラインを目指して戦うわけで私の算出データ『J2 Load to J1 LINE』より結論から言えば

6位以内のノルマは勝ち点51.6%、勝ち点66がノルマと推定する。
2012年は58.0%以上、つまり勝ち点73.08以上が必要ではないか、当たり前だが今年はかなり高騰すると推定する。6位以内に入るには勝ち点74は必要と思われた。ただ4位以下は停滞気味でこの予想を68程度と改めよう。

2位以内のノルマは約6割、勝ち点76は最低ノルマ。確実なノルマは64%、勝ち点81となる。
2012年は60.0%、では6位以内は可能でも、2位以内は厳しい。81ならば優勝も狙えるかも知れないがそれくらいの勝ち点率は欲しいところだ。
甲府はこのノルマにさらに近づいているものの油断は大敵。勝ち続ける難しさを乗り越えられるか?
優勝争いのノルマは約7割、勝ち点89が目安。
2012年、抜きん出た甲府が狙いたいのがこのエリアだが正直89は難しい。65%程度と見込み82をノルマと考察する。甲府もここから連敗なんてすれば厳しくなる。

さて第5期、14チーム(山形も加え15チームで表記してます)とは今期の対戦を終えた。
2連勝した水戸、鳥取、熊本、富山
勝ち越した千葉、福岡
五分五分の松本、大分、北九州、愛媛、岐阜
2連敗した甲府、京都
負け越した湘南、山形

わかりやすいくらい上位対決に弱い。
1甲府・●●
2湘南・●△
3京都・●●
4千葉・〇△
5東京V
6大分・〇●
7横浜FC・△
8山形・●△
9栃木・●
10北九州・〇●
11岡山・●
12水戸・〇〇
13松本・〇●
14徳島・〇
15草津・〇
16熊本・〇〇
17福岡・〇△
18愛媛・●〇
19岐阜・〇●
20富山・〇〇
21鳥取・〇〇
22町田・〇
第35節時点の20位以下には全勝つう嬉しくないデータとさらに嬉しくない3位以上に未勝利というデータ。岡山、栃木に2タテなんて絶対に許されない。


なお第36節を消化し順位は入れ替わり、しかも台風による順延で京都がまだ未消化という自体のため順位は第35節時点のまま第37節以降、今後の対戦相手を調べてみた。

J2第36節延期分
徳島vs京都

◇◇◇37節◇38節◇39節◇40節◇41節◇42節
1甲府 徳島◇湘南◇福岡◇愛媛◇熊本◇京都
山場はやはり湘南戦、勝てば優勝も視野に入るだろう。京都戦までに取りこぼしがないなら余裕だろう。
2湘南 愛媛◇甲府◇千葉◇富山◇鳥取◇町田
甲府戦を前にして3連敗と元気ない湘南。千葉戦も含め2位争奪戦は白熱しそう。
3大分 横浜◇千葉◇鳥取◇福岡◇山形◇松本
仮に資格を有さない場合に2位に入ると昇格枠が減るだけか、3位だと4位シードになるのかどうか?大分としては資金確保が先決か。
4京都 栃木◇富山◇岐阜◇北九◇福岡◇甲府
比較的対戦相手に強敵はいない京都、最終節に当たる甲府戦までに有意義な戦いをしたいところ。
5千葉 草津◇大分◇湘南◇山形◇松本◇徳島
難敵揃いの不調千葉。上位対決までに悪夢を振り払いたいところ。ヴェルディよりもJ2脱却意欲は感じるが現実は厳しいか。
6東京 町田◇岡山◇栃木◇徳島◇横浜◇草津
2ドローを生かすか殺すかがクラシックの結果で決まる。1stレグでは勝てなかった岡山、栃木には負けられない。6試合どれも全緑で挑もう。
7横浜 大分◇北九◇熊本◇草津◇東京◇岐阜
プレーオフ圏内を狙うには一つでも競り勝つしかないだろう。そして得失点差では不利なだけに取れるときに得点は奪いたい。
8山形 熊本◇岐阜◇北九◇千葉◇大分◇岡山
終盤に上位対決を迎えるだけに下位相手に取りこぼしがあるようだと厳しい。勝ち点を稼げないと得失点差では不利。
9栃木 京都◇福岡◇東京◇松本◇岡山◇北九
プレーオフ圏内を狙うために同格相手には競り勝ちたいところ。得失点差では敵わないため勝ち点勝負で上を目指したい。


直接対決が勝負の行方を占うのとともに取りこぼしが致命傷になりかねない。少なくとも負け試合で追い付く力は貴重、ヴェルディとしてはこれを生かす勝ちを増やしたい。

ラストまでどうなるかは読めない混戦ぶり。史上最多の昇格レースの行く先はどうなりますやら?