vs熊本
4勝・5敗・0分・16得・14失・差+2
2-0:2-0(12年)
0-1:5-2(11年)
1-2:2-3(10年)
2-4:2-0:0-2(09年)
ヴェルディ得点者
大黒将志:1(09:1)
柴崎晃誠:1(09:1)
平本一樹:2(09:1 10:1)
レアンドロ:1(09:1)
南秀仁:1(10:1)
高橋祥平:2(10:1 12:1)
マラニョン:2(11:2)
小林祐希:2(11:1 12:1)
河野広貴:1(11:1)
市川雅彦:1(11:1)
飯尾一慶:1(12:1)
深津康太:1(12:1)

熊本得点者
藤田俊哉・1(09:1)
木島良輔・1(09:1)
中山悟志・1(09:1)
福王忠世・1(09:1)
吉井孝輔・1(09:1)
小森田友明・1(09:1)
松橋章太・2(10:2)
井畑翔太郎・1(10:1)
ファビオ・1(10:1)
矢野大輔・1(10:1)
根占真伍・2(11:2)
ソン イニョン・1(11:1)


V的 東京Vvs熊本 MVP
高橋祥平(東京V)
苦しい内容のなかで機を見たオーバーラップからのミドルシュート。今期の祥平らしい思い切りの良いプレーが熊本戦でも結果に繋がった。

V的 東京Vvs熊本 敢闘賞
北嶋秀朗(熊本)
加入からしばらく経ちすっかりチームに溶け込んだのもフィットした要因。ゴールこそ許さなかったが柏時代のヴェルディキラーぶりは健在。

vs ロアッソ熊本 総評
2試合とも琢也采配はヴェルディを知り尽くした効果覿面な布陣。それを力で捩じ伏せた感も否めないが勝てば問答無用。2戦合計4-0と圧勝し苦手な熊本への苦手意識は払拭した。


以下試合雑感。当時の記述のため内容はご了承ください。

第12節 [A] 5月3日(木・祝) 13:00 熊本 熊本
得点者 飯尾一慶1-0、小林祐希2-0
川勝MA:7.0 累計61.0 12試合 平均5.08
苦しい試合も我慢の采配で後半競り勝つ。小池、祐希起用も当たる。
GK柴崎:7.0 累計70.5 12試合 平均5.88 :1回
ビッグセーブはなかったが決定機を作らせなかった安定感は抜群。
DF 森 :7.0 累計61.5 11試合 平均5.59 :1回
相手DF片山を退場に追い込むドリブルなど攻撃で熊本に脅威を与えた。
DF深津:7.0 累計62.5 11試合 平均5.68 :0回
制空権、対人プレーともに完封に貢献。累積出場停止は痛いがこの試合は役割全う。
DF土屋:7.0 累計67.0 12試合 平均5.58 :0回
前節のミスを引きずらず切り替えて完封に貢献。梶川への助言、DFラインでの鼓舞も結実。
DF中谷:7.0 累計35.5 6試合 平均5.92 :1回
攻守に献身的に絡み完封に貢献。守備に重きを置いたバランス取りも冴えた。
MF和田:7.0 累計70.5 12試合 平均5.88 :0回
運動量を生かし攻守に渡り走り回る。苦しい時間帯を乗り越えたことで戦いやすくなった。
MF梶川:7.0 累計53.5 9試合 平均5.94 :1回
プレイスキックでバウルの指示を受け惜しいシーンも。後半は流れでリズムも作った。
MF 西 :7.0 累計70.0 12試合 平均5.83 :1回
縦横無尽に熊本DFを錯乱しチャンスメーク。攻守に渡りチームを牽引。
MF飯尾:8.0 累計63.5 11試合 平均5.77 :1回
積極的な仕掛けで先制点をマーク。献身的な守備意識も評価。
FW阿部:7.0 累計74.0 12試合 平均6.17 :2回
先制点の起点になり攻撃のスイッチを押した。前半は孤立も後半はリズム生む。
FW健勇:6.0 累計34.5 6試合 平均5.75 :1回
前半からボールが収まらず面白くない表情に終始。動き出しやポストも孤立しては活きない。
MF小池:6.5 累計63.0 11試合 平均5.73 :0回
短い時間のときに見せる活路は素晴らしく祐希のゴールを導く。
MF祐希:8.0 累計65.0 11試合 平均5.91 :2回
少ない出場時間ながらワンチャンスを創出、自ら決める演出で完勝に貢献。
FW 南 :6.0 累計6.0 1試合 平均6.00 :0回
ラストプレーでDFを引き付け祐希をフリーに。ボールに絡みたかったが…
V的MOM:飯尾一慶:最近はあまり見なかった縦への仕掛けを苦しい試合で発揮、DFの群がるなか積極的なミドルで決勝点をマーク。
試合感想:完敗から中2日、熊本に乗り込んだヴェルディ、巻が負傷離脱もチビがスタメン復帰、健勇も先発起用され苦手な熊本に挑む。
前半は琢也采配になかなかリズムが掴めず中盤の高速プレスに苦戦。互いに決め手を欠いたままスコアレスで前半を折り返す。
後半先手を掴むのはヴェルディ、疲れ始めプレスが緩くなった熊本の中盤で阿部がボールを奪うと西に出し、西ワンタッチ→チビへ。チビは縦へ突破しDFの群集をミドルで撃ち抜き先制点。
熊本の反撃をいなし、迎えたアディショナルタイムに祐希がフィード、これを小池がキープし右に突破、祐希が走り込み押し込むダメ押し弾で完勝。


第25節 [H] 7月22日(日) 2-0 熊本 味スタ
得点者 深津康太1-0、高橋祥平2-0
川勝MA:7.0 不可解な判定でプラン崩壊も的確な采配で逃げ切り成功。
累計133.0 25試合 平均5.32
GK土肥:8.0 安定したコーチングと決死のセービングでゴールを死守。
累計15.0 2試合 平均7.50 :1回
DF田中:6.5 積極的な仕掛けでチャンスメークで奮闘。森のようなキレが身につけば面白い。
累計19.0 3試合 平均6.33 :0回
DF深津:8.0 FKでドンピシャなヘディングを押し込み決勝点。ディフェンスも北嶋に粘り勝ち完封。
累計130.0 22試合 平均5.91 :1回
DF祥平:8.0 まず守備で貢献。熊本の猛攻に耐えアディショナルタイムに絶妙なコントロールショットで試合を決する。
累計116.5 21試合 平均5.55 :0回
DF中谷:6.5 安定した守備でバランスを保つ。数的不利でも若いディフェンスラインを引き締めた。
累計87.0 15試合 平均5.80 :1回
MF和田:6.5 数的不利な状況下にあっても懸命なカバーと繋ぎで勝利を呼び込む。
累計142.0 23試合 平均6.17 :1回
MF中後:5.5 先制点のアシストもつかの間、故意ではないものの危険は危険。これもJ2の洗礼か。
累計35.0 6試合 平均5.83 :1回
MF 西 :6.5 数的不利のチームを懸命に鼓舞。やや疲れが見えて決定機を外したものの勝利に貢献。
累計151.0 25試合 平均6.04 :2回
MF祐希:6.5 空回りしたのもこの試合に賭ける気持ちの表れか。決定機を生かせず最後まで悶々と。
累計142.5 24試合 平均5.94 :3回
FW阿部:6.5 数的不利になってもボールを引き出しボールを運ぶ。得点こそないが勝利に貢献。
累計162.0 25試合 平均6.48 :6回
FW 巻 :7.5 前線でボールを追いかけ回し数的不利なチームに活性をもたらす。先制点の潰れ役でも貢献。
累計83.5 14試合 平均5.96 :1回
DF刀根:6.5 初出場ながら落ち着いたプレーで右DFを全う。クローザーの役割をこなした。
累計6.5 1試合 平均6.50 :0回
MF小池:6.0 5試合ぶりの起用に発奮、好機を作ろうにも数的不利では厳しい。
累計100.0 17試合 平均5.88 :1回
MF梶川:5.5 止めなければならない場面とは不用意なファウルで大事な甲府戦を欠場する警告を。評価しがたい。
計129.5 22試合 平均5.89 :1回
V的MOM:土肥洋一:安定の一言に尽きる。バタつくシーンでも慌てずにゴールを死守。
試合感想:ホーム味スタに熊本を迎えたヴェルディ。健勇が抜け、森を出場停止、チビが負傷離脱と苦しい陣容。貴大を右SB、ボランチに中後、左MFに祐希、FWに巻がそれぞれ初先発。サブには刀根、吉野、アレ、南がメンバー入り。
熊本のメンバーには北嶋が加入。その北嶋に前線を掻き乱されたヴェルディは危うい場面を作られる。前半11分北嶋に決定機を押し込まれるが土肥が立ちはだかる。ヴェルディは貴大を軸に反撃、30分貴大が思い切ったミドルを放つも枠外。
スコアが動いたのは37分、深津が北嶋に倒され得たFK、中後がゴール前に早いストレートボールを送ると、巻が潰れ深津がドンピシャで合わせてヘディングで押し込む。本人はガッツポーズもすぐに給水、巻の大喜びを見て混乱したというが照れ隠しか。
このまま前半を終えると思われた45分、ハイボールの競り合い、中後が足で触ろうと右足を上げると片山は頭で前へ。先に片山がボールに触ったためアフターで中後の右足が顔面に入り片山は目の周りが腫れる程度の軽症で済む。中後には池内レフリーがすぐにレッドカードを掲示し一発退場。
事の重大さから言えば妥当なレッドではあるが故意にやった背後からのスライディングや競り合いでの肘うちなどと違い中後に悪意がないことを考えると間髪入れないレッドが正しい裁定かは疑問視。片山が軽症で済んだことは救いだが。
後半に入り55分、巻が競り合いから抜け出しGK南との1対1、シュートを放つがサイドネット。57分左サイドを崩されクロスを上げられ北嶋ヒールを土肥が弾く。63分西と巻で右サイド突破、巻のクロスに合わせたのは祐希、しかし南に弾かれ決め切れない。追加点が奪えないヴェルディに対し数的優位を生かす熊本も68分市村のクロスを武富がフリーでボレー、枠外。マークにつかない貴大に土肥が激怒。ヴェルディはリードを守りながらラスト15分へ。
77分ヴェルディは貴大→刀根。この時点では4バックに見える。熊本のチャンスは土肥が2連続ファインセーブで熊本に同点弾は許さない。88分市村のミドルは枠外。熊本の決め手を欠くサッカーがヴェルディにとっては助かる。
このまま1-0で迎えたアディショナルタイム4分。91分熊本の縦への急いだカウンターを狙い済ました位置(祥平いわく3枚だったというが中谷も吸収されて4バックにしか見えないが)で待ち構えインターセプトした祥平、梶川と入れ替わり左サイドに侵入するとDFの寄せの甘さから空いたシュートコースを撃ち抜きGK南を嘲笑うかのような鮮やかなコントロールショットを叩き入れる。95分熊本カウンターを背後からユニフォームを引っ張り倒してイエロー。これも妥当な裁定ではあるが熊本側のプレーにも故意なプレーはあったしホームヴェルディがこれだけイエローを出されたりレッドを出されたのは憤慨。梶川がこれで累積4枚目。
深津、祥平とCB2人が数的不利な試合でゴールを挙げて勝ち切る、野々村氏も語ったが昇格したときに振り返る転機の試合がこの二人で勝ち切った試合になるだろう。
次節は甲府戦(Away)、中後に加え梶川も出場停止。祐希が磐田にレンタル移籍したため慢性的な戦力不足に拍車をかけた。晃誠、ニコラスと補強したがJリーグの登録はまだ。本当の総緑戦で首位攻防戦、甲府には借りを返さないと。