始めに2012年シーズンよりJ2の3位~6位までによるプレーオフ概要が発表された。後日加筆、改編を行う。
ただ12クラブ以下の時代が長いJ2の歴史上を踏まえると6位までプレーオフ対象だからとはいえ過去ではBクラスの成績までも対象にしてしまいそれを最低ラインに断定しづらい。(10クラブ11クラブ時代の6位はAクラスではない)
つまり新プレーオフデータの対象扱いについて現時点で構想しているのは06年、07年13クラブ時代よりも08年15クラブ以降となりそう。つまり対象がわずか4シーズン(08、09、10、11)と少ないのが個人的には不満であるがそのうち改編します。
以下改編してないこれまでのデータ。

99年に開幕し07年までの9シーズン、J2は年間で36試合~48試合の日程を4クールで過ごしてきた。08年と09年は3クール、しかし最終データを見る限り3クール特有の勝ち点高騰は見られず。10年から2クールであるが試合数は36、11年は38と4クール時代と相違はない。
それでは12年間の各年度のJ2上位3チームの勝ち点率を見てみる。自動昇格となる上位3チームの最低ラインが分かる。

勝ち点率=勝ち点÷最高勝ち点
11年・試合数38・年間最高勝ち点114(試合数×勝ち点3)
FC東京・勝ち点77・勝ち点率67.5%
鳥栖・69・60.5%
札幌・68・59.6%

10年・試合数36・年間最高勝ち点108
柏・80・74.1%
甲府・70・64.8%
福岡・69・63.9%

09年・試合数51・年間最高勝ち点153
仙台・106・69.3%
C大阪・104・68.0%
湘南・98・64.1%

08年・試合数42・年間最高勝ち点126
広島・100・79.4%
山形・78・61.9%
仙台・70・55.6%

07年・試合数48・年間最高勝ち点144
札幌・91・63.2%
東京V・89・61.8%
京都・86・59.7%

06年・試合数48・年間最高勝ち点144
横浜FC・93・64.6%
柏・88・61.1%
神戸・86・59.7%

05年・試合数44・年間最高勝ち点132
京都・97・73.5%
福岡・78・59.1%
甲府・69・52.3%

04年・試合数44・年間最高勝ち点132
川崎・105・79.5%
大宮・87・65.9%
福岡・76・57.6%

03年・試合数44・年間最高勝ち点132
新潟・88・66.7%
広島・86・65.1%
川崎・85・64.3%

02年・試合数44・年間最高勝ち点132
大分・94・71.2%
C大阪・87・65.9%
新潟・82・62.1%

01年・試合数44・年間最高勝ち点132
京都・84・63.6%
仙台・83・62.9%
山形・80・60.6%

00年・試合数40・年間最高勝ち点120
札幌・94・78.3%
浦和・82・68.3%
大分・81・67.5%

99年・試合数36・年間最高勝ち点108
川崎・73・67.6%
FC東京・64・59.3%
大分・63・58.3%


過去の上位3チーム勝ち点率ランキング
1川崎・79.5%(04)
2広島・79.4%(08)
3札幌・78.3%(00)
4柏・74.1%(10)
5京都・73.5%(05)
6大分・71.2%(02)
7仙台・69.3%(09)
浦和・68.3%(00)
C大阪・68.0%(09)
8川崎・67.6%(99)
大分・67.5%(00)
9FC東京・67.5%(11)
10新潟・66.7%(03)
大宮・65.9%(04)
C大阪・65.9%(02)
広島・65.1%(03)
甲府・64.8%(10)
11横浜FC・64.6%(06)
川崎・64.3%(03)
湘南・64.1%(09)
福岡・63.9%(10)
12京都・63.6%(01)
13札幌・63.2%(07)
仙台・62.9%(01)
新潟・62.1%(02)
山形・61.9%(08)
東京V・61.8%(07)
柏・61.1%(06)
山形・60.6%(01)
鳥栖・60.5%(11)
京都・59.7%(07)
神戸・59.7%(06)
札幌・59.6%(11)
FC東京・59.3%(99)
福岡・59.1%(05)
大分・58.3%(99)
福岡・57.6%(04)
仙台・55.6%(08)
甲府・52.3%(05)


順位を付けていないのは2位、3位クラブ。00年、03年、09年、10年の上位3チームがいかに抜きん出たかがわかる。全38試合の11シーズンに関しては4クール36試合(99年10年)の試合数とほぼ同数でありその前後の数値で推移すると予想された。つまりは最高7割弱、最低6割弱である。FC東京は7割越えせず3位札幌も6割未満と全体的に均衡したリーグ戦となるものの、やはり推移予想は当たっていた。
4クール制時代や3クール制時代においても2クール制になってからも読み取れるのは最低でも6割、7割あれば3位以内は確定である、という事実。

2011シーズン、38試合×勝ち点3=最多勝ち点114。114の6割は68.4≠勝ち点69。これが3位以内の推定ラインと断定していた。
優勝を狙うには7割、79.8≠勝ち点80が目安となった。
FC東京は67.5%と7割には満たしてないものの優勝。推定ラインの6割には鳥栖までが満たし札幌は勝ち点1及ばずも昇格となった。
ノルマはあながち外れておらず来期は6位までのプレーオフ、2位以内のノルマとすると6割ではやや危うい、64%程度は必要になってくるのではないかと予想する。あくまで2位以内であり混戦になればなるほどより低い勝ち点率での2位、3位争いになるかもしれない。
ちなみにJ2史上初(J1でも8割越えはないが)の8割の勝ち点率を稼ぐには11年は91.2≠勝ち点92以上。スタートダッシュに失敗したFC東京ら下位スタートのクラブは早々と満たさず、第1クール上位(千葉、栃木)が軒並み失速したためまたも誕生しなかった。8割の壁は相変わらず高い。


・結論
3位以内にはこれまでの傾向から約6割は必要と分かる。
2012年J2は恐らく42試合(松本山雅、町田ゼルビアが昇格するため)×勝ち点3=最多勝ち点126点、64%は80.64≠81。2位以内のノルマは81となる。
優勝争いには約7割必要。
7割で88.2≠89点。

少なくとも、勝ち点81は目指さなきゃ自動昇格はないだろう。